リヴァイの兄   作:極まった凡夫

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凄く……疲れました。

ながーい!!説明不要!!
文字数が7000を超えてしまいました。申し訳ないです。



トロスト区奪還作戦

ケインside

 

巨人くんはどうやらエネンだとかアレンだとかそんな名前らしい。まぁめんどくさいから巨人くんでいいか。

 

壁上で金髪訓練生(女……?男!?)くんの案を聞く。

 

どうやら巨人を壁際に引き付け、巨人くんがその隙に壁の穴を大岩で塞ぐというシンプルな作戦のようだ。

 

その際、巨人くんに群がるであろう巨人を少ない人数で討伐する必要があるが。そこは力のある兵士が担当するらしい。

俺はその班に入ることになる。

 

まぁ?ちなみに言うとその班の名前、精鋭班って言うんですけどね?(イキリ)

 

 

 

精鋭班のメンバーと一緒に壁上を走っている最中。

 

俺は内心恐怖を覚えていた。

それは今からの作戦が怖いとかそういうことでは無い。このチームの雰囲気が最悪と言ってもいいからだ。

 

なんか白髪の子はずっと不機嫌だし、それに追随して他の人の機嫌も悪い。

 

もしかしてツンデレだろうか…?

俺はそう思って心の平穏を保とうとしたがダメだった。

どう好意的に見てもただただ怖いだけだったからだ。

 

俺はツン2割デレ8割位じゃないと心が持たないから……

 

まぁ一番はメンバーが合っていないことが原因だろう。

几帳面な子にこんな博打みたいな作戦を頼むんだからそりゃあイライラもする。

そして、まだまだ俺の胃を痛めるのはそれだけでは無い。

 

黒髪の子と巨人くんがずっとイチャイチャしているのだ。

この状況で…!!

………チッ!こんな時に…これだから若ぇ奴は。と思わないでもないがそれはそれでいい。

 

問題はそれに対して白髪ちゃんが怒ることだ。

白髪ちゃん達が巨人くんを叱り、黒髪ちゃんがそれに噛み付く。

そんなやり取りが続いている。

 

もうやめて…!俺のライフはもうゼロよ!!

 

しかしそれにしても黒髪か…珍しいな。

 

 

無事に俺たちは大岩の前に着く。

はぇーでっけぇ岩。ほんとに巨人くん持てんの?

と俺が訝しんでいると巨人くんが本当の巨人に変身する。

全身に筋肉の鎧を纏った見事な15m級の巨人。

 

うぉおお!!かっけぇええ!!

俺は興奮する。

 

前回はほねほね巨人だったが今回はちゃんとした巨人だ。

うん!いい筋肉!(サムズアップ)

 

俺がそう思っていると筋肉巨人が急に黒髪ちゃんを殴り始める。

 

……………ファ!?

 

黒髪ちゃんがそれを避けて話しかけるがそれを無視してなんと自分で自分を殴って自爆した。

そして、動かなくなる。

 

おいおい緊張してんのか?

こういうのは初めて?へーそうなんですか。まぁ最初は緊張もしますよ。

なんて脳内A○が流れるがふざけてる場合じゃない。

 

君は人類の希望なんだぞ!!諦めるなぁ…!!

頑張れ頑張れ出来る出来る君ならできる!!ネバーギブアップ!!

 

俺的には出来るまでずっと見守っていたいが他の人達は違うらしい。

 

作戦は失敗。これからどうするかを話し合い始めた。

この作戦の全権を任されたイアーン?班長はどうやらエレンだけは絶対に回収したいらしい。

白髪ちゃんは反対するがその意見を押し通す。

 

しかしそのためにはとにかく周りの巨人を討伐しなければならない

巨人くんが食われてしまうからだ。

 

急いで指示を出すイアーン班長。

 

「ケイン兵士長補佐官は右の2体をお願いします!」

 

俺も任されてしまった。

よし!2体と言わずトロスト区の巨人全部でも殺しちゃうよーん!

そんな意気込みをもって2体の巨人を殺す。すると奥にまた新しい巨人が見えた。3m級、まぁ少し遠いが片付けておこう。

するとまた別の方向に5m級が見えた。

あれも殺してやるかぁ…仕方ないにゃあ…(おせっかい)

 

きょーじんさーん!あーそーぼ!!

後ろの正面だーーーれだぁぁぁあああ!

 

殺し終わるとまた奥に巨人がみえる

わぁ巨人だぁ〜(無邪気)

そんなふうに俺は巨人を追って行く

 

 

迷った(確信)

おいおいマジかよ……でもしょうがないじゃん!!街の景色が殆ど同じなんだよ!!ずっと地下か馬小屋にいた俺にはこの街のレベルは高すぎた

 

困ったなぁ。うーん……まぁ合流は……しなくていいか?こっから穴まで適当に行って、ちょくちょく道中の巨人を殺していけば大丈夫かな?大丈夫だろう。多分。

俺はそう思うことにした。

 

よし!気合い居れるぞぉ!!

と思っていたら俺はガスがもう殆どないことに気づく。

マジかよ。こんなこと初めてだ。

まぁこんな長期間ガス吹かすことなんて殆どなかったからなぁ。

壁外でも訓練でも限界まで立体機動装置を使うことはほとんどない。それは、巨人とガスがなくなるまで戦闘することは想定もされてないからだ。

 

 

うーん。困ったなぁ。

そう悩んでいると近くに巨人に襲われている兵士がいるようだ。

この身体は性能が良いので遠くの音までよく聞こえる

俺は一旦考えることをやめパパッと助けようと思って近くまで行く。

 

しかし現場に着くと既に兵士は死んでいた。

 

ーーoh......やっぱりグロい…

 

巨人を殺し死体を確認する。

食べている最中だったのでまだ立体機動装置は壊れていなかった。

 

悪いと思いながら自分のガスボンベにガスを補給させてもらう。

ついでにブレードもと思ったが、何枚かブレードが入り切らない。

 

う〜ん勿体ないなぁ。

どうにか使えないか俺は思案する。するとその時俺は天啓を得る。

 

あ、そうだ!咥えていけばいいじゃん!どうして今までの人はこんなことにも気づかなかったんだろう。

やっぱり俺って天才かなぁ〜。

 

 

穴に急ぐ、道中やたら襲われている兵士が多かったがまぁこっちに注目してない巨人なんてザコよザコ。移動している片手間に殺すなんて俺にとってはちょちょいのちょいよ。

 

2、3回死んでいる兵士からガスとブレードを回収した。

巨人多すぎンゴ。まぁ、助けた兵士からもブレードを貰ったりしているから問題はないのだが。

 

 

そんなふうに寄り道を続ける俺の耳に轟音が響いてくる。

 

ゴォン…ゴォン…

 

それと一緒に動くバカでかい岩。どうやら巨人くんが復活したらしい。

 

よし!もう穴まで少しってとこだな!

俺は少し嬉しくなる。

しかし俺は考える。このまま作戦が終わってもいいものか。

せっかくの機会を棒に振るのかと。

 

俺はこの機に自身の有能さをアピールすることに決める。

最近の俺は調査兵団からまるでペットのような扱いなのだ。

それは気に食わん…!!ここで有能さをアピールすればその待遇も変わるだろう。

 

うん!!補給した後でガスもブレードも沢山あるしここは俺の強さを皆んなに自慢するためにも大判振る舞いしちゃうよーん!

 

 

穴にまだ辿り着いていないがそこら中に巨人がいる。

巨人めちゃめちゃ多いなぁ!!

時間に対して巨人があんまりいないと思ったら

どうやら普通の巨人は巨人くんに引き寄せられているらしい。

だがそれなら都合がいい。

俺の有能さをアピールするチャンスだ。

 

俺は巨人に突進していく。

入れ食いだァァァ!ヒャッハァ!!

 

 

やっと辿り着いたぜぇ…

俺は遂に穴の前にたどり着く。

どうやらなかなか食いつかない巨人を駐屯兵団が自らの身体を使っておびき出しているようだ。

 

うわぁ、普通あんなの自殺行為だよ……

でももう大丈夫!何故って?私が来たァ!!!!

俺は巨人に飛びかかる。

てめぇら皆んな三枚おろしじゃけぇ!!!!

 

 

巨人を殺し尽くすと巨人くんの方も穴を大岩で塞げたらしい。

 

いやったァァァ!!人類の勝利だァァァ!!

 

そう俺が油断していると死んでいると思っていた巨人が一体起き上がって巨人くん達に襲いかかる。おいおい殺しきってなかったの!?

まずいまずいまずい。

もうお仕事終わりだと思ったのと調整ミスったのでガスがもうない!

助けて!リヴァエモン!!

すると本当にリヴァエモンが助けに来た。

俺は信じてたよ!!(嘘)

やっぱり俺はいい弟を持ったなぁ…(しみじみ)

 

アルミンside

 

「エレン…!何をしているんだ…!エレン!」

 

僕は今、大岩の近くに来ていた。

僕は壁に巨人を集める役割だったが、作戦失敗の信煙弾が上がっても帰って来ないエレン達に疑問を抱き。ピクシス司令に聞いたところ、どうやらエレンが巨人化したまま動かなくなってしまったらしい。

それを聞いて僕は絶句する。

 

ーーそんな、どうして…それに何故陽動班に引き上げ命令が出されないんだ

 

するとピクシス司令はこう言う。

 

「この作戦で多くの兵士が死ぬだろう。それが分かっていて儂はこの作戦を実行した。ここで失敗してはいそうですかと諦めるということは、彼らの死を無駄死にするという事じゃ。精鋭班の連中には…それこそ死ぬまで戦ってもらう」

 

そう言うピクシス司令に僕は何も言い返すことが出来なかった。

 

ーーなら……

 

「僕が行きます……!」

 

言ってどうにかなるのかも。僕に何が出来るかも分からない。それでも、僕の作戦で少なくても数百人が死んだ。

 

ピクシス司令の言う通りだ…

これで何の成果も挙げられませんでしたなんて、そんなの死んで行った仲間が無駄死にだ。

だからなんとしてもこの作戦を成功させなくちゃならない。

そう思い僕はここに来た。

 

僕は動かなくなったエレンに乗りながら

近くに来たミカサに現状を尋ねる

 

「ミカサ!!作戦はどうなった…!!エレンはどうなっているんだ!」

 

「アルミン!危険だから離れて!その巨人にはエレンの意思が反映されてない、私が話しかけても反応がなかった!もう誰がやっても意味が無い!」

 

どういうことだ…?それにエレンの身体が再生してないのも変だ…

 

「作戦は!?」

 

「失敗した、でもエレンを置いて行けないから皆戦ってる 、だけどこのままじゃ、巨人が多くて全滅してしまう!」

 

ーーそんな…

 

「そうだ!ケイン兵士長補佐官は…!?」

 

彼がいればまだ何とかなると僕は思った。

 

「消えた…!死んだのかもしれないし、怖気づいてどこかに隠れているのかもしれない、けど、私は知らない」

 

ミカサが言う言葉に僕は自分の耳を疑う。

そんなことが有り得るのか…?人類最高戦力の一端だぞ…?

周りを見渡す。悲惨な戦場だ…

 

ーーそうだ、今は考えてる時間が無い。

 

僕はエレンの上でブレードを構える

 

「後頭部からうなじにかけて縦1m、横10cm……」

 

とにかくエレンをここから脱出させないと。

エレンがいなくなれば、人類に、この壁内に。未来はない。

 

「僕がエレンをここから出す!ミカサはここを巨人から守ってくれ」

僕がそういうとミカサが呆然としたよう呟く

 

「え…何を?」

 

ーー大丈夫、僕なら出来る

 

「巨人の弱点部分からエレンは出てきた。それは巨人の本質的な謎と恐らく無関係じゃない。大丈夫、真ん中さえ避ければ、死にはしない」

 

ーーそうだ、大丈夫、落ち着け

 

「ただほんのちょっと……痛いだけだ!!」

 

そう言って僕はエレンにブレードを突き刺す。

 

ーー巨人を刺した感触ってこんななんだ…僕初めて知ったよ。

 

エレンが激しく暴れる。しかし、それもすぐに収まる。

 

「アルミン!無茶はやめて!」

 

ミカサが僕に制止の声をかける。だが僕は引かない。引けない。

 

「ミカサ!今自分に出来ることをやるんだ!ミカサがいけば助かる命があるだろう!エレンは僕に任せて行くんだ!」

 

ミカサはそれを聞いて渋々だが増援に行く。

後は僕の役割だ。

 

「エレン!聞こえるか!しっかりしろ!ここから出なきゃ僕らみんな死ぬぞ!」

 

僕は叫ぶ。数十cm奥にエレンはいるはずなんだ。きっとこの声も聴こえてるはず

 

「巨人の体になんて負けるな!とにかく早く、この肉の塊から出てくるんだ!」

 

反応がない。ピクリとも動かない。

 

「エレン!出てこい!早く!エレン!エレン!!!!」

 

何度も何度も呼びかける。ダメで元々だ…

少しでもエレンに声が届いている可能性があればそれでいい

 

「お母さんの仇はどうした!巨人を駆逐してやるんだろう!お母さんを殺したやつが憎いんだろう!」

 

エレンがいるであろう部分を叩く。

ーーエレン、起きてくれ

叫んでも反応のないエレンに僕は寄り添い、語りかける

 

「…………エレン……

僕達はいつか。外の世界を探検するんだろう?」

 

昔を思い出す。エレンやミカサと一緒に遊んだあの平和な時代を。

 

「この壁の外のずっと遠くには、炎の水や氷の大地。砂の雪原が広がってる。

僕の父さんや母さんが行こうとしていた世界だ…」

 

僕らの夢を語る。

昔よく話していたじゃないか。

 

「忘れたのかと思ってたけど、この話をしなくなったのは僕を調査兵団に行かせたくなかったからだろう?」

 

今でもよく覚えてる。小さい頃、あの木の下でエレンと一緒に夢中になって外の世界について話し合った

 

「エレン、答えてくれ」

 

ここから出て、またもう一度話そうよ……エレン

 

「壁から1歩外に出れば、そこは地獄の世界なのに」

 

巨人と戦って分かった。やっぱり壁の外は地獄だ

 

「父さんや母さんのように無惨な死に方をするかもしれないのに」

 

壁の外はそんな危険に満ち溢れた世界なのに

 

「どうしてエレンは……外の世界に行きたいと思ったの?」

 

 

 

ーーそんなの俺がこの世に生まれたからだ

 

遂にエレンが動き出した。

 

 

大岩を担いで歩くエレン。

 

「ミカサァ!エレンが勝ったんだ!今、自分の責任を果たそうとしている…あとはエレンを扉まで援護すれば、僕らの勝ちだ!」

 

大声で叫ぶ。

それを聞いたイアン班長はすぐに指示を出す。

 

「総員、死守せよ!!我々の命と引き換えにしてでも!エレンを扉まで守れ!絶対に巨人を近づけるな!」

 

しかし、巨人はエレンに引き寄せられている。

エレンの援護をしようとミタビ班が身体を使って巨人を引きつけようとする。

 

「おい何をやっているんだ!ミタビ!」

 

「巨人が俺たちに食いつかないんだ!だったら食いつくまで近寄るしかねぇだろ!」

 

ーーあんなの自殺行為だ……平地では立体機動装置も効果を発揮しづらい。あんなの死にに行くようなものだ。

 

ーーけど…もうあれしか方法がない

 

それを見て他の班の人達も覚悟を決める。

 

「そうだ……やってやる」

「もうこれしか人類は生き残れないんだ」

 

その場にいる全員が巨人をおびき出そうとしたその時。

 

 

巨人の一体が血を吹き出して倒れた。

 

ーーなんだ…!?

 

それだけじゃない。一体、また一体と倒れて行く。

良く目を凝らせば巨人の群れの中に一人の兵士がいた。

 

ーーあれは……!!

 

「ケイン兵士長補佐官……!?今まで一体どこに…!」

 

巨人の身体を這うように動き。巨人の身体を切り刻んでいくケイン兵士長補佐官。

 

早い。とてつもないスピードだ。しかし、あんな速度を出せばタンクが満タンでも15分程度でガスが尽きてまう。

 

ーーそれに…

 

なんであの人は巨人を切り刻むような真似をしているんだ…?あんな無駄な行為をして……あれじゃあ刃もすぐにボロボロになってしまうのに…

 

しかし、僕の疑念や心配も関係ないと言わんばかりにケイン兵士長補佐官は恐ろしいスピードで巨人を殺していく

 

「なんだあれ……」

「どうなってるんだ…」

「おい…俺は今、何を見てるんだ…」

 

ただうなじを削ぎ落とすだけじゃない、巨人の身体を切り刻んで殺す様にエレンを援護しようとしていた人の足が止まる。

 

その間にも巨人が死んでいく。

誰が言ったのかは定かではないが、一人の兵士がポツリと言葉をこぼす。

 

「獣………いや、あれは」

 

彼を呼ぶ声に畏怖が混じる。

 

ーー悪魔だ

 

すると、彼は巨人から少し距離を取り素早く何かを始める。

 

あれは…?

よく見ると彼は刃を何本も口に咥えながら戦っていた。

僕はたまらず叫んでしまう。

 

「バカじゃないのか…!?」

 

1本や2本ならまだ可能かもしれない。しかし、口いっぱいに刃なんて咥えながら戦ったら普通、立体機動装置でかかる負荷に顎が耐えられずに滑り落としてしまうのが関の山だろう。

 

しかし、それを彼は強靭な顎を使い実現している。

 

ーー本当に人間なのか…?

僕の中で疑念が沸き起こる。

 

今はどうやらそのうちの2つを取り出し刃の交換をしたらしい。

 

そしてまた殺戮が始まる。

先に出ていったミタビ班の人も無事彼に救われ足を止めている。

 

まるで全ての巨人を1人で殺すと言わんばかりの気迫。

その後も何度も何度もブレードを交換し、遂に口のブレードが尽きた時。

あんなにいた巨人の殆どが殺し尽くされていた。

 

「おいおい、調査兵団ってのはあんなのがゴロゴロいんのか…?」

 

ジャンの声が聞こえる。

 

ドスン………ドスン………

 

僕らがケイン兵士長補佐官に気を取られている間にエレンは穴のすぐそこまで迫っていた。

 

「ッ!!ハァッ!!!」

 

ケイン兵士長補佐官は元々いた巨人の殆どは彼が殺したが今まさに穴を通り抜けた巨人まではカバーしきれない。

ミカサが今入ってきた巨人の目を切り、巨人が倒れ伏す。

 

遂にエレンが穴の前まで来た。

 

後は岩で穴を塞げば。人類の勝ちだ……!!!

 

「行っけぇぇえええ!!エレン!!!!」

 

壁に大岩を叩きつけるエレンが叫ぶ

 

「「ヴォォォオオォォォオ゙オ゙!!!!」」

 

ちょうど巨人を殺し尽くしたのか彼も同時に叫ぶ。彼もエレンに負けない声量だ。やっぱり彼は人間じゃないのか…?

 

 

 

緑の信煙弾が上がる。

 

「皆………勝ったよ」

リコ班長が涙を流す。

 

ーーこの日、人類は初めて巨人に勝利した。

 

 

「アルミン!エレンは?」

 

僕は巨人から出てきたエレンを回収しようとする。

 

「信じられないくらい高熱だ…!!」

 

「急いで壁を登らないと…!」

 

周辺の巨人は殆どいなくなったが、まだ安心はできない。

 

ミカサも手伝いエレンを回収しようとする。しかし

 

「体の一部が一体化しかけてる、引っ張っても取れない!」

 

ミカサの力があっても取れない。

するとリコ班長が来る。

 

「切るしかない…!」

 

そう言って彼女がエレンの腕と巨人の間を繋ぐ筋を切る。

僕は後ろに倒れ込んで落下してしまう。

 

すると、僕達に巨人が襲いかかってくる。

 

ーーなんで…!一帯の巨人はケイン兵士長補佐官が全部殺した筈じゃ…!?

 

よく見るとそれはミカサが目を切った巨人だった。

 

「エレン…!アルミン…!」

 

ミカサが急いでこちらに来ようとするが

 

ーー間に合わない!

僕はそう思い、せめてエレンを庇う。

 

その時、巨人のうなじが後ろから削がれる

 

ーー一体誰が……?

 

「自由の……翼?」

 

そこに居たのは人類の双剣のもう一振。

リヴァイ兵士長だった。

 

「おい!ガキども……これはどういう状況だ…!」

 

 

ーーその後、ケイン兵士長補佐官と合流を果たした調査兵団と駐屯兵団工兵部の活躍により。ウォールローゼは再び、巨人の侵入を阻んだ。

トロスト区に閉じ込めた巨人の掃討戦には丸一日が費やされ。

壁に群がった巨人の殆どが榴弾によって死滅し、僅かに残った巨人も主に調査兵団によって掃討された。

 

その際、4m級一体と7m級一体の巨人の生け捕りに成功する。

 

だが死者行方不明者83名。負傷者653名、人類が初めて巨人の進行を阻止した快挙であったが、それに歓喜するには失った人々の数があまりにも多すぎた…

 

 

 




「おいケイン、どうした、さっさと壁に戻るぞ」

「ヴゥ………」

「はぁ?ガスを全部使い切った…??バカが…俺のガスを分けてやるからさっさとこっちに来い」


ケイン君の戦闘イメージは「悔いなき選択」で怒った鬼リヴァイを想像して貰えれば分かりやすいと思います。


原作での死傷者数。

死者行方不明者207名負傷者897名
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