ヘスティアファミリアが英雄たちの集まる魔窟なのは間違っているだろうか   作:red knight

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ベル&アイズの急増タッグが暴れる。
ヘスティアファミリアの各チームが無双する。
今回はlet's party状態です。



第12話

闘技場内

 

調教用のモンスターが脱走したことを聞いたシロエはクー・フーリンとオサム、アカツキを連れて現場に来ていた。

「どうやら外部の犯行で間違いないみたいだけど………どうやってモンスターを手なずけたか疑問だ。」

「気絶させられた人達の証言を聞く限り記憶の改ざんが行われた形跡があった。だとすると敵はかなりレアな能力を持っているみたいだね。」

「となると、敵さんの狙いは絞り込めるな。」

「そうだね。クー・フーリン、君はガネーシャの護衛についてくれ。敵の狙いの一つはオラリオの警備系統の壊滅だ。だとすれば狙われるのはガネーシャとアストレアの二神だ。」

「了解だ。アストレアの方は?」

「コウスケが救援に向かった。僕達はそのまま闘技場でネズミをあぶり出すよ。」

「「「了解。」」」

そう言って4人は行動を開始する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘスティアファミリアの出店

 

出店付近に現れたモンスターは………食べられていた。

「(´~`)モグモグ、ちょっと塩味が足りねぇな。」

「トリコさ~ん、ソース作ったんでこれかけて食べてみてください。」

「どれどれ………(´~`)モグモグおーこれはうめぇ!」

「ほんとだうめぇ!」

出店の手伝いをしていたトリコがモンスターを全て倒して食材に変えそれをコマツとにゃん太が調理したのである。

ちなみに出店の接客をしていたヴィータやシグナム、アインスはお客の避難誘導をしていた。

「トリコ、ヴィータ、そろそろ食事はその辺にして私達はこの騒動を終わらせるために行動を起こすぞ。」

「分かってるぜシグナム。腹ごなしの運動にはもってこいだしな。」

「おう。それじゃ派手に暴れるとするか。コマツ!にゃん太!アインス!あとは任せたぜ。」

「任された。私はこの場所を守ることに専念します。」

「ボクもできる限り頑張ります!」

「ヴィータっちもシグナムっちもトリコ君も頑張ってくださいニャ。」

そう言ってトリコたちが動き出す。

「それでどっちに行く?」

「待て待て。………どうやら厄介そうな匂いがあっちからするな。」

「それでは行くとするか。」

出店のユニフォームである、ハヤテが用意したメイド服から素早く騎士服に着替えたシグナムとヴィータ。

トリコも獰猛な笑みを浮かべながら一緒に走っていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翠屋オラリオ店

 

翠屋の方にもモンスターが現れたがこっちも問題なかった。

「怪物祭だからってモンスターのお客さんが来るなんて聞いてへんわ。」

「ナノハの大事な場所を壊そうとする奴は私が切り伏せる。」

「ここが無くなったら桃子さんの美味しいシュークリームやデザートが食べれなくなりますからね。」

「そうよ!ここは私達だけじゃない!オラリオ中の女の子の憩いの場なんだから!」

「皆、ありがとう。」

ナノハを始めフェイトやハヤテ、アリサやスズカたちの活躍で翠屋の方も無事であった。

無論彼女たちだけでなく

「キョウヤ殿、ミユキ殿。こちらも片付けました。」

「ありがとう命ちゃん。しかしこのモンスターは何処から出てきたのかしら?」

「そうだな。それに第二波が来るかもしれないしな。警戒はしておかないと」

すると

「ナノハちゃん!無事かい!?」

ツナが空から降りてきた。

「私達は問題ないの。それより今どうなっているの?」

「今オラリオ中に謎のモンスターがあちこちに出現してるんだ。エミヤさんの指示でそのモンスター達を駆逐しつつ街の中央広場まで誘導してそこで一網打尽にすることになった。」

「そうなの?なら私も加わるね。」

「私も加わるわ。っとその前にシャマル?ここの人達の治療を頼みます。ツヴァイは私達と一緒に来て。」

「分かったわハヤテちゃん。気を付けてね。」

「了解ですマスター。」

するとフェイトが

「私達も動こう。オラリオを守るアストレアの一員だからね。」

「だったら私達も動くわよ。でしょスズカ。」

「そうね。できることは何でもするよ。」

「それじゃ俺達はこの場所を守るぞミユキ、命。」

「分かったわキョウちゃん。」

「ナノハ殿たち、ご武運を。」

2組に分かれて行動することになったナノハ達。

ナノハ、フェイト、スズカが東側から、ツナ、ハヤテ、ツヴァイ、アリサが西側から中央広場へ向かおうとする。

「それじゃ行動開始なの!」

「「「「「「了解!」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オラリオの中央広場

 

広場ではティオナとティオネ、レフィーヤが植物のようなモンスター相手に苦戦していた。

「あーこんな事なら大双刀(ウルガ)持ってくればよかった!」

「泣き言を言ってもしょうがないわよ!」

ティオナとティオネはお互いあーだこーだ言いながらモンスターと戦っている。

しかしこのモンスターの触手が強靭で武器が無い状態の前線二人はかなり苦戦していた。

「レフィーヤ、詠唱急いで!」

ティオネがレフィーヤに指示を出すが………

「!?触手がいきなり!?」

触手がレフィーヤ目掛けて襲い掛かる。

「もしかして魔力に反応している!?」

ティオネが植物系モンスターの特性を理解するがそれよりも先にモンスターの触手がレフィーヤの腹を貫く。

「かっはぁ!」

「「レフィーヤ!?」」

吐血するレフィーヤに再び触手が迫る。

(ダメ………やられる!)

すると

炎雷(ファイアボルト)!」

火の玉が触手に直撃しレフィーヤに当たる直前で触手が燃え尽きる。

「………今のは………」

すると

目覚めよ(テンペスト)。」

植物系モンスターが吹き飛ばされた。

「「アイズ!?」」

アイズの魔法(エアリアル)を纏った一撃が植物系モンスターにさく裂したのだ。

「皆大丈夫?」

「アイズ、いいところに来てくれたわね。でも今はレフィーヤが」

ティオネの一言でレフィーヤの方を見たアイズ。

「大丈夫ですか!?今回復させます。顕現せよ英雄図鑑(アルゴブック)!」

ベルが英雄図鑑(アルゴブック)を顕現させる。

『Number4 HealingBrave Arc Eda Licorne Actual』

ベルの頭に赤いバンダナが巻かれる。

「トータルヒーリング!」

ベルの背後に水の精霊が現れる。

水の精霊から放たれた光がレフィーヤを癒す。

「うそ………致命傷だと思ったのに………」

「眠りにつけ英雄図鑑(アルゴブック)。これで怪我の方は大丈夫ですね。………さてと」

ベルが視線を中央広場に向ける。

すると先ほどアイズの一撃で飛ばされたモンスターが怒りを露わにしながら攻撃態勢を整えていた。

「かなり硬い表皮みたいですね。なら………」

ベルが手をモンスターに向ける。

「聖なる火よ、我が敵を焼き尽くせ………『英雄聖火(アルゴウェスタ)』」

ベルの手からまるで雷光のように輝く炎が現れモンスターに直撃する。

キェェェェェ!

「無駄だよ。その炎は当たった相手が燃え尽きるまで消えることは無い。」

やがて炎が消えるとモンスターは完全に炭となり魔石へと変わっていた。

「うそ………私達が苦戦したモンスターを数秒で………」

「アイズの一撃でも砕けなかった表皮を一瞬で燃やしちゃった………」

「すごい………」

ベルの魔法の一撃にただただ驚きを隠せない三人。

「これが例のモンスター………」

[ベル、今どこにいる?]

するとベルの通信機にエミヤから連絡が来る。

「エミヤ、今中央広場です。」

[了解した。こっちももうすぐそちらに着く。]

通信をきると

中央広場(この場所)にオラリオ中に散らばったモンスターを集めて一網打尽にします。皆さん協力をお願いしても?」

「もちろんやる。」

「私も!」

「ええいいわよ。」

「助けてもらいましたし協力は惜しみません。」

すると

「よぉベル。主が一番乗りか?」

「来たか兎よ。余が来たなら百人力よ。」

ローマ戦車に乗ってイスカンダルとネロもやって来た。

<ベル君!私のメカベル達も救援に来たよ!>

「ボクハベル・クラネル………ボクハ英雄ニナル」

パスカルのサポートメカ『メカベル』が空から降りてきた。

中央広場に戦力が集まりつつある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、他の場所では………

 

エミヤが赤兎馬の上に乗りながら弓矢でモンスターを射抜いていく。

I am the bone of my sword.(体は剣で出来ている)

エミヤが何かを詠唱すると手から剣が生成されていく。

偽・螺旋剣(カラドボルグⅡ)!」

ティオナ達が苦戦したモンスターには生み出した剣を矢にして放ち一瞬で倒している。

ちなみに走っている赤兎馬は自身に近づく相手を持っていた槍で貫いたり払ったりして退けていた。

「もうすぐで中央広場です。」

「分かった。」

そう言ってエミヤはその手を緩めずまた剣を生成して矢として放つ。

[エミヤ、敵の本隊を見つけた。]

エミヤの通信機にルルから連絡が入る。

[どうやら敵はモンスターばかりだ。でもこのモンスターの数と状況を考えると敵の狙いは分かる。]

「狙いとは」

[オラリオの壊滅だ。]

ルルからもたらされた知らせにエミヤが苦虫を嚙み潰したように歯を食いしばる。

[幸い今アリーゼ達アストレアの面々も合流して地上への出口を片っ端からふさいでいるがこのままじゃこっちがじり貧になる。]

「安心しろ。すでにコウスケをそっちの救援に回した。足りなければエリアスとジャンヌも送る。」

[了解。]

通信が切れるとエミヤは

「やはりエリアスの情報通り闇派閥(イヴィルス)の仕業だとして………敵の居所は………」

エミヤは思案する。

この状況を好転させる一手を………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オラリオ西側の地下通路

 

ルルがエミヤとの通信を終えすぐさま目の前の状況に視線を合わせる。

「もうすぐコウスケがやって来る。そうなればこの状況は好転する。もうひと踏ん張りだ。」

「了解よ。」

「………了解。」

「ふぅー。これで少しは休めそうだ。」

「手抜きはダメですよ。」

ルルの一言で顔つきが明るくなる面々。

「ではこっちも出し惜しみなしだな。」

するとマリクの後ろにモンスターが

「漢なら背中で語れ!」

背中から謎のビームが出てモンスターが魔石ごと貫かれる。

「あいかわらずでたらめな技だな。まぁいい。さぁ攻めるぞ。」

ルルの号令と共に全員がモンスターに一斉攻撃する。

その頃、地下通路の別の出口では

「皆、出口の外まで退避よ!」

アストレアファミリアのアリーゼ、輝夜、リューら7人がモンスターの数に押されて少しづつ後退していき

「アリーゼ、これ以上後退したら………」

「分かってるけどこのままじゃ私達が全滅する危険性が高まる。ここは出口の外でモンスターを迎撃するべきよ。」

「くっ!もどかしいですね………」

出口の外まで下がっていくアリーゼ達。

そして段々モンスター達が黒い壁みたいに地下通路を所狭しと制圧し出口まで近づいていく。

「皆!一斉に攻撃よ!」

アリーゼの号令と共に魔法や弓矢でモンスター達を攻撃するアストレアファミリアの面々。

前にいるモンスター達が倒れると後ろのモンスターがその屍を超えて現れる。

そのたびに彼女達の攻撃でまたモンスターが倒れる。

時間にしてわずか10分にも満たない中でこのサイクルが何度も繰り返される。

やがて均衡は最悪の形で崩れる。

「もう魔力が………」

精神枯渇(マインドダウン)した娘は下がって!リュー、でかいの行ける?」

「いえ、流石に精神(マインド)が………」

「アリーゼ!?このままじゃこっちがジリ貧だ!」

「どうすれば………」

そんなアリーゼの呟きに………

「どうやら間に合ったみたいだな。」

「「「!?」」」

アリーゼ達の目の前に現れたのは

「皆の者、待たせたな。我だ。」

深淵卿(アビスゲート)である。

「参謀殿、我だ。今もう一つの出口に着いた。これより蹂躙する。」

[了解した。では一発派手に頼むよ。]

「心得た。」

そう言って深淵卿(アビスゲート)がモンスター達の方へと歩いていく。

「ちょっと貴方!一人では」

リューが制止しようとするが

「心配ない。」

「「我は深淵。」」

「「「「「「我が来たからには」」」」」」

「「「「「「「「こんな数は烏合の衆だ。」」」」」」」」」

どうやって増えたのか分からないが段々増殖していく深淵卿(アビスゲート)

その増え方にアストレアファミリアの面々は思わず

「「「「「キモッ!?」」」」」」

そう叫びたくなるほど奇妙な光景だった。

「「「「「「「「ヘスティアファミリア斥候役、コウスケ・E・アビスゲート、参る!」」」」」」」」」

深淵卿(アビスゲート)の蹂躙劇が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

闘技場

 

ガネーシャはモンスターの脱走騒動にも動じず眷属たちに他のファミリアに応援要請するなど迅速な対応を見せそして闘技場内の混乱は沈静化し始めていた。

「ガネーシャ様、ヘスティアファミリアのヒューバート殿からの連絡ですでにあちこちで起こった騒動もヘスティアファミリア、アストレアファミリアの協力で収まりつつあるそうです。」

「そうか。我々は引き続き闘技場内の安全に務めるぞ。それも我々民衆の盾であるガネーシャファミリアの務めだ。」

「分かりました!」

すると眷属の一人が

「大変です!?一般客の一人がモンスターの襲撃で大けがを!?」

「何!?急いでディアケンヒトのアミッドを連れてくるんだ!?それと怪我を負わせたモンスターを急いで探し出せ!」

ガネーシャの命令を受けて動く眷属たち。

すると先ほど連絡してきた眷属の一人がガネーシャの後ろに周り、手に持ったナイフで

「そこまでだ!」

「!?」

「ん?なんだ貴様は!?」

眷属を取り押さえたのはアカツキだ。

「やはりある程度事態が終息した所を狙うと思ってたよ。」

ガネーシャと取り押さえられた眷属の目の前に現れたのはシロエだった。

「さぁ正体を見せてもらおうか………ルドラファミリアの元眷属で新・闇派閥(ネオ・イヴィルス)のテイマー、ユキトシ・清水くん?」

ガネーシャファミリアの証である仮面をはがされ素顔をさらされた男。

「くっ!?」

「さてと、君には色々はいてもらうよ。今回の騒動は全て君の計画なのか?それとも他に実行者がいるのかどうかについて。」

シロエが黒い笑みを浮かべてた。

「どうして俺の名を………」

「僕達ヘスティアファミリアを舐めないでよ。僕達のファミリアには君達を追うためにあちこち旅しているメンバーがいるんだ。言っとくけど彼らが調べてくれたお陰でほとんどの構成員の情報は手に入ってるんだ。だから素直に吐いた方が身のためだよ。」

「くっ!?」

「あと他に君が操ったモンスターについてはすでに対策済みだよ。」

その頃、清水が操った闘技場内に残った別のモンスターはオサムとクー・フーリンが処理していた。

「ったく、他にも何体操っていたんだ?」

「たしかにオラリオ中に散らばったモンスターも含めるとかなりの数を操っていることになるよね。だとしたらもったいないね。何でこれほどの能力者が闇派閥(イヴィルス)の残党なんかに加担してるか理解に苦しむよ。」

「だな。さてシロエの所に戻るか。今頃真っ黒クロエになってる頃かもな。」

二人はその場を後にした。

 




ティオナ達のピンチを救ったベルとアイズ。
モンスター達を蹂躙するエミヤ達。
増殖する深淵卿(アビスゲート)
首謀者を捕らえたシロエ達。
次回は決着編です。



ベルの英雄図鑑(アルゴブック)に書き記された英雄は何も戦うだけが取り柄ではありません。
回復魔法も使える英雄ももちろん書き記されてます。
ゆえに英雄図鑑(アルゴブック)は万能と言えるでしょう。



ヘスティアファミリアにはランキングに乗らない隠れた実力者が何人かオラリオの外で活動しています。
彼等に共通するのはベルが憧れるほどの英雄であるということ。
誰をリストアップするかはまだ考えてませんができる限り個性的なメンツにしようと考えてます。



次の話でこの章は終わりにして次章でアンケートで票の多かった『家庭教師ヒットマンREBORN!ヴァリアー編』をダンまち風にした過去話を書こうと思います。
また作品に対する感想や意見があれば何時でも(TPOをわきまえた内容の)コメントしてください。
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