[IS]運命の翼の少女   作:名無しのごんべい

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遅くなってしまいました。

遅くなった理由はあとがきで。


第三十九話 「遊園地あるいは宇宙」

「う、宇宙?」

 

「宇宙って……あの宇宙ですの?」

 

鈴とセシリアが驚いている。

他のみんなも声には出さない……いや、声も出ないのかな?

 

正直、私からしてみれば宇宙なんて慣れたものだけど、宇宙開発の進んでないこの世界で生まれたみんなではまさに寝耳に水というものだろう。

 

「っていうか!やっぱりあの遊園地でそんなことやってたんだね!道理でおかしいと思ったよ!」

 

そう、今私は怒っていたりする。

あの後刀奈さん(今は私のお仕置を受けて部屋でダウンしてる)を自室で問い詰めてみたところ、私たちに黙って敵への奇襲作戦を仕掛けていたらしい。

別に囮をするのは構わない。

私自身、ガルナハンで仲間を囮にして単独でローエングリン砲台を破壊しに行ったこともある(あれは正直私いらなかったような気もするけど)。

 

「一歩間違えればだれかがここにいなかったかもしれないんだよ!?なのに何で!!」

 

「止めろ飛鳥。今回の作戦を考えたのは私だ。そいつらに否はない」

 

「織斑先生!」

 

「それに、そいつらもそんなことは承知で今回の作戦に参加したんだ。それをお前が非難する謂れはない」

 

私と織斑先生がにらみ合う。

 

「進さん」

 

そこにセシリアに声をかけられる。

 

「……なに?」

 

「わたくしたちのために貴女がそんなに怒ってくださるのはとてもうれしいですわ。

だけど進さん、貴女は私たちが怒れば戦うのをやめますか?

友達を守れるかもしれないのに、その守るための戦いをするなと言われて素直に頷けますか?」

 

「……」

 

「貴女のやさしさは本当にうれしいですわ。

だけれど、貴女が私たちを大切に想っているのと同じようにわたくしたちも貴女のことが大切なのです。それをわかってくださいますか?」

 

私が守りたいと思った人は同じように私を守りたいと思っている。

そんなこと、今まで考えたこともなかった。

 

ただ大切なものを守りたくて、守られる人の気持ちを考えたこともなかった。

 

「私たちはお前から見れば確かに弱いかもしれない。

だけど、いつか一夏が言ったように私たちは強くなる。

お前に守られるだけの存在ではなく、お前の背中を守れる存在に」

 

『実力不足のくせに大言壮語。椿をまともに動かすこともできないのによく言う』

 

「黙れ椿」

 

「コントやってんじゃないわよ。

まぁ、右に同じってやつね。

それにあたしはね、守られるのって性に合わないのよね。

この鳳 鈴音さまが、ただ守られるだけで満足する女に見える?」

 

「僕も、守られる女の子って言うはちょっと憧れてるんだけどね。

ただ、好きな男の子に守られるんじゃなくて友達に一方的に守られるのはごめんだね。

お互いに守りあってこその友達だと思うよ」

 

「私は元は軍人だ。つまり、お前と同じ誰かを守る立場にいる人間だ。

そんな私がただ一方的に守られるなど論外だ。

異論は認めん」

 

「……みんな……」

 

「そう言うことだ、飛鳥。

こいつらも、ただ守られるだけで終わるやつらではないと言うことだ」

 

みんなの言葉がストンと胸に落ちる。

ただ守るだけじゃない。

私一人が必死に守ったって意味がない。

守られるみんなも、一生懸命で…。

 

「お前の負けじゃないのか?進」

 

「一夏……」

 

「言ったろ?一緒に背負ってやるって。

その気持ちがあるのは何も俺だけじゃないってことだ。

みんな……お前の友達なんだからさ、頼ればいいじゃないか」

 

「友達は頼るものだよ?あーちゃん!」

 

友達は……頼るもの……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『待っててね、ステラ。

すぐに帰してあげるから』

 

『シン、こっちだ!』

 

『レイ!?どうして?』

 

『気にするな、こういう時に助けるのが友達だろう?』

 

『!……ありがとう、レイ!』

 

『急ぐぞ』

 

『うん!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『レイ、頼みがあるの』

 

『なんだ?』

 

『力を貸してほしい。あいつを……フリーダムを倒したい』

 

『……わかった。一緒にあいつを倒すぞ、シン』

 

『……うん!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『レイ……私は……アスランを……メイリンを……』

 

『……あれは命令だった。お前が気に病むことじゃない』

 

『でも!』

 

『なら、半分だ』

 

『え?』

 

『あの戦闘に参加したのはお前だけじゃない。俺もあの場にいた。

だから、あの二人を撃墜した罪は俺とお前で半分ずつだ』

 

『レイ……』

 

『フ……友達なんだろう?俺たちは』

 

『!……ありがとう』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

思い出したのはレイとの日々。

私はレイを頼って、レイも戦場では私を頼ってくれた。

 

みんなに頼られるだけじゃなく、私もみんなを頼る。

 

それが友達だ。

この世界に来て、それをすっかり忘れていた。

 

「……ありがとう、みんな」

 

自然とその言葉が出た。

 

これからは私は独りじゃない。

みんなと一緒に戦おう。

そしてみんなで強くなろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で、そんな風にいい話で終わらせることができれば束さん的には大満足だったんだけどね~」

 

そんな束さんの声が、今までの空気をぶち壊す。

 

「箒ちゃんたちがいいこと言ってくれた後で悪いんだけど、みんなにはこれからさらにあーちゃんを頼ってもらいます!」

 

「姉さん?」

 

「どういうことですか?束さん」

 

束さんの言葉にみんなが困惑する。

 

「問題!あーちゃんを狙っている敵の本拠地があると思われる場所はどこでしょうか!」

 

「へ?そりゃさっき束さんが宇宙だって言ったじゃないですか」

 

宇宙。

その言葉にハッとする。

 

「そうか……宇宙なんだ」

 

「お!流石にあーちゃんは気付いたみたいだね!」

 

「どういうことだ?」

 

『少しはない頭を働かせろ、主。主たちは地を這いつくばるしかできない生物だ。

飛鳥嬢と違ってこの地球から出たことがないだろう?』

 

「そうか、我々には進と違って無重力下での戦闘経験がないんだ」

 

「その通りだ、ラウラ。よってこれから飛鳥主導の元、お前たちは無重力下での戦闘訓練をしてもらう」

 

そう、C.Eから来た私と違ってみんなに宇宙空間での戦闘経験なんてあるわけがない。

宇宙では漂うデブリ以外で足場になるものはない。

いや、この世界は宇宙開発が進んでないと聞いているのでデブリ自体少ないだろう。

つまり、宇宙を漂う隕石くらいしか足場にできるものがないのだ。

それに、重力下での行動と無重力下での行動は何もかも違う。

重力下では物体は重力と摩擦でいずれ静止する。

だけど無重力下ではそのどちらも無いのでスラスターの操作を一つでも間違えれば無限に続く宇宙に放り出されてしまう。

そうなった場合、生還する可能性は限りなく0だ。

 

「……いくよ、みんな」

 

「し、進?」

 

「行くって……どこに?」

 

「束さん、あのVR訓練機って何台ありますか?」

 

「もちろん全員分!もうセッティングもばっちりできてるよ!場所は私のラボ!」

 

「わかりました。みんな行くよ!駆け足!」

 

「お、おい進!?」

 

「ちょっと待ってよ!」

 

「いきなりどうしたんだ!?」

 

『早く走れ主。そんなでかいメロンを二つもつけているから遅いんだ』

 

「あら、いいこと言うわね椿。あたしがそのメロンもぎ取ってあげましょうか?箒?」

 

「く、来るな!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「元気いっぱいだね~」

 

「うるさいだけだな」

 

 

 

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『みんな聞こえる?』

 

「ああ、聞こえる」

 

『問題ない』

 

『感度良好、ですわ』

 

『はっきり聞こえてるわよ』

 

『大丈夫』

 

『ふむ……これが無重力というものか。問題ないぞ』

 

進の言葉に全員が返す。

改めて前を見ると目の前に広がるのは光り輝く漆黒の宇宙。

PICを操作してないのに常に浮いている。

 

(これが……宇宙か)

 

目の前に広がる光景は現実のものではない。

VR訓練機と呼ばれる束さんが開発した限りなく現実に近いデータだ。

 

『綺麗だな…』

 

『……すごい』

 

『言葉が見つかりませんわ』

 

『もうすぐ、僕たちは本物のこの景色を見るんだよね』

 

『ああ……』

 

みんなからも感嘆の声が漏れる。

 

『じゃあみんな少し自由に飛び回ってて。ここではどれだけ操作を間違えてどこかに飛ばされちゃってもちゃんと端っこがあるから迷子になっても遭難はしないと思う』

 

「怖いこと言うなよ……」

 

『実際、本物の宇宙空間ではスラスター操作一つ間違えただけでそのまま死につながるからね。大げさでも何でもないよ、一夏』

 

進の言葉で改めて気を引き締める。

もし本物の宇宙で迷子になったら助からない。

だから今ここで宇宙での戦い方を覚えないと……。

 

『ふー…。主、しばらく気の向くままに飛んでみろ。危なくなったら椿がサポートする』

 

『すまん、頼むぞ椿』

 

『セシリア、今セシリアがつけているそのミーティアだけど、それってもともと無重力下での戦闘を想定して作られたものなんだ』

 

『そうでしたの?ではこのミーティアを使いこなせれば……』

 

『うん。もともとビット兵器も重力下で操作するより無重力下で操作する方が全然動きやすさが違うからさ、試してみてよ』

 

『……あら、いつものブルーティアーズよりも素早く動けますのね』

 

『む?シャル、どこに行った?』

 

『後ろだよ、ラウラ』

 

『!驚かすな!』

 

『あはは、ごめんごめん!でも、この光学迷彩って宇宙のほうが隠れやすいね。周りが黒ばっかりだからうまく溶け込めるよ』

 

「……宇宙なら、周りの心配をする必要はないよな」

 

ここなら真打零落白夜を全力で使える。

どれだけ刀身が大きくなるかわからないが、今まで使ってきてまだまだいけそうだったので俺が予想しているのよりも大きくなるのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『こんなところかな?』

 

動き続けて三十分後。

進の号令で俺たちは宇宙空間に浮いている一つの大きな岩の上にいた。

 

『じゃあみんな、これから模擬戦を始めようか』

 

「おう、誰と誰がやるんだ?」

 

『?何言ってるの、一夏?』

 

「へ?」

 

進が不思議そうに俺を見る。

首をコテンと横に傾けている姿がかわいかったが、この時俺は猛烈に嫌な予感がした。

 

『私がみんなと戦うんだよ?一対六の模擬戦闘だよ』

 

『『『『『「…………へ?」』』』』』

 

俺たちが思わず聞き返すのも無理はなかったと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビー!ビー!ビー!ブ―!!

 

模擬戦開始のブザーが鳴る。

 

『行くぞ一夏!』

 

『いくら進でも、私たち相手に一人で勝てるものか!』

 

進対俺たち。

一対六。

 

普通に考えて進に勝ち目はない。

いくら進がデスティニーに乗っていると言っても、この数で行けば!

 

「っとと、動きにくいな」

 

その瞬間、アラートが鳴る。

 

すぐにPICとスラスターを操作し、横に避ける。

 

俺のすぐ横をビームが通る。

 

『あそこか!』

 

ハイパーセンサーで拡大すれば、進がこちらに向けてビーム砲を放っていた。

 

(確か……アポロンだったか?)

 

進に聞いたが、あれは拡散、照射、連射の三種類のビームを使い分けれるらしい。

今は連射モードのようで、俺たちが近付けないように弾幕を張ってくる。

 

『射撃戦なら負けませんわ!』

 

セシリアがシールド型のビット(レッドティアーズだっけ?)を操作して進のビームを防ぎながらブルーティアーズを射出する。

そして自分のビットを援護するように飽和射撃。

 

ミサイルの爆発によって進がいたところに爆炎が立ち込める。

 

『一気に叩くぞ!付いて来い、鈴、シャル!』

 

『わかってるわよ!』

 

『了解!』

 

煙の中から放たれたビームをラウラがシールドで弾きながら接近。

その後ろからシャルがマシンガンを連射しながら迫る。

さらにその後ろでは鈴が衝撃砲のチャージをしている。

 

もしすべて躱されても俺が雪羅を発射しながら接近して近接戦闘に持ち込む。

後は俺と箒で進を倒す。

 

(やっぱり一対六は無理があったんじゃないか……)

 

VR空間での傷は現実には何の影響もないと言っていたがやはりこれだけの攻撃を受けて大丈夫なのかと心配になった。

 

『みんな、MSが元は宇宙戦を想定してるって忘れてない?』

 

だけど、その心配は意味がないものだった。

 

デスティニーが虹色の翼を広げる。

次の瞬間には進はラウラとシャルの後ろに回っていた。

 

『!?速い!』

 

『もう後ろに!?』

 

『くっ!』

 

鈴が二人の援護をしようと衝撃砲を発射、

 

する直前で衝撃砲が爆発した。

 

『なに!?きゃぁ!!』

 

『鈴さん!?』

 

『気を付けろ主!ブーメラン型のビット兵器だ!あの爆発の時に投げていたんだ!』

 

そうしている間に長い銃身のビームライフルを構えた進がシャルを撃つ。

 

『やらせん!』

 

そのビームをラウラがシールドで受け止める。

 

『それは悪手だよ、ラウラ!』

 

そう進が言った瞬間、ライフルの銃身からビームが伸びる。

ライフルがビームサーベルのようになり、そのまま進はラウラのシールドにライフルを突き刺した。

 

『な!?』

 

サーベル部分がシールドを貫通してラウラの左肩から生えている四本目の腕を斬りおとす。

その後ろからシャルのマシンガンによる牽制射撃。

 

その発砲音が聞こえた時には進はすでに残像を残してその場を離脱していた。

 

そして再びアラート音。

 

「今度は俺か!」

 

こちらに来る進に意識を集中する。

《雪片・甲》と《雪片・乙》を構えて進を見る。

 

進は残像を残しながら俺の周りを飛び回る。

 

「……くっ!」

 

下手に動けば進の思うつぼだ。

 

『うわぁ!!』

 

『なに!?くぅ!!』

 

『シャルさん!ラウラさん!』

 

『またあのブーメランか!』

 

『主、あれを落とさないとヤバいぞ!』

 

みんなの悲鳴で一瞬意識が進からそれる。

 

『もらったよ、一夏』

 

その瞬間、俺の両腕は進が両手に持ったビームサーベルで斬りおとされていた。

 

「くっ……っそおぉ!!」

 

苦し紛れにクローモードにした雪羅を進に向けて飛ばす。

だが、進は右手に持っていたサーベルを捨ててそのまま右手で雪羅を掴む。

その瞬間、進の右手の装甲が変化する。

 

「!?展開装甲!?」

 

右腕が変形し、文字通り展開する。

 

『弾けろ!!』

 

一瞬の閃光。

それに遅れて雪羅が爆発する。

遅れて右腕の展開した部分から蒸気が噴き出る。

 

『一夏!!』

 

箒がこちらに来る。

 

『行くぞ、椿!挟撃だ!』

 

『仕方ない。椿が抜けると《紅椿 春》の性能は27.3%下がる。それを忘れるなよ』

 

その声とともに紅椿の背部に設置されている大型のスラスターが分離。

そのまま変形して人型になる。

 

『はぁああ!!』

 

『行くぞ、飛鳥嬢!』

 

すぐそばを漂っていたビームサーベルを進が拾うと、そのまま箒に投げつける。

 

『!くっ、こんなもの!』

 

それを《空裂》で弾きながら《雨月》の刺突でレーザーを放つ。

進がそれをシールドで受け止め……きれずに宇宙空間をくるくると錐もみで回転しながら漂う。

 

『勝機!!』

 

『まて、主!』

 

椿が制止するのと、進が箒に向かって盾を投げつけるのは同時だった。

錐もみ回転で遠心力がついた盾が箒に向かってくる。

それを咄嗟に避けた箒だったが、そのまま進は回ったまま。

そして進とワイヤーでつながっている盾は進の回転に引っ張られながら回転。

そのままワイヤーと激突した箒はワイヤーにからめとられて身動きを封じられる。

 

「わざと吹き飛ばされたのか……!?」

 

『こんな事、宇宙でないとできないからね』

 

『やらせん!』

 

椿がクロスボウを構える。

放たれた弾丸は進の光の翼に阻まれた。

 

『なに!?』

 

『ヴォワチュール・リュミエールはビーム兵器を無効にする特性を持っている……まぁ、これは本来の使用用途ではないんだけどね』

 

言いながらビームサーベルを振るう。

それだけで椿の武装がすべて破壊された。

 

『……見事だ、飛鳥嬢』

 

『ありがとう』

 

その言葉の直後、二つの爆音。

 

『あー!やっと破壊した!あと戦えるの誰よ!』

 

『わたくしたちだけのようですわね』

 

ブーメランを破壊したセシリアと鈴だった。

 

俺は両腕と武装を破壊されて戦えない。

箒はいまだワイヤーで拘束されていて動けない。

シャルとラウラはあのブーメランにやられたようだ。

 

鈴は衝撃砲を破壊され、セシリアはほぼ無傷。

 

そして進の右手が腰につるされている大口径のライフルに伸びる。

 

発砲。

 

進があのライフルを撃った瞬間、右腕の展開装甲がばねのようになり撃った衝撃を吸収した。

 

『鈴さん!』

 

『ちょっとぉ!?きゃぁあああ!!』

 

よけきれずにかすった鈴の甲龍の左半身が爆発する。

 

『……一発の出力を落としてもこんなになるのか』

 

撃った本人もびっくりしている。

確かにあれでは威力が高すぎて対人戦では使えない。

 

ライフルをしまった進はその背から大剣を抜き放つ。

虹色の翼を展開し、セシリアの元へと高速で突進する。

 

『くっ!やっぱり速いですわね!!』

 

ミーティアに積まれた火器、ブルーティアーズ、スターライトと全てを使って迎撃するが、そのどれも当らない。

 

躱し、あるいは受け止め、当たったと思ったら残像で。

 

そうしていつの間にか進はセシリアの懐に潜り込んでいた。

 

『てぇえい!』

 

声とともに振り下ろされた大剣はセシリアのミーティアの両手の砲塔部分を斬りおとす。

そちらにスターライトを向けるも、その時にはすでに進はセシリアの背後に回りブースター部分を両断する。

 

動き回るビットを進は次々と斬りおとしていく。

 

セシリアのビットの動きは俺と初めて戦ったころとは雲泥の差だ。

だと言うのにそのビットに追いつき、あまつさえあんなに大きな大剣でビットを破壊していく進の実力には戦慄するしかない。

 

『ブルーティアーズが……』

 

全てのビットを破壊され、茫然としているセシリアに剣を突きつける。

それがこの模擬戦の終了の合図となった。

 

 

 

 






まさか最後に投稿してから丸々一週間も間を開けてしまうとは……。
ちょっとリアルのほうが忙しかったんです!
課題提出に間に合わなかったんです!
書いてる暇がなかったんです!
ごめんなさい!

まぁどんなに時間かかってもちゃんと完結させる気ですけどね。
一年間更新とか活動報告に何もなければ「あ、こいつ死んだな」と思ってください。

さて、今回デスティニーがビームマグナムを撃てる理由が明らかに!
まさかこんな理由だとはだれが予想しただろうか?
うん。すっげー無理やり感がありますね。
もともとビームマグナムを使わせたのだってノリと勢いでしたしね。

因みに今回シンちゃんが無双してますが、それにはちょっとした裏設定があります。
この裏設定はちゃんと設定紹介で上げますよ!

レイとの会話とかはいつも通り捏造です。









以下、次回予告!脳内BGMはvestige-ヴェスティージ- で!



守ると誓った少女は、遥か遠くの高みにいる。
その現実にくじけそうになりながら、それでもと一夏は顔を上げ、歩き出す。
いつか、自分が少女を守るために。

次回![IS]運命の翼の少女 第四十話「宇宙あるいは降臨」
ただ一人大切な少女を守るために、強くなれ!一夏!

























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「ここは……」

男が一人、新たに降り立つ

「トロヤステーションじゃない……重力があるからどこかのコロニー……いや、空気に味がある。もしかして地球か?」

紫色の髪を風になびかせながら、静かに歩き出す

「この景色……俺は本当に異世界に来たのか。マクグリフ部長の言ったことは本当だったんだな」

目の前に広がるのは見たこともない景色
知り合いは誰もいない
頼れるのは自分とこの世界に一緒に来た紅い愛機だけ

「シン……お前もこの世界のどこかにいるのか?」

今、無限の正義がこの世界に舞い降りた


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