ヘスティアファミリアが英雄たちの集まる魔窟なのは間違っているだろうか   作:red knight

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この作品におけるベルの変更点として

・現時点でレベル4
・二つ名が『英雄図鑑(アルゴブック)
・武器が2本のショートソード。
・大所帯となったヘスティアファミリアの団長

前書きでの説明は以上です。
では本編をどうぞ。


第3話

旧ヘスティアファミリア本拠地(ホーム)跡地 翠屋オラリオ店

 

「今日もここは繁盛しているな。」

「いつも御贔屓にしていただいてありがとうございます福沢さん。」

「うむ。」

そう言って紅茶を飲む着流しの人物。

「お?おーい福沢はんやないの?」

「ん?マリエール殿とヘンリエッタ殿か?」

その男性に近づく二人のエルフの女性。

「ご無沙汰しております。福沢さん。」

「これはご丁寧に。」

「なぁなぁ、ウチらもご一緒してもええ?」

「構わない。」

男性の隣の席に座る二人。

「そう言えばこの間、やっとディアケンヒトファミリアからの借金を返済できたそうだな。」

「そうや。まぁミアハはんのお人好しにも散々手を焼かされたけど何とか借金返せたわ。」

「その節はお世話になりました。貴方を始めヘスティアファミリアの皆さんには色々サポートしていただきありがとうございます。」

すると男が紅茶を飲み干して席を立つ。

「すまないモモコ殿、お勘定とあと彼女たちの分のお題も私持ちで頼む。」

「えーですの?」

「この間、神ミアハがウチのツナヨシに押し売り同然でポーションを無償で渡した分を払ったに過ぎん。遠慮なく受け取ってくれ。」

「そうですね。受け取りましょう。あとミアハ様には商売が何たるかをしっかりと教えなければ」(ΦωΦ)フフフ…

「ヘンリエッタ………怖いでアンタ………」

そんな二人を尻目に男は店の外へ

「………ベルの奴は上手くやってるかな………」

この男性、名をユキチ・福沢、現在オラリオ最高レベル9の実力を持つ剣士にして現ヘスティアファミリア最強の男である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダンジョン第5階層

 

ミノタウロスの斧を受け止める白髪の少年にただただ驚く『小さなワンコ(リトルドッグス)』の面々。

「君達、大丈夫?」

「………えっええ大丈夫です………」

その少年に声を掛けられ驚きつつもミノリが答える。

「よかった。じゃこのミノタウロス、さっさと片付けるね。『顕現せよ。英雄図鑑(アルゴブック)』」

少年が呪文を唱えると少年とミノタウロスの間に光が放たれミノタウロスが弾き飛ばされる。

光が収まり出てきたのは一冊の本。

「今日は32ページで行こうか。」

『Page32 Nocking master ZIROU Actual』

本から放たれた言葉と共に本のページが開きそのページにはリーゼントの男の絵が描かれていた。

その絵に描かれた人物のマテリアル体が白髪の少年に憑依する。

すると少年の髪型がリーゼントに変化する。

「劣化版『昇狼・ギネスパンチ』」

少年の放った拳から狼の形をした魔力弾がミノタウロスを嚙み砕く。

一瞬にしてミノタウロスは灰になった。

『眠りにつけ。英雄図鑑(アルゴブック)

本が閉じて光りに変わり消えると少年の髪型が元に戻る。

「久々に英雄図鑑(アルゴブック)使ったけど疲労感はそれほどないかも」

何かを確かめるように喋る少年。

その少年に近づく『小さなワンコ(リトルドッグス)』の5人。

「あの~助けてくれてありがとうございました。」

「本当にありがとうございます。」

「白髪の兄ちゃんつえぇな。」

「僕からも礼を言う。お陰で助かった。」

「ルディったら………」

5人がそれぞれ礼をいうと

「僕の方こそ勝手に出てきてごめんね。君達の獲物だったんだよね。あのミノタウロス?」

「でも全然歯が立ちませんでしたしあのままだったらトウヤが死んでいたかもしれません。なのであのタイミングで助けていただいて本当に助かりました。」

「そう言う事なら」

そう言って互いに礼を交わす少年とミノリ。

その時、

「ベルさ~ん、ミノタウロスはどうなりましたか!?」

大盾をもった少女がやって来る。

「あれ?何でダンジョンにいるのマシュ姉!?」

「マシュさんもダンジョンに潜ってたんですね。」

マシュに気づいた『小さなワンコ(リトルドッグス)』の面々。

「あれ?ミノリさん達もいたんですか?」

「マシュさん、今日は用事があるって言ってませんでした?」

「実は急遽パーティー組んでダンジョンに行こうって話になって、それにこちらの………ベルさんの復帰後初ダンジョンでしてので」

マシュの言葉に違和感を感じたミノリ。

「あの?復帰ってどういう………」

「それは僕がつい四日前に目が覚めたんですよ。」

「「「「「!?」」」」」(。´・ω・)?

そう言って少年=ベルが前に出る。

「まずは初めまして。僕はベル・クラネル、一応ヘスティアファミリアの団長をしています。」

「「「「「………えー!?」」」」」(;゚Д゚)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アイズside

 

あの小さな冒険者たちがミノタウロス相手に奮闘している。

本当は助けるべきなんだろうけど………

「アイズ、ギリギリまで手を出すなよ。アイツらは今冒険してるんだ。何処まで行けるか見守ろうぜ。」

ベートさんが釘をさしてくる。

此間のミアハファミリアが企画した新人冒険者指導キャンプにウチのファミリアからリヴェリアやガレスと一緒に教官として参加(罰則こみ)した時に特に目を掛けていたらしいから何となく情が移ったのだろうか?

意外なベートさんの一面に驚きつつもあの少年たちの戦いを見る。

個人個人はやはりレベル1らしく私達に比べても弱いところはある。

けど連携した時の動きは間違いなくレベル1とは思えないほど洗練されている。

何せヘスティアファミリア(むこう)にはチームで戦うノウハウが構築されていて遠征でも最高の成果を残している。

基本高レベル組と中堅レベルの差が分かれてるロキファミリア(私達)や個々の実力のみで派閥としての力を高めたフレイヤファミリアと違い遠征においては間違いなくヘスティアファミリアの方が大分先を行っている。

ファミリア内の団結力と個々の実力が同居しているヘスティアファミリアだけどそれも全て………

「ほおう?アイツら中々頑張ってんじゃねぇか。」

ベートさんが他人を………特に自分よりレベルの低い冒険者を褒めることは滅多にしないのに彼らを褒めている。

リヴェリアからこっそり聞いた話によるとキャンプ初日に一組の新人パーティーをバカにしたのをヘスティアファミリアの白い砲撃手(ホワイトバスター)がたしなめて彼女にコテンパンに伸されたらしい。

前衛職のベートさんに対し魔術師の彼女にクロスコンバットで熨されたと聞いて正直彼女がそこまで強いとは思ってなかった。

彼女の得意分野は遠距離からの正確な魔術砲撃、正直懐に入り込むまでがかなり難しい相手だけど………

それはともかくあの小さな冒険者たちはミノタウロスの攻撃を上手く捌きながら反撃しているが決め手に欠けるためか段々ミノタウロスに押されてきている。

このままでは本当に危ないだろう。

そして前線で踏ん張っていた男の子がミノタウロスの斧を受け止めようとして弾かれて態勢が崩れたところをすかさずミノタウロスが追撃しようとしていた。

私も思わず飛び出そうとしたが………

「君達、大丈夫?」

白髪の冒険者が二本の短剣でミノタウロスの斧を受け止めた。

彼は………まさか!?

そう思った瞬間、彼が魔導書(グリモア)みたいな本を取り出し何か霊みたいなモノを取り憑かせ雰囲気が変わると拳から放たれた魔力弾でミノタウロスをあっという間に倒してしまった。

あの本にあのスキル、間違いなく(ベル)だ。

四年前のあの事件以来眠っていた(ベル)が戻ってきた。

「あいつ、何者だ!?あんな強い奴オラリオにいたか!?」

ベートさんが驚いているけど今の私には関係ない。

早く(ベル)と言葉を交わしたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

No side

 

ベルが自分たちのファミリアの団長だという事に驚く『小さなワンコ(リトルドッグス)』の面々。

「やっぱりそうは見えないですよね。」(;^_^A

ベルが少し落ち込む。

「あの~ベルさん、それは仕方ないかと………だってここ4年間でエミヤ先輩かユキチさんが団長みたいな感じで扱われてましたしそれ以前にも年齢的に団長とは思われてませんでしたし」

「………」Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン

さらに落ち込むベル。

「マシュ姉、追い打ちだってそれ………」(-ω-;)ウーン

「Misマシュは容赦ないな………」(-ω-;)ウーン

「でもあの人が団長だって私は思えないかも………」

「たしかにエミヤさんとかが遠征メンバーの指揮を執っていたしね。」

「あの~皆さんも結構言ってますよ。」(-ω-;)ウーン

フォローがフォローになっていない中、ベルに近づく一人の少女が

「ベル!」

ベルに抱きつく。

「あっアイズさん!?」

「ベル、目を覚ましたの?何時?それより体は大丈夫?………」

「あっあの~アイズさん少し落ち着きましょう。」

するとアイズ目掛けて一発の魔力弾が放たれた。

それをアイズはデスぺレートではじき返す。

「ベ~ルく~ん?何でアイズちゃんと抱き合っているのかな?ミノタウロス退治してたんじゃなかったのかな?それよりもアイズちゃんは何でここにいるのかな?かな?」(黒い笑)

放ったのはナノハだ。

アイズが一瞬ムスッとした表情をするがすぐ表情を戻しナノハの前に立ちはだかる。

「ベルと久しぶりに会話できたの。だから邪魔しないでほしい。」

「それはどういう事かな?ベル君のお姉さんとしてWA・TA・SIの許可なくお話しできると思ってるのかな?かな?これはアイズちゃんとしっかりO☆HA☆NA☆SHIしないといけないね。」(黒笑)

一瞬にして場が凍り付くような状況に陥る。

小さなワンコ(リトルドッグス)』たちはすぐさまマシュの後ろに隠れ、マシュも盾を構える。

「マシュ姉、ナノハ姉がスゲェ怖いんだけど?」((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

「これは修羅場という奴か………」((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

「私達、あの雰囲気にのまれそう。」((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

「右に同じですぅ~」((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

「下手に関わらない方がいいのかな?」((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

「とりあえず皆さん私の傍から離れないで下さい。」((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

一方ナノハと共に来たツナとアツシは

「とりあえずいざという時は被害が出ないようにしないと………」(-ω-;)ウーン

「でもあの二人を抑えて無傷でいられるかな?」(-ω-;)ウーン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダンジョン5階層の別の場所

 

遠征から帰還中のヘスティアファミリアはそこで同じく遠征帰りのロキファミリアの面々と合流していた。

「すまないねエミヤ。こっちの不手際に巻き込んでしまって。」

「構わん。上層付近にミノタウロスが逃げたとなるとウチの新人たちを始め他の冒険者にも迷惑がかかるからな。」

「とは言ってもアカツキの報告ですでに2匹仕留めたと聞いたからね。」

フィンの謝罪を受けながら協力することを決めたエミヤと状況整理をするシロエ。

「それで主君、その~マシュ殿と団長殿がもう一匹を追っているのだが………」

「大丈夫だろ。あの小僧が4年間ただ寝てただけなら目覚めて四日でダンジョン潜るなんて無茶しねぇし。」

「そうは言うがクー・フーリン殿、団長殿がまたスキルを使ってあのような事が起きるって事は」

「それは問題ない。」

二人の会話を遮るように断言するのはエミヤ。

「曲がりなりにもヘスティアファミリアの団長はベルだ。4年間寝ていようが今まで培った経験値を生かさないほど生半可な鍛錬は積んではいない。ベルが英雄を目指すと言ったその日から私はアイツの鍛錬に長い間付き合っている。敵の技量を見誤るような事、ベルにとっては絶対あり得ない事だ。」

その一言に他のヘスティアファミリアのメンバーも納得したように頷く。

「それよりも………まさか剣姫がミノタウロスと追っていたという事は………」

「僕もアカツキの話を聞いてそこを懸念しているよ。」

「………願わくばベルと鉢合わせしないでくれるとありがたいな。もし鉢合わせていたとしてもそこにナノハが加わるのだけは避けたいな。」(´Д`)ハァ…

「僕も同感だよ………」(´Д`)ハァ…

エミヤとフィンの願いは虚しくその三人が鉢合わせていたことを知らず両陣営は上層へと進む。

 




修羅場勃発………寸前のところで次回に持ち越します。(;^_^A


ちなみにヘスティアファミリアの力の序列をとりあえずトップ3とベルの順位だけ教えるとこうなります。※レベルはほとんど無視した感じで考えたランキングです。筆者の独断と偏見が入ってますが異論反論は受け付けません。

第1位:ユキチ・福沢
第2位:トリコ
第3位:エミヤ

ベルの順位………第23位

ちなみにナノハとツナはベルより上位で、マシュとアツシはほぼ同じくらいだと思ってください。

あとベルのスキル又は魔法の名前は『英雄図鑑(アルゴブック)』。
主な説明は以下の通り
・数多の英雄たちの記録を写した本を顕現する
・本に記された英雄たちの力を宿すことでその力を扱う事が出来る。
・本が消えると英雄たちの力も消える。

今回の設定でアイズはベルに明確な好意があることに加えナノハとは恋敵同士という設定にしました。
積もる話、ベル君はモテます。異論は認めません!

次回はとりあえず修羅場鎮圧とダンジョンから出て地上に出るところまで書けたらと思います。
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