「ふわぁ〜〜.....」
(あぁ...眠い...昨日はNFO遅くまでやりすぎたな....あこ姫ちゃんは寝落ちしちゃうしRinRinさんも朦朧としてたな...笑)
そう言いながら寝ぼけ眼で朝食を用意しているこの男子、杉慰 志輝(すぎい しき)は今日が転校初日である。
(転校前日に夜更かしゲームとは我ながら図太すぎて笑えてくる...)
眠気の取れないらしい雰囲気のまま朝食を食べている彼の
その"目"は、まるで星の鼓動が聞こえてくるような夜空を一切の淀みなく瞳に映したかのような、暗くもその中に確かな光のある、とある星大好き少女が釘付けになるようなものだ。
だがそんな目で目立たないはずもなく、普段からコンタクトの上に伊達メガネを掛けて外部からは見づらくなるよう工夫している。
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「いってきま〜す」
自分以外いないマンションの一室に小さく、呟いたその挨拶が響く。
(えぇ〜っと花咲川学園っと)
スマホで地図を見ながらこれから新しく通うことになる学校へ向かう
5月の雲ひとつない綺麗な青空。小鳥はさえずり、綺麗な花が咲いているし、お隣のお姉さんは元気に犬の散歩。
「ん゛ん゛〜〜〜最高の朝だな〜!こんな朝は...
部屋にひきこもってゲームしてたかった....」_| ̄|○ il||li
学校まじやだかえりたい
「....っと昼買ってかなきゃだな」
なんて思ってるととある店の前を通りがかり足が止まる。
『山吹ベーカリー』
「パン屋さんか。丁度いいからここにしよ」
花咲川とは違う制服を着た灰色の髪をした少女が、鼻歌を歌いながら大量のパンの入った紙袋を持って出ていくところとすれ違いつつ店に入る。
(すごい量のパン...友達と一緒に食べるのかな)
あの量のパンを彼女1人で食べているという衝撃の事実を彼が知るのはしばらく先のお話
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カランコロン
「あっ!いらっしゃいませ〜!」
「こんにちは〜」
ポニーテールにブラウンの髪をした少女。こんな朝早くから働いてるあたりここの娘さんだろうか。
あんまり見てると怪しまれるので早いところパンを選んでしまう。
(おぉ〜どのパンもめちゃくちゃ美味しそう!)
そんなことを思いながらどれもこれも美味しそうなパンに何度も目移りしつつもサンドウィッチとクロワッサンとカレーパンを取りレジへ。
「会計お願いします」
「は〜い!」
代金を支払い、レジでパンが袋に詰められるのぼーっと見ていると、
「お客さんウチに来るの初めてですよね!」
「え、あぁそうですね。」
「ウチのパン。美味しそうでしょ?」
自信たっぷりに言う彼女。可愛い
「味もめちゃくちゃ期待してます。」
「あ、なら今日のお昼一緒に食べませんか?その制服、花咲川の人ですよね!私もなんです!」
そう言いながらくるっと一回転し制服を見せてくる。天使かな?
「えっいやでも...」
「そんなにウチのパン楽しみにしてくれてるんで、すぐ感想聞きたくなっちゃいました!」
期待に満ちた目でそう言う彼女。そんな目で見られちゃ断れない...
「...わかりました。ぜひご一緒させてください」
「ありがとうございます!それじゃあお昼にまた会いましょうね!」
「はい」
転校初日からお昼の誘いを受けてしまった...初日は一人のんびり過ごしたかったが仕方ない。
「って名前も学年も聞いてなかった....」
学校で出会えるのかこれ...
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花咲川学園到着
ホームルームが始まる少し前から先生に廊下で待機しとくように言われ、ホームルーム前で教室に入らず雑談している人達からの視線をひしひしと感じながら廊下待機していた。
(あぁ〜とてつもなく帰りたい...こうも沢山視線向けられるとなかなかにキツい)
そんなことを思いながら眼鏡を拭いていると
「あなた、初めて見る人ね!転校生かしら!」
眩いほど綺麗な金髪の可愛らしい女の子から声かけられた。
「んぇ?!...あ、あぁうんそうだよ。」
「私は弦巻こころ!あなたの名前は?」
「えぇっと...名乗らなきゃダメ?」
「えぇ!あなたのこと知りたいわ!」
あぁまたこの期待に満ちた目...
「...杉慰...杉慰 志輝」
「志輝ね!とってもいい名前だわ!!」
ズイッ
「うぉ?!」
「......」
「どしたの?」
突然こころが無言で僕の目をじっと見てきた。
(あ、やべメガネ外したままだ...)
「志輝の目、とっても綺麗ね!」
「っ?!う、いy...あ、ありがとう...///」
「あら、照れることないわよ!とってもいいことだと思うわ!」
「////」
(そんな褒めんといてください....///)
こころに翻弄されっぱなしになっていると
俺が入る予定のクラスから黒髪の女の子が出てきた。
「ちょっとこころ!もうホームルーム始まっちゃうから後にして!」
「あら美咲!残念ね...志輝!またお話しましょう!!」
「お、おう」
バビューンと2ーBの教室に駆け込んでいったこころ。正直助かった...
そんなこんなでみんなが教室へ入っていく中、ふとパン屋のあの子がこっちに気づいたらしく手を振ってくれた。
(あ、同じ学年で良かった...上下関係あったらめんどくさい)
やっぱ同い年がいいんすよ(by作者)
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2ーAの教室では先生がホームルームを始めたかと思ったら、早速僕の紹介に入るみたいだ。
先生「はい!みなさんもう知ってるかと思いますが、今日からこの2ーAの生徒が1人増えます!はい、入ってきてー!」
ガラガラ
黒板の前に立ち、自己紹介する
「...えーっと....杉慰 志輝(すぎい しき)です。よろしくお願いします。」
パチパチパチパチ
「それじゃあ杉慰くんはあそこ、戸山さんの隣の席ね!」
「あ、はい。」
特筆すべき出来事も特になく、そのま休み時間に。
まぁ〜女子男子に色々と問い詰められた...好きなゲーム、食べ物、女性のタイプ、家族構成、好きな仮面〇イダーetc.....なんか男子のヤツらがめちゃくちゃ必死だった。そんなに友達作りたいか...(困惑)
つっても元女子校だからか2ーA男子は僕含めて4人だけ。
(この様子じゃ学年単位で男子少ないな...そりゃ必死に友達作ろうと話しかけてくるわけだ...)_( (_´Д`)_
なんてことを思いながら質問攻めの疲れでぐったりしていると
「ねぇねぇ....!」
「ん?」
隣の戸山さん?に声をかけられた
「私、戸山香澄!これからよろしくね!」
「うん。よろしく」
「もみくちゃで大変そうだったね〜お疲れ様」
「あ、あぁありがと...」( ̄_ ̄|||)
「それでさ!志輝くんが良かったらなんだけど...今日お昼一緒に食べない?」
まさかのお誘い。でもパン屋の彼女からのお誘いがあるから残念だが断ろう。
「お誘い嬉しいけど、今日は先約があるんだ。」
「そっか〜...残念...」
「でもなんで俺?戸山ならきっと沢山友達もいるでしょ?」
「ん〜そうだけど、でも志輝くんを初めて見た瞬間から、キラキラドキドキをスっっごく感じるから!!」
「きらきらどきどき?」
「う〜...私説明するの苦手だから、う〜ん...『私の大好きもの』かな!!」
ブフォッ!!!
「ゲホッゲホッ」
「うわぁ?!大丈夫?!」
「そ、それ初対面の男子に言うセリフじゃないよ...ケホッケホッ」
「キラキラドキドキはよく分からないけど誘ってくれて嬉しかったよ。また今度一緒に食べよう。」
「うん!約束!!あと香澄でいいよ!」
「分かった。じゃあ約束だね、香澄。」
だがその約束はその日の昼には叶うことになるのだった。
ここまで読んでくださってありがとうございます!
小説とか全然なんで見苦しい部分あるかと思いますが、暖かい目で見ていただけると嬉しいです。