[IS]運命の翼の少女   作:名無しのごんべい

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オリ設定のオンパレード


PHASE-3 「予兆の会談」

「ラクス、ちょっといい?」

 

キラが執務室の戸を叩く

 

『キラ?ごめんなさい、今手が離せませんの。

後にしてくださる?』

 

「ごめん、緊急なんだ。

できれば今すぐ話したい」

 

ラクスの事情もお構いなしに強引に迫るキラ

その声からは明確な焦りが窺えた

 

『ですが………』

 

『構いませんよ。かの有名な自由の騎士を見ておきたいですし』

 

執務室から聞こえる他の声

 

(来客中だったのか……)

 

ラクスの事情を顧みなかったことを少し後悔しながらキラは返事を待つ

やがて……

 

『どうぞ?お入りください』

 

中から入室を許可する声が聞こえてきたのでキラはアスランとルナマリアを伴いながら中に入る

 

中には立ち上がってこちらを迎えるラクスと彼らに背を向けながらソファに座る金髪の白衣を着た男が見えた

 

「ごめんラクス、忙しい時に」

 

「構いませんわ。彼から許可もいただきましたし……」

 

そう言ってラクスはその彼を見る

 

「自由の騎士の緊急事態となれば、僕の用事よりもそちらを優先すべきでしょう?」

 

「貴方は?」

 

そうキラに問われておもむろに男は立ち上がり、答える

 

「DSSD技術開発センター副部長、ソル・リューネ・ランジュです。

大戦の英雄であるあなたたちに出会えたことを光栄に思います」

 

大戦の英雄という言葉でアスランは一瞬苦い顔をしたが、すぐに気を取り直して自己紹介を済ませる

 

「DSSDの、それも副部長がなぜここに?」

 

「今後の宇宙開発とある兵器についてクライン議長と話し合っていたんですよ。

因みに僕自身が来た理由は部長が今病にふせっているのでその代わりということです」

 

「ある兵器?」

 

その言葉に三人は疑問を浮かべる

 

戦争が終わり、平和になった世界でどうして兵器が必要になるのだろうか?

 

「兵器と言っても、DSSDが開発したヴォワチュールリュミエールについてですわ」

 

ヴォワチュールリュミエール

 

それはキラが纏うストライクフリーダムや今は亡きシン・アスカが纏っていたデスティニーにも搭載されていたものであり、元はDSSD製の惑星間航行システムである

ストライクフリーダムやデスティニーに搭載されているのはそれを戦闘特化型に改良したものだと言われている

 

「正直、僕たちはあのシステムが戦争に利用されていることに納得していません。

ですので、以後すべての兵器にヴォワチュールリュミエールユニットを使用しないことを約束してほしいんです。

もちろんタダでとは言いません。こちらからのできる限りの技術提供もさせてもらいます」

 

そこでいったん言葉をきり、ソルはラクスに訴える

 

「あのシステムは僕とセレーネ……部長の夢です。

まだ見ぬ未知の惑星へと進出するために必要なモノなんです。

その夢を戦争に使われたくないんです!

お願いします!」

 

そう言ってソルはラクスに頭を下げる

 

少し間をあけてラクスは口を開き

 

「わかりました。今後一切の兵器にヴォワチュールリュミエールユニットを使用しないことを確約します」

 

そう言い切った

 

「!ありがとうございます!」

 

満面の笑みで頭を下げるソル

 

その声には隠し切れない喜びがこもっていた

 

「それで?キラたちは何か緊急の用件があったのでしょう?」

 

「うん。これを見てほしいんだ」

 

そう言ってキラが渡したのは例のコンクルーダーズの計画書とキラ本人がまとめた報告書である

 

それを読み、ラクスはキラに問う

 

「これは本当ですか?」

 

「うん。建造所がもぬけの殻だったことも本当」

 

そしてラクスは少し考えた後

 

「ソルさん」

 

「なんですか?」

 

「これを読んでみてくれませんか?」

 

報告書をソルに渡した

 

「ラクス!?」

 

「いったい何を!?」

 

驚くキラとアスランを手で制する

いいのかと問いかけるソルに対して、頷くラクス

 

そして計画書と報告書を読み終えたソルに向かってラクスが問う

 

「どうですか?」

 

「おそらくヴォワチュールリュミエールユニットの暴走だと思います」

 

「暴走?」

 

アスランが問う

 

「以前大戦中にデュランダル前議長がDSSDに要求してきたことがあるんです。

ヴォワチュールリュミエールユニットのプロトタイプを渡せと」

 

「プロトタイプ?」

 

「ええ、惑星間航行システムであるあのユニットは様々な失敗作の山を越えて出来上がりました。

そのプロトタイプ………DSSDではプロトユニットと呼んでいますが………そのプロトユニットはヴォワチュールリュミエールの完成型なんです」

 

「プロトタイプなのに完成型なんですか?」

 

ルナマリアが疑問の声を上げる

 

「はい。僕たちが使っているヴォワチュールリュミエールユニットはアポロンAからプロパルションビームを受けることによって惑星間航行を可能にします。

ですが、プロトユニットはプロパルションビームを必要とせずに自力で惑星間航行………プロトユニットの場合はワープになりますが………それができるんです」

 

「ワープ!?」

 

「そんなことができるの?」

 

キラとルナマリアが驚きの声を上げる

アスランとラクスも声にこそ出していないが、驚きのあまり開いた口がふさがらなくなっていた

 

「ただ、そのワープはパイロットがいないと使用できないのと、パイロットに高い演算能力が求められること、そしてパイロットへの副作用が判明したせいでプロトユニットは凍結。

以後さらに安全なユニットの開発が進められて今に至るというわけです」

 

そこでアスランは気付く

 

「ソルさん。そのワープは周りを巻き込むことが可能なんですか?」

 

その問いにソル以外のその場にいた全員の視線がアスランに集中する

 

「可能です。それを使えば二十機のMSを巻き込むこともできます」

 

つまりこれが消えたデスティニーの真相である

 

「デュランダル前議長はデスティニーに今ある技術の全てを注ぎ込んだと言っていたと、シンが自慢げに話していました。

それってつまり……」

 

「彼女が纏っていたデスティニーにこのプロトユニットが詰まれている可能性が高い。

そしてそのデスティニーの完全複製品である二号機にも同じユニットが詰まれているかもしれない」

 

消えた二十機のデスティニーはワープを使用しどこかに逃げた

だから建造所はもぬけの殻だった

 

キラたちはそう結論を出した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてアスランは最後の戦いの光景を思い出す

 

堕ちてゆくデスティニー

爆炎を上げ、各部に異常をきたしながら墜落するかつての後輩

月面に叩き付けられる前に忽然と姿を消した少女

 

(シン………お前はまだ生きているのか?)

 

もしデスティニーにプロトユニットがつけられていた場合、異常をきたしたプロトユニットが暴走し、デスティニーをワープさせたのかもしれない

そうでなければ目の前にいた人間が突然消えるなどという現象の説明がつかない

 

(お前がまだ生きているのなら………俺は………)

 

 

 

 

 

その日のうちに大規模な捜索隊が編成され、コンクルーダーズの捜索が開始された

 




原作ではDSSDは連合側ですが、この作品では中立になっています。

プロトユニットやワープ機能もこの作品独自の設定です。


あと活動報告にも書きましたがこの場でもう一度謝罪させていただきます。

誤って何人かの否ログインユーザーの方たちをブロックユーザーに設定してしまっていました!

まさかIDをクリックするだけでブロックされるとは思ってませんでした!!
本当に申し訳ありません!!

こんなミスばかりする作者ですが、これからもこの作品を読んでくださるとうれしいです!!

本当にすいませんでした!!
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