星の目の少年   作:(゚⊿゚)

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最近ワンピースにハマってます。煮えてなんぼの、おでんに候


3、演奏

入学してから一週間。香澄から誘われポピパの五人と昼休みを過ごすのも当たり前になりつつあった。

 

「ねぇねぇ志輝くん!!」

 

「どした?...っていつにもましてキラキラしてるな」

 

「えへへ~わかっちゃった?実はねぇ~...次の日曜日に、私たちライブするんだー!!」

 

「ライブ?」

 

「私たちバンドやってんだよ。Poppin'Partyっていうんだ」

 

「略してポピパだよ!」

 

「そういえば昨日ウチのクラスの佐伯がポピパ激推ししてたなぁ~」

 

「佐伯君ってA組のひとだよね?ポピパのライブに毎回来てくれてるんだよ!」

 

(す、すご...)

 

「今度会ったら『いつも来てくれてありがとう』伝えてくれると嬉しいな。」

 

「いいよ。きっとあいつ泣いて喜ぶ(笑)」

 

「ふふっ」

 

「おぉ~りみと志輝が"イイ感じ"だ...!」

 

「おっ、おたえちゃんっ?!」

 

「りみりん真っ赤になってるー!」

 

「香澄ちゃんまで!」

 

(仲いいなぁ~)

 

なんて女子高生らしい会話を聞きながら若干の気まずさをパンと一緒に飲み込む。

 

ズイッ「CiRCLEってライブハウスでやるからね。来てくれるの楽しみにしてるよ!」

 

「あ、あぁ。必ず見に行くよ///」

 

ずいっと身を乗り出してきた香澄と鼻先数センチまで近くなる。ちょ、まって恥ずい恥ずい...有咲すげー目でこっちみてるし...!

 

そのあと暫くはおたえと沙綾にイジられてました。

 

顔真っ赤よ...

 

 

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日曜日 午後1:30

 

「ここがCiRCLEか~。カフェまで併設されてるしすごいしっかりしたとこだな」

 

その日は予定もなく暇だったこともあり、ギターを携えライブハウスへ来た。

 

扉を開け中へはいると、優しそうなお姉さんが出迎えてくれる。

 

「こんにちわ〜」

 

「あ!いらっしゃいませ〜!」

 

「えっと、練習用にスタジオを借りたいんですけど」

 

「はい!それじゃあここにサインしてね〜....よし!それじゃああっちの空いてる部屋自由に使っていいよ!」

 

「ありがとうございます。あ、あと今日Poppin’Partyのライブありますよね?時間確認したいんですけど」

 

「はいはーい!Poppin’Partyのライブは〜....3時からだね!」

 

「ありがとうございます」

 

「香澄ちゃん達のライブはすごいから、楽しみにしててね!」

 

「はい!」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

「おぉ〜!いい所だな〜ここなら集中できそうだ」

 

メガネとコンタクトを取り、ギターを取り出し、思いついた適当な曲を弾いていく。

 

段々ノッてきて、自然と弾き語りへ。

 

隠すものの無くなったその目には、ギターと自らの喉から奏でられる音が聴覚のみでなく、視覚から得られる情報として頭に入ってくる。

 

(うん、今日はいい調子だな。)

 

落ち着いたバラード調の曲が多く、その音色は数多くの寒色が混じった紺色。

 

志輝自身音楽は好きな方である。音は正直で、嘘偽りなく奏でる人の全てを現しているから、それは自分すら例外ではなく、自分でも分からない自分を音として表現する。

 

志輝が迷っている時や落ち込んでいる時は、その色も自然と色を変える。

 

そうして夢中になって引くこと1時間。

 

ガチャッ

 

「志輝じゃない!!とーっても素敵な演奏ね!!」

 

「♪〜...うぉ?!なんだなんだ?!」

 

眩い金髪にパッチリとした綺麗な金色の瞳をした元気っ子が突入してくる。

 

「あぁこころ!人が使ってるんだから!!....って杉慰さん?」

 

「急にどうしたのこころん!ってあれ!昨日転校してきた人だー!」

 

「こころちゃん?!そこは他の人が...!」

 

「相変わらず、いつも突然だね。愛しのお姫様は」キラッ

 

元気と笑顔はトップクラス。みんなを引っ張る無敵の元気っ子弦巻こころ率いるバンド。ハロー、ハッピーワールド!のメンツがなだれ込んできた。

 

なんかキラキラした人もいるし、個性的すぎるだろ...笑

 

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「えーっと同じクラスだったよね、アタシは奥沢美咲。ウチのこころが

ホントにごめんね。杉慰さん」

 

「北沢はぐみだよ!」

 

「松原花音です。素敵な演奏だったよ」ニコッ

 

「私は瀬田薫。君もギタリストかい?いつかセッションしてみたいものだね」

 

「ご丁寧(?)にありがとうございます。俺は杉慰 志輝。ギタリストなんて大層な者じゃないけど一応ギターと歌やってます」

 

「志輝くん...じゃあシッキーだね!よろしくねシッキー!」

 

「し、しっきー?ま、まぁよろしくなはぐみ」

 

なんて簡単な自己紹介をお互い交わしていると、こころが不思議そうに俺を見つめる。俺を、というより俺の顔の1部。その"眼"を

 

「.....」ジィ----

 

「こころん?シッキーの顔じーっと見てどうしたの?」

 

(あ、コンタクトもメガネも外したままだった....)

 

ハロハピの面子の勢いに流されるままだった志輝は自らの特異性を隠すことすら頭から抜けていた。

 

「志輝の目....とーーーーーっても綺麗だわ!!綺麗な星空みたい!!」

 

「え?わぁー!ホントだ!!シッキーの目とっても綺麗!」

 

「すごいね!こころちゃんの言う通り星空みたいだね!」

 

「一面に星々が煌めく夜空のようだね...儚い」

 

「カラコンか何か?学校いた時はこんな綺麗な目してなかったよね?」

 

「えぇ〜っと...」

 

こころを皮切りに志輝の目にみんな釘付けになる。

 

(ここは正直に言わないと逆に怪しまれそうだな....それになんとなくだけど、彼女たちなら大丈夫だって感じる。)

 

「むしろ逆。今までがカラコンなんだ。素はこっち」

 

「あぁ〜なるほど、その目じゃ目立つもんね...」

 

こっちの事情を大方察してくれる美咲。とても有難いですハイ。

 

「志輝のその目、何か普通の目とは違うものが見えたりするのかしら?」

 

ギクッ...

 

「えぇ〜っと....まぁちょっとだけな」

 

(あぁ〜なんでこのタイミングでカッコつけたくなっちゃうんだよ俺...こんなこと言ったら...)

 

「えぇ〜!シッキーすごい!!」

 

「どんなものものが見えるのかしら!!とーっても気になるわ!!」

 

「私たちとは見ている世界が違う!ぜひとも教えてほしいね!」

 

「見た目だけじゃなくて見えてるものも違うんだ...ちょっと気になるかも」

 

「すごいね志輝くん!私も知りたいな!」

 

「こうなるよな〜....」モミクチャ

 

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『音が見える??』(みんな)

 

「...はい」

 

白状してしまいました...みんなしてキラッキラした目で迫ってくるんだもんこんなん無理よ....

 

「音が見えるって...音楽なんてやってる時は周りなんも見えなくなっちゃうんじゃない?」

 

「うんうん、人がいーっぱいいる時の電車とか、何にも見えなくなっちゃいそうだよね〜」

 

「あぁ見えるって言っても視界に映るって言うよりかは、頭が目からの情報として音を知覚してくれるって感じ。頭の中でなにかの光景を想像してるときみたいね。頭で思い浮かべる光景ってのは目に映ってるわけじゃないでしょ?そんな感じ」

 

「へぇ〜視界の邪魔にならないなら案外便利そうだね」

 

「いやいや....何分見た目が派手だからな....コンタクトに伊達メガネまで使ってなんとか隠してるんだ。まぁさっきはみんなの突入の勢いでつけてる暇もなかったんだけど....」

 

『ごめんなさい....』

 

「あはは!冗談冗談。別にそこまで必死に隠してる訳でもないし、皆なら悪いように言うことも無いだろうって思ったから話したんだ。意地悪言ってごめん。」

 

「それに、音楽に関わるときはメガネもカラコンも全部とっぱらって見るって決めてるんだ。」

 

「そうなの?」

 

「あぁ。人が奏でた音ってのはその人にしかない個性やその人の考えてること、感じてることが現れるものだからな。心が籠ってる限り、どんな人が奏でたものでも俺にはめちゃくちゃ綺麗なものに見えるんだ。それを真正面から受け止めて見る瞬間が大好きで」

 

「"その人にしかない音"....実に儚いね。私もこのハロハピが奏でる音を見てみたいものだよ」

 

「はろはぴ...?」

 

「あぁ言ってなかったっけ?アタシ達6人でハロー、ハッピーワールドってバンドやってるんだ」

 

「世界を笑顔にするバンドよ!今はミッシェルがいないのだけど、演奏は私とはぐみと薫と花音とミッシェルの5人でやるの!」

 

「ミッシェル?外国の人??」

 

「違うよシッキー!ミッシェルはピンクの熊さん!」

 

「はぇ?熊さん?!熊さんがバンドにいるの?!」

 

「あぁ、ハロハピには無くてはならない存在なんだ」

 

「ピンクのくま...?もしかしてきぐr「杉慰さんこっち来て!」うぉ〜〜〜」

 

きぐるみと言いかけた瞬間に美咲に部屋の隅まで引っ張られる

 

「ミッシェルって言うのはアタシが着ぐるみを着た姿のことなんだよ...DJやってまして...」

 

「き、着ぐるみ着たままDJとは...相当難しいんじゃ...」

 

「まぁそこは慣れでね、ってそうじゃなくて!こころ達にはミッシェルとアタシが同じだってこと秘密にしてて欲しいんだけど...まぁ言ったところで信じないのがあの三バカなんですけど...」

 

「はは...容易に想像できるな....」

 

「んじゃそういうことでよろしく...!」

 

 

 

 

「ねぇ志輝と美咲はなんの話しをしているの?私も混ざりたいわ!」

 

「はいはーい。ちょうど終わったところだからね〜」

 

「とりあえず美咲から事情は聞いたよ。熊さんDJとはすごいね。見てみたくなってきたよ笑」

 

「でしょでしょ!これから練習だから、シッキーも一緒にやろ!!」

 

「あ!そうだったわ!私達練習しに来たのよね!」

 

「こ、こころちゃん忘れてたの?」

 

「お誘い嬉しいけど、今回は無理なんだ。これからPoppin’Partyってバンドのライブ見に行くから」

 

時間を見ればいつの間にかライブ15分前。

 

こっちもハロハピのみんなとの会話が楽しくて本来の目的を忘れるところだった...

 

「香澄達のライブじゃない!見に行きたいわ!!」

 

「Poppin’Partyのライブとは、実に儚い。いつもは子猫ちゃんを魅了してしまっているが、私も彼女達のライブに魅了されに行きたいものだね。」

 

「えぇ〜...もうスタジオまで借りちゃってるんだけど....はぁ、分かった。まりなさんに相談してみるよ....」

 

『ヤッター!!!』

 

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という訳で美咲の交渉をこころ良く引き入れてくれた受付の人、まりなさんに感謝しながらハロハピのみんなでポピパのライブへ!

 

「みなさーーん!私達....」

 

『Poppin’Partyです!!』

 

可愛らしい装飾や色合いに溢れた衣装を身にまとい、スポットライトに照らされたステージの上に彼女たちが。

 

そのドンと構えた姿と、ライブしたくて待ちきれないというワクワク感がこちらまでヒシヒシと伝わってくる。...特に香澄。

 

「今日は私達のライブに来てくれて本当にありがとうございます!!それじゃあ早速1曲目!...」

 

 

 

『キズナミュージック!!!』

 

 

 




説明って難しい
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