ヘスティアファミリアが英雄たちの集まる魔窟なのは間違っているだろうか   作:red knight

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本格始動します。
基本ヘスティアファミリアに人員を割り振りますができる限り戦力バランスを考えて他のファミリアにも割り振ろうと考えてます。


英雄復活
第1話


ギルド会館

 

会館に一組のパーティーが現れる。

「さぁベルくんの復帰後初ダンジョンなの。」

「でもまだ無理できないから5階層までですからね。」

「ベル、体の調子はどう?」

「うん、大丈夫だよ。ありがとう皆。」

するとギルドの受付嬢の一人がパーティーに寄ってくる。

「おはようございますナノハさん、ツナ君、マシュさん、それと………ベル君!?」

「お久しぶりですエイナさん。」

ベルがエイナに挨拶する。

「ベル君なの。本当に………目覚めてくれて本当に良かった!

エイナがいきなりベルに抱きつく。

「あっあのエイナさん、ちょっと落ち着きましょうか?」

「あっあ、ごめんなさい。」

ツナの一言で落ち着きを取り戻したエイナ。

「オッホン!改めてベル君、帰って来てくれてありがとう。」

「いえ。僕の方こそ心配かけてすみませんでした。」

「ところで話は変わるけど………ベル君達はこれからダンジョンに?」

「ベルさんのリハビリも兼ねて3層~5層付近をと考えてます。」

エイナの質問に答えるマシュ。

「まぁ4人で潜るんだし問題ないとは思いますが………ベル君は大丈夫?」

「僕は大丈夫です。それに冒険者に復帰するからにはやはりダンジョンを体感しておかないといけませんし」

「ベルにはできるだけ負担を掛けないようにするので大丈夫ですよ。」

「そうなの。ベル君一人にさせることは絶対ないの。」

ベルの肩に手を置き笑顔で答えるツナと両手の握り拳にグっと力を入れるように答えるナノハ。

「分かりました。でも無茶はしないで下さいね。」

「「「「はい!」」」」

そうしてエイナは4人から離れて仕事に戻ろうとする。するとエイナがふと思い出したように

「そう言えば君たちのファミリアの新人の4人とミアハ様の所のセララちゃんが今朝一緒にパーティー組んでダンジョンに行ったわよ。」

「………新人って?」

「あ!そうかベルさんは知らなかったですね。ウチのファミリアに去年入った新人たちです。」

「たしか『腹黒メガネ(ブラックグラス)』さんが推薦して入れた子たちで年齢もベルと同じくらいだったはず………」

「去年の冒険者になったばかりの人達のためにミアハの所のマリエールさんが企画したオラリオの外のキャンプでミアハ様の所のセララちゃんとパーティー組んでビッグボアを仕留めたの。」

「アストレア、ガネーシャ、ロキ、ミアハとタケミカヅチ、私達ヘスティアファミリアから引率者を出して良い成果が出たから今年もやろうかってギルドから打診されてますね。」

「あーチーム『小さなワンコ達(リトルドッグス)』か………あの子たち、そのチーム名で呼ばれるのが嫌だからダンジョンで力付けてチーム名を改名するって息巻いてたの。」

「そう言えば俺達も最初は小動物の集い(リトルアニマルズ)ってチーム名を付けられそうになりましたよね。」

「命名したのが『浮雲(アラウディ)』さんだから私たち文句言えなかったんですよね………あの人、ある意味暴君ですから………」(´Д`)ハァ…

「「「そうですね………(なの………)」」」(´Д`)ハァ…

何かを思い出したのかため息を吐きどっと疲れたような表情をする4人。

「でもエミヤ先輩が妥協案を出してくれたお陰であのチーム名になったんだよね。」

「エミヤ副長様々なの。」

「「それな!」」

そんなこんなで4人はエイナと別れてバベルに向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3時間前、ダンジョン18階層にて

 

キャンプの荷物をまとめてるヘスティアファミリアの面々をよそに団長代行のエミヤは客人の相手をしていた。

「要件とは何だフィン。」

その客人はオラリオで最強の一角に数えられるロキファミリアの団長フィン・ディナムだ。

「僕たちも今日ダンジョン遠征から帰るんだが一緒に同行したいと思ってね。」

「………で、本音は?」

「次の遠征を計画していてその遠征メンバーに君たちのファミリアからも人員を借りれないかと思ってね。」

「ふむ………」

エミヤは考えるそぶりを見せてすぐに

「悪いが断る。」

「………まだあの一件を怒ってるのかい?」

「当たり前だ。ベル自身はあの件は水に流したが私はいまだに許せん。何より我が主たるベルを侮辱したあの門番たちを未だに採用している時点で私の怒りは収まっていない。」

「それについてはこっちの方で処罰したんだけどね。」

「それでもだ。それにお前たちにはベルを誘拐した前科があるからな。」

「あれはアイズの独断だよ。彼女も反省したからね。」

「あとお前の所の主神が『夜天(ナハトヴァール)』にちょっかいかけたおかげでアイツが拒否反応を起こすからな。」

「それについては弁明の仕様がないね。でもそれを言うなら君の所の『冥王』だって似たような事してるじゃないか。」

「アイツの思考はある意味あのクソ爺に似てるからな。まぁクソ爺に比べたら可愛いもんだがな。」

そう言ってエミヤがポッドに淹れた紅茶をカップに入れてフィンに出す。

「ありがとう。………相変わらず君の入れる紅茶は美味しいね。」

「おだてても私の考えは変わらんぞ。」

「バレてたか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘスティアファミリア本拠地(ホーム)『聖火の竈』

 

主神であるヘスティアはソワソワした様子で辺りを行ったり来たりしていた。

「ベル君は大丈夫だろうか………ツナ君やマシュ君、なのは君がいるから大丈夫だろうけど………あーそれでも心配だ!」

「少し落ち着きましょうかニャ、ヘスティア様。」

「そうは言うけどにゃん太君、ベル君は此間目覚めたばかりだよ。心配じゃないか!?」

「だとしても主神である貴方がそうジタバタしてもどうしようもないですニャ。」

「そうだけど………」(-ω-;)ウーン

紅茶を受け取り飲むヘスティア。茶菓子のマフィンを用意しながらにゃん太が喋る。

「それに、念のためアカツキさんに陰から尾行してもらうよう頼んだではありませんかニャ?」

「………」

「信じて待つのも主神としての大事な仕事ですニャ。」

「………そうだね。信じて待つよ。ボクは神だからね。」

「それでこそ我がファミリアの主神。それと今晩の夕食はハンバーグとポタージュを用意してますので」

そう言ってキッチンに下がっていくにゃん太。

「………ベル君のスキルって本当に変わってるよ。でもエミヤ君やにゃん太君を始めオラリオでも最高峰の料理人が4人も揃ってるし何よりウチの眷属()になった子供たちは皆英雄の器を持つ子だし何より戦力的にはフレイヤやロキを上回りゼウスやヘラのファミリアの全盛期に匹敵するほどの戦力だしね。」

そんな独り言をつぶやきながらヘスティアは紅茶を飲む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダンジョン第5階層

 

ダンジョンの上層でも比較的レベル1の冒険者でもパーティーを組んで安全に探索できる階層である5階層で5人の冒険者パーティーが逃げていた。

………何にかと言うと………

ブモォォォォ!

中層である11~16階層付近を縄張りとするミノタウロスにだ。

「急げ皆!」

「何でここにミノタウロスが!?」

「ここは第5階層だろ!?」

「何で中層のモンスターが上層に!?」

「とりあえず逃げましょう!」

この5人、装備はギルドの支給品で能力的にもミノタウロスから一生懸命逃げていることからレベル1の冒険者たちである。

「トウヤ、その先行き止まり!」

「マジか!?」

「どうしよう!?」

「こうなったら応戦するしかない!」

「でも相手はミノタウロスですよ!今の私達じゃ勝てません!」

「それでもやるしかない!ミノリ、指示を頼む!」

「分かった!」

5人はミノタウロスと戦う決意を固める。

ミノタウルスが臨戦態勢をとる。

「五十鈴は私と一緒にトウヤに支援魔法。セララさんとルンデルハウスさんは後方で詠唱を始めてください。トウヤはできるだけ引き付けて。でも近づきすぎたらダメ。」

「「「「了解!」」」」

今新人冒険者チームが冒険に挑もうとしている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同時刻 ダンジョン第5階層の別の場所

 

「何でここにミノタウロスをが?」

「さぁ………でも被害が出る前に倒さないと………」

「そうなの!」

「皆、行くよ!」

ベル達もミノタウロスと遭遇していた。

ブモォォォォ!

ミノタウロスが突進してくるが

ガキィィィィン!

「皆さん、守りは任せてください!」

マシュが盾でミノタウロスの突進を防ぐ。

「行くよツナ!僕は右から」

「俺は左から行くよ!」

ベルが二本の短剣を構えてミノタウロスの右側から、ツナは額に炎をともしながら両手のグローブから出した炎を推進力にしてミノタウロスの左側に回り込む。

「はぁぁぁぁ!」

ベルが短剣でミノタウロスの腕を切り裂き

「死ぬ気で殴る!」

ツナがミノタウロスの顔面を殴り倒す。

ミノタウロスが二人の攻撃を受けて後ずさる。

そうして距離を取り突撃態勢をとる。

「来るよ。ナノハ、準備は?」

「大丈夫なの!」

「タイミングは俺が測る。」

そして………

ブモォォォォ!

一気に盾を構えるマシュに向かって突進するミノタウロス。

「今だ!」

「マシュ!」

「ナノハさん、お願いします!」

「行くよ!全力全壊!」

『Divine Buster.』

そう言ってマシュがサイドステップでミノタウロスの直線上から外れると

「ディバインバスタァァァー!」

先端が三角形の槍のような杖から放たれた矢のような光がミノタウロスを貫いた。

ガァァァァァァ!

胴体に大きな風穴を開けミノタウロスは断末魔の叫びを挙げながら灰になっていく。

「よし!」

「やったの!」

「皆さんお疲れ様です。」

「ふぅ。」

ベルがその場で座り込む。

「ベルさん大丈夫ですか?」

「うん大丈夫。ありがとうマシュさん。」

「でも何でミノタウロスが5階層にいたんだろう?」

「確かに気になるの。」

するとその場に小柄な女性がシュッと現れた。

「あれ?アカツキさん?」

「何でここに?」

「主神殿とにゃん太殿から陰ながらサポートするよう頼まれた。」

「そうだったんですか?」

「うむ。それでミノタウロスが5階層に現れた件だが、どうやら11階層でロキファミリアが遠征帰りにミノタウロスの群れに遭遇し蹴散らしたはいいが何匹か上層に逃げたそうだ。」

「そうなんだ………だとしたら残りのミノタウロスは?」

「まずい!まだミノタウロスがいるなら被害者が出る!急いで探そう!」

「二手に分かれて探そう。」

「「「「了解(心得た)!」」」」

果たして………

 




ヘスティアファミリアでは基本チーム分けしてダンジョンに潜る設定にしてます。
ちなみに

『小動物の集い(仮)』(二つ名『浮雲』命名)
ベル・クラネル(ダンまちより)
ツナ(家庭教師ヒットマンREBORN!より)
マシュ・キリエライト(Fate/Grand orderより)
ナノハ(魔法少女リリカルなのはより)
???

『小さなワンコ』(二つ名『浮雲』命名)(ログ・ホライズンより)
トウヤ
ミノリ
五十鈴
ルンデルハウス・コード
セララ(ミアハファミリア所属)

現在判明してるチームとそのメンバーはこんな感じです。
ベル君のチーム名が『小動物の集い(仮)』というのもある意味イメージからキャラクターを動物に例えたイメージから来てます。

ベル=ウサギ
ツナ=子ライオン
マシュ=???
ナノハ=???

あれ?男性陣しかイメージしてない気がする………(;^_^A
さてこんなかわいいチーム名付けた二つ名『浮雲』さんとは………語らずとも分かりますよね。(;^_^A

ちなみに『小動物の集い(仮)』はあくまで『浮雲』さんが命名しただけで正式なチーム名ではないのであしからず………

次回もお楽しみに………









ちなみに次回は7月以降に書き上げる予定です。
あくまで予定ですので遅くなったり早めに書き上げることもございます。
楽しんでくれている方々にはご迷惑をお掛けすると思いますが何卒宜しくお願い致します。

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