TSオリ主は完璧なチートオリ主になりたいようです【本編完結】   作:GT(EW版)

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 本編のラスボスが劇場版だけ味方してくれたりするの好き


新たな敵と意外な味方

 話を要約すると、風岡翼の目的はこの数日間T.P.エイト・オリーシュアと二人の間にコンタクトがなかったかという確認と、彼女が今後アリスの異能を狙いに来るかもしれないという警告だった。

 

 しばらくは翼自身もこの町に滞在して監視を続ける予定とのことだが……プライベートから闇雲アリスを守れる存在として一番頼れるのは、年齢が近くて通っている学校も同じメアの方だろうと彼は言う。

 翼はメアの実力を高く買っており、セイバーズという組織が彼女のことをまだ子供だからという理由で嘱託隊員として扱うのを勿体無く思っているようだ。

 それはメア自身にも思うところはあり、「義兄のように一日中働くことができればより多くの事件に関われるのに」という気持ちもあった。

 しかし理性では自分がまだ彼らとは違う未熟な子供であることを自覚している為、今の待遇に納得はしていた。尊敬する義兄からこの町の平和を任されたことも大きく、彼女にとっては強い使命感につながっていたのだ。

 

 ……だがそんな自分以上にメアは、目の前の青年が何かを焦っていることを察していた。

 

「……翼さん、一人で頑張りすぎないでね」

「生意気言うなよガキが……心配ありがとな。イイ女になるよお前は」

「ふふ」

 

 彼は既にセイバーズを脱退した身だが、メアは彼に対して戦友として、今でも変わらない仲間意識を抱いていた。

 彼が五年前のように塞ぎ込んでしまわないかと心配すると、翼は尾行用に着けていた帽子を被り直し、微笑みを浮かべながらメアの頭をポンポンと叩いた。

 

 

 

 会計を終えた三人は、それぞれの帰路につく。

 翼は一旦今回の話を依頼主に持ち帰って報告する為、アリスの周辺警護をメアに任せてその場を立ち去っていった。

 そんな彼の後ろ姿と、穏やかな視線で見送るメアの表情を見比べながら、アリスが何故か興奮気味にメアに問い詰めた。

 

「ねえねえ! メアちゃんってやっぱり、年上趣味なんですか?」

「……なんで? それと、やっぱりって何?」

「そりゃあ、アレですよ……学校じゃ見たことないもん。さっきのメアちゃんの顔」

「そうかな? そんなことないと思うけど……」

 

 風岡翼と会話していた時の、学園の男子たちに向ける表情とは明らかに違うメアの様子を見て、年頃の女子特有のラブコメセンサーが作動したのである。

 尤もそれは先に話したホドやケセドのことと同じく、まったくもって的外れな見解であったが。

 

「翼さんはそういうのじゃないよ」

「反応薄っ! つまんなーい」

 

 メアは彼女の愉快な妄想に苦笑しながら、一切照れることなく至って平常心で彼女の勘繰りを否定した。

 かつての戦友である彼のことはもちろん大切な存在だと思っているが、彼に対しては恋愛感情を抱いたことは無いし、これからも抱くことは無いだろうと確信している。

 

 それにはメア自身が元々そう言った感情に疎いのもそうだが、何より彼の方が他に、その心に強く想う女性がいることを知っていたからだ。

 

 

「それに、あの人には好きな人がいるよ」

「えっ!? 誰誰!?」

「アリスには絶対教えない」

「なんでよ!?」

 

 

 彼自身が直接口にしたことはないが、風岡翼という英雄がセイバーズを脱退した本当の理由をメアは当時から察していた。

 今彼が追い掛けている異能怪盗──彼が言うにはあくまでも「依頼を受けたから」という話だったが、たとえ依頼が無かったとしても彼は同じ行動をとっただろう。それほどの執着心である。

 

 改めて、メアは思った。

 

 

 ──本当にあの人は、人の心を盗みすぎると。

 

 

 多くの人々の異能を盗んできた彼女は、それ以上に多くの者たちから「心」を盗んできた。

 アリスも、翼も、自分も……その手口はいつだって美しさを感じるほど鮮烈なのに、自らが入り込んだ痕跡は乱雑に残したままだ。

 

 他人の心の中に無断で入り込んでおきながら、もう大丈夫だと思ったらフラッといなくなる。そんな彼女に対して、メアは──

 

 

 

「えっ」

 

 

 横並びに歩道を歩いていると、アリスが唐突にその場に立ち止まった。

 怪訝に思いメアが足を止めて振り返ると、彼女の眼差しが斜め上の方角を見つめていくのがわかった。

 

「どうしたのアリス? 急に立ち止まって」

「……あれ……」

「あれ? ──!?」

 

 彼女が指差した方向に目を向けると、メアも彼女と同じように硬直し、目を見開いた。

 そこに見えるのはこの明保野市で最も高い建築物であり、町の象徴たる「明保野タワー」だ。

 高さ200mを超すそれは、現在都市化の進んでいるこの町においても最大の高層建築物として扱われていた。

 

 

 

 ──しかしその奥には、そのタワーよりも何倍も高い……天まで届くような高さの暗黒の大樹が聳え立っていたのである。

 

 

 

「あれ……私の幻覚じゃないですよね……?」

「……うん。私にも見えてる。町のみんなにも」

 

 メアの記憶が正しければ、先ほどまでそこには何も無かった筈である。

 何の前兆も無く、高さ1000mを超す大樹が忽然と姿を現したのだ。

 異様なその光景に気づいた町の人々は騒然としながら各々の反応を見せ、ある者は悲鳴を上げ、ある者はスマホをかざしてカメラ機能を連写していた。

 しかしそれを見た誰もが、連日のニュース報道でも取り上げられている話題の木を思い浮かべたことだろう。

 

 

「……邪悪の樹……」

 

 

 その姿はまさしく、海外四か国に出現したと言う暗黒の大樹そのものだったのだ。

 件の「邪悪の樹」が日本に……それも、この明保野市に現れたのである。

 

 何の前触れも無く突然生えてきて、あそこに元々いた人たちは無事なのだろうか? 同じ不安が脳裏に過ったメアとアリスは互いに目を見合わせて頷き合うと、セイバーズの隊員として迅速な対応を行うべく現場に急行しようとした。

 

 

 ──その時だった。

 

 

「っ、メアちゃんあれっ!」

「ゲート……!? そんな……!」

 

 邪悪の樹と思われる木の周辺の空間がおもむろに歪むと、そこに直径10mはある大穴が開いたのである。

 五年前の事件を経験した者は誰もが想起するそれは──異次元につながる巨大な「ゲート」だった。

 

 そしてメアはその卓越した感知能力から、直ぐさまそのゲートの向こう側にいる「何か」の気配を感知した。

 

 

「……! 離れてください皆さんっ! 来ます……不吉な何かが、あそこから来ます!」

「メアちゃん……?」

 

 

 その気配を感知した瞬間、メアは反射的に行動を起こしていた。

 背中から八枚の羽を広げて町の空に舞い上がると、自身の姿を特に人目につきやすい橙色の戦闘形態「ホドフォーム」へと変身させる。

 

 この状況においてその判断は的確であり、メアの一際目立つ容姿は不可解な現象に混乱していた人々の意識を集め、多くの者たちを現実に引き戻すことに成功した。

 

 ──しかし、ゲートの向こう側から感じる気配の動きは、彼女の想定以上に速かった。

 

 

「あれは……」

 

 

 漆黒のゲートの中から、三つの影が姿を現す。

 はじめに見えたのは、黒い球体だった。

 隕石のような形状をした三つの球体は、次の瞬間にはピシリと亀裂が走り、その姿をゆっくりと変化させていく。球体のように見えたそれは、自らの羽でその身を包み込み、胎児のように丸まっていた異形の存在だったのだ。

 

 

「アビス……なの……?」

 

 

 その姿を視認したメアが、息を呑んで呟く。

 ゲートから現れたそれは、五年前メアたちがフェアリーワールドで戦った脅威の姿とよく似ていた。

 具体的には幼き日の風岡翼の恩人、天使ラファエルの姿を模倣した深淵のクリファ「カイツール」の分体と瓜二つだったのである。

 

 しかしかのアビスと違うのはその色と全身を形成している物質である。

 深い闇そのものを表しているように黒一色だったカイツールの分体と違い、三体の姿は全て結晶体のように透き通った定形を持っており、そしてその色は黒と白の二色が混じり合ったばかりのような「灰色」だった。

 

 

 ──迎えに行くよ、メア。

 

 

「っ!」

 

 その姿を目視した瞬間、脳裏に過った少年の声は幻聴であろうか。

 しかし、メアがその声を気にしている暇も無く、事態は動いた。

 

 ゲートから現れた灰色の異形が、カラスのような漆黒の羽を羽ばたいて町の空を旋回し始めたのである。

 

 まるで下界の獲物を探す為、水面の様子を窺って飛び回る海鳥のように。

 その行動に嫌な予感を抱いたメアは即座にケセドフォームに変身すると、不穏な動きを見せる三体の元へと急行していった。

 

「貴方たちは何者!? アビスが、またこの世界に来たの……!?」

「…………」

 

 旋回する三体の異形はメアの姿に気づくと、顔と思わしき部位を彼女の方へ向けて立ち止まる。

 こうして近くで見ると、その姿は人や天使よりも大きい。三体とも、体長は3m以上あることがわかった。

 

「な、何?」

「…………」

 

 その巨体を以てメアの姿を四方から包囲しながらじっと見つめてくる光景は不気味かつ威圧的であったが、予想に反して彼らからは深淵のクリファのような禍々しさや敵意を感じなかった。

 

 彼らはそうして数拍もの間メアの姿を観察した後、頭部と思わしき部位におもむろに口のようなパーツを浮き上がらせ、動いた。

 

 

 ──Kokyou Kaeru……

 

 

「……!? 故郷、帰る……?」

 

 声が、聴こえた。今のは間違いなく、彼らが言い放った言葉だった。

 しかしそれは、五年前に聴いたことのあるアビスの言葉とは明らかに違う。ノイズだらけで全く聞き取ることができなかったアビスの声とは異なり、メアは感覚的ではあるが何となく言っている言葉の意味がわかったのだ。

 

「貴方たちは、アビスじゃないの!?」

 

 ……この存在は、アビスとは違うのかもしれない。

 

 もしかしたら聖獣たちのように対話による意思疎通が可能なのではないかと思ったメアは、彼らに向かって懸命に呼びかけた。

 

 貴方たちは何者で、この世界へ何をしに、どこから来たのか──しかしそれに対する彼らの返答は言葉ではなく、闇色の電撃だった。

 

「ぁっ……!? ……っ、この技は、エイトさんの……」

 

 アビスに似た姿をした異形が、メアの知るT.P.エイト・オリーシュアが扱っていたのと同じ技を仕掛けてきたのである。

 メアは咄嗟に左手で抜き取った橙色のリボンを大盾に変化させて防いだが、スピードに特化したスタイルであるケセドフォームで扱う「ホドシールド」はホドフォームで扱う場合と比べて幾分精度が落ちる為、メアは威力を殺し切ることができず全身に高熱と痺れが走った。

 

「……っ、ま、待って! お願い話を聞いて!」

「…………」

 

 こちらの声に異形たちは反応を示さず、尚も電撃による攻撃を続けてくる。

 メアはその口から苦悶の声を漏らしながらも超高速で旋回して体勢を整えると、ケセドフォームから最もバランスの整った純白の姿、サフィラフォームに変身するなり右手に青色の細剣「ケセドフェンサー」を構えた。

 右手にケセドフェンサー、左手にホドシールドを携えたフル装備の構えは、人間を相手にした任務では過剰武装となる為扱ったことの無い全力の戦闘スタイルである。

 そこまでしなくては一方的にやられるだけだと判断するほどの力を、メアは異形たちから感じたのだ。

 

 ……しかし解せないのは、問答無用で攻撃を仕掛けてきたにしては彼らからは依然として敵意や悪意を感じられないことだ。

 

 彼らの動きを読むことができず、攻撃を避けるのも一苦労である。スピードに長ける反面防御力が低下する弱点があるケセドフォームを解除したのもその為だ。

 

 

「くっ……こっちの言葉は通じないの?」

 

 三体のうち二体の異形は、自らの右手を刃状に変化させて左右から踊りかかってきた。

 挟み撃ちにして繰り出してきた斬撃を左手の大盾と右手の細剣でそれぞれ捌きながら、メアは敵が繰り出す一撃の重さと、その図体に反して動きの読めない俊敏さに舌を巻く。

 

 そんな彼女の様子を尻目にして、上空から地上の様子を見回していたもう一体の異形が動き出した。

 

 

 ──Mitsuketa

 

 

「……! 待って! そっちに行っちゃ駄目っ!」

 

 メアの相手を二体に任せると、三体目の異形は漆黒の羽を羽ばたかせ、地上に向かって猛スピードで降下していったのである。

 

 向かった先は丁度、メアが飛び上がるまで歩いていたファミレス付近の通学路だった。

 

「アリス、そっちに行ったよ!」

 

 このような力を持つ存在が地上で暴れ回れば、どのような被害がもたらされることになるのかわかったものではない。

 しかし追い掛けようにもこの場に残った二体の異形がこちらに対して執拗な攻撃を続けており、足止めを受けたメアはやむなく一体の突破を許すこととなった。

 

 しかし不幸中の幸いか、あの場には自分と同じセイバーズの嘱託隊員、闇雲アリスがいる。得体の知れない異形が相手ではあるが、彼女が防衛に徹すればセイバーズの増援が来るまで自己の被害を抑えつつ、周囲の人々を逃がすことはできると信頼していた。

 

 

 ──しかし次の瞬間、戦闘中の最中も地上の様子を遠目に映していたメアは、信じがたい光景を目にすることとなる。

 

 

 

「アリスの闇の力を、食べている……?」

 

 

 まるではじめからアリスを狙っていたかのように彼女に向かって一直線に急降下していった異形は、彼女が自衛の為に作り出した闇人形たちを次々と喰らっていった(・・・・・・・)のである。

 

 腕を大きく変形させた異形はその腕で彼女の闇人形たちを乱雑に掴むと、結晶体のように透き通った自らの身体にその力を吸収していく。

 

「そんな……!」

 

 ウサギ型の闇人形が仕掛ける肉弾技も、猫型の闇人形が仕掛ける砲撃も、異形はアリスの繰り出す力の全てを無効化して自らの体内に取り込んでいる。まさに「闇」という力そのものが、彼らの養分になっているようだった。

 

 アリスが驚愕と、恐怖の感情を浮かべている。

 セイバーズ本隊員も顔負けな天才的実力を持つ彼女だが、彼女自身の体術はまだ年相応の少女であり、メアのように特別肉体が頑丈なわけでもない。

 

 通常であれば無数に繰り出した闇人形たちが彼女への接近を敵に許さないのだが、闇の力が全く通用しないとなればそれは致命的な弱点となった。

 

「アリスが……アリスが危ない……っ」

 

 異形たちの様子からは依然として敵意も殺意も感じ取ることができないが、彼女がその力の餌食になればどのような目に遭うことになるのかメアには想像がついた。

 一刻も彼女を助けに行かなければと焦燥感に掻き立てられ、メアは立ち塞がる二体の異形を討ち倒すことを決意し、ようやくその剣を振るった。

 

 しかし、親友が危ないというその感情が彼女の戦いから常の冷静さを奪っていた。

 

 故に、気づかなかった。

 

 ゲートから出てきた四体目の異形が、後方から自身を狙っていたことに。

 

「しまっ──」

 

 撃たれる──その気配を察知できた頃には既に、異形の頭部に圧縮された闇のエネルギーが解放されていた。それはアリスの猫型闇人形が放つものとは比べ物にならない威力が込められた、闇の砲弾だった。

 

「やっ……離して!」

 

 即座にホドフォームに変身し防御姿勢を取ろうとするメアだが、そんな彼女の動きは左右から二体掛かりで組み付き、体格差に物を言わせて羽交い締めにしてきた異形たちの行動によって阻害された。

 

 

 ──Kokyou Kaeru

 

 ──Omaemo Kaeru

 

 

「っっ……貴方たち……!」

 

 この二体の異形は自分たちごと巻き添えに、メアを道連れにしようとしてきたのだ。

 アビスにも深淵のクリファにも無かった、仲間との協調性。それを感じ取った瞬間、メアははっきりと理解した。理解してしまった。

 

 

 この灰色の異形たちは、アビスとは似て非なる──知性を持つ存在であることを。

 

 

 しかしその事実を受け止めたところで、四体目の異形から放たれた闇の砲弾を止める手立ては無い。

 致命傷を避ける為に、せめて心構えだけはと衝撃に備えた──その時だった。

 

 飛来してきた砲弾は、突如として横合いから割り込んできた光の砲弾によって撃ち抜かれ、相殺されていった。

 呆気に取られるように、メアの視線がその光景に囚われる。

 

 

 ──Kita

 

 ──Warerawo Ijimeni KItano?

 

 

 その瞬間、メアの身体を羽交い締めにしていた二体の異形から感じる気配が、僅かに変化したのを感じた。

 

 これまでは全く感じ取ることができなかった殺気が、彼らのもとから溢れ出すように広がり始めたのだ。

 底冷えするほど冷たく研ぎ澄まされた強い「感情」は、メアが思わず脱出しようとする力を抜いて、哀れんでしまいそうになるほどだった。

 

 メアは彼らの見つめる先に現れた、その存在の姿を確認する。

 黄昏の空から一同を見下ろしていたのは、雪景色よりも秀麗な白銀の色を持つ大天使の姿だった。

 

 

「貴方は……!」

 

 

 先ほど自身を助けてくれた光弾──それを放った予想外な人物の降臨に、メアはその目を大きく驚愕に見開いた。

 それは、メアが予想だにしていなかった人物であった。

 ツーサイドアップに束ねられた白銀色の髪は170cm以上はある身長よりもさらに長く、背中の後ろでふわりと舞っている。身に纏う純白のドレスはこの国では明らかに浮世離れした装いであったが、彼女のその髪と人間離れした美しい容貌を引き立てる上でごく自然的に見合っていた。

 

 ──そんな彼女の背中には、最高天使の証である五対十枚の羽が広がっている。

 

 

 

『……汝には我々を憎む理由がある。しかし、私の娘を巻き込まないでくれ。グレイスフィア』

 

 

 

 白銀の女性は邪悪の樹が立っているゲートの方へと振り向くと、感情の読み取りにくい声で言い放った。

 その言葉に応えるように、どこからともなく「声」が聴こえてきたのは、その時である。

 

 

 

 ──そうやって君も、アイン・ソフのように僕たちをいじめるんだね……カロン。

 

 

 

 酷く悲しげな少年の声は、彼女にも聴こえたのだろうか? メアの視線と重なったその天使──白き原初の大天使──カロンの黄金の瞳には、後悔と憐憫の色が浮かんでいた。






 因みにこの時、画面外ではエイトがハラハラドキドキしながらキレそうになって大はしゃぎしています(´・ω・`) その辺りのオリ主的舞台裏はまた後ほど
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