コミュ障でもVtuberになれますかっ!? 作:ゆーちゃん!!
「突然だけど、あなた、Vtuberにならない?」
「んん?」
――僕の名前は、光内 恵(みつうち めぐみ)。専門学校に通う18歳です。よく女性と間違えられることがありますが、僕は男です。
そして、今、僕に突然の提案をしてきた女性は、長谷川 音羽(はせがわ おとは)。音羽は凄いんです。
どれくらい凄いのかというと、エベレストを三時間で登りきるくらい凄いです。
彼女は顔も綺麗で、それに加えてモデル体型なので、僕よりも背が高いです。二人でいるところを見られると、ほとんどの人が『姉妹だと思った』って言っているらしいです。(音羽から聞いた)
・・・ちなみに身長は、僕が155㎝、音羽が176㎝です。どうすればそんなに身長が伸びるんですかね?羨ましい限りです。
「・・・ちょっと?聞いてるの?」
「あ、ごめん。僕たちのことを紹介してた」
「は?」
「なんでもないですごめんなさい」
「・・・まぁ、いいか。それで?やってみる?」
「うーん・・・」
Vtuber・・・か。最近はたくさんのVtuberたちが某動画投稿サイトなどで配信をしたり、動画をアップロードしたりしているけど・・・。
たしか、Vtuberって、コラボする人が多いよね?個人でやっている人ならともかく、事務所に所属する人たちなんかは、グループで活動したり、他の事務所の人たちとコラボしたりしてるし・・・。
それに、僕って、超が付くほどのコミュ障なんだけど・・・。
「いつまで経ってもあなたの状況が改善しないから、提案してるんだけど?」
「なんで僕が考えてることがわかるのかなぁ?」
「何年一緒にいると思ってるのよ。・・・ちなみに、拒否権は無いわよ」
「うぇっ!?なんで!?」
「だって、もう申し込んじゃったし。それに、なぜか合格しちゃったし」
「僕の知らないところで大事なこと決められてた!?・・・ちょっと待って?え、合格・・・?」
「あー、書類ととある動画を送ったんだけど、事務所の人が言うには、社長さんが、『男の娘でコミュ障?なにそれキャラ濃いね。うん!採用!』って言ってたらしいわよ」
えぇ・・・。社長さん大丈夫?五日連続で徹夜でもしてたの?
しかも書類だけで判断してるし・・・。こういうのって、面接して、その人の人格とかが問題ないかを見るんじゃないの?
とにかく、不安しかないんだけど。
「・・・まぁ、私もあなたのマネージャーとして、一緒にいるから大丈夫よ」
「それなら・・・まぁ、いい・・・のかな?」
音羽も手伝ってくれるのなら、頑張ってみよう・・・かな。いい機会だと思うし。
いつまでもこのままだと良くないからね。
・・・本当に無理そうなら、筆談っていう手もあるし。それか、音羽を通して伝えてもらうっていうのも・・・。
「よし!そうと決まれば、いろいろと必要なものを揃えるわよ!」
「えっと、パソコンとかだよね?パソコンならあるよ?」
「何言ってるの?私のに決まってるじゃない」
んん?マネージャーになる予定の音羽に必要なもの?
「・・・メモ帳?」
「バカね。マネージャーと言ったら、スーツしかないじゃない」
「あー、形から入るってこと?」
「まぁ、その認識でいいわよ。・・・ていうか、マネージャーが何をすればいいのか書かれてる本を送ってもらったから、どんな感じの仕事なのかは大体頭に入ってるわよ」
僕の友人がハイスペックすぎる件。
「それじゃあ、早速行きましょうか」
「はーい」
~~少し時を遡り、恵の書類選考をしているとき~~
「・・・ん?この子は?」
「ああ、先ほど送られてきた子ですね。個人的に面白そうなので、私としてはアリかと」
「えっと?『光内 恵、18歳。人とのコミュニケーションが苦手な男の娘です。コミュ障を治せるいい機会だと思い、応募させていただきました』・・・。」
「そして、こちらが送られてきた動画です」
「・・・ほう」
音羽が送った動画は、以前、二人でカラオケに行ったときに、こっそり撮っていた動画です。
「・・・上手いですね」
「男の娘でコミュ障。それに加えて歌が上手い・・・。うん!採用!」
「えっ?面接は・・・」
「いらないよ!彼、何かしでかす勇気とかなさそうだし」
「それは彼に失礼では?」
っていう会話があったとか。