ヘスティアファミリアが英雄たちの集まる魔窟なのは間違っているだろうか 作:red knight
某日深夜
オラリオ郊外のとある壊滅したファミリアの館跡で対峙するのは………
「これよりリング争奪戦第4試合を行います。」
跡地に設置された会場の中央にいるのは
「よく逃げなかったな!褒めてやるぜ!」
ヴァリアー側はスクアーロ。
「逃げねぇよ。」
ツナ側は山本武。
「「………」」
「それでは始めてください。」
今雨の守護者を決める戦いが始まる。
前日
ベルに連れられてツナはオラリオの街を歩いていく。
「ここが八百屋さんでよくエミヤが野菜を仕入れてくるんだ。ここの野菜が美味しいんだ。」
「なぁベル、明日は山本の試合なのに俺達はこんなところでのんびりしていいの?」
ツナの質問に対し
「大丈夫。ツナは十分強いよ。それに山本さんやリョウヘイさんも今日は体を休めてるよ。」
「だけどゴクデラ君とランボは何故今日も特訓させられてるのかな?」
「多分今朝エミヤが作ったサラダをランボが嫌がってそれをゴクデラさんに押し付けてテーブルごと料理をひっくり返したことが原因だと思う。」
「そう言えばエミヤだけじゃなくトリコも怒ってたよね。」
「うん。食べ物を粗末にするなって言うのが僕達のファミリアで生き残る術なんだってユキチ
(ゴクデラ君、ランボ………ご愁傷様………)
ツナは心の中で二人の命運を祈った。
「ところでツナ。気になったんだけど他の二人の守護者って誰?」
ベルの質問に少し困った表情をするツナ。
「あー………『霧』の守護者はリボーンが最近選んだって聞いているけど誰だか分からないんだ。あと『雲』の守護者だけど………正直ベル君に会わせるのはちょっと気が引けるんだよな。(だってあの人………ベル君の力を知ったら絶対仕掛けてくるだろうし………)」
「どうして?」
ベルが首をかしげる。
「どうしてって言われても………」(-ω-;)ウーン
「僕もどうしてか知りたいな。何でなんだい小動物?」
「!?」
なぜかベルとツナの後ろに学ランを来た少年がいた。
「ひっひっ雲雀さん!?」
「やぁ小動物。ところでそこの小さな兎は誰だい?」
雲雀がベルを見る。
「はじめまして。ベル・クラネルって言います。」
「………」
「あの~雲雀さん?」
「ねぇ小動物、この兎………君いつの間に弟できたの?」
「へ?」
「違います!この子は今下宿しているところの子です!」
「そうなの?」
そう言いながらベルをジロジロ見る雲雀。
すると
「まぁいいや。君には何か得体の知れない何かを感じたけどそれを知るのはまた今度にするね。」
「は………はぁ…」
「?」(。´・ω・)?
「ところで小動物。さっきから君達を付けてる奴らは誰なんだい?」
「「!?」」
雲雀の一言を聞いて辺りを見回すベルとツナ。
するとそこには
「ようやく見つけたぞ兎。」
20人くらいの冒険者たちだった。
「あの~ベル君?彼らと知り合い?」
「ううん。知らないよ。」
「しらばっくれるな!てめぇのせいで俺達はあのエミヤとかいう野郎にボコボコにされたんだぞ!」
「しかもお陰で俺達のファミリアは解散させられたんだ!」
「おめぇをナミモリの裏組織に売っぱらって資金を稼ぐつもりだったのによ!」
どうやら男たちは人攫いだったようだ。
その事を聞いて
「ねぇ君達………ちょっと聞きづてならない事言ってたね。何ナミモリの風紀乱してるの?」
(あ!不味い………)
雲雀の口調に怒りが出てる事に気づいたツナ。
「あん?なんだてめぇは?ひっこんでぶはっ!」
雲雀の前にいた男が雲雀のトンファーの餌食になった。
「ナミモリに手を出してただで済むと思ってるの?まぁいいや。君達は今ここで噛み殺すから。」
そう言って冒険者たちに向かっていく雲雀。
「このガキ!冒険者でもないくせにがはっ!」
「ボヘッ!」
「ギャー!」
トンファーで容赦なく相手を粉砕していく雲雀に周りの住人だけでなく流石のツナも引いていた。
「あの~ツナ、見えないんだけど?」
「ベルは見ちゃだめだよ。」
とりあえずベルの情操教育上見せたらダメだと思ったツナはベルの目を塞いでいた。
メイルストラ
何とか到着したジャンヌはエミヤに指示された場所へと向かう。
「ここか………」
そこは少しさびれたような歌劇場だった。
「ここに例の三人が………」
「ああ。ここにいるぜ。アイツらは一癖も二癖もある連中だからな。まぁ入れば分かるよ。」
クーガーに促され歌劇場に入っていくジャンヌ。
そこには
ピロロン!
ステージの上で琵琶を弾く男性とバーカウンターで酒を飲む大男とその隣で日本酒らしきモノを飲む老人。
そして………
「さぁ奏者よ、我がステージに薔薇の祝福を!」
いきなりステージに現れた赤いドレスを着た女性が叫ぶ。
男性の弾く琵琶琴の音に合わせて女性が踊り出す。
「あの~すみません。私オラリオから来たヘスティアファミリアのジャンヌ・ダルクと言います。」
「ん?おいローマ皇帝よ。客だぞ。」
「うるさいな征服王よ。今余は演目をこなすのに忙しいのだ。」
赤ドレスの女性と大男が口論しだす。
「どうせ客は来ないんだろう?だったらそこの麗しい女性の話ぐらいは聞いてやってもいいんじゃないか?
それこそ王としての務めであろう?」
「ふん。主に言われんでもわかっておるわ。それでジャンヌとやらようこそ我が歌劇場へ。余こそ華麗なるメイルストラの華、ネロ・クラウディウスなるぞ。」
赤ドレスの女性がステージから降りてジャンヌの元へ。
「はい。我がファミリアの副団長からの手紙を持ってきたので」
「ほう。どれどれ」
ジャンヌから手紙を受け取り読むネロ。
「ほう。主はエミヤの使いで来たのか?」
「はい。それともうお二方探しております。一人はイスカンダル。」
「お嬢さん、余に何か用か?」
大男が返事する。
「貴方がイスカンダル。」
「おうよ。」
「こやつは我が歌劇場に入り浸っているただのごろつきであるぞ。」
「そういう言い方はないだろうローマ皇帝よ。」
「本当の事ではないか。以前はアレス率いるラキア数千の軍勢をわずか百人で退けた歴戦の名君と言われた男も今じゃすっかり飲んだくれではないか。」
「ふん。お前こそメイルストラ最古の歌劇場のプリマドンナにしてメイルストラ最強の女皇帝と言われてたくせに今ではボロ歌劇場のオーナーではないか。」
「よさんかお二方。そこの嬢ちゃんが困っとるではないか。」
そう言ってネロとイスカンダルの口論を止めたのは着流しを来た老人。
「それで嬢ちゃん、あともう一人探してる人物がおるんじゃろ?」
「はい。佐々木小次郎という人物です。」
すると老人が
「ははははは、なるほどのぅ。ちょうど皆揃っておるの。」
そう言って老人が立ち上がると隣に立てかけていた刀を持ち
「儂が佐々木小次郎じゃ。」
その言葉を聞き驚くジャンヌ。
「え!?貴方が!?」
「おう。それで嬢ちゃん。エミヤが儂らに何を頼みに来たんじゃ?」
ジャンヌは全員に全てを話す。
「なるほどのぅ。なら儂はオラリオに行くとするかのぅ。」
「ふむ。面白いな。では余も暴れるとするか。」
「いいね。俺のエンジンがビンビン来てるね。」
小次郎、イスカンダル、クーガーの3人はオラリオに行くことを了承した。
「余は行かんぞ。何故ボンゴレなんぞに力を貸さねばならんのだ。」
ネロが拒む。
「第一、余はプリーモとは竹馬の友だったがそのプリーモを排斥したボンゴレには縁も義理も無いんだからな。」
「あの~そう言えばですね。ベルが何でもオラリオ排斥派の
「なぁぁにぃぃ!」
ネロの怒号が歌劇場に響く。
「何という事だ!?我が兎があのヴァリアーなる不良集団の食い物にされようとは………絶対に許さん!」
(エミヤ………本当にこれでよかったんでしょうか?ベルが狙われているという嘘を教えて彼女は動きましたけど………バレたらとんでもないことになるのでは………)
内心ヒヤヒヤしているジャンヌ。
「こうしちゃおれん!すぐにオラリオに出向く準備をせねば。おい
ピロロン♪
琵琶を奏でるのを止め男が立ち上がる。
「あの~彼は?」
「アイツは
「こやつも連れていくぞ。」
「そうですか………ところでクーガーの車では運転手のクーガーを除けば二人しか乗れないのでは?」
するとイスカンダルが
「それは大丈夫だ。余が運んでやる。」
「何かあるんですか?」
「余の馬車は最速だ。クーガーの品の無い箱如きに負けるはずがない。」
「おう!イスカンダルのオッサン、言ってくれるね。俺の速さにアンタの馬車がついてこれるのか?」
二人が言い合いをする中
「あー嬢ちゃん、一つ確認したいんじゃがここ来る時にクーガーの車に乗ったんじゃろ?」
「ええ………アレに乗るのはもうこりごりです………」(-ω-;)ウーン
「………儂もじゃよ………」
「余も乗りたくない………」
「………」ポロローン♪
ジャンヌ、小次郎、ネロ、そして浪巫謠がだんまりになり………
「「「最初はグー!」」」
じゃんけんで乗り物を決める4人。
さてジャンヌの懸念………ベルが
オラリオのメインストリートと歓楽街の狭間
「ツナ………何処にいるの………」
ベルが独りぼっちになっていた。
原因は雲雀の粛清に巻き込まれツナがならず者集団の巻き添えを喰らってフッ飛ばされ、それを追う形でベルが追いかけたんだが知らず知らずのうちに迷ってしまったのだ。
「うーん、どうしよう?」
すると………
「おい………」
ベルの後ろに立つ顔に無数の傷跡を持つ男………
「あ!?ごめんなさい。邪魔でしたね。」
ベルが謝ってその場を離れようとすると
「………待て………てめぇ………報告に合ったドカス共を匿ってる奴らのガキだな。」
「………」
ひやりと緊張感が走る中
「顕現せよ
『Number36 King of the magic mirrorKyouzi Kagami Actual』
ベルの周りに鏡の破片が飛び散るように広がり
「『さぁ、観察させてもらうよ。』」
鏡が光りだすとその光からベルの分身が無数に出てくる。
「小賢しいガキだ。」
男が銃を取り出してベルの分身を一体残らず撃ち抜いていく。
「カスがぁ、さぁ残すはガキ、テメェだけ………」
分身を全て撃ち抜いてあとはベル本人を倒そうとした男だったが目の前には誰もいなかった。
「………あのカスがぁぁぁ………どうやらあのガキも始末しないといけないなぁぁ!」
明らかにこめかみに怒りの文字が浮かび上がっていた男。
「ボス………あの子供、間違いなくラキアの懸賞に掛けられた『
男のすぐそばにローブを着た赤ん坊が現れて
「どういうことだ?」
「あの少年の右目が金色だった。手配書の特徴と一致するし何よりさっきの詠唱式で
「そうか………ちょうどいいラキアの連中にはクーデターに協力してくれてたからな。アイツらへの土産にガキを捕まえるのも一興だな。」
「だね。ついでに懸賞金もいただいてがっぽりと儲けさせてもらうか。」
ベルは男=
後日深夜
雨のリング争奪戦開始前に
「えー
「「「「「!?」」」」」(;゚Д゚)
いきなりの出来事にツナ達が驚く。
「「「「なぁ何!?」」」」
「ふぇ?」
観客として見に来ていたエミヤ達も驚く。
ベルは何もわからずきょとんとしていた。
「てめぇらふざけんな!」
ゴクデラの怒号を皮切りにツナ側からブーイングが起こる。
「第一そっちの要求が通るなんておかしいじゃねぇか!」
「「「そうだ!そうだ!」」」
「だったらこういうのはどうじゃん?アンタらが勝ったらウチのマーモンがガメてたへそくり1億ヴァリスを贈呈するって形にするのはどうよ?」
ベルフェゴールが意外な提案をしてきた。
「なっ!?おい何勝手に!?」
「いいじゃねぇか。」
「異議なし。」
「大体てめぇが提案したんだろうが!てめぇが代償を払えや!」
こうしてリング争奪戦にさらなる懸賞が追加され戦いの規模が大きくなった。
エミヤ側
「どうやらアイツらは俺達を怒らせたみたいだな。」
「そうみたいだな。」
「うむ。奴らを生かしては置けんな。」
エミヤ、トリコ、ユキチの三人の怒気が大きくなり
「「「この落とし前きっちりとつけてやらねばな!」」」(# ゚Д゚)
「「………」」((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
「?」(。´・ω・)?
あまりの怒気に怯えるヘスティアとコマツ。
そしてベルは何もわからずただその様子を見ていた。
ウチのベル君がヴァリアー達に目を付けられました。
間違いなく次回以降は荒れるでしょう。
ジャンヌの悪い予感が的中しました。
一方メイルストラでジャンヌが集めた助っ人4人+αは以下の通り↓
ストレイト・クーガー(スクライド)
佐々木小次郎(終末のワルキューレ)
イスカンダル(Fate/ZERO)
ネロ・クラウディウス(Fate/EXTRA)
浪巫謠(東離剣游記)
この5人がベル側の助っ人としてリング争奪戦に乱入します。
多分終盤ぐらいになるでしょうか。
そしてエミヤ達を怒らせたヴァリアーの連中ですが………とりあえずオーバーキルされないよう調整していきます。(笑)