ヘスティアファミリアが英雄たちの集まる魔窟なのは間違っているだろうか 作:red knight
第8話
ヘスティアファミリア
執務室で書類に目を通してサインしていくエミヤとシロエ、ルル。二人に書類を渡しているヒューバート。そして判を押しているヘスティア。
「う~、書類ばっか見ていると気が滅入るよ。」
「文句を言うなヘスティア。遠征中に溜まっていた書類はここ三日で終わったし今日届いた書類や手紙は今俺とシロエ、ルルとヒューバートが仕分けしてるから変に難しい案件は省いている。」
「そう願うよ。」
「まぁそれより急ぎの案件は主に三つだ。」
そう言ってエミヤは手紙を三つ、ヘスティアに渡す。
「内容は何だい?」
「まず一つ目はロログ湖のエリアスからだ。少女を一人、ウチのファミリアへ入団させたいと言ってきた。」
「へぇ~あのエリアスが………それで少女って?」
「詳しいことは分からんがどうにもその少女………『
「また厄介な………」(-ω-;)ウーン
悩むヘスティア。
「二つ目はビーからだ。何でも………またあの爺さんが脱走したらしいんで見かけたら簀巻きにしてある程度ボコボコにしてオラリオの城壁に逆さづりにつるしておいてほしいそうだ。」
「後半物騒だね。」
「手紙のあて名はビーだが書いたのは十中八九あの
「もういっその事オラリオに戻ってくればいいんじゃないかな?」
「そうなったら間違いなくウチのファミリア乗っ取られるぞ。」
「………そうだね………」(-ω-;)ウーン
こめかみをぐりぐりするヘスティア。
「そして三つ目、これが一番急を要する案件だ。アテナファミリアのクロノがラキア軍部の動きを教えてくれた。近々奴らが戦争を仕掛けてくるだろう。まぁあのアレスの軍勢ではまったく話にならんし、唯一オラリオの冒険者と対抗できる奴らはアレスですら御せねぇからな。………もっともミレディ辺りが出たら間違いなくただじゃすまないだろうな………私達の平常心がな。」
「あー………彼女はウザイからね。あれで煽られたら誰だって怒るよ。」
「それにアイツは間違いなく世界で三指に入る重力使いだからな。ますます厄介だ。」
今度はエミヤがこめかみをぐりぐりする。
「とりあえずシロエ。いつも通りラキアの進行をシュミレートして対策を考えろ。それもアレスの奴を神界送りにする一歩手前になるまで完膚なきまでラキアを叩き潰すぞ。」
「了解だよ。面白くなってきたね。」(黒笑)
「俺も手伝おうシロエ。ラキア軍には絶望を叩き込んでやろうじゃないか。」(黒笑)
「私は団員たちの選抜をしてくる。奴らも暇を持て余しているしこの機会に暴れさせてやらんとな。」(黒笑)
((うわー、悪い顔してるよ………))
エミヤ達の悪どい笑みに引きつるヘスティアとヒューバート。
ダンジョン第1階層
今日もダンジョンで探索していたベル。
今回の同行者は
「今日から団長殿も本格的に中層まで攻めるのだな。」
「私としてはもっと奥に行きたいけどな。」
「今回はベルの要望を通すんやからわがまま言うたらあかんよ。」
「リリとしては中層も十二分に危険なので注意してほしいんですが」
ハヤテとヴィータ、リリルカとヘスティアファミリアのレベル5でチーム『夜天』唯一の男性メンバー『
「皆ありがとう。………ん?」
ベルが第1階層でいくつかある檻の中にいるモンスターに気が付く。
「そう言えばもうそろそろ
「おう。また出店で美味しいモノ食えるのか。」
「そう言えば翠屋も特別営業するって話とったね。ナノハちゃんも当日手伝いって言うてたね。私も当日手伝いしに行くしね。」
「そうでしたね。リリは当日コマツ様とにゃん太様の手伝いで私達のファミリアも出店をすることになってます。」
「そうか………それなのに僕はその日完全休養だよね。なんかごめんね。」
「いいってベル君。ここの所毎日ダンジョン潜ってるし祭りの日ぐらいヘスティア様と一緒に祭りを楽しまなあかんよ。」
「そうですよ。(………何故リリじゃなくヘスティア様がベル様と付き添うのかが凄く不満ですが………)祭りを楽しんでくださいね。」
「なぁリリ姉?なんかつぶやかなかったか?」
ガネーシャファミリア
「シャクティ団長、祭り当日の出店許可書はすべて発行で来たぞ。」
「あぁありがとうクニキダ。すまんな。当日もほとんど警備に出払って事務関連を全てお前に背負わせてしまうが」
「かまわん。その代わり普段事務をしないアーディやイルタを当日まで事務に廻してくれて助かる。」
「うえぇぇぇ。全然書類が減らないよ!」(つд⊂)エーン
「姉者よ。私もモンスター捕獲の方に回りたいのだが………」
「何を言ってる。お前たちはここ数日の問題行動に対する反省文もまだ出してないんだ。それが終わるまではしばらく事務方だ。」
「「そんな~」」Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
「言っとくがシャクティ団長に渡る前に俺が全てチェックするんだ!早く出せ!」
ガネーシャファミリアの事務を一手に引き受ける男ギン・クニキダは怒鳴り散らす。
「まぁまぁクニキダさん。落ち着きましょう。」
「すまないヒロツさん。オサムから解放されたと思ったら今度はこのファミリアだ………正直こいつらはどれだけ俺の神経を逆なですれば気が済むんだっていうぐらいどうかしてるんだがな。シャクティ団長に誘われて入団したはいいがまさかこれほどいい加減なファミリアだったとは………」(*´Д`)
「いやいや。オサムさんに比べたらまだいい方ですよ。」
「だな。」
(((このファミリアの団員よりオサムの方が酷いってどんだけだよ………)))
「そう言えば、アクタガワの奴はどうした?」
「彼なら今ディアケンヒトファミリアの診療所の定期健診を受けてます。ヒグチも一緒です。」
「なら大丈夫か。あとは捕獲チームが無事に帰ってくるのを待つだけか………まぁサニーやタニザキがいるなら問題ないか。」
「私の方からもタチハラとギンを同行させてます。ハシャーナ殿も居る事ですし問題ないでしょう。」
「そうだなヒロツさん。………さてさっさと仕事を終わらせよう。怪物祭期間中の街の警備に前日の神の宴の来賓の確認。やることは山ほどある。」
そう言いながらクニキダの書類の処理スピードは緩むことはなかった。
旧ヘスティアファミリア
かつてヘスティアファミリアの
その一角にはかつての
その店『翠屋』は開店して早々オラリオでも人気のお店になった。
ヘスティアファミリアの支援を受けていることもそうだがオラリオ中の女神たちや女性冒険者たちから絶大な支持を受けている。
男性冒険者に人気の店が『豊穣の女主人』なら女性人気一位は『翠屋』である。
そこに一見不釣り合いな冒険者が
「シュークリームを30個。それと季節のフルーツケーキを2ホール頼む。」
「お買い上げありがとうございますオッタルさん。」
フレイヤファミリア団長にしてオラリオ内で最強の一角に数えられる男オッタルだ。
「やぁオッタル。今日もフレイヤ様のお使いかい?」
「あぁ。ここのシュークリームはフレイヤ様のお気に入りだからな。うちの女性陣も気に入ってるしヘスティアファミリアがメインスポンサーじゃなかったら我々が出資してもいいくらいだからな。」
「御贔屓にしてくださりありがとうございます。」
そう言ってケーキをシュークリームの入ったケースを持って店を出ていくオッタル。
「本当に『猛者』も来るんだ。」
「なんだか意外ね。」
「………」
「そうなの。オッタルさんはこの店の常連さんなの。」
たまたま翠屋の併設カフェでスイーツを食べに来ていたティオナとティオネ、それとアイズの三人。それと店の手伝いをしているナノハが談笑していた。
「お母さんのシュークリームは絶品だからね。」
「たしかに美味しい。」
「これは本当に美味しいわね。」
「ナノハいいな。こんなスイーツ何時でも食べられるんだもん。羨ましい。」
そう言っていると
「ナノハ。このチーズケーキは何番の席?」
メイド服を着た鏡花がやって来た。
「それは18番のお客さんだよ。」
「ありがとう。」
「へぇ~可愛いな。ねぇナノハ。祭りが終わったらでいいんだけど私もここの制服着てみたい。」
「何言ってんのよティオナ!」
「だって可愛い服だし私も着てみたい。」
そう言いあっていると
「皆さんどうしました?」
同じくメイド服を着ていたマシュがやって来た。
ティオナとティオネはマシュのある部分を見て………
「………ちくしょー!」
(………負けた………)_| ̄|○
何処を見てこうなったかは推して知るべし………
ダンジョン10階層
体長約3mのインファントドラゴンを軽々と運んでいる一人の男とその隣を歩く3人組。
「このインファントドラゴンは怪物祭の目玉になりますね。」
「さすがサニーさんですね。こんな大型のモンスター、無傷で捕獲できるのはウチのファミリアじゃサニーさんだけですからね。」
「多分アクタガワくんでも捕まえられるだろうけど彼の場合はやりすぎて倒しちゃう可能性がありますからね。」
「(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪」
「当然!この俺の華麗な技の前にこんなちんけなドラゴンなんて一突きでぐっすりだぜ。」
ガネーシャファミリアの冒険者でレベル6の『
「それでこのドラゴンの調教はどうするんですか?」
「ライブベアラーがやるそうだ。あの人ならこのドラゴンぐらい簡単に調理しそうだな。」
「………調教じゃなくて?」
豊穣の女主人
「ベルさん。ご回復おめでとうございます。」
「ありがとうシルさん。」
ダンジョンからの帰りに同じく仕事帰りだったツナとアツシと一緒に豊穣の女主人にやって来たベル。
「今日はたんと喰いなよ。アンタんとこの料理人に負けないほど上手い料理食わせたあげるからね。」
「ありがとうございますミアさん。」
テーブルに料理が並ぶ。
「今日はいっぱい食べてくださいね。」
「いいから食べなさいよ!」
「精一杯おもてなしするよ。」
ベル達の相手をするのはシル・フローヴァ、ルーシー・モード・モンゴメリー、京子・S・ナックル、豊穣の女主人内で何故か人気の従業員である。
「あっはい………」(;^_^A
「ところで何故かここのお客さんたち、僕達を睨んでいるんだけど………」(;^_^A
「僕達何かしましたか………」(;^_^A
滅茶苦茶睨まれていた。
それはたぶん嫉妬です。
なんてこと言っていると
「さぁさぁ。ベルさん、お飲み物お注ぎしますよ。」
「あの~シルさん?近いです………」(;^_^A
シルが思いっきりベルの傍まで来て飲み物を注ぐ。
「アンタも食べなさいよ。」
「君はなんでそんなに圧を掛けてくるの?」(;^_^A
ルーシーがアツシの傍で悪態突きつつも大皿の料理を小皿に分けて渡す。
「ツナくん、楽しんでる?」
「うっうん。(京子ちゃんが近い!)」
京子が上目遣いでツナに語り掛ける。
普通ならご褒美と言ってもいいシチュエーションなのだが………
「ねぇ?何でベル君がシルちゃんの接待を受けているのかな?かな?」
偶然にも翠屋の仕事が終わりベルと途中で分かれたリリ達に合流したナノハがリリとハヤテを連れてやって来た。
「ベル様、少しは遠慮する努力をしてください!」
「そやね。ベル君はもうちょっと女性のお誘いに抵抗する術を身につけるべきやね。なんでエミヤはんはそれを教えへんかったのか理解に苦しむわ。」
「そうなの。どうせ晩ご飯を食べにいくなら翠屋のカフェを利用してほしかったの。」(黒笑)
そう言うナノハの目は笑っていなかった。
そしてナノハの矛先はツナとアツシに向き
「ツナ君とアツシ君は何でベル君をこんなオオカミさんばかりの料理屋に連れてきたのかな?かな?ここは二人とじっくりOHANASHIする必要があるの。」
「「何で僕達だけ!?」」(;゚Д゚)
何とも肌寒い夕食となった。
「あとでベル君はヘスティア様も交えてOHANASHIしようね。」(黒笑)
「あっ。結局僕もなんですね………」(;^_^A
いかがでしたか?
今回は怪物祭前の日常回でした。
旧ヘスティアファミリア本拠地跡は無事再建し教会は再建築されその傍にはナノハの実家である翠屋が建てられました。
翠屋のシュークリームはオラリオの女神や女性冒険者から絶大な支持を得てます。(笑)
たまにヘスティアファミリアの女性陣と某青タイツの兄さんがバイトしてます。(笑)
豊穣の女主人ですがアストレアファミリア全員生存にしたのでリューは従業員じゃなくなったので代わりに『文スト』からルーシー、『かてきょー』から笹川京子が従業員として加わってます。
この二人にシルを加えた三人は豊穣の女主人のアイドルとして色々と人気です。(笑)
あとヘスティアファミリアの団員はオラリオの外にも居てロログ湖の辺りに一人『
近々彼に拾われたであろう少女と共にオラリオに来る予定です。(すっとぼけ)
ラキアの方にもオリキャラを配置しました。
ラキア側でも持て余すほどうざゲフンゲフン!厄介な実力者を配置しました。
ちなみに彼女はオラリオ中の冒険者からウザがられてます。(笑)
時たまオラリオで『
そして某エロ爺がオラリオで出没しているのを見つけたら容赦なく周囲に被害を振りまいて帰っていきます。(笑)
………笑い事ではありませんでした。(。-人-。) ゴメンネ
ガネーシャファミリアの方に配置した人員にクソ真面目な苦労人を一人追加しました。
元同僚に悩まされることが無くなったのに今度はそれ以上(?)の難題に直面するとは………彼はそういう星の下で生まれたとしか言いようがありませんね。(;^_^A
まぁほぼ私の独断と偏見で選んだキャラクターを同じく独断と偏見で各ファミリアに分配したんで色々カオスになったのは想定内です。(笑)