ボトバイさんは十二支んの中では最年長で前に出会ったチードルさんと同じく世界に十人と居ない
「皆、取り敢えず警戒解いて。この人はハンター協会の最高幹部の十二支んの一人だよ。ポンズは前にチードルさんに、レツはそれに加えてミザイストムさんには出会ったでしょ?」
私はそれに加えてジンさんとエンカウントしてるけど十二支んの間でジンさんって嫌われてるみたいだからこの場で名前は出さないでおこう
「そうか。
これはレオリオが居るから言葉を選んでいるのかな?
「レオリオさん。彼に事情を説明するにあたって―――」
そこまで言ったところで彼にセリフを手で制された
「あ~、分かってる、分かってる。『念』とやらの話なんだろ?みなまで言わなくても良いぜ。俺ぁ適当に離れた場所で湖でも眺めておくさ」
それだけ言うとサッサと先に歩いて行ってしまった
「彼は非念能力者でありながら『念』について知っているのかね?」
「『そういうのが有る』程度ですけどね。昨日ちょっと全力バトルしなくてはいけなくなったので、その関係で」
レオリオが離れてから"かくかくしかじか"と昨日発見した村に洞窟、念獣のドラゴンの出現にそもそも私達がこの場に来た理由の朱いスズランについても話した(朱いスズランと『練』の関係は話さない)
「むぅ・・・普通ならばそれだけでこれほど巨大なクレーターが一晩で出来上がるなど信じられぬのだが、キミの『練』を視た上では信憑性の方が高くなるな。だが、その念獣のドラゴンとやらは消えてしまったのだろう?」
「それってビアーが一人で大暴れしたって言いたいんですか?」
「いや、私としては信じている。それほど全身に包帯を巻くだけの怪我を一人でやったと考える方が不自然だ。だが報告書に目を通す者達にはもう少し証拠と呼べるものが欲しいところではある」
そりゃ確かにルーキーとアマチュアの証言だけじゃねぇ・・・
「なら、皆でこの穴の下に降りましょう。ドラゴンそのものは残ってないけどあれだけの巨体だもの、足跡とかなら探せば見つかるはずよ。もたもたしてたら溢れる水にかき消されちゃうわ」
ポンズの提案の下、レオリオも含めてボトバイさんが持参したカメラに見つけた足跡やらドラゴンのブレスの痕やらを記録に収めていき、黙ってると後が面倒そうなのでスズランの群生地にも戻る事になった。私達が摘みきれなかった朱いスズランを見たボトバイさんが詰め寄って来たけど町に戻ったら栽培方法を売るつもりだと言えば引き下がってくれた
検事及び軍事アナリストでもある彼にとっては戦場でも使えそうな薬の知識は豊富なんでしょう。アマチュアのレオリオが知っているくらいだから朱いスズランの知名度自体はそこまで低いものじゃないみたいだしね
「そういう事であればチードルに話を通すのが最も早い。キミ達と面識があるならば猶更だ。良ければ直ぐにでも彼女と連絡を付けるが?私の軍用電話ならば山奥でも電話は届くだろう」
面倒な手続きの大半を省略できるならばと私達も了承しボトバイさんが少し電話でチードルさんと話すと直ぐに来てくれる運びとなったようだ。そうは言っても丸二日は掛かるようだが・・・ボトバイさんが一日掛けずに来れたのは単に近場に居たからみたいだ
近くに居た私達の耳にも≪直ぐに向かうからちゃんと待たせておきなさいよ!→辰≫とか聞こえてきた。まぁ医療系のトップハンターであるチードルさんなら私用船くらい所持してるでしょうから他の外せない予定が詰まってたりしない限り早く動けるんでしょうけど、生真面目キャラみたいだから絶対に後で書類の山が3割増しになるんでしょうね
湖(仮)と花畑の調査を終えたらやっと当初の予定である洞窟近辺に足を向ける
村の痕跡は元々消えかけていたし、洞窟も調べる調べないの前に出てきちゃったからね。道中レツにこっそりとあのドラゴンの事で何か分かった事は無いかとも訊いたけど、レツは作った念人形の記憶を直接見ている訳ではないから分からないそうだ。確かに直接相手の記憶を覗けるなら尋問に人形を作る必要も無かったか・・・だからと言ってピー助に何か質問しても答えてくれる訳も無いもんなぁ。仮にこっちの質問が通っててもこっちは竜語とか解んないし
「まだ崩れて間もない・・・あそこがドラゴンが現れたと云う洞窟跡か?」
「そうですね。なにか残ってると良いですけど、痕跡程度は文字通り吹けば飛ぶような暴威を振るってたので望み薄ではありますね。それに周囲の村の跡ならまだしも崩れた洞窟を掘り起こしたらまたドラゴンが出て来る可能性もゼロじゃないですから遠慮したいです。せめて後半日もあれば骨折も含めて怪我も完治すると思いますけど私にメリット無さ過ぎですし」
今の私なら同じ個体なら体調を整えればほぼ勝ち確だ。それでも周囲への被害はバカにならないだろうし、そもそも今回の冒険の目的であるスズラン探しは達成してるんだからもう良いやって気がしてる・・・それにあのドラゴンみたいなのがそう何度も出現するとも思えないので只管崩れた岩をどかす作業とかノーサンキューだ
「・・・骨折を一日半で治すなよ」
「いやぁ、今は体が活性化するように
寝ている間は『纏』だったからね。寝ている間も『練』を維持とか出来れば良いんだけど、それって腹筋に力入れながら寝ろって言われるようなものだから無理なんだよねぇ。『堅』とかだとジョギングしながら寝ろにランクアップするし、『円』ともなれば脳みそフル回転で計算問題解き続けながら寝ろってレベルだ。私も流石に何処かの学園都市の第一位並の演算能力とか持ってないし
「ただでさえ可笑しいのに半日に縮めんじゃねぇよ!」
いやぁ私のオーラって昨日の闘いでかなり力強さを増したから朝は裂傷とかは昼頃に治ると思ってたけど、改めて自分の感覚と経験則の差異を計算したらもっと早く治ってそうなんだよね
「場所が判れば十分だ。直ぐに治るとしても今は怪我人であるキミや、仲間であるキミ達に手伝ってもらう訳にもいかん。第一撤去・捜索作業に時間を掛けて町に戻った時にチードルより遅ければ小言を数時間聞かされるはめにも成り兼ねん。一応、少し周囲を探索してから町に戻るとしよう」
1時間程洞窟周辺を捜索したけどこれといったものは発見出来なかったので私達はボトバイさんも含めて町に戻る事になった
チードルさんとの橋渡しや彼自身も朱いスズランについての話が如何纏まるかが気になるみたいだ。加えて崩れた洞窟の捜索も何人か応援を呼んで彼自身が現場指揮を執るらしい
万が一ドラゴンが再出現した場合の為に逃げるのに役立つ能力を持った人とか、私が伝えたドラゴンの戦闘スタイル相手にカウンターかボトバイさんのサポートを熟せる能力者とかに声を掛けるのかな?まっ、後の事は任せましょうか。重しも『円』で探知してちゃんと見つけられたしね
夕日が沈み切る前にやっと町に到着した。終始ジョギングで100キロの重し装備のレオリオがお昼と3時頃の2回の休憩に死にそうになる程度の速度で走ってたから遅くなっちゃった
「ぜぇっ、ひゅっ、ぜぇっ、ひゅっ・・・や・・・やっと着いた・・・カフッ!」
「ふぅ・・・ふぅ・・・流石に疲れたわね・・・」
「たははは・・・そうだね。走る速度は兎も角荷物がね・・・はぁ・・・」
レオリオがもう虫の息になってるしレツとポンズも今は私が付けてた分の重しを代わりに持ってるからそれなりに汗を流している
3時頃の小休止の時には足も含めてほぼ全快してたから荷物を持っても良かったんだけど、あと少しだったから折角ならばと二人の修行の一環としてそのまま持って走ってもらったのだ
この町には宿屋が一軒しかないのでボトバイさんも宿に来るのかと思いきやキャンピングカーというかキャンピングも可能な装甲車的なのに乗って来てたらしい・・・軍事ブルジョアめ。そんな軍用車聞いたことねぇよ、特注品かっ!
詳しく訊くと一人用且つ可能な限りコンパクトに機能を纏めてるので別にそこまで快適という訳じゃないみたい。それでも資料を纏めたりとか色々やる事が有るのでそっちで夜を明かすとの事だ
私達は何をするにも先ずシャワーとばかりに部屋に備え付けの小さなシャワールームに突撃した。小さな宿屋なので一人部屋と二人部屋しか無かったからそれぞれ一つずつ部屋を借りたのでシャワールームが二つ有ったのは僥倖だったわね。私は特に汗も掻いてなかったから二人に先を譲って空いたところでシャワーを浴び、一階の食堂でレオリオにも声を掛けて打ち上げ的にメニューを沢山頼んでお腹一杯になったら明日に備えて眠りにつくのだった
なお、途中で酒をしこたま飲んでウザイ絡み方をしてきたレオリオは手刀で意識を刈り取って部屋にぶち込んでおいた―――ベッドの上?いやいや、床で十分でしょ
酒の入った彼は殆どスズランの報酬金額が幾らになるかとかそんな話題を延々ループしてて普通にウザかったし・・・ただ、手刀をかました直後に遠くの席から「おそろしく速い手刀、オレでなきゃ見逃しちゃうね」とか聞こえてきたのは空耳だと思う。うん、絶対空耳だ
翌朝、朝食を食べてるとボトバイさんがやって来て同じく朝食を頼みつつチードルさんは明日のお昼には到着すると伝えに来てくれた。昼食を食べた後あたりで集結しましょうとの事だ
「了~解です~・・・頭痛~い・・・」
「あ゛~、分かったから静かにしててくれねぇか?二日酔いで頭がガンガンするんだよ」
報告自体は短かったけどグロッキーな私とレオリオがこめかみに手を押し当てて少しでも頭痛を抑えようとしている。加えてレオリオの朝食は胃にやさしい感じの物が並んでるわね
「むぅ?レオリオは兎も角ビアー君まで二日酔いなのか?私は検事だ。目の前の未成年の飲酒に口を挟まない訳にはいかんぞ?」
「あの、ボトバイさん。ビアーのアレは二日酔いじゃないんです」
「まったく、自分で自分の首を絞めてるんだから呆れたもんよね。『円』を解きなさい『円』を」
「う゛う゛~・・・やだ・・・」
私はあのドラゴンとの闘いで今まで以上にオーラの歯車がキッチリ嵌ったような、しっくりくる感覚を得た。だからなのか今まで五百数十メートルくらいだった私の『円』の最大範囲が一気に六百メートル後半くらいにまでと100メートル程度伸びたのだ
『円』は基の範囲が広ければ広い程にそこから更に感知距離を1メートル伸ばした際の頭に入って来る情報量が多くなってくる。今まではジワジワと最大射程が伸びていたから情報を処理する脳も慣れていく事が出来たけど、今回はそんな暇も無く脳が処理落ちしそうな情報量を叩き込まれてるような状態なのだ。結果として頭痛という形で表に出てきている
他の客も特に居なかったのでレツが朝起きた時からのたうち回っていた私から訊き出した情報をボトバイさんに伝えている
「それは・・・何故そのような真似をしているのだ?」
理由?決まってるじゃん
「強くなる為ですよ」
『円』の範囲が広くて悪い事なんて無いんだからサッサと今の最大範囲に慣れて、そこから更に練磨していくしかないでしょうに
感覚も磨かれるから今の『円』に慣れたらボトバイさんの『絶』も次はもっと確信を持って見破れるようになるはず。元々修行なんてのはキツイのは当たり前だし、やはり鍛えない理由は無い。暗黒大陸を視野に入れるなら猶更だ・・・てか人間界にも五大厄災持ち込まれてるし、うっかりエンカウントって可能性もゼロじゃないのよね
なんかボトバイさんが腕を組んで無言となってしまったと思ったら”カッ!!”と目を見開いて半径200メートルちょいの『円』を展開した
「ボトバイさん?」
「私も十二支んとしての立場と忙しさにかまけて武人としては少々弛んでいたと気付かされた―――常在戦場。疲労したところを狙われるリスクを負ってでも、その状況すら跳ね除けられるだけの下地を鍛え上げる・・・中々大変な修行となりそうだ」
私よりは敵も多そうですもんね。役職が役職だし、長年の積み重ねも有るから
そんな訳でチードルさんが来るまで一時解散した私達だが、私は部屋で瞑想する感じに『円』の感覚に慣れる事に全神経集中する事にして、レツとポンズは買い出しや新聞などでの情報収集だ。本当ならハンターサイトとかで面白い情報が出回ってないかとかも調べたいところだがこの田舎町にパソコンが置いてある喫茶とか図書館とかは無いらしい
レオリオは摘んできた分の朱いスズランを売った時に手元に入って来るお金を計算して町の酒場の一番良い御酒を買いに行ってた
そうして次の日。まだ頭は痛いけどグロッキー状態は脱して普通なフリを出来る程度には『円』にも慣れた。夜とかちょっと知恵熱も出たけどそれも治まったし問題無しだ
予定通りにチードルさんはお昼過ぎにやって来たのだが、私達の姿を視界に収めると非常に変な顔をされてしまった
「『円』が三人に『練』が一人・・・何をやっているのかしら?→あなた達」
「「「「修行」」」」
彼女の質問に端的に答える。因みにオーラ量の関係でポンズが『練』だ。疲れて汗っかきな状態で人と出会う訳にもいかないから会合の直前に小休止とシャワーを挟んでから臨んでいるわよ!
「気を遣う箇所を間違ってるわよ!→バカ共! それに貴方まで新人に触発されてるんじゃないわよ!しっかりしなさい!→辰!」
相変わらずよく分からない喋りをする人だ。しかも生来の癖とかじゃなくてキャラ付けってところが痛々しい。戌要素関係ないじゃない。その外見だけで十分キャラ立ちはしてるわよ
あ~、でも他の十二支んがほぼ軒並みキャラ作りで濃いキャラしてるから、あの喋り方もそんな集団の中で埋もれないようにする為の涙ぐましい努力だったりするのかな?
「・・・はぁ、まったく・・・それで、またあなた達なのね?医療系のハンターでも目指す気になったのかしら?」
ひとしきりガミガミ怒ったチードルさんをボトバイさんが宥めて漸く皆で席に着いたら開口一番そんな事を言われた・・・語尾忘れてますよ、語尾
「別にそういう訳じゃないんですけどね。それに今回朱いスズランを探す切っ掛けとなったのはこちらのレオリオさんです。彼は将来医者兼プロハンターに成るつもりのようですよ」
「あ~、紹介に与ったレオリオ=パラディナイトだ―――で、この情報は実際金額は幾ら位になりそうなんだ?」
一番知りたい事では有るんだろうけど、結論急ぎすぎでしょう
取り敢えず今判明している分だけの情報が書かれたレポート(『念』の事が含まれるのでレオリオは作成に不参加)を読み終えたチードルさんが顔を上げる
「そうですね。情報の価値そのものは高くともこのレポートの内容だけでは欠けている部分もまた、多過ぎます。あなた達が摘んできた分も加味しても、いいところ3000万ジェニー程ですね→レオリオ」
「3000万!?なら、俺の下に2000万ジェニーは入るって事か!くぅううううう、探して良かった!それだけ有ればヨークシンの超高級ホテルにだって1年は泊まれるぜ」
当初は私達の割り当てはレオリオが四分の三だったけど、レポートを手伝えなかった事にドラゴンとのアレコレや非念能力者のレオリオ一人だったら逆立ちしても自力で見つけ出す事は出来なかったので三分の二がレオリオの報酬額になっている・・・交渉したのはポンズだ。こういう処はちゃっかりしてる
「必要とする情報の全ての裏付けが済ませてあったなら10倍の値段で買い取るところですけどね→あなた達」
いや無理。その為には最低でも放出系と変化系と特質系の協力者が必要だし、本来念能力者は自系統の情報も出来れば秘匿するものだ。その辺りも考えれば3億ジェニーという値段も頷ける。てか『
私達が提供するのは薬の材料の情報で、そこから効果の高い薬品を研究・加工し売り出す事で発生する利益は関係ないからね。これから私達が朱いスズランを独占栽培して市場に流すっていうなら話は別だけど・・・
因みにレオリオは3億と聞いて喜悦満面だったのから一変して色々と葛藤してる・・・チードルさんに情報を渡してる時点でもう遅いんだから諦めなさいよ。情報を投げ売りしてる時点で私達の実入りは少なくなってるけど、医学の発展に寄与してるんだから巡り巡ってレオリオの夢に繋がってるんだしさ
細部の話も詰め終わり、入手した朱いスズランも一旦チードルさんが買い上げてくれるそうなので私達の話はこれで終わりかな?
「こうも立て続けに医学界を揺るがす発見をするとは驚きですね。貴女は
「別に
基本的な応急処置くらいしか出来んぞ、私は。後は精々サバイバルで使えるような抗菌作用の有る植物とかの知識などだ。少し分厚い『サバイバル大全』的な本とかなら読んだことは有る
「功績の比率だけ見たら貴女は立派な希少薬ハンターですね。とは言え何ハンターとして申請するかはそこまで融通が利かない訳でもないので問題は無いでしょう。手広く活動しているハンターもそこそこには居ますからね→ビアーさん」
そっか、ジンさんとか正にその部類だもんね
それにしても隠してるも何も私の持つ原作知識で医療に関係するようなものって有ったっけ?暗黒大陸の
「―――あ、思い出した」
ふと思いついた事がそのまま口から零れると皆の意識が私に集中する。特に『何かない?』と訊いたばかりのチードルさんの視線が強い
ああ~、普段より『円』に脳のリソース割いてたから不用意に声が漏れちゃった
「本当に何か有るのかしら?→ビアーさん」
圧を籠めて追撃されてしまったけど正直コレは原作を識り、原作の情報を信頼出来る私だからこそのものだからなぁ・・・如何しよう?場合によっては原作に結構影響が出そうだけど、レオリオが念を知っちゃってる時点で今更かな?てか原作は偉大だけど原作の流れまで完全にリスペクトする必要も無かったか
「チードルさん、ボトバイさん。お二人は巷で流行してる
私はゲンドウポーズを取りながら二人にそう切り出したのだった
▽
「・・・普通なら一蹴するところだけど、貴女の過去の実績から無下に切り捨てるのも問題かしら。検証には
「麻薬はマフィアだけでなく、軍や警察関係者との繋がりも強いのが実情だ。調べてみるだけの価値は十分有ると判断する。だが問題はその後だな。隠蔽、根回し、タイミング、
「それも『検証』次第ですけどね。結果がダメなら前提条件から崩れますし」
そんな私達の話を隣で聴いてたレツ達はちょっと引いてるわね
「・・・おいおい、なんでこんな場所で
「―――うん。まだ半年ちょっとのね」
「どうにもあの子は私達とは視点が違う気がするのよね」
中々鋭いところを突いて来るね、ポンズ姉
でもまぁ提案しといてアレだけど私に出来る事は殆ど無い。
今度こそ話し合いも全て終わったので私達はその場で解散する事になった。ボトバイさんは洞窟と村の事を調べないといけないしチードルさんも朱いスズランの取り扱いを始め、仕事が立て込んでいるんでしょう。レオリオは勉強とハンター試験に向けた体力作りだ
十二支んの二人は直ぐに居なくなってしまい、私達とレオリオは荷物を預けていた宿に戻ってチェックアウトしてからお別れだ
「じゃあな。短い間だったが、楽しかったぜ。次はハンター試験でな」
「ボクとポンズはそうだけどビアーは試験は受けないよ?」
「おっとそうだったぜ。まっ、どうせ試験最終日には合流するんだろ?俺たち全員合格するならその日に会えるさ―――あばよ」
最後に短く別れの言葉を告げてクルリと反対方向を向いたレオリオはハードボイルドな雰囲気を背中に滲ませながら去って行った
「・・・にやけてたわね」(ポ)
「だらしない顔だったね」(レ)
「大金手に入ったからね」(ビ)
振り向きながら崩れていくレオリオの表情が全てを台無しにしてた
「あ、今スキップしながらターンを決めてるね」
「そんな報告要らないわよ」
「あははは・・・『円』の無駄遣いだね。それじゃあボク達もそろそろ出発しようか。予定は変更するんだよね?」
「ええ、次の目的地はくじら島!一度行ってみたかったのよね」
クラピカとは偶然出会った。レオリオとも偶然出会った。ここまで来たら最後の一人くらいは私から会いに行っても良いでしょう。前にも言ったと思うけどこの辺りは元々くじら島にも近いしね
二人には面白い形の島で
「それじゃ、くじら島へ向けていざ出発!」
待ってろ
NGLの方を如何するかはまだフワっとしか決めてませんww原作から外れるか外れないかも分からない有様ですが、書いて逝きゃなんとかなるでしょう(適当)