TSオリ主は完璧なチートオリ主になりたいようです【本編完結】   作:GT(EW版)

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※本作にメス堕ちはありません

 空の旅は快適だった。

 

 大きな島そのものが馬鹿デカい一本の木になっている世界樹「サフィラ」を筆頭に、僕にとっては全てが目新しいものであり、高いところが好きな僕としては空から世界を見下ろしているだけでも気持ちいいものだった。

 

 道中、面白そうなものを見掛けては思わず寄り道しそうになったり、危うく道を間違えて別の方向に行きかけたりしたけど、千里眼先輩の安心ナビゲートのおかげで無事軌道修正することができた。

 

 そうして数時間の飛行を経て、僕はそれらしい場所を見つけた。

 

 自然が豊富なこの島の中で、明らかに栄え方のレベルが違うローマ的な町が広がっていたのだ。なんかこう、見るからに神聖そうな奴である。

 真ん中辺りにはアリスちゃんの城とは比べ物にならない立派なお城が建っていたり、周りの空域には町を外敵から守るようにワイバーンの騎兵隊や天使さんたちが駐留していたので、ここが聖都ツァバオトとやらで間違いないと判断した。

 

 確認の為、千里眼を広げて町の中を確認すれば、アニメ「フェアリーセイバーズ」で見たことのある煌びやかな町並みが見えた。

 そういうわけで聖都到着の確信を得た僕は、移動の間、闇のベッドの上で爆睡中していた炎をゆさゆさと揺さぶり起こす。

 

「起きて、エン。到着したよ」

「……ん……そうか……そんなに眠っていたのか」

「日頃の疲れが溜まっていたのだろう? はい、お水」

「……助かる」

 

 異世界編の為に予め盗んでおいた「アイテムボックス」の異能を発動すると、異空間から洗面器とペットボトルに入れた洗顔用の水、それと手鏡を彼に手渡しておく。炎はこういうところ絶対自前で用意していないだろうし、エイトちゃんは気遣いのデキるオリ主なのだよ。

 

「……便利だな」

「ボク自身の力じゃないけどね。使いやすい能力に育ててくれた、元の持ち主のおかげだよ」

 

 実際、超絶便利である。これのおかげで着替えの為にいちいちアジトとか宿泊施設に行かなくて済むんだもの。

 つくづく出発前にこの異能が見つかって良かった。非生物限定ではあるが、キャパシティー内ならどんな物でも収納し、自在に取り出すことのできるこの異能はもはや冒険者の必需品である。一番使用頻度の高い怪盗ノートとどこでもハープにはデフォルトで備わっている能力だからそこまで重要視していなかったのだが、あると無いのとでは格段に違う。いつかこの異能を使って、怪盗的なマジックショーを披露するのもいいだろうと思っていた。

 

「それじゃ、行こうか」

「……T.P.エイト・オリーシュア」

「ん?」

 

 彼が顔を洗ったのを確認し、さあ出発──というところで、後ろから炎に呼び止められた。

 なに? 昼飯なら向こうで食べようぜ。まだ眠いならもう少し待つけど……

 

 

「ありがとう。あんたがいて助かった」

 

 

 ………………

 

 …………!

 

 ……!?

 

 何だよその顔ギャップ萌えかてめー! そういうのは灯ちゃんにやりなさいとオペ子たちからよく言われていたでしょ君!

 恋人がいるくせに、TSオリ主相手にデレるとか誰得だよこの野郎! 女神様っぽい人のSSのジャンル変わっちまったらどうすんだよおい!? お前そんなチョロいキャラじゃないでしょ夢小説特有のキャラ崩壊かよっ!?

 

 はーつっかえ! はーっ、つっかえ!

 

 

 ……まったく。

 

 

「何のことかはわからないけど、ボクにも心があるから……そうやって真っ直ぐに感謝されるのは、嬉しいね」

 

 

 今の表情を見られたくなかったので、シルクハットを目深に被り直しながらそっぽを向いて言い返す。

 危なかった……原作のキャラ、それも主人公から真っ直ぐ感謝の眼差しを貰ったのは初めてだったから、つい動揺してしまった。この賞賛は世のオリ主様がたが夢中になるわけである。正直、くっそ気持ちいい。

 いや、メス堕ちとかそういうのではないからね? TSオリ主である今の僕の性自認は、男とも女ともちょっと違うと思っているし、そもそも僕はヒロインではなくオリ主なのだ。それ以前にメインヒロイン視点ではNTRになってしまう事態など、もはや有無も言わせない切腹案件である。介錯も許されぬ。

 尤も、彼氏彼女持ちのキャラがほんの少し他のキャラに絡んだだけでやれNTRだ中古だなどと騒ぎ立てるのは好きではない。だから大丈夫だよね……? 許して女神様っぽい人!

 

 

 

 

 

 原作主人公のデレという予想以上の衝撃を受けた僕だが、カバラちゃんのもふもふに神経の大半を向けることで正気度を取り戻す。

 そんな僕は闇の不死鳥(ダーク・フェニックス)を地上に下ろし、聖都ツァバオトの前に着陸する。

 闇の不死鳥を解除する際には「ありがとう、お疲れ様」とお礼を言ってしまうほど、この力にはお世話になっている。ケセドの「光の精霊鳥(ライトニング・ガルーダ)」の模倣技とは言え、これからの旅路にも欠かせない能力だ。どんどん酷使していく。

 アリスちゃんには足向けて寝られないな。地球に帰ったら、改めてお礼を言いに行くのもいいだろう。カケル君共々元気にしているといいが……そうだな、そろそろ夏だし、海にでも連れて行ってやろうか? アリスちゃんの外出リハビリも兼ねて。そんなことを考える辺り、僕はあの二人のことを結構気に掛けていたようだ。いや、実は劇場版のキャラだったことに気づいたからかもしれないが。

 ふむ……「転生したらアニメの世界でモブキャラたちを救済無双! ~気まぐれで助けたキャラは実は劇場版のメインキャラでした! ぞんざいに扱ってしまったと後悔するが、もう遅い~」とか、こんな感じの小説割とありそうだな。やべっ、それだと僕がアリスちゃんたちに突き放されて破滅する奴じゃん! 気をつけとこ。

 

 

 

 

 数時間ぶりに地面に足をつけた僕たちがそのまま前に進んでいくと、程なくして物々しい関所の姿が見えた。それを見て炎が警戒を浮かべるが、原作と違ってアポを取っていないわけでもないのだ。いざとなったらチートオリ主的対処をすればいいと気楽に考え、僕は構わず関所へ向かっていく。

 門番は皆、身長2m以上ある筋骨隆々の男たちだった。

 その頭には共通して二本のツノが生えており、肌の色は赤かったり青かったりする。生で見るファンタジーRPGさながらのオーガ族の姿に、僕はコボルド族に会った時とはまた別のときめきを感じた。アビスにも3m超えの個体はいたが、158cmぐらいの僕から見れば全員が巨人に見える。

 ほえーっと感心の眼差しを向けていると、彼らはそんな僕たちに気づき、途端に彼らは険しい顔を浮かべたものの、「ハニエル様から話は伺っている。しばし待たれよ」と待合室まで通してくれた。

 サンキューハニエル様! 持つべきものは筆頭天使殿の口利きである。

 例によって門番まで情報が伝わっていなかったらどうしようかと思っていたが、ツァバオトの兵たちにはしっかりと報連相ができているようで安心した。

 

 数人の監視と共に待合室まで通された僕は、感謝の気持ちでハープを鳴らす。すると、彼らはギョッとした顔でこちらを覗き込んできた。

 どうにもハープはこの世界には無い楽器らしく、コボルド族の村と同じく彼らの興味も引いてしまったらしい。また僕何かやっちゃいましたね。路上ライブのおっちゃん! 君のハープは異世界で人気だよ!

 

 音楽で世界を変えられはしないが、音楽の魅力は次元を跨いでも万国共通ということだろう。

 彼らからの注目に気を良くした僕は、耳コピだが作中で流れていたネツァクのテーマを始めとするフェアリーセイバーズサントラ演奏会を開くことになった。炎からは何とも言えない顔で見られたものだが。

 陽気な曲調が彼らの気質上大変お気に召したのか、衛兵の皆さんは途中からノリノリでリズムを取り始めていた。

 それは聖都からの案内人が来るまで続き、終わった頃には露骨に名残惜しそうな顔でしょんぼりしていたのが印象的だった。このおっちゃんたちかわいいな。

 

 うむ、解釈一致である。

 

 このネツァクの民は良くも悪くも喜怒哀楽の表現がめっさ激しい。

 原作では闘技大会に参加した力動長太に対して初めはブーイングの嵐だった観客の皆さんが、試合の度に熱い戦いを見せ続けていた彼に感化され、ネツァクとの決戦時には彼が人間であることも関係なくスタジアム中が熱狂の渦に陥っていたことを思い出す。

 言ってみればそれは純粋な実力主義であり、「武芸に何らかの可能性を見せれば種族関係なく受け入れる」というネツァクの方針そのものを表していると言えた。

 

 実に脳筋思考だが、頭を使わなくていいのでとても気持ちが良い。オリ主的には生きやすい雰囲気があった。炎の方はついていけない様子だったが。

 

 演奏会が終わった待合室まで僕たちを迎えに来てくれたのは、ハニエルさん直属の部下である二枚羽の天使さんだった。

 原作の炎たちはお尋ね者の身の為、町にはケセドパワーによる変装で忍び込んでいたものだが、僕たちは正式なアポを取っていたのでコソコソ隠れて移動しなくていいのはありがたかった。ハニエルさんマジ筆頭天使。

 個人的にこう言った細かい部分の改変が、原作沿いのSSで好きなポイントだった。人間が堂々と町を歩いている分、町の人たちは露骨に訝しげな目を浴びせてきたのはちょっと辛かったが。

 エイトちゃんは人に注目されるのは好きだが、そういう目で見られるのは好きじゃないのである。さり気なく炎や案内人さんの背中に隠れることで、彼らの視線をやり過ごしていた。

 

 

 

 

 

 

 

『……こちらです』

「ご苦労様」

「ここか……」

 

 案内人の天使さんによって通されたのは、思った通りの場所である。そこは町の中心に聳え立つ──ネツァクの城だった。

 

 信心深いコボルド族の村をアビスから救ってくれた客人として招かれた僕たちは、大天使の城の大広間で金髪リーゼント男と再会した。

 

 

「長太!」

「おっ、やっぱアイツらが噂していたのはお前らだったのか! 助かったぜ! おかげでやっと狭い部屋から出られたぜ!」

 

 囚われの身になっていた筈の、力動長太その人である。

 フェアリーワールド到着から間も無く衛兵に取り押さえられたと言う彼だが、見た限り血色は良く顔は清潔に保っている。ハニエルの言う通り、手荒なことはされていないようだ。

 「落ちてきたのがネツァク様の島で良かった」と彼は言っていたが、それが皮肉ではなく事実であることはよくわかった。ネツァクの株急上昇である。

 

 闘技大会中のスタジアムで再会した原作とは少し形が違うが、力動長太と概ね原作通りに合流することができた。後は風岡翼と、メアだけだ。翼の方は放っておいても何とかなりそうだが、メアのポジションが光井明宏に置き換わっていたらと思うと少し心配である。

 しかし今は目の前の仲間との再会を喜ぼう。

 戦力的な意味ではもちろんとして、賑やかし的に考えても彼の加入は頼もしかった。これで闇の不死鳥の上が明るくなる。闇だけど。

 

 

 ──ただ、これで何事もなく旅を再開するわけにはいかない。

 

 

 再会を喜ぶ僕たちの前で、遅れて城の大広間に降りてきたのは、筆頭天使ハニエルを傍らに伴う八枚羽の大天使様の姿だった。

 大広間の壁際に待機していた兵たちが、一斉に跪く。

 

 サフィラス十大天使が一柱、勝利の天使ネツァク。

 

 オーガ族よりもさらに大きく、雄々しい肉体を持つその男は、一人だけ画風が違うと言うか、天使を含む町の聖獣たちとは一目で別格とわかる存在感を放っていた。

 そのガチムチなレスラー体型は、彼の陽気な性格を知っていてもビビってしまう迫力である。ガチで殺しに掛かってきたティファレトほど怖くはなかったが、それでもキュッと身が引き締まってしまう。「おっさんがこの国の王か?」と軽口も叩けない雰囲気である。長太なら叩いてそうだが。

 そんな彼──ネツァクが丸太のような腕を組みながら僕たちを見下ろす。

 

『うむ! 君たちがハニエルの報告にあった、コボルド族の村を守ってくれた人間だな!? 私がこの島の管理者であるネツァクだ! この時勢手厚い歓迎はできないが、その行為に感謝しよう! ありがとうッ!!』

 

 米国人のように彫りの深い顔立ちをしたネツァクはいい感じのバリトンボイスでそう言って、まず最初に炎の姿を見た。

 無駄に声が大きいが、紳士的な彼の言葉に裏は感じず、寧ろここまで普通に感謝されるとは思わなかったので原作を知る僕まで驚いてしまった。

 それに……彼ほどの筋肉モリモリマッチョマンから間近に見下ろされるのには慣れていない為、僕は思わず炎の後ろにコソコソ隠れるような位置に退いてしまった。ああオリ主のくせに何やってんだ僕っ!

 いや、彼の視線が怖かったわけではない。何もかも身長差がありすぎるのが悪いのだ。同じ理由でカバラちゃんも縮こまって自己主張を弱めていた。よしよし、怖くない怖くない。

 

 そんなネツァクは僕の顔を見るのは僅かな一瞥に留まり、前に立つ暁月炎にこそ興味津々な様子だった。

 お、この視線はもしや……

 

『それで……君かな? ハニエルと互角以上に渡り合った人間と言うのは!』

『……私の方が強いです』

 

 おお、やはり炎の力に興味を示している!

 戦いたくてウズウズしているように見えるその眼差しは、原作で長太の力を見て、闘技大会への出場を彼に命じた時と同じ眼差しだった。

 後ろで対抗心を燃やしているハニエルの報告により炎が天使級の力を持っていることを知った彼は、快活な笑みを浮かべて言い放った。

 

『君たちに一つ言っておこう! 私は君たちがこの世界で何をしようと、それが民を害するものではない限り一切関与する気は無いッ!』

 

 ビリビリッと、物理的に空気がひび割れそうな声で言い放ち、次に長太の顔を見てネツァクが頭を下げる。

 思わぬ大天使の態度に、周囲の天使たちが一斉に慌てていた。

 

『リキドー君には二日ばかり軟禁のような真似をしてしまったが、コクマーたちの目もあり、本当に危険が無いか確かめなければならなかったのだ! すまなかったッ!!』

 

 ハニエルさん後ろでめっちゃ焦ってて面白い。

 王様直々の声の張った謝罪に対して被害者である長太は何か言い返すかと思ったが、そんな彼ですら「お、おう」と彼の勢いに呑まれるように謝罪を受け入れていた。やっぱり言うほど酷い扱いではなかったようだ。

 同時に、僕も心の中で安堵の息を吐く。ケセド関係のPSYエンスやらかし案件のせいで、ティファレトを筆頭にサフィラス十大天使の殺意が軒並みMAXになっていると思っていた中で、彼だけは僕の知っている通りのネツァクだったのだ。これを安心せずしていられるか。

 

 そう、原作でも人間に対する彼のスタンスは中立的だった。

 

 他の天使の影響は受けず、自らの目で見て拳で感じたものだけを信じるのがネツァクという男である。

 とにかく拳で語りたがること以外は、まさしく筋肉モリモリマッチョマンの紳士だった。

 

『ハニエルの報告を聞いて、君たちが争いを止める為にこの世界に来たのだということはわかった! 私は勇敢なるその行為を、邪魔するつもりは無い!』

 

 正直、それだけでもくっそありがたい。彼を味方につけなくてもアイン・ソフさえ味方につければこっちのものだし。

 彼が原作通りなら、こちらもパーフェクトオリ主プランを考えやすく、炎たちもこの島で動きやすくなる。

 しかし当の炎はと言うと、今まで会ってきた天使たちが有無も言わさず襲い掛かってきた者たちばかりであった為、イマイチ信用しきれないような、釈然としない顔をしていた。

 

「貴方は……俺たちを憎んでいないのか?」

『? 何故他の人間がしたことで、君たちを憎むのかね!?』

 

 キャー! ネツァク様ー!

 

 僕は内心で惜しみない拍手を送りながら、このクールな顔に満足げな笑みを浮かべた。

 ネツァク様三角形。炎と長太は心の底から不思議そうに問い返してきた彼の言葉に、逆に驚かされている。

 

『慈悲の天使ケセドのことは気にするな! アレの不幸は、アレ自身の行動が招いた結果だ! ハッキリ言って、悪い人間にしてやられる方が悪いッ!』

『ネツァク様、しかし貴方はこの間……』

『仇はこの拳で捻り潰してやりたいが、それとこれとは別の話だッ! ハニエル、良い人間もいるとわかった時点で、過剰な報復に正義は無い』

『……はい』

 

 ……うん、勝利の天使ネツァクとは、こういう天使様なのだ。

 ある意味天使らしいとも言える。見た目は暑苦しいし何でも拳に訴え掛けてくるが、根本的には理性的な考え方の持ち主だった。ゴリラが理性的なのと同じ道理である。

 

『故に私には、島の管理者として君たちに処罰を下すつもりはない! だが、それとは別に私個人の頼みを聞いてくれないだろうか!?』

「……何です?」

 

 それはそれとして、という奴だろう。

 サフィラス十大天使としてではなく、ネツァク自身の言葉で彼に頼んだ。

 

 

『私と戦ってもらいたい! 何なら君とリキドー君の二対一でも構わんッ! 私に勝てば、君たちの活動に全面的に協力しようではないか!』

 

 

 ……マジですか。

 えっ、マジでそこまでしてもらっていいんですか?

 

 ハニエルの仲介があっただけにしては、ちょっと気を許しすぎではないかと別の意味でビビる僕。

 そんな僕に彼はチラリと一瞥くれて微笑むが、微笑んだ顔がちょっと怖かったので思わず視線を逸らしてしまう。いやこの大天使様が優しい奴なのは知っているけど、見た目の圧が凄いのである。

 

 しかし、こういう誤算なら大歓迎である。

 今回は頭を使う必要は無さそうだと、僕は心の中で勝利宣言をあげた。

 





 やったー総合評価自己記録更新だー!
 大変ありがとうございます! 何度か止まったりはするでしょうが、本作も完結を目指して引き続き投稿していきたい所存であります

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