蒼氷ヶ原
◆◆◆
リンドウとカンナは根の島を離れて、カンナの故郷であるナナシマ諸島『世ノ島』を目指していた。
「ねぇリンドウ」
「.....」
「ねぇったら!寝てるの?」
横になってからピクリとも動かないリンドウに疑問をもったカンナは彼の顔を覗き込む。フードが邪魔なのでずらして見たが気付く様子はない。
「タヌキ寝入りじゃなさそうだけど、寝過ぎじゃないかしら....」
呆れつつも彼の寝顔を見詰める。いつもの無愛想で気だるげな表情とは違い、穏やかで少しだけ呆気なさが残るものだった。
「いつもこんな感じだといいのに....」
彼女がそう呟いたと同時にリンドウが目を疼く開いた。紫色のと目が合い思わず同様する。
しかし、もっと動揺したのはリンドウの方であった。
「な、ななっ!?」
慌てて飛び起き、フラついて━━
「あっ....」
海に水しぶきが上がる。
「ご、ごめんなさい!驚かせてしまったわ」
「いや、いいよ。油断してた俺の落ち度だ」
リンドウは濡れた服をシャンデラの炎で乾かしている。
「で?人の顔を覗き込んで何をしていたんだ?」
「いや、その....暇だったから」
「そんな理由かよ....」
「だってアナタ何も話してくれないじゃない!ナナシマまで時間があるんだから少しは互いを知る機会にすべきだわ」
「短い間の関係だ。別にそこまで互いを知る必要もないだろ?」
「もうっ!島でも思っていたけど、どうしてそんなに邪険にするの?巻き込んでしまったのは申し訳なく思うけど、恨まれる覚えは無いわ!」
「別に恨んじゃいないさ。面倒臭いだけだ」
「めっ....」
カンナは呆れた。ポケモンに懐かれいるのだからそれなりにマメな人物なのだろうが、ヒトに関してはからしきダメだと確信する。
「それなら尚更見過ごせないわ!まだ時間はあるし、少し話しましょうよ」
「眠いんだ。もう少し寝かせて貰えると有難いんだけど」
「呆れた。あれほど寝たのにまだ寝る気なの!?」
「ああ、ここ数年で一番熟睡したからな」
「ちょっと大げさじゃない?」
「嘘は言ってないよ。俺は相棒を婆さんに殺されたあの日から悪夢を見る様になったんだ。毎日な」
「え?」
カンナは動揺したが、リンドウは━━アンタが話せって言ったんだろ?と皮肉を口にする。
「これを止める方法は解らない。だが不思議とアンタの側にいると悪夢を見ないらしい。根の島の事と言い、もしかしたらアンタには不浄なモノを寄せ付けないナニカがあるのかもな」
「そんなっ!だったら何で私がフリーザーに!?」
「知らないよ。神に属する怪異は霊的なモノとは性質が違うんだ。向こうの気分次第なのさ。見た目が良いとか声が良いとか、逆に気にくわないとか不敬を買うとか、理由なら幾らでもある。回避する方法は関わらないしかない。触らぬ神に祟り無し」
「リンドウのその目、それも祟りじゃないの?」
「これは....」
売り言葉に買い言葉の果てについ口にしてしまったとカンナは後悔した。しかし、彼は怒る様子もなく少し寂しげに口を開いた。
「霊傷だよ。婆さんが相棒を殺し、その魂を自身のポケモンに喰わせようとするのを止めたくて飛び込んだ結果がコレさ」
「魂を喰わせる?」
「ああ、夢喰いの上位互換みたいな奴だ。バトルで使われる体力回復とは別物で存在を自分に取り込むんだ。本気で殺りに来てる技だな。それで本来ゴーストには使えない力を使える様になる」
「それで....どうなったの?」
「死にかけた、って言うか一回死んだ」
「えっ!!!?」
カンナは混乱していた。リンドウは━━まぁ落ち着けよと彼女を制する。
「魂喰いに巻き込まれた俺は心臓が止まり病院に担ぎ込まれて一週間眠ってたらしい。起きたらこの瞳になってた。婆さん曰く、技が中途半端に発動したせいで俺の魂の一部がゲンガーに喰われ、その欠けた魂を補う様に相棒の魂が俺の身体に融合したらしい」
━━━つまりだ。
「俺は、魂の一部が死に更にそこへ死んだ者の魂が入り込んで融合した。だが、俺の肉体も魂も完全には死んでないからこうして動く事は出来る。寿命がどうなるのかは解らないけど。もしかしたら、この時に俺は根の島への切符を手に入れたのかもしれないな」
カンナは不思議な体験をした島を思い出すと同時にある単語が頭に浮かんだ。
『根の国』 死者が向かうとされる所である。
もし、あの島が死が死者若しくは死が"確定"している生者しか入れないのだとしたら、自身ももしかしたら死んでいたのだろうと思い寒気がした。それが救われたのは一重にリンドウが彼女を救助したからなのだが、それは正に奇跡としか言い様がない。
何故なら、死者や死が確定している者限定ではあるものの、島はリンドウの死んだ相棒の魂のみを死者だと認定して招いた事になる。実際には彼は生きており、それが切っ掛けで自身は助かったのだ。
「あれ?」
そこまで思考して何か違和感が心の片隅に沸いた。
「なぁカンナ。俺はどのくらい寝てたか解るか?」
「え、え?確か4時間くらいだけど」
そこまで言って彼女は違和感の正体に気付いた。
「リンドウおかしいわ。私達は朝一番で島を離れた筈よ。どう考えても昼前の筈だわ。なのに....」
「チッ!やらかしたな。外界と触れてなかったから情報との齟齬を確認してなかった」
リンドウは太陽の方角を見やる。明らかに後数時間で日没になりそうなくらい日が傾いていた。
「齟齬?どういう事なの?」
「俺も島を出て初めて気付いたんだが、どうやらこの海域は時間の流れがぶっ壊れているらしい。時間が早くなったり遅くなったりするんだよ」
「じゃあこのまま夜になるの?海で泊まる用意はしてないのだけれど」
「呑気だな。事態はより深刻だ。この海域で夜はマズイ」
「何故夜がいけないのよ」
「夜はこの世ならざるモノの世界だ。ヒトの理屈が通用しないって事さ。どうやらこの場所は俺達を逃がす気はないらしい」
「ちょっと待って逃がす気はないって、まるでこの場所が意思を持っているみたいじゃない」
「持ってるさ。"理"ってやつだよ。真理とも言うが、そいつらに言わせりゃあ死んでる奴が現世に帰るって事になる。少なくとも俺は魂の一部が死んでいて根の島への切符を持ってる事になるからな。引き返しは利かないってこと」
確かにおかしかったのだ。ナナシマに帰る途中に嵐に遭い遭難してからあっという間に遥か南に離れた島へ夜までに到着してしまった事実に。
「じゃあどうするのよ!」
「とにかく明るいうちにこの海域を出るしかない」
「ラプラスの速度では無理よ!」
「なら速度を足せば良い。さぁおいで!サザンドラ マリルリ クロバット ツボツボ!」
リンドウはポケモンを繰り出してラプラスとロープを繋げる。
「よし!更にターボをかけよう。クロバット 追い風! ツボツボ ロックカット!ブッキー よこどり!」
クロバットが大きく羽ばたくと強い風が巻き起こり一気に速度が増した。更にツボツボのロックカットでの素早さ上昇をブッキーがよこどりを繰り返して....
「よし、ブッキー!全員にバトンタッチ!」
ブッキーが跳びはねながらラプラスや牽引しているポケモン全てに前足でタッチをして行く。
「うわっ!」
まるでジェットコースターの様にラプラスが加速して行く。
「嘘!こんなの出鱈目よ!それに、アナタの6匹目ってロズレイドじゃなかった!?」
「説明は後からする。喋ると舌を噛むぜ!」
「あうっ!」
二人はしがみつき海を進む。
空がみるみる茜色に染まって行く。
「リンドウ!見て!」
「あれはっ!島かっ!1つや2つじゃないぞ!」
水平線の向こうにいくつもの島々が突如現れだした。形は様々で、日が暮れて行くに合わせてこちらに近付いているように見える。
更にだ。
「リンドウ!正面にも!」
彼等の進行方向にも島が現れていた。標高は低く左右に長い。左側には摺鉢状の山があるようだ。島の中央にある広い砂浜には、黒い人影のようなモノが手を振っている。
『オーイ! オーイ!』
「誰か呼んでる。あの人達かしら。もしかして取り残された人?助けてあげないと!」
「あれは....違うヒトじゃない!」
「だって呼んでるじゃない!答えてあげないと!」
「迂闊に答えちゃダメだ!縁が繋がっちまう!冷静になるんだ!あの距離から声が聞こえる訳がないだろ」
そうだ。そんな筈はない...
背筋が粟立ち、恐怖で歯がカチカチと音を立てる。
『オーイ!タスケテクレ!コッチダ!』
『オナカガスイテ ツラインダ タベモノ ミズ』
「ひっ!」
カンナは悲鳴をあげる。
「奴らは本来あり得ないモノを脳に写し出す。つまり見えたり聞こえたりするって事は既に入り込まれてるんだ」
「こんな時に怖がらせないで!」
「でも縁が無ければ引き摺り込む事は出来ない。生きてるってのはそれだけで強いんだよ。気をしっかり持って答えなければ大丈夫だ」
「でもどうするの!?島を迂回していたら時間が!わたし怖い!」
「チクショウ!手詰まりか!」
二人が絶望に暮れた時だった。
空気が張り詰める感覚が襲う。いや、空気が冷えているのだ。
二人は同時に後ろを振り返った。
海を掻き分けるかの様に進むラプラスの航跡、そこから根を張るように氷が放射状に広がって海を氷の平原としてしまっていた。
氷はとてつもない早さで広がり、接近する島々にたっする。島が氷を砕きながら進むも、やがて這い上がるよう張り巡らされた氷に全体を覆われて停止した。
「凄いな。この空間がカンナの縁に触れたせいたのか?」
「.....」
彼女は辛そうに氷から目を背ける。無理もない。自分の人生を縛って来た氷の呪縛そのものなのだから。それを知ってか、リンドウはそれ以上何も言わず眼前を見つめた。
「まぁいい。時間は稼げそうだ。後は正面の島だけか。多分だが、あれは俺達を迂回させるための時間稼ぎだ。このまま突っ込む!」
「ぶつかったらどうするのよ!」
「飛び越えればいいだろ?」
「当然の様に言わないで!」
カンナの金切り声に構わず、彼は大きなトランクからボールを取り出した。
「アナタまだ手持ちがいるの!?」
「ポケモンと人間は持ちつ持たれつの関係だ。タイプや種族もそう。普段は住む世界が違くとも、互いに生き残る為に連携の取れたスタンドプレーをする。そうやって俺達は旅を生き抜いてきた。さぁおいで!」
リンドウはサメハダーとハリーセンを繰り出した。
「サメハダー!後方にアクアジェット!速度をあげるぞ!」
ラプラスが更に速度を増す。
「ちょっ、ちょっと!流石に無理よ!迂回しましょう!」
「残念だけどもう止まれないね。いい加減に諦めて覚悟を決めてくれ」
「お願いやめてぇっ!」
カンナの悲鳴などお構い無しだ。島がみるみる近くなる。人影は数を増して砂浜を多い尽くしていた。
「サザンドラ クロバット ハリーセン!久しぶりにやろう!俺が合図したタイミングでいいな?マリルリはハリーセンの回収を頼む!」
ポケモン達が頷く。
「ハリーセン ラプラスの下に潜って剣の舞!合図と同時に『ジュエル大爆発』!」
「なんですって!!?」
「ハリーセンのジュエル大爆発でラプラス巨体を浮かせる。後はサザンドラとクロバット、そして後方へサメハダーのアクアジェット噴射で前へ飛ぶ!」
「馬鹿げてるわっ!お、降ろして頂戴っ!」
「悪いね。100万光年遅いんだよ。あっ、しまった。光年は時間じゃない。距離だった」
「な、なんて奴なのっ!リンドウっっ!アナタはイカれてるわっ!」
「あーあ。混乱しちまったな。人間に使う『なんでもなおし』なんてないのに。全く....ホラ!喚くと舌を噛むぜ」
リンドウはカンナを自身の身体へ引き寄せ、ラブラブの首へしがみつく。
「みんな!いくぞ! 3 2 1.....ハリーセン大爆発!」
暗い海の中に一瞬の閃光が走り、巨大な水柱が天高く登った。
ラプラスの巨大な身体が宙を舞って島の上を進んで行く。
「わ、私達飛んでるの!?」
「ああ、そうだ。後ろを見てごらん」
リンドウは爆発して目を回しているハリーセンをボールに回収しながら首を背後へしゃくってみせる。
「あ....」
そこには思わず息を飲む光景が広がっていた。
青く発光する氷の海、茜色に染まる空。そしてサメハダーのアクアジェットが空中で霧となって瞬時に凍り、夕日に照されて天の川の様に輝く神秘的な光景だった。
「綺麗....」
「そうだな、綺麗だよ。そして切ない」
その言葉にカンナは思わず下を覗いた。眼下の島が氷に包まれようとしている。逃げ惑う黒い人影達が次々と蒼氷に呑まれて行っていた。
『イヤダ タスケテ サムイ オイテカナイデ.....』
「━━っ!」
カンナは心が締め付けられる思いがした。とても切なく、苦しい。
「救えないよ。あの人達の『命の焔』は尽きている。きっと、最期の瞬間の絶望を繰り返し続けるんだ。だから生者の温もりを求めて引き込んでしまうんだろうね。それが更なる業を生み、この場所の罪をより深くしているんだ」
「そんなの...そんなのって無いわよ!それじゃ余りにも救いが無さすぎる!」
「誰もが先生の様に心穏やかに最期を迎えられる訳じゃないんだ。でも...そうだね。生きている者が、生きている俺達が少しでもあの人達の事を許して欲しいって祈り続ける事があれば、下された裁きがいつか赦される時が来るかもしれない」
「赦し?」
「そうだ。ここは最初からこうだった訳じゃない。争いが神の怒りに触れた土地なのさ。そう言う土地は穢れてしまう。それを払う方法は祈りと、自然の風雨に時間を晒され薄めて溶かして行くしかない。神が赦すまで....」
カンナはいま一度、神秘的な光景に目を向ける。
『オネガイ カエリタイ カエリタイヨ....』
答えはしない。しかし、思わず手を差し出しそうになってそれを必死に堪え、やがてその手を胸の前で組んでゆっくりと瞳を閉じて祈った。
彼等がいつの日か然るべき所へ還って逝ける様にと....
「むぅ、そろそろ限界だな....」
「え?」
唐突なリンドウの言葉に思わず首を傾げる。
「ラプラスは重量級だからね。そろそろ墜落する」
「え、ええええ!!?」
「無限に飛べると思ってたのか?無理に決まってるだろ。ポケモンだって限界があるし」
「イヤァアア!」
カンナの悲鳴が辺りに木霊した。高度は一気に下がり、海面が近付いて来る。
「皆!もう少しだけ踏ん張ってくれ!サメハダー マリルリ!真下に向かってアクアジェット!衝撃を和らげるんだ!」
二匹がアクアジェットを噴射し、サザンドラとクロバットが必死に羽ばたくも、ラプラスの巨体は自由落下を止められない。
「いやぁ失敗だったかなぁ。ラプラスじゃなければもっとこう...」
「リンドウ!やっぱりアナタはイカれてるわ!こんな、こんな怖い思いをさせてっ!ぜ、絶対に許さないんだからぁ!」
カンナの金切り声を残して、海面に着水....いや、墜落した。
◆◆◆
暗転した視界が光を取り戻す。
「うっ...ここは?」
辺りは穏やかな海が広がっていた。日は高く、容赦ない光を彼女に浴びせて来ている。
「まだ昼間なの?じゃあさっきまでのは...」
まるで現実感がなかった。そこまで口に出してある事に気付く。
「リンドウ?ねぇ、リンドウどこなの?」
返事どころか、彼を含めたポケモン達の姿すら見えない。ナナシマへ帰る途中に疲れて眠ってしまい、長い悪夢を見ていたのだろうか。
「どうかしてるわね私。夢に影響されちゃうだなんて」
「夢じゃないよ」
「ひゃうっ!?」
カンナは思わず飛び上がった。辺りを見ても彼の姿はない。動揺していると、真上から大きな影が舞い降りてくる。
「上だようえ」
「アナタは、リンドウ?」
「他に誰がいるのさ」
サザンドラに乗ったリンドウとブッキーがラプラスの背中へと飛び降りる。
「な、なななっ!」
「偵察に行ってたんだよ。根の島の領域は抜けたらしいね。野生のポケモン達もいるし間違いない」
「う、うぅ...」
「いつまで混乱してるのさ。アンタの故郷に帰るんだろう?」
我慢の限界だった。
「あ、あああ....!」
「え?」
カンナは泣き出してしまった。嵐に巻き込まれて死にかけた所から始まり、得たいの知れない恐怖との遭遇 死者の思いに触れた事、そして何よりもそれらが現実だった事の感情がグチャグチャになって溢れてしまったのだろう。
子供の様に声を上げて泣く彼女をリンドウは困惑して見つめるしか出来なかった。
「う、グス....ごめんなさい。取り乱してしまって」
「まぁ...いいよ」
落ちついたとは言え、カンナは未だ目を赤くしている。気まずい時間に耐えられなくなったのかリンドウが話題をずらした。
「偵察に行って時に島を見つけたんだ」
島と言う単語に彼女の身体がビクッとする。
「安心しなよ根の島じゃない。あれはナナシマ諸島最南端の島、『七日島』だと思う」
ナナシマは島が7つあるからナナシマなのではない。島々が活発な火山活動によって七日間で出来た島だからナナシマなのだとは、島民の決まり文句である。
この中で、最期の7日目で出来たと言われているのが、この七日島なのだ。
「数時間もあれば到着するよ。島に行ったら宿屋も有るだろうし、シャワーを浴びてゆっくりしたらどうだろうか?俺は高速船シーギャロップ号のチケットと、暫く道具を買っていなかったから補給も兼ねて買い物をして来るけどね」
彼の言葉に急に現実感が戻って来るのを感じた。同時に、リンドウがあの生と死が混在する異界に下手をすると数年間はいたことになる。
かつて多くの地方を旅して来たと言う彼の実力がどの位のものなのか急に気になってきた。
「ねぇリンドウ。私、島にいったらやりたい事があるのだけど」
「へぇ、ご自由にどうぞ」
「アナタとバトルが━━」
「断る」
「なんで!!?」
「四天王と戦闘なんて御免被るよ」
「"元"よ!モト!トレーナーならバトルしたいと思わないの!!?」
「なんで四天王ってのは戦闘狂ばかりなんだ?これはゲームじゃねえ、現実なんだ。迂闊に手の内を明かすなんて愚の骨頂さ。ある程度経験積んでるトレーナーなら切り札や戦法を見せびらかす奴の方が珍しいくらいだ」
「そうなの?私はずっと氷タイプのみを貫いて来たわよ?」
「だから四天王とかジムリーダーってのはバケモンなのさ。手の内を世間に暴露しておいて、対策を練ったトレーナーの挑戦を悉く跳ね返しちまうんだからな」
「アナタは、手の内をバラしてでも受けて立とうとは思わないの!?」
「思わないね。ポケモンと俺達は、共存と生存を求めて試行錯誤を繰り返す。バトルってのはその過程に過ぎないと解釈してるし」
「はんっ!だらしないわね!いいわ!絶対に受けて貰うから!」
「とにかく断る」
「あら?私やラプラスを爆破して吹っ飛ばした代償をどう払うのかしら?」
「こ、断る」
「いま動揺したでしょ?」
「してない....」
二人は海を進んで行く。その姿は、元四天王と一般トレーナーという垣根を超えた旅の仲間そのものだった。
根の島の領域はファイヤレッド リーフグリーンのナナシマボツマップをヒントにしました。
ポケットモンスター 天
トキワジムリーダー 『グリーン』
好きな花言葉『誘惑』
戦闘開始の掛け声「はっはっ!嬉しいぜ!さぁ来いよ!」
特性 虚勢
使用タイプ エキスパートタイプ無し
性格:不遜な性格 洞察力が鋭い
H 90
A 110
B 85
C 100
D 90
S 95
持ち物 ナナミのカチューシャ
技
なまける
みやぶる
油断させる
ちょうはつ