ありふれない天龍姫と魔王の異世界無双   作:ゆきほたる

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激戦、北の黒竜と二天龍姫/前半

 ■双葉side

 北の山脈、その麓に着いたあたし達はその圧倒的美しさに目を奪われていた。色彩は自然が生み出す物の中では芸術に相当すると言っても過言じゃない。だけど、あたし達は遊覧のためにここに来たわけでなくて。

 仕事と切り替える様に、あたしは魔力感知であたりを探りながら警戒を怠ることを是としない。停車したブリーゼから飛び降りて、機械大槍(ガングニールspecⅡ)を亜空間から抜く。

 軽い跳躍であたりを高所から見渡して付近に魔力の反応がないことを確かめる。なんだか、愛子先生が真っ赤に染まった紅葉みたいな顔色で降車してきたけど何かあったんだろうか? 

 

「先生、平気?」

「ちょわぁ!? へ、へへ平気です! 先生ですから!」

「……まぁいいか」

 

 全員が降りたことを確認したハジメがブリーゼを宝物庫に戻して新たなアーティファクトを取り出しているが、ソレを横目にあたしは石突で地面をかるーく叩く。

 

「みんな、魔物がいるかもだし警戒は怠らずにね」

「常在戦場、だね」

「……何があるかわからない。油断は命取り」

 

 一応脅すようになるけど、高ランクの冒険者が行方不明になるっていう重大事態だからこそ。行き過ぎとは言わずとも、警戒して臨むべきである。

 

「双葉、ほれ」

「ん? わとと……ああ、〝オルニス〟を使うのね」

 

 ハジメが投げ寄越した指輪を親指に通して嵌めてあたしは魔力経路(パス)を繋ぐ。そうすると、ふわりと彼の手元から小型のゴーレムが六機浮かび上がる。これは無人偵察機〝オルニス〟と言い、感応石で操作、浮遊と推進力は重力石による指向ベクトルの制御。機首部分には遠透石を使用することでハジメの魔眼(右目)あるいは……

 

「流石、良く見える」

「投影魔術はお手の物だからね」

「実際、この手の偵察はドローン使って行うし、それらで戦争する時代がすぐそこらしいからねー」

 

 物騒な香織の感想はスルーしつつ。機首が捉えた周りの風景を映して投影することで、離れた場所の偵察が可能なわけである。ハジメで四機飛ばすのが限界らしいけど、あたしはノルンの瞳で未来視を使える都合で脳の処理能力が段違い。そのため最大で十機のオルニスを飛ばせるのである。

 なお、先生や優花たちはもう何があっても驚かないぞと声を荒げることはなかったが。あたしたちは普通に何でもありだから、それは賢い選択だろうと思うぞ。

 

「それはそうと、もう見つけたみたいだな」

「うん、川原かなこれは」

「……もう、何か見つけたの?」

「こりゃ、盾と鞄か? 戦闘痕みたいでな」

「盛大に吹っ飛んだあとって感じだけど……」

 

 飛ばしてから数分後、あたしが映すその光景にみんなが息をのむ。土が捲れ上がり、川の至る所に円形の小池がちらほらと見える。魔光弾かなにかが着弾して、クレーターになったみたいに見えなくもない。

 この火力は結構なお手前だな~と考えの端で纏めながらその地点に向かうこととなったが、一つ弊害が。オルニスは二機だけ飛ばす様にハジメに交代してもらい、あたしは重力魔法での優花たちと愛子先生を浮かせて移動する。

 険しい自然通り……文字通り手の加わっていない辺りを見ると、あたし達に先生が付いてこれる訳もないだろうという判断である。

 

「本当にごめんなさい、天龍さん」

「いえ、通った鉄火場の数が多すぎてバカ魔力になったあたしだからできるんでこれ」

 

 通常、重力魔法は消費がかなり重い。自分を浮かせたりする程度ならさほどの消費は起こらないけど、他者や他の物体を浮かすとなると急激にその燃費が極悪化する。

 重力制御ミスって対象を潰さないように、精緻な魔力コントロールを求められるとなると燃費も悪くはなるかと納得しているが、ユエはあたしのやってることを見てドン引きで返事を返してきたが。

 

「……フタバの魔力総量はやっぱりずるい」

「あたしもそれは思ってるけどね? ドラゴンの心臓は魔力炉心って立体魔法陣(サーキット)になってるから延々と魔力が湧き出すんだよねぇ」

「……ドラゴンってずるい」

 

 常々自分の過大な魔力を龍脈に逃して誤魔化してる身分になるわけだけども。循環させた魔力はこの世界を廻っているはずだから、オーディン様が顕現しても一分は持つくらいの強度になったんじゃないかな? 知らんけど。

 そんな感じで数分走って、到着した川の付近は散々な有様だった。皆もここまで運んでもらった分は働いてもらうことにしてあちこちを捜索を手伝ってもらう。みんなも冒険者だし斥候のイロハを座学で学んだしそれくらいはできるしね。

 

 川の上流を観察すると、小さい滝が見える。流れる水量は目視で見ても多く、流れもそれなりに激しい。本来は真っ直ぐ麓に向かって流れていたんだろうけど、現在その川は途中で抉られたのかのように。小さな支流が出来ている……まるで、横合いから縦のブレスか魔法の〝破断〟(レーザー)みたいなのスゴイ版に抉り飛ばされたように。

 

「支流が増えてるねこれ……何が暴れたらこうなるの?」

「噂で聞いた話だけど、山二つ向こうには大きな魔物がいっぱいいるって話らしいんだけど」

「そりゃ多分、ブルータルだ。オーガとかの二足歩行するタイプの魔物だが……支流を作れるような攻撃方法なんて持ってないぞ?」

 

 香織の疑問に優花が答えて、ハジメがまとめている。ブルータルとはRPGで例えるなら大型の妖魔族、ボブゴブリンやオーガとかのあんな感じイメージすると言いとハジメに聞いたのを思い出す。大した知能は持っていないけど、群れで行動することと、あたしたちが使う〝金剛〟の劣化版〝剛壁〟の固有魔法を持っているため、中々の強敵と認識されているみたいだ。

 先生もその点は知っているらしく。普段は二つ目の山脈の向こう側におり、それより町側には来ないはずの魔物だと教えてくれた。

 

「三十センチの足跡がぬかるんだ川縁にあるってことは……下流に行けばウィルさんを見つけられるかもね」

「川に逃げ込んだならそうだろうな。で、だ。双葉、先導頼む」

「おっけー。残留魔力からして……ビンゴ」

 

 身元の確認に使えそうな冒険者の遺品やら、ボロボロに黒く焼けた防具とか。冒険者たちは身も残さず焼き払われていたため、遺体はなかった。んで、あたしが気になった捲れ上がった土の壁の向こうは大型の足跡がいくつも残っていた。

 森は薙ぎ払われた木々が折り重なるようにして倒れているのも確認できた。

 

「……大型で四足歩行の魔物の足跡」

「多分、この魔力からしてドラゴンだね。いや、ドラゴンに変化できる竜人族と思うよ」

「この辺に竜なんてハルペリアみたいなワイバーンしかいないもんな」

 

 亜竜を竜と言われるのは気分が悪いが、今は置いて置こう。なぜ竜人族が冒険者を襲ったのか、それが問題だ。魔人族に着く理由はないだろうしなぁ……わからん。

 

「上流は滝だし、下流に行ってみる?」

「賛成です。警戒は怠らないようにしないとですね」

 

 まだ近くにいるかもしれないのであたしは左腕に擬/赤龍帝の籠手(シャドウ・ブーステッド・ギア)を顕現させて譲渡(Transfer)を出来る様にする。下りなのであたしが重力魔法でみんなを連れるのはなしにして、下流に向かうべく崖を降りる。

 隣には滝が流れてるのが見えたが、飛び降りたほうが楽だったんじゃなかろうか? 

 

「みんな連れて飛んだ方が楽なんだけどなぁ」

「「「これ以上世話になるのは申し訳ないからやめて!?」」」

「ただでさえ俺たち、足手まといだって実感してるんだからさぁ!?」

「こいつは……」

「何か見つけましたか、ハジメさん」

 

 こっちの気配探知にも人の反応が引っかかる。あたしと香織、ハジメは顔を見合わせてシアに応えた。

 

「人の気配がこの滝壺の奥からする。弱々しいがな」

「それって生きてる人がいるってことですかぁ!?」

「……人数は?」

「一人だね。しかしまぁ、良く生き残れたねー……もう五日目だってのに」

 

 シアの驚きを含んだ確認の言葉にハジメは頷いて応える。人数を問うユエにあたしは答える。先生達も驚いているようだけど、それも当然。生存の可能性はゼロじゃないとは言え、悪いけど期待もしてなかったし。ウィルさん達が消息を絶ってからもう五日は経っているのである。もし、生きているのが彼等のうちの一人なら奇跡と言っても過言じゃない。

 

「ともかく、奥に行かねえとな。双葉、ユエ。任せた」

「オッケー、みんな離れてね。──らっしゃぁぁぁぁぁっ!!」

「……ん、〝風壁〟」

 

 大槍を振りぬいてあたしが滝を物理的に叩き割り、ユエの魔法でその割れ目をこじ開ける。あたしとユエは露になった滝裏の洞窟の入り口に悠々と進んだ。

 

「「「「ワァ……」」」」

「なぁ、南雲」

「なんだ、玉井」

 

 ちらっと見たら後方腕組で見守ってたシアが「私の師匠たちはすごいんです!」とドヤ顔をしている。これくらいできないと、天龍って名前負けするし多少はね? 

 

「……滅茶苦茶だなぁって」

「……言うな。俺だって大概だが、あいつらは俺以上にその分野に特化してるからな」

 

 皆がド失礼なことを言ってる気もするが、気にせずあたしは洞窟の奥へと向かうのだった。

 

 □noside

 

 滝つぼの洞窟は上方へ曲がっており、そこを抜けるとそれなりの広さがある空洞が出来ていた。天井からは水と光が降り注いでおり、落ちた水は下方の水溜りに流れ込んでいる。溢れないことから、きっと奥へと続いているとレンジャーである妙子の意見だ。

 空洞は続き、その一番奥に横倒しになっている男を香織が発見した。傍に寄って確認すると、二十歳くらいの青年で端正で育ちが良さそうな顔立ちだが、今は青ざめて死人のような顔色をしている。だが、かすり傷や腕の裂傷以外大きな怪我はなさそうに見え。見た所鞄の中には未だ少量の食料も残っているので、眠っているだけのようだった。硬い土の上に、火も起こさずに冷えた場所で眠っていればそうもなろうと双葉の意見だった。

 

 愛子が容態を見ているが、双葉は手っ取り早く青年の正体を確認したいのでギリギリと力を込めたデコピンを眠る青年の額に叩き込む。

 バチッ! と小気味のいい音と共に、眠る君の額に放たれた一撃に。青年は堪らず「ぐわっ!?」と悲鳴を上げて目を覚まし、額を両手で擦りながらのたうち回った。

 その様子に畑山先生達が、強力なデコピンとその容赦を知らぬ双葉に対して畏敬の表情を浮かべた。ハジメはそんな彼らをスルーして、涙目になっている青年に近づくと事務的な声音で名前を確認する。

 

「お前が、ウィル・クデタか? クデタ伯爵家三男坊の」

「いっっ~!! ……えっ、あなた達は一体、どうしてここに……」

 

 状況を把握出来ていないようで目を白黒させる青年に、双葉が再びデコピンの形を作って構え、ぎちぎちと指を引き絞っていく。

 

「質問に答えろ。答え以外の言葉を話す度に威力を二割増で上げさせていくからな?」

「えっ、えっ!?」

 

 無言で構えている双葉の圧に頭が冷えた青年は容赦と手心を加えてほしいと抗議仕掛けるも。次のハジメの言葉にそれを飲み込んだ。

 

「お前は、ウィル・クデタか?」

「えっと、うわっ、はい! そうです! 私がウィル・クデタです! はい、やめてください!」

 

 青年が答えに詰まると。双葉がぬっと左手を掲げ、それに慌てた青年が自らの名を名乗った。どうやら、本当に本人のようだ。奇跡的に生きていたらしい。

 

「俺はハジメだ。南雲ハジメ。フューレンのギルド支部長イルワ・チャングからの依頼で捜索に来た」

「イルワさんが? そうですか。あの人が……また借りができてしまったようだ……あの、あなたも有難うございます。イルワさんから依頼を受けるなんてよほどの凄腕なのですね」

「まぁそうでもないさ。双葉、もういいぞ。香織」

「はいよー。すぐに治しますね、聖母の微笑み(トワイライト・ヒーリング)

「……傷が一瞬で治った!?」

 

 尊敬を含んだ眼差しと共に礼を言うウィルに、ハジメは照れ隠しに頬を掻いて目をそらす。先程、有り得ない威力のデコピンを受けたことはさほど気にしていないらしく、逆に申し訳なくなった双葉は後程謝罪した。

 もしかすると、案外大物なのかもしれない。いつかのアレとは大違いである。それから、各人の自己紹介と、何があったのかをウィルから聞いた。

 

 彼の話を要約すると。ウィル達は五日前、ハジメ達と同じ山道に入り五合目の少し上辺りで、十体のブルタールと遭遇したらしい。突然の出来事とは言え流石に、その数のブルタールと遭遇戦は勘弁とウィル達は撤退に移ったらしいのだが。

 襲い来るブルタールを捌いているうちに数がどんどん増えていき、気がつけば六合目の例の川にいたのだと言う。

 そこで、ブルタールの群れに囲まれ、その包囲網を脱出するために、殿を務めた盾役と軽戦士の二名が犠牲になったのだと……それから、追い立てられながら大きな川に出たところで、前方に絶望が現れた。

 

 それは轟音を鳴らしながら天より舞い降り、大地を踏みしめて咆哮を上げたのは。漆黒の竜だったらしい。その黒竜は、ウィル達の姿を確認すると。極太のブレスを照射して、その攻撃の余波(・・)でウィルは吹き飛ばされて川に転落。流されながら見た限りでは、そのブレスで一人が跡形もなく消え去り、残り二人も後門のブルタール、前門の竜に挟撃されていたという。

 ウィルは、流されるまま滝壺に落ち、偶然見つけた洞窟に、この空洞に身を隠していたらしい。何となく、誰かさん達の境遇に少し似ていると思わなくもない。

 

 ウィルは、話している内に嗚咽を漏らし始めた。高ランクの依頼に無理を言って同行したのに、冒険者のノウハウを嫌な顔一つせず教えてくれた面倒見のいい先輩冒険者達との思い出が彼の脳裏をよぎり。

 そんな彼等の安否を確認することも出来ず、恐怖に震えてただ助けが来るのを待つことしか出来なかった情けない自分に。

 救助が来たことで仲間が死んだのにも関わらず、安堵している最低な自分に。様々な思いが駆け巡り涙となって溢れ出す。

 

「私は……私は最低だ……みんな死んでしまった、なのに。何の役にも立てなかった自分が助かって、生き残って……どこか、ホッとしていて。それを喜んでしまっている……!」

 

 洞窟の中にウィルの慟哭が響き、誰も何も言えなかった。顔をぐしゃぐしゃにして、自分を責めるウィルにどう声をかければいいのか見当がつかなかった。生徒達は悲痛そうな表情でウィルを見つめ、愛子はウィルの背中を優しくさする。ユエは無表情、シアは困ったような表情で双葉と香織は同情するが……と言わんばかりの表情だ。

 

 ウィルが言葉に詰まった瞬間、意外な人物が動いた。それは双葉すら予想外だったようで、動いたのはハジメだった。彼は片膝をついてウィルと視線を合わせると、胸倉を掴んで引き寄せる。そして、意外なほど透き通った声で語りかけた。

 

「生きたいと願うことの何が悪い? 生き残ったことを喜んで何が悪い? その願いも感情も当然にして自然にして必然だ。お前は人間として、極めて正しいし合理的だ」

「だ、だが……私は……」

「それでも、死んだ奴らのことが気になるなら……生き続けろ。これから先も足掻いて足掻いて死ぬ気で生き続けろ。そうすりゃ、いつかは……今日、生き残った意味があったって、そう思える日が来る……かもしれねえだろ」

「……生き続ける」

 

 涙を流しながらも、ハジメの言葉を呆然と繰り返すウィル。ハジメは「何言ってんだろうな。俺は」と、内心で自重する。生きたいと願うことを悪いことだと感じている彼の思いを間違いだと糺したい、ただそう思ってしまっただけだったのだ。

 

「……ハジメの言う通り。生き残ったことに意味はある」

「普通なら死んでただろうけど、ウィルさんは生き残った。それは、死んで行った人たちが無駄死にしたわけじゃないってことになると思わない?」

「ユエさん、香織さん……ありがとう」

「まぁ、その黒竜はこっちで何とかしてあげるわ。もしも出てきたらだけど」

 

 二ッと笑いかける双葉にウィルはようやく笑顔で返事ができたとやっと気がついた。鬱屈とした表情は少しだけ晴れたように、皆は感じていた。

 

「よし、ウィルの確保も完了したし撤退だな」

「黒いドラゴンについて調べるべきだとは思うけど……」

「アレほどの被害を出す存在となると、守りも考えないとダメになるし。体勢を立て直すためにも一旦街に戻ろうよ、下山してるうちに日も暮れるしね」

 

 色々とブルタールの群れや漆黒の竜の存在は気になると、優花の意見に皆は首肯したがそれはハジメ達の任務外だ。加えて戦闘能力が低い保護対象を連れたままでの調査は帰って手間だと双葉が苦言を呈する。

 

「ウィルもそれで構わないな?」

「はい、私ができることなんてなさそうですから……」

「高ランクの冒険者が手も足も出せなかった連中だし、ねぇ」

「そうですよ危険な相手とわかっている以上、ここは危険地帯になります! 先生は撤退を宣言しますからね?」

 

 ウィルも、足手まといになると理解しているようで、撤退を了承した。他の生徒達は、町の人達も困っているから調べるべきではと微妙な正義感からの主張をしたが。

 黒竜やらブルタールの群れという危険性の高さから愛子が頑として調査を認めなかったため、正式に下山及び撤退の運びとなる。

 こうしてユエの魔法で滝壺の外に出ようとした時、それに双葉が待ったをかける。

 

「嫌な予感がするから、みんなはここで止まってて」

 

 双葉の言葉にハジメが頷き、彼女を一番槍に送り出す。滝壺から飛び出して辺りを見回す彼女の前に轟音と共に土煙が舞う。大槍を振り払い、煙を霧散させた彼女の前には。

 

「グゥルルルル」

 

 低い唸り声を上げ、漆黒の鱗で全身を覆い、翼をはためかせながら空中より赤く染まった金の眼で睥睨する……それはまさしく〝竜〟だった。

 

 ──

 

 to be continued .

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