ヘスティアファミリアが英雄たちの集まる魔窟なのは間違っているだろうか   作:red knight

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ベル君の活躍を中心に他のキャラも暴れさせようと思ってます。



第11話

ダイダロス通り

 

ダイダロス通りに逃げ込んだモンスターたちを人知れず魔石に変えるのは………

「我らは神の代理人。神罰の地上執行者。我らが使命は我が神に逆らう愚者を、その肉の最後の一片までも絶滅すること。AMEN(エイメン)。」

「おうおう。こりゃ派手におっぱじめやがったな。闇派閥(イヴィルス)の残党共。」

「………ステラ、この匂い嫌い。」

「まぁこれも我々秘密職員の仕事ですからね。」

ウラノス直属の特殊機関の秘密職員、ギルド直属でありながらその存在は隠匿され一部のギルド職員とごく少ないオラリオの大手ファミリアの幹部しか知らないオラリオ法の執行者たち。

再生者(リジェネレーター)』の二つ名を持ちオラリオでも最強クラスの実力を誇る冒険者と同等の力を持つ神父アレクサンド・アンデルセン。

二挺拳銃(トゥーハンド)』の二つ名を持ちかつて闇派閥の一角だったファミリアの雇われ用心棒だった女ガンマンレベッカ・リー。

眠り姫(プリンセス・ヒュノプス)』の二つ名でかつて闇派閥の切り札と言われた少女ステラ・ルーシェ

悪のカリスマ(イービルマスター)』と呼ばれた暗黒期のオラリオで闇派閥影の計画士と言われた老紳士ジェームズ・モリアーティ。

経歴・能力・素性などから多くの危険性をはらみつつもウラノスとの取引で彼の傘下で働くことを選んだ者。

さらにアルフィアやザルドなどかつてオラリオに反旗を翻しながらもある一件で恩赦を与えられた代わりに職員になった者。

そういった経歴で秘密職員になった者たちを彼らを知る者はこう呼んだ。

「まぁ我々”闇の処刑人(ダークウォーカー)”相手にこんな数では話になりませんね。」

彼等は人知れず今日もオラリオを襲う外敵の脅威を退ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

商店街の一角

 

商店街に逃げ込んだ調教用のモンスターを見つけては倒していくベル。

ナイフはお世辞にもレベル4が持つ武器としては心細いがベルは魔法を駆使してモンスターを確実に仕留めていった。

「数はそれなりに仕留めたけど………まだ安心できないな。」

するとベルの通信機から連絡が入る。

[ベル君、今大丈夫かい?]

シロエからだ。

「どうしましたかシロエさん?」

[今脱走したモンスターはエミヤさん達が討伐してくれてるんだけどちょっと気になる事があって連絡したんだ。]

「気になる事?」

シロエ曰く調教用のモンスターが何故脱走したかについてだった。

ベルからの連絡後すぐさま闘技場に駆け付けたシロエ達はモンスター達が入っていた檻を確認しようと闘技場の中へ入る。

檻を見張っていた門番は眠らされていた上にその時の記憶を消されていた。

それだけ稀有な能力を持つ者が闘技場内にいると仮定しシロエはまだ闘技場内に今回の騒動を企てた犯人がいると考えたのだ。

「つまり闘技場内に犯人が紛れ込んでいると………」

[それは僕達が見つけるからベル君は引き続き逃げ出したモンスターの討伐に当たってくれ。]

「分かりました。」

そう言って通信を切ったベルはすぐさま屋根へと駆け上がり周囲を見渡す。

「まだ少し数が残ってるけど………ん?あれは………」

ベルは何かに気づきその場所へと向かう。

その後、ベルがいた場所の一角の地面から植物のようなモンスターがその顔を出すが………

「ダメだゾ☆ベル(おとうと)君の邪魔をする奴は私が駆逐するんだから。」

笑顔でそのモンスターの頭蓋に剣を突きさすシズル。

一瞬で灰になり魔石になり果てたモンスター。

その魔石を拾ったリノは

「お姉ちゃん、この魔石って………」

「あらあら。」

「どうやらこのモンスターは人工的に生み出されたようだな。」

すると二人の前に一人の女性が現れる。

「あれ?マスター、来てたんですか?」

「アタシはお前たちと違って直にベルを見守るようヘラ様に言いつけられてるからな。それよりこのモンスターの魔石は人口で作られたモノだな。そう言う実験を行っている闇派閥(イヴィルス)がいるという噂を耳にしたことがある。でもそいつらは以前ヘスティアファミリアに壊滅させられたはずだ。」

「だとするとマスター、その実験を引き継いだ人達がいるってことですか?」

「あくまで可能性だがな。何はともあれ。私達はベルに気づかれずに行動するだけだ。………」

すると女性がシズル達とは反対の方向を見て

「さて、君はベルを見張ってる私達を監視していたみたいだがあえて敵対する気はないみたいだ。なのでここからは私達の監視よりベルを影ながらサポートすべきではないかな?少なくとも私達はベルをどうこうする気はない。だから監視もここまでにしてもらうと助かるよ。」

「マスター、誰に話しかけてるの?」

「まぁ君達では見つけるのは難しいかな。何せ彼はあの卿だからね。」

「「?」」(。´・ω・)?

首をかしげる二人を尻目に女性は二人を連れて路地を歩いていく。

その後ろ姿見て息をひそめてたコウスケがつぶやく。

「あの人………よく俺の存在に気付いたな………こりゃ言う通りにした方が無難かな。」

するとコウスケの通信機がなる。

[コウスケ、任務変更だ。お前は今すぐ西門の方に向かってくれ。ルル達が苦戦している。]

「ルルさんが!?分かりました!」

そう言ってコウスケはサングラスを取り出しつける。

「では深淵の向こう側へ向かうとしようか………」

弱冠セリフに香ばしさを感じさせながら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミアハファミリアの出店

 

ミアハファミリアが出店した屋台のある通りでもモンスターが現れた。

「群れてるのは嫌いだよ。」

しかしたまたまその近くの木陰で昼寝していた雲雀によって一匹残らず倒された。

「おいおい雲雀。少しくらい残してくれてもいいじゃねぇか?」

ミアハファミリアの手伝いに来ていた直継が不満を言う。

「なら今から僕と戦うかい。正直こんな雑魚相手に欲求不満なんだよ。」

「止めておこうぜ。今はこの騒ぎを収束させるのが先決だろ?」

「まぁいいや。僕は一人で動くから君はこの場所を守るのに専念してたら。」

そう言って雲雀は一人、オラリオ中に散らばったモンスターを倒しにいく。

「まぁ雲雀が動くなら俺はここを守るのが正しい選択かもな。」

「直継はん、ウチもウチの子たちもおるで。」

マリエが一般市民の誘導を終えて直継に合流した。

マリエの後ろには武装したミアハファミリアの面々が揃っていた。

「ナァーザはんもすでに高台を陣取って周囲を見張っとるし準備は万端やで。」

「了解。それじゃここら一帯の被害を確認しよう。他の場所で助けがいるところは救援に向かうとして今はモンスターに荒らされた場所の瓦礫を撤去しよう。」

そう言って直継を始めミアハファミリアの面々が行動を開始する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オラリオの西側の城壁の地下

 

闘技場の調教用のモンスターが逃げ出す30分程前、ルルは空き家の床を調べそして地下通路の出口を見つけたのだ。

「聞こえるかエミヤ。例の地下通路を見つけた。これより捜索する。」

[了解した。ジュディス、クローム、ルルのバックアップは任せたぞ。]

「任せなさい。」

「………了解です副長。」

そう言ってルル達は地下通路の中に入っていく。

そして現在………

「まさか闇派閥(イヴィルス)の連中、これだけのモンスターを用意していたとは………」

「数が数だけに私達だけでは手に負えないわね。」

「………ボスたちが来るまで耐えるしかない………」

ルル達は地下通路の中にうごめくモンスター達を発見する。

その数はざっと100体はいた。

「これだけのモンスターを操る調教師(テイマー)を擁する闇派閥(イヴィルス)のファミリア………ルドラファミリアだな。だとしたらどこかに調教師(テイマー)がいるな。」

「エミヤ、どうやらオラリオ内に闇派閥(イヴィルス)の冒険者がいるみたい。こっちは私達で防ぐから冒険者の捜索をお願い。」

[分かった。念のためそっちにコウスケを送る。………できるだけ被害は最小限に抑えるよう尽力してくれ。]

「了解よ。」

そう言ってジュディスが杖を構える。

「ねぇクローム、あれだけのモンスターを騙せる幻影を作れる?」

「問題ない。でも長時間は無理。」

「十分だ。後は勝利の一手を導き出すだけだ。そのためにはこいつらをここで食い止めるぞ。」

「「了解!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘスティアファミリア本拠地(ホーム)『聖火の窯』

 

通信機から流れる報告を聞いてエミヤは色々選択していく。

一般市民の安全の確保はできるのか?

敵の正体は?

敵をどう鎮圧するか?

否、やるんだ。

少なくとも我がマスターにしてこのファミリアの団長である少年なら自分ができることを全力でやろうとするだろう。

「なら私はベルの信念に付き従うまで………ヘスティアファミリア全団員に告ぐ!」

エミヤが通信機ごしで全員に指示を出す。

「現在闘技場から脱走したモンスターに加え正体不明のモンスターがオラリオ中に出現した。これよりオラリオに住む住民たちの安全確保のためモンスターを全て殲滅する。なお正体不明のモンスターは以降アンノウンと呼称しデータを採取しつつ確実に仕留める。そのため各自ツーマンセル以上で対応しろ。繰り返す。各自ツーマンセル以上で組みアンノウンを殲滅せよ。」

エミヤの号令にその場にいた面々だけでなく通信機越しで聞いていた団員達が頷き行動を開始する。

「赤兎馬。出るぞ。攻撃は私はやる。君は私の足になってくれ。」

「心得た。それで団長殿はどうされますか?」

「途中で合流する。合流した後各チームと連携してモンスター達の行動範囲を狭めていき集めたところで一網打尽にする。」

エミヤは赤兎馬に乗りオラリオの街に出る。

「あとは任せるぞユキチ。」

「分かった。安心して行ってこい。」

エミヤ達を送り出した後ユキチが屋敷内のメンバーを見渡し

「私達は各自の状況を収集し情報分析と状況把握に専念するぞ。」

「分かりました。僕はガネーシャファミリアの人達との通信を確認し連携が取れるようにします。」

「アタシはメカベル達を出撃させて遠隔操作でみんなのサポートに回るよ。」

「私は集まったアンノウンの情報を整理して分析するわ。」

ユキチの号令でヒューバート、パスカル、リタがそれぞれ動き出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side ベル

 

僕は屋根伝いに街全体を見渡しながらモンスターを探しながら動いていた。

すると………

「ベル………」

アイズさんが現れる。

「アイズさん、どうして」

「さっきギルドの人から聞いてモンスターが逃げたって聞いた。だから私も倒して周っている。」

「なるほど………ちょっと待ってください。」

そう言って通信機からの連絡を聞く。

[各自ツーマンセル以上で組みアンノウンを殲滅せよ。]

アンノウン?どうやら逃げ出したモンスター以外にもモンスターが現れたみたいだ。

なら………

「アイズさん、どうやら調教用のモンスター以外にも正体不明のモンスターがオラリオに出没しているみたいです。」

「!?」

「なので僕と一緒に行動しませんか?」

「………いいの?」

「大丈夫です。こういう場合を想定したマニュアルが僕達のファミリアにはあるので。それに僕達のファミリアとアイズさんのファミリアは同盟を結んでますよね。なら問題ありませんよ。」

「………分かった。」

期せずしてアイズさんと一緒に行動することになったけど、そう言えばアイズさんと組むのは僕が8歳ぐらいの時以来だな。

なら連携も少しばかり微調整する必要があるけど今はモンスターの殲滅と住民の安全が先決だ。

さぁ急ごう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side ???

 

成功だ。

あのエニュオが用意してくれたモンスター達を従わせて俺はこの世界で唯一無二の勇者(・・)になるんだ。

今度こそ………今度こそ俺が主役に………この物語の主役になるんだ………

誰にも邪魔はさせない………アイツにも………先生にも………誰にも俺を止める事はできないんだ!

さぁ俺の従魔たちよ………派手に暴れろ!

 




ベルとアイズの急増タッグでモンスター殲滅に向かいます。
一方でルル達は地下に潜むモンスター退治、シロエ達は犯人の特定、他のメンバーは各自で動きモンスターを一か所に集め一網打尽にしようとそれぞれ行動を開始しました。
そして敵側も本格的に動き出します。
次回は本格的な戦闘シーンを盛り込んでいこうと思います。



この作品におけるギルドには影の治安部隊であるウラノス直属の秘密職員たちがいます。ちなみにアルフィアとザルドもそのメンバーですが他のメンバーも濃いメンツをそろえてみました。
アレクサンド・アンデルセン=筆者が知る中で最も最恐の神父さん。
レベッカ・リー=ファンタジーに二挺拳銃で暴れまくる女性はかなり凶悪かも………(;^_^A
ステラ・ルーシェ=筆者がガンダムシリーズの中で一番好きなヒロイン。
ジェームズ・モリアーティ(Fateシリーズ)=悪の美学を持つカリスマと言えば………
こんな感じでそろえてみました。
他にも増やすかもしれませんが彼らにアルフィアとザルドを加えたギルドの治安部隊はある意味最恐だと思いますね。



この作品におけるヘスティアファミリアの連携力は抜群に高いです。
それゆえに誰と誰を組ませるかでどういう化学反応が起きるのかは書いている筆者(私)でも分からないので探り探りで書いています。
例えば直継と雲雀のコンビの場合、直継が前線で敵を引き付ける間に雲雀が自由に動きまくってモンスターを蹂躙するというイメージが浮かんだんですが雲雀の性格を考えると直継はあくまでちょうどいい壁としか考えてないのではと思い今回のような文になったりします(;^_^A
できる限り原作に沿った性格を再現した結果での化学反応だと思いますのでもしこうした方がいいとかこういう組み合わせのコンビが見たいという方がいればコメントしてください。できる限り沿う形で再現してみようと思います。



今回は前回から早い間隔での投稿になりましたが単に筆者(私)が今の仕事に馴れて時間の取り方が今回たまたま良かっただけなので次回の投稿も不定期なのであしからず。



それでは次回もお楽しみに。
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