ちょっとづつになりますが何人かのルートはやろうと思います。
昼休み
勉強疲れでぐったりしてる香澄と呆れた様子で話してる金髪のツインテ少女を尻目に2ーBへ向かう。
2ーB教室
「あ!ちょうど呼びに行こうと思ってた所だよ!...えーっと...そういえば名前聞いてなかったね。私は山吹 沙綾!」
「俺は杉慰 志輝。よろしく」
「うん!それじゃ中庭行こっか!私"たち"いつもあそこで昼ごはん食べてるんだ〜」
(あぁ~他にも人おるやつですか~...山吹の人当たりの良さ考えたらおかしいことはないけど)
そんなこんなで話しながら中庭に行くと数人の女子が.....あれ、なんか見たことある人がいる...
「あれ?!志輝くんだー!!」
「香澄?!さっき約束したばっかだってのに、あっという間だったな(苦笑)」
「そうだね~。でも私は嬉しいよ!」「おっ、おい沙綾...!なんで転校生がここにいるんだよ...!」
まるで子犬のようにキラキラした目で言う香澄。
そんな香澄の後ろから、ウサギのような長い髪の少女がぴょこっと出てくる。
「きみ、誰?」
その言葉を合図にさあかす以外の三人からの訝しげな視線に気づく。具体的に言うとチョココロネ片手に固まってる子(絶対怖がられてる...)とさっきからこっちを睨んでいる金髪ツインテ少女。
(金髪の子は確かクラス一緒だったな)
「今日転校してきた杉慰 志輝です。よろしく...」
(女子五人に囲まれての自己紹介とか何の罰ゲームだよ...)
そんなこんなでそれぞれの自己紹介も終わり、わいわい雑談しながら昼食タイム
ちなみに全員名前呼び許可してくれました。有咲は渋々だったけど...
「うぉ!山吹ベーカリーのパンすごくおいしい!」
「そうだよ!沙綾ちゃんの家のパンは最高なんだよ!!!」
「りみはチョココロネか~そっちも美味しそうだな」
「りみりんはいつも山吹ベーカリーのチョココロネなんだよ!」
(いつもってすごいな。毎日食べてて飽きないんだろうか)
「沙綾ちゃん家のチョココロネは絶対飽きないよ!」
「俺の思考読まないでりみさん」
有咲(ピク)
「えへへ~大袈裟だよりみ~」
山吹ベーカリーのパンのあまりのおいしさに早速りみと意気投合。謙遜している沙綾だがその実すごく嬉しそうだ。
香澄は有咲に絡んでいる。...が有咲はそれをぎこちない様子でさばく。
...笑顔の鉄仮面を顔に張り付けたまま。
すると、おたえがスマホ片手にズイッと近づいてきた。
「うぉ!ち、近いですおたえさん...///」
「見て見て志輝、オッちゃん」
「おっちゃん...?ってなんだウサギね。オッドアイなんて珍しい」
「そう、オッドアイだからオッちゃん」
「他にもくーちゃんとかみーちゃんとか~...」
「ちょっ、いったい何羽いるんだ...」
「20羽だよ?」
「ファ?!20羽?!」
「おたえの家はすごいんだよ!!ウサギさんみーんなかわいいしモフモフだし~」
香澄も乱入しみんなでおたえの家の話へ。
「そうだ!こんど志輝もウチに来なよ。みんな(ウサギ)喜んでくれるよ」
有咲(ピクッ)
「い、いや~さすがにそれは...」
「おたえいいね~!!みんなでおたえの家にまた泊まりに行こ!!今度は志輝くんも一緒に!」
有咲(プルプル)
(だ、だれかツッコミを~...この流れを止めてくれ~...ってあれ、なんか有咲が震えてる...?さっきから顔に張り付けたままの笑顔もひきつってるし...)
「ね!有咲も来るよね!」
「わっ、私は遠慮しておき...ます」(プルプル)
「えぇ~いいじゃぁ~ん有咲も来てよ~!」
「い、いや...花園さんのお家の方にも迷惑に...」
「あっ!返事来た!お母さんは大丈夫だって~」
「ほら有咲ァ~、おたえのお母さんもこう言ってくれてるし行こーよ~!!」
(プルプルプル...!)
(こ、これもしかして...有咲爆発しそうになってるんj「行けるわけねぇだろッ!!!」ㇶェッ...)
「私だけならまだしも今日転校してきたばかりの...男を呼ぶなんて無理だっつーの!!!」
「沙綾も優しい笑顔してないで止めろよ!!!りみはいつから人の思考読めるようになったんだよ!!!」
「おたえは家に確認とるの速すぎだし!!おかしーだろどう考えても!!!!」
「あっ有咲...さん?」
「志輝も志輝でこいつら止めろよ!!後手に回ったらもう止まらないんだからな!!!」
「はっ、はい!」
「やっといつもの調子が出てきたね!有咲!」
「うるせーーーーー!!!!」
そんなこんなで時間は過ぎ、下校中...
(まさか有咲がツッコミガチ勢だったとは...いや不思議と違和感ないな。あのメンツのなかだと...)
なんて他愛もないことを考えながら歩いていると三人組の男子に声をかけられた。
「おい杉慰~!お前帰り道こっちか!」
「俺らも一緒に帰らせろよ!数少ない男なんだしよ!!」
「ていうかお前昼休み戸山さん達とハーレムだっただろ!!!どういう関係だ説明しろゴラァ!!!」
3-Aの数少ない男であるお調子者の杉田と真面目いい奴の田辺と...血涙流してる奴
「すまん、そこの嫉妬に狂ってる奴名前なんだっけ?」
「佐伯だよッ!!!」
「あぁ佐伯だ思い出した。ってそんな血の涙なんか流さんでもただの友達だから安心しな。」
「TOMODATIだとォ~?!?!?!俺なんて話したことすらねぇのに!!!」ゴゴゴゴゴゴゴ
「いい加減にせい」(田辺)
「ガクッ」
田辺が佐伯を叩き、杉田が引きずりながら運ぶ。
「いやぁ~すまんね杉慰。戸山達の大ファンなんだわ。無視してていいから。」(杉田)
「そのつもりだけど...ファンって?あいつら有名人なのか?」
「あぁ杉慰今日来たんだし知らなくて当然か。あの五人バンドやってるんだよ。」(杉田)
「バンド?」
バッ!!「そうだっ!」(佐伯)
「うぉッ?!いきなり起きた!」
「彼女らは五人でPoppin'Partyというバンドをやっている!!」(佐伯)
「ぽっぴんぱーてぃー?」
「Poppin'Party略してポピパは正統派なガールズバンド、しかしここいら一体のガールズバンドブームを作った火付け役でもあるのさ!!その演奏技術もさることながら、パーティーチックな明るい曲から物悲しくもかっこいい曲までどれも本当に素晴らしい!!機会があれば、いいや!機会を作ってライブ見に行くんだな!!」(佐伯)
「ずいぶん熱いな...笑それにしてもポピパか...わかった。今度行ってみるよ。」
「お~佐伯の話にここまで食いつくやつは珍しいな」(杉田)
「ポピパ好きだっていう人でもついていけてないときあるもんな...笑」(田辺)
その後も佐伯にポピパの魅力や担当楽器などあれこれ聞いているといつの間にやら家の前についてしまっていた。
「じゃあ俺ん家ここだから」
「お~う!そんじゃな~」(杉田)
「ウチの佐伯がご迷惑をおかけしました。」(田辺)
「ポピパの話はまた明日だな...みっちり叩き込んでやるから覚悟しとけ!!じゃあな!!!」(佐伯)
「なんだかんだ楽しかったよ。また明日」
「フゥ~つっかれた~~」
転校初日ということもあって疲れのたまったからだをベッドに投げ出し、ため息を一つ。
(それにしてもポピパか......いい音見せてくれるかな)
眼鏡の奥、コンタクトに隠れた鮮やかな瞳が、志輝の高ぶる気持ちに呼応するように鈍い輝きを放っていた。