トレセン学園はトレーナーも魔境(荒木荘風味)   作:銀能神

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日常1『ジョセフの場合1』

「トレーナー! 何であの時の私を見捨てたのさ!」

 

「おいぃ! 人聞きの悪い言い方をやめんか!」

 

 ここはトレセン学園のトレーナー達が住まうトレーナー寮のとある一室。

 そこで 一人のトレーナーとその担当ウマ娘が休日を過ごしていた。

 トレーナーの名はジョセフ・ジョースター。その経験の豊富さと思慮深さでチーム『ダイヤモンド』を勝利へと導き、今はリーダーとして後進の育成に勤しんでいる。

 そしてそのジョセフが現在唯一専属契約を結び育成を施しているこのウマ娘こそがセイウンスカイである。

 

「昼寝は充分取ったじゃろ。あの渡された封筒の中身の事もあってちょっと様子を見きれそうになかったからのぅ」

 

「おかげでへとへとだよ~。キングがトレーナーの公認を取ったーって言って休む暇無く走らされた身にもなってよ~」

 

「仕方ないやつじゃのぅ……ほれ、ちょっと足を出してみんかい」

 

「えっ、まさかまさかあれをやる気!?」

 

 文句の止まらないセイウンスカイにしびれを切らしたジョセフは部屋唯一のソファを独占するセイウンスカイに近く。

 

「大丈夫大丈夫、ちょっとピリッとするだけじゃ」

 

「きゅ、急用を思い出したから帰る!」

 

 セイウンスカイが飛び起きてウマ娘の力を十全に生かしたスタートダッシュを切ろうとする。

 

「この焦り様を見るのは楽しいがのぅ……『隠者の紫』ッッ!」

 

 だがそれを見越していたジョセフは勢い良くセイウンスカイに手を伸ばすとセイウンスカイの体が宙に浮いた。

 

「トレーナー! やっぱこれ反則だって! 見えないし抵抗できないんどけど!!?」

 

「まぁ、ウマ娘でスタンドが見える、抵抗出来るやつは今の所会長殿とマルゼンの嬢ちゃんくらいじゃからのぅ~。最近はタマやオグリの奴も怪しいか?」

 

「セクハラセクハラ! これ絶対セクハラでしょ!? 誰かー! 助けてぇー!」

 

「あぁもう騒がしいやつじゃ! 毎度毎度手を焼かせおって! ささっと済ませるに限る……コォォォ」

 

 いわれない罪(?)にさらされる危機を感じたジョセフが特殊な呼吸を始める。

 それに応じてジョセフから延びる、セイウンスカイには見えない紫のイバラを伝って生命エネルギーとも言うべく力がセイウンスカイに注ぎ込まれていく。

 

「ああああ気持ちいいんだがこしょばいんだかなんとも言えない感覚が全身を伝っていく……」

 

 それを数秒、その後ぐったりとした(肌艶毛並みは最高)セイウンスカイを、ソファに降ろすと波紋のエネルギーを使ってセイウンスカイの現在の状態を精査したジョセフは難しい顔をする。

 

「BBCCA……と言ったところかのぅ。普通に考えれば余裕で勝てる能力の筈なんじゃが……同期がのぅ。スカイよやっぱ運無さすぎじゃろお主」

 

「うぅ~うるさい……」

 

「キングの方もシーザーが専属じゃからなぁ……あのど根性お嬢様の事じゃ、波紋法の一部か何かは掴んできそうじゃのう。まぁウマ娘と人間じゃ肺の構造が違うから完全に、は無理じゃろうが」

 

「…………」

 

「これ、ふて腐れるんじゃない。確かにスカイ、お主に波紋法の才能は全くと言って無かった。生まれつき出来たワシと違ってのう」

 

「ねぇ、それ慰めてる? 貶してない?」

 

「しかし、スカイお前にはこのワシが付いておる! この頭脳明晰神算鬼謀のワシがな! そしてワシが見出だしたお主にも同じ才が備わっておる」

 

「確かに釣りは好きですけどねぇ」

 

「肉体疲労が基準値を越えておった、努力するなとは言わんがやりすぎは毒になるぞ?」

 

「セイちゃん何のことか分かんな~い! と言うことでトレーナー何処かに遊びに行きません? 釣りとかいかがでしょ?」

 

「いや、そうしてやりたいのは山々なんじゃがそろそろ……来たか」

 

「え?」

 

 コンコンコンとノックの音が響きジョセフが、入室を許可する。

 

「フンッ、呼ばれたのでな来てやったぞJOJO! わざわざ呼び出した価値の有る話なんだろうな!?」

 

「データ照合、一致。ジョセフ・ジョースタートレーナーとセイウンスカイさんと存じます」

 

 そこに立っていたのは全身サイボーグナチスの科学力の結晶であるシュトロハイムとウマ娘サイボーグと噂されるミホノブルボンだった。

 

「と、トレーナー? 何これ、一体何が始まるというのさ」

 

「何って……勿論お主のトレーニングについてじゃが? おぉ! 良く来てくれたのシュトロハイムとミホノブルボン!」

 

 その明らかに普通ではないサイボーグ二人組に嬉々として話しかけに行く自分のトレーナーにこれから私は何をさせられるのだろうかと不安になっていくセイウンスカイであった。




豆知識『トレーナーその1』
このトレセン学園には明らかに超能力を扱える人間もいる。
なんなら明らかに人間じゃないのもいる。
しかし分類上は人間と表記されるため人間。

どの日常が見たい?

  • 副会長とトレーナー探索(2)
  • ナイスネイチャとゲーム対決
  • スカイのフラワートレーナー偵察
  • 三柱の男の像周辺の出来事(2)
  • 会長と黒幕トレーナー
  • 帝王とジョースター家の家長
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