毎日ひたすら纏と練   作:風馬

1 / 93
お久しぶりの方も初めましての方もどうもです

相変わらず見切り発車で着地点とか考えてませんがエタらないように頑張りたいと思います


原作開始前
転生しちゃった!?


はいはいどうも初めまして

 

ピッチピチの〇3歳(死語) 今世の名前はビアー=ホイヘンスです!

 

え?今世ってどういう意味かって?そりゃあ前世で死んで気が付いたらこの幼女ボディだったからですよ。セミロングな茶髪でクリっとした瞳。虹彩は少し淡い紫でスミレ色って感じだね

 

いやぁ大型の台風の後だったせいかな?道を歩いてたらフッと辺りが暗くなった気がして上を見上げたらビルとかに引っ付いてる店の巨大看板っぽい物が落ちてきた気がするんだよね

 

だから多分その後は良い感じに私の頭がこう・・・グシャッ!!っと逝っちまったんじゃないかな

 

それで意識がハッキリし始めたのがつい先程だけど、薄らボンヤリとこの世界で生きてた記憶も有るから転生に含まれるのかな?それで体が安定してきたのに合わせて『私』が覚醒したって感じ?うん、多分そんな感じ

 

そして生まれ変わったってのも驚きだけど何よりもビックリしたのはこの世界がハンター×ハンターな世界だったって事なんだよね。どうしてそれに気付けたかって言えばテレビに耳たぶとかが凄い長いおじいちゃんが『ハンター協会のネテロ会長』として特集されてたからなんだよね

 

「あっ、察し」ってやつですわ

 

さてさて、そうと分かれば私の心は童心の如く荒ぶったね。何故かって?そりゃ勿論この世界には前世では空想の産物でしか無かったはずの超常の力である念能力が存在するって事なんだから

 

それから私は思い立ったが吉日と言わんばかりに毎日座禅して、いきなり毎日座禅する幼女の姿を心配した親に病院に連れていかれそうになったりした後は適度に外で体を動かすようにしながらも座禅を続けていると大体四ヵ月程度でオーラっぽいのを感じ取れるようになり、更に二ヵ月程時間を掛けて自身の生命エネルギーたるオーラを体に纏わせる念能力の技である『纏』を習得する事が出来た!・・・いや、遅くね?

 

「そうじゃん!念の修行始めて半年でやっと基礎の基礎たる『纏』だけって原作の寿司?いや、ズシと同じレベルじゃん!10万人に一人の才能だって?主人公組は1000万人に一人の才能と評されてたんだよ。漠然と「折角だから念を覚えてハンターになろう」とか思ってたけどこの程度の才能だと私割とアッサリ死んじゃったりしない!?」

 

※幼女ボディで修行してる事は計算から抜け落ちてます

 

「うぅ~、でもこれでこの世界で一般人として過ごすなんて妥協するのは流石に嫌だなぁ・・・魂が腐り落ちそう。いや、でも私には小さい頃から念の修行が出来るというアドバンテージが有るんだし、今から正しく修行すればそれなりの使い手には為れるはず!原作で強化系なのに具現化系と操作系の力で分身創り出してたカストロ(かませ犬)とは違うんだ!そうなると先ず最初にやるべき事は自分の念の系統を調べる水見式だよね。それが判らなきゃ今後の方針も立てようもないし―――よ~し!その為にも次はオーラを全身から放出する『練』の修行だぁああ!!」

 

目指せ、スーパーサ〇ヤ人!!

 

「ビアー。ご近所迷惑だから夜中に叫ばないの!」

 

「はい!御免なさいお母さん!!」

 

・・・『練』の修行の時に「ウォオオオオッ!!」とか叫ぶのは止めておこう

 

 

 

「全身の細胞からエネルギーを集めるイメージ。それが体の内側から溢れないようにしてどんどんと強まっていく。その溜まったエネルギーを一気に・・・外へっ!!」

 

"ズアッ!!"

 

「よしっ!!」

 

あれから一ヵ月程で『練』の修行も進んでいる。まだ発動に3~4秒程掛かるけど取り敢えず失敗はしなくなった

 

これでやっと私も水見式に移れるってもんよ

 

そういう訳なので親の目を盗んで食器棚から落としても割れる心配の無い木製のコップが有ったのでそれを持ち出して庭のホースで水を溜め、水面に葉っぱを一枚乗せるとコップを包み込むように両手を(かざ)して目を閉じる

 

「スーッ、ハーッ」

 

初めての水見式という事も有り気合を入れる為にも深呼吸をして気を整えると"カッ!"と閉じていた目をかっぴらいて全力の『練』をする

 

"チョロチョロチョロチョロチョロ・・・・・・・"

 

皆さまご覧下さい。種も仕掛けも施されていないこのコップから水が滾々と溢れ出てきております。サバイバルや水が希少な乾燥地帯ならバカ売れする事間違いなし!今なら特別に55万ジェニーからのご提供とさせて頂きます!

 

※1ジェニーは日本円で約0.9円

 

「―――詐欺師として捕まる未来しか見えないや」

 

うん。馬鹿な妄想はこれ位にして如何やら私の念能力の系統は強化系に属するという事が判った

 

この水見式というのはその者が持つ念能力の系統によって特定の変化が起きる。念能力には全部で六つの系統が有り変化の仕方は次の通りだ

 

 

・強化系→水の量が変わる

 

・変化系→水の味が変わる

 

・放出系→水の色が変わる

 

・具現化系→水の中に不純物が出来る

 

・操作系→葉っぱが揺れ動く

 

・特質系→他に類を見ない変化

 

 

この中で私はコップの水が増えたので強化系に属するという訳だ

 

系統が判ったところで次はどんな念能力にするかが問題だ。正直純粋な才能で主人公たるゴンやキルアに劣る(と思い込んでいる)私が真っ当に修行して強くなってもそこそこ止まりだろう

 

私はなんとか前世の記憶から所謂原作知識を引っ張り出して色んな情報を反芻(はんすう)させていく

 

するとその中で一つ引っかかる言葉が有った

 

原作の天空闘技場編で登場したゴンとキルア、後次いでにズシの念能力の師匠であるえっと・・・名前なんだっけ?なんかこう『翼を授ける』的な名前だったような

 

「レッドブルさん?」

 

うん、絶対違う。結構前の話だから所々記憶が曖昧だな

 

ともあれその人は「強化系に必殺技は必要ない。毎日『纏』と『練』だけしてれば良い」みたいな事を言っていたはずだ。その助言を無視して主人公で強化系のゴンはジャンケンをモチーフにした放出系や変化系を織り交ぜた必殺技を開発したりしてたんだよね

 

ぶっちゃけその必殺技も強化系技の『グー』以外はクソ雑魚技だったし

 

「毎日只管『纏』と『練』!有難うレッドブルさん。これが強化系最強への道!・・・ってアレ?その場合『流』とか如何するんだろう?毎日『纏』と『練』(そればかり)だと格闘戦で重要なはずの『流』の修行の時間取れないよね?」

 

また私は頭を捻る事になってしまった

 

『流』とは念能力の応用技で全身に行き渡るオーラを必要な個所に集める『凝』と云う技の発展版だ。パンチを放つ時に瞬時に拳にオーラを集め、続けて蹴りを放つ時には足にオーラを集める

 

他にも敵の攻撃をガードする時にその箇所にオーラを集める事でダメージの軽減を狙ったりする。これらのオーラの移動を自らの体捌きのスピードに合わせて行う高速の『凝』こそが『流』であると言える

 

だがこの『流』は非常に難しい技術だ。我らが主人公のゴンですら敵対者に度々『流』がお粗末だと指摘されているし、私も戦いながらオーラをあっちこっちに移動させるとか考えるだけでも頭がパンクしそうだ。それに『流』にはガード箇所を間違えたりしたら無駄に大きなダメージを受けてしまうという弱点も有る。念能力は千差万別。相手の不意を衝いたり裏をかいたりする念能力相手だと『流』のガードとか割と怖い話だ

 

だが考えているとまたしても天啓が下りてきた。やはり原作知識は偉大という事なのだろう

 

「全身を『硬』にする。これだぁああああ!!」

 

『硬』もまた念能力の基礎から派生した誰でも使える応用技の一つだ

 

『練』で高めたオーラを体の一か所に集めるのは『凝』と同じだが、その時に集めた箇所以外の部位をオーラが漏れ出ないようにする『絶』を行う事で100%のオーラを『凝』するのが『硬』だ

 

原作のゴンとキルアの第二の念能力の師匠であるビスケが『硬』の攻撃が来た時に如何やって防御するかと二人に問うた時に同じ『硬』で防御するのが「半分正解」だと言った。それは防御箇所を見誤った時に相手の『硬』の攻撃が直撃してしまうからだ。そこでキルアは「全身を『硬』にする」と返した―――その正体こそが『纏』と『練』の応用技である『堅』だ

 

全てのオーラを一か所に集中させた『硬』は作中で『攻防力100』、全身をオーラで覆う『堅』は『攻防力50』と表現されていた

 

だがここで忘れてはならない事がある。それは個人個人のオーラ量の差だ!例えば今の私がオーラを倍に増やせたなら実質的に全身を『硬』にすると同じ結果が得られる訳だ・・・キルア、やはり天才か(確信)

 

そうだ。強化系の私は『纏』と『練』以外は棄てれば良い。これが私の念能力における制約と誓約!念能力は何かしらの厳しい制限やペナルティを掛けた時にその力が跳ね上がる特性が有る。私の場合は強くなるのに『纏』と『練』と精々それを使った応用技以外は要らない。『発』?固有能力?知るかヴォケ!!

 

「あっ、それだけだと制約が弱いだろうから誓約として命を懸けましょっか!」

 

だって強化系の私に『纏』と『練』以外は必要無いし、せめて命を懸けておけば多少は強化に繋がるでしょうしね

 

それに私みたいな凡才は命程度懸けて強くならないとアッサリ死んじゃうだろうし

 

「う~ん。でも絶対に破る必要すらない制約に命を懸けても微妙だと思うんだよね~。他に何か私が懸けられるモノってないかな~?」

 

毎日只管『纏』と『練』。後は体を鍛えるのも必要だとして逆に私に要らないモノ・・・

 

「あっ、そっか。『纏』と『練』しか使わないなら強化系以外の系統って要らないよね?」

 

念能力者は自身の持つ系統以外の念能力も扱う事が出来る

 

それは強化系の場合は自身の持つ強化系は100%扱う事が可能で次に放出系と変化系は80%、操作系と具現化系は60%まで扱う事が出来るというものだ。特質系は特別な為0%だがここでは置いておく事にする

 

例えば同じオーラ量、肉体強度を持つ強化系と強化系を80%まで扱える変化系が単純に殴り合った場合は強化系が勝つ事になると云うものだ

 

だけど強化系の私が行く道は『纏』と『練』のみ!オーラを放出する?変化させる?具現化?操作?特質?全部要らない。だったらその分強化に回せ!余った280%を私が生来持ってる強化系の100%に足してしまえば良い!!

 

「フハハハハッ!!私の強化率は380%だ!(バカ)―――勝ったな、風呂入ってくる」

 

こうして私の念能力の修行方針は堅く硬く固まったのだった




主人公の名前のビアーは力、勇敢、武勇、暴力を司るギリシャ神話の女神の名前でホイヘンスはビアーの種族がタイタン(巨人)で衛星のタイタンを発見したクリスティアーン・ホイヘンスから取ってます
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。