ヘスティアファミリアが英雄たちの集まる魔窟なのは間違っているだろうか 作:red knight
まずはベルとツナの出会いからどうぞ。
第14話
side ベル
あれは今から8年前、僕がオラリオに来て間もない頃の話です………
8年前 オラリオ
エミヤと6歳のベルが一緒に買い物をしに街を散策しているとベルが街灯に飾られた旗とそれを飾るガネーシャファミリアの眷属たちに興味を持った。
「エミヤ、あれは何?」
「何だろうな。少し聞いてみるか。」
そう言ってエミヤがガネーシャファミリアの眷属たちが作業しているところに近づく。
「この旗をもっと広げて。あれ?ベル君とエミヤさんじゃない。」
「アーディお姉ちゃんこんにちは。」
「やぁアーディ。ところで一体何をしているんだ。」
「ああ、ベル君とエミヤさんは知らなかったね。今日は一週間後に行われる
「「
それからアーディがベル達に
「なるほどな。そういう祭か。なら当日は屋台でも準備して出店でもやればかなり儲けが出るな。」
「これで返せるかな?神様の借金?」
そんな話をしているベルとエミヤの前に………
「はぁはぁはぁ………やっと着いた………」
オレンジ色の髪に女顔の少年がフラフラと歩いてきた。
「もぉぉリボーンの奴、リング争奪戦の会場の場所をヒエログリフで書きやがって………おかげで一週間飲まず食わずでやっとオラリオにたどり着いた………」
パタン!
そして倒れた。
「ねぇ大丈夫?」
「こりゃかなり衰弱してるな。急いでディアケンヒトの所に」
グゥゥゥゥ~
「「………」」
少年の腹が鳴いた。
ヘスティアファミリア
少年はかなりお腹を空かせていたらしくコマツが作った料理がどんどん少年の胃袋に消えていった。
「ガツガツガツガツ」
「すごい食べっぷりだな。」
「お兄さん凄い。」
「あの~とりあえずお風呂も準備したんで食べ終わったら入ってくださいね。」
「ありがとうございます!」
そして少年が風呂から上がると
「改めまして、助けてくれてありがとうございます。俺はツナって言います。」
「よろしくツナさん。僕ベルって言います。」
「ところでツナだっけ?何でオラリオに来たんだ?」
「あ~………友達と旅行がてらオラリオに行ってみようかって話になっていざ旅してみたら色々あって仲間ともはぐれてしまいまして………」
「なるほど………その仲間の居場所に心当たりは?」
「ないです。」
この時エミヤとユキチ、コマツは思った。
(((何だろう………このままにしておくとフラグが立ちそうな予感がする………)))
「だったらツナさん、しばらくここに住んでいいよ。」
「「「「え?」」」」
ベルの提案にあっけにとられるエミヤ達とツナ。
「だってツナさん達は仲間の人達とオラリオに旅行しに来たんだよね。だったら拠点となる場所があった方がいいと思うんだ。」
「いやでも、迷惑じゃないかな?」
「僕は迷惑だなんて思わないし事情を話せば神様もきっと許可してくれると思うよ。」
(ヘスティアの事だからきっと許可するだろうな………あいつはベルに甘い所があるしな………)
エミヤはバイト中でいないヘスティアの事を考えてベルの提案をあっさりと可決すると思った。
そして案の定………
「まぁベル君が良いって言うならボクは反対しないよ。」
帰ってきたヘスティアは本当にあっさりとツナの滞在を許したのだった。
その日の夜
夜寝静まったオラリオの街を巡回するガネーシャファミリアの眷属たち。
「今日も異常ないですねハシャーナ。」
「そうだな。でも警戒は怠るなよアーディ。」
ガネーシャファミリアのレベル4ハシャーナ・ドルリアとレベル3のアーディ・ヴェルマが巡回している。
ガネーシャファミリアでは怪物祭が近づくにつれて街の警備も一貫して厳重に行っているのである。
「ここ最近夜中に辻斬りに合っている冒険者が多数出てるしな。この事件の事も含めて警備をしっかりしないとな。」
「そうですね。」
そう話していると………
ギャァァァァァァ!
裏路地の辺りから誰かの叫びが聞こえてきた。
「いっ一体何が!?」
「急ぐぞ!」
ハシャーナとアーディが走り出す。
その頃路地裏では………
「ゔお゛ぉい!これがオラリオの冒険者かよ!」
銀色の挑発に剣を持ったガラの悪そうな男が切り殺したであろう冒険者を足蹴にして大声で叫んでいた。
するとそこへ
「おいお前!そこで何している!」
ハシャーナとアーディが駆けつける。
「どうやらさっきの奴より手ごたえのありそうな奴らが来たみたいだな。」
銀髪の男が剣を二人に向ける。
「まずは男、テメェからだ!」
男がハシャーナに向かって剣を振る。
ハシャーナはとっさに持っていた盾で防ごうとするが
「甘いぜ!
強烈な一撃が盾を構えるハシャーナを吹き飛ばす。
「ぐぁ!?(衝撃で手に力が………)」
「ハシャーナ!?」
「ゔお゛ぉい女!お前は強いのか!?」
男はアーディに狙いを定める。
すると
「こんな夜更けに辻斬りとは………穏やかじゃないな。」
「誰だァ!?」
月明かりがさし男の前に現れたのは着流しを来た銀髪の男性。
「久しいなスクアーロ。息災か?」
「けっ!?誰かと思えば………生きてやがったのかクソ野郎!」
「あいにく私はそう簡単に殺されるような軟な鍛え方はしていない。」
「け!?流石『銀狼』だな。」
「その二つ名は捨てた。今は『福翁』の二つ名を持つしがない零細ファミリアの幹部だ。」
「ほぉう、てめぇが冒険者とは………なら恩恵を刻んで身につけた力がどんなもんか………俺が確かめてやるぜ!」
スクアーロが『福翁』に切りかかるが
「相変わらず一直線か………」
『福翁』も刀を持ってスクアーロの剣を受け止める。
「チッ!?俺の一撃すら軽々受け止めるかよ!全然衰えてねぇじゃねぇぇか!?なぁユキチ!」
「お前こそ、義手に色々仕込んでいるみたいだな。昔のように一辺倒ではなさそうだ。」
そう言ってお互い得物を構えるも
ピィィィィィ!
笛の音が近づいてくる。
「あの音はガネーシャファミリアの………」
「チッ!これからって時によォ!まぁいいや、楽しみが増えたってもんだ!」
「何しに来た………」
「てめぇには関係ねぇ!今日の所は(勝負は)預けたぜ!」
そう言ってスクアーロが剣を納めてその場を足早に去る。
スクアーロが去った後アーディがハシャーナの元へ
「ハシャーナ、大丈夫?」
「ああ。とりあえず大丈夫だ。それにしてもさっきの奴は一体?」
「ユキチさん、貴方あの男と知り合いなのですか?」
するとユキチが刀をしまうと
「昔の知人だ。今はどこかの裏組織の幹部をやっていると風の噂で聞いたことがある。」
「そうですか………」
「悪いがユキチ、例の辻斬りについて知ってる事全て話してもらうぞ。」
「構わん。だが私が知っているのは10年前のアイツであって今のアイツではないぞ。」
そう言ってユキチはハシャーナ達について行く。
翌朝 廃教会
目を覚ましたツナは教会の食堂でテーブルに座り
「おはようツナ。昨日はよく眠れたか?」
「ええ、おかげさまで。」
「朝食はもうできているから食べるといい。」
「ありがとうございます。」
そう言ってエミヤから朝食を貰うツナ。
「ところで一つ聞きたい。」
「何でしょう?」
「君の指にはめた指輪………それは『ボンゴレリング』だな。」
「!?なっ何故それを………」
「君があの異能者たちの組織の人間だとして………何故オラリオに来た。少なくともオラリオと”マフィア”の間には”
「それは………」
「もう一つ。君は”マフィア”の人間だとして所属と役職は何だ?その不可侵協定をを無視してオラリオに来ることができる資格を持つのはボンゴレのトップだけだ。」
「………」
「ツナ、君は”ボンゴレ”のトップ、ボスだな。」
エミヤの一言に沈黙するツナ。
「………」
「答えたくないか。だが君を匿った時点で私達ヘスティアファミリアは”監視”されている。現に昨夜もこの廃教会の周りを”ヴィンディチェ”が囲んでいたからな。」
「………」
「とりあえずウラノスの使いが説得して引いてもらったが次は上手くいかないかもしれない。」
「………」
「マフィアのトップ、しかも”ボンゴレ”のトップを匿ったとすれば私達もマフィアに狙われかねない。ベルやヘスティアに危害を加える危険性がある以上君を匿うならそれ相応の理由を述べてほしい。」
「………」
食堂に沈黙が走る。
「私達はあの暗黒期の終末………エレボスの襲撃に関わった事がある。その過程でウラノスと取引して表には出せない
「………」
「その依頼の中には君達の同業者と関わった一件もある。だから私に嘘はつけないと思ってくれ。」
「………ボスじゃない………」
ツナが小さくつぶやく。
「俺はボスじゃないです。次期ボス候補です。」
「どういうことだ?」
エミヤの質問に対しツナは周りを見渡して
「この話はエミヤさんと俺だけの秘密にしてもらっていいですか?」
「それは話の内容にもよる。」
「そうじゃなきゃ離せません。それに俺の直感が貴方に全て話すべきだと語り掛けている。」
「………ボンゴレの超直感か、ならここでは不味いな。場所を変えて話を聞こう。」
そう言ってエミヤとツナは食堂を出ていく。
それと入れ違いで
「あれ?エミヤとツナは何処?」
ベルがやって来た。
本編新年最初の投稿です。
『ヴァリアー編』ですが筆者自身もこの話を深く掘り下げるほど読み込んでいないのでチョクチョク端折る形で話を進めていきます。
とりあえず『山本vsスクアーロ』以降を中心に書いていく形になるので獄寺やランボ、了平の試合はカットします。(かてきょーファンの皆さんごめんね。(。-人-。) ゴメンネ)
ユキチとスクアーロの関係についてですが、過去にユキチが『銀狼』の二つ名で知られた暗殺者でスクアーロとは彼がまだ新人?だった頃に一回会っているという設定にしようと考えて書いてみました。
多分この章ではベルやエミヤよりも彼の活躍が目立つ章になるかもしれません。(;^_^A
この時のヘスティアファミリアの構成はベル、エミヤ、ユキチ、トリコ、コマツ、ジャンヌの6人でまだナノハもマシュもアツシもルルもシロエ達も居ません。
なのでキャラ数は減って(筆者的には)少し書きやすくなります。(笑)
………でもかてきょーもキャラ多かったな(-ω-;)ウーン………
とりあえず次回はエミヤとツナの会話を中心にヴァリアーの他の面々やツナの守護者たちも出していこうと思ってます。
あと簡単な感想でもいいのでコメントしていただけるとありがたいですね。
そう言うのがあれば少し(筆者的に)励みになるのでね。
ではまた次回。