伝えたいことが伝わるか不安ですが、伝わらないところは皆様の豊かな想像力にお任せします。
少し短くなってしまっていますが、是非最後までご覧ください!
「デルタ0、
戦闘区域に突入したハルキは、ミラージュを救出すると同時にミラージュを攻撃していたアンノウンを目で追う。
ハルキの不意打ちを難無く回避したその機体は特に乱れる様子もなく、少し離れた所で大きく弧を描きこちらに向かってくる。
(なるほど...あいつともう一機...メッサーが相手取ってる奴は動きが違う。)
「ミラージュ!奴は俺が引き付ける!お前は向こうで苦戦してる青い機体の...新顔か?とにかくあいつをフォローしてやれ!」
ハルキは恐らく目の前にいる敵には己かメッサー、アラドしか敵わないと察したのか、ハヤテの方を一瞥してミラージュに指示を出すとファイター形態に変形しアンノウンに向き直る。
高速で飛び交う二機は、ほんの数秒後交錯した。
「このエンブレム...箒星と言ったところか。なかなか良い風を捕まえる。」
(おいおい勘弁してくれ...やばいなんてもんじゃねーぞこいつ...。)
アンノウンのパイロットはハルキの機体を一瞥し、その機体に描かれたエンブレムを見て不敵な笑みを見せる。
対するハルキはその数瞬で相手のパイロットの技量を感じ取り冷や汗を流している。
そんなハルキの心境を知ってか知らずか、アンノウンは直ぐに方向転換しハルキの機体の背後に付ける。
(どれ程のものか、見せてもらうとしよう。)
アンノウンに追われる形となったハルキはロックオンされないよう、右に左にロールしたり、ライン取りを変更したりしながら飛行する。
しかしどれ程加速しても付かず離れずの距離を保ち、隙を見つけると直ぐに機銃を放ってくるアンノウンに精神だけが疲弊していく。
「このままじゃ埒が明かない...この速度に付いてきたのってほとんどいないんだけどな!」
「少しは風を捉えるかと思ったが...期待はずれだったようだ。ならば...散れ!」
ハルキは苦笑いを浮かべながら誰に話すわけでもなく声をあげる。
次の瞬間ロックオンされたことを告げるアラームがコックピット内に鳴り響く。
圧倒的な実力差に困惑するハルキを他所にアンノウンのパイロットは引き金に手を掛ける。
「くそっ!やるしかねーのか!持ってくれよ!
アンノウンが引き金を引こうとしたその刹那、超高速で飛行する純白のジークフリードが、一直線に飛行したまま機体を左に傾け一瞬半ガウォーク形態に変形し、無理矢理機体を左にスライドした。
それは後ろを飛行する相手にとってまるで消えたかのように錯覚させるほどである。
その瞬間途轍もないGに襲われたハルキは苦悶の表情を浮かべる。
それでも相手の死角に潜り込んだハルキは再び半ガウォーク形態に移行し急減速。
アンノウンの背後を取ることに成功する。
「ほう...一瞬で位置を変え、消えたか...。だが潮時だ。」
背後を取ったハルキはロックオンカーソルを合わせ引き金に手を掛ける。
しかしその瞬間に聞こえてきた懐かしい声によって、ハルキは引き金から手を引く。
「アラド小佐!やられた!陽動作戦だ!君たちが戦っている間に惑星ヴォルドールの首都が敵軍に陥落された!」
それはマクロスエリシオン艦長アーネスト·ジョンソンのものだった。
それとほぼ同時にアンノウン達は戦闘をやめ、編隊を組みながら機体を覆っていた光学迷彩を解除していく。
すると金の意匠が施された黒の機体と、赤の機体、その他は銀の意匠が施された深緑の機体が露になっていく。
それを見たハルキとアラドは即座に反応する。
「おいおい、今日は驚かされっぱなしじゃねーか...。あの紋章って...!?」
「やはり...空中騎士団!」
機体の姿と同時に露になった紋章に二人は見覚えがあるのか、ハルキは目を見開き、アラドは少し俯きながら声を出した。
そんな彼らを尻目に空中騎士団は乱れることの無い編隊を組んだまま上空で弧を描きその軌跡にウィンダミアの紋章を浮かび上がらせる。
そしてバトロイド形態に変形すると紋章の前に並び立ち、動きを止める。
まるで自国の紋章を守護する騎士のように。
するとその背後に白髪の眼鏡を掛けた男が映し出される。
戦場を知っている者達は、これから起こるであろう事柄が予想できているのか、あるものは歯を食い縛り、あるものは俯き、あるものはブレスレットに手を置きながら己の予想が間違いであることを信じてその様子をただただ見守ることしかできなかった。
戦闘の合間にワルキューレを出したいのですが、めちゃくちゃ難しいです。
たくさんの人に見ていただけているだけに、皆様を納得させられる内容に出来ているか不安ですが、今後ともよろしくお願いします。