毎日ひたすら纏と練   作:風馬

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受験開始と勘違い

カストロさんを取り敢えずの弟子・・・と云うよりは教え子的な扱いにして二ヵ月程『纏』と『練』の修行をした。具体的には最初の一ヵ月は『纏』と『練』にあとオーラと気配を断つ技術である『絶』を瞬時に切り替えられるようにして、次の一ヵ月からオーラの総量を増やす修行を重点化していった形だ

 

因みに実を言えば私は『絶』を扱う事が出来る。それと云うのも私は昔からオーラが空になるまで『練』の修行とかしていた事で疲れてぶっ倒れている時などに体が無意識にオーラの排出孔である精孔(しょうこう)を閉じていたのだ

 

『絶』の状態は生命エネルギーの一切を外に漏れ出ないようにする事が出来る為に気配を断つ事以外にも極度の疲労を回復させる手段としても有用なんだよね

 

だからオーラを扱える私の体が無意識に『絶』を行ったんだと思う。でも、最初に起きてその事に気が付いた時は本気でビックリした。『纏』と『練』以外の技を使ってるのになんで死んでないのかって事と下手したら二度目の人生が早々に掻き消えていたと云う自分の迂闊さはマジで猛省もんだったからね

 

―――で、死んでないなら考察タイムだ

 

念能力は想いが生み出すスキルで本人でも認識出来てない能力の穴やルールが有ったりする

 

最初にぶっ倒れた時は能力を決めてからまだそんなに時間も経ってなかったのでよくよく思い返してみたんだけど、私は『強くなる為や戦いに必要な修行法や技』として『纏』と『練』を選んだ

 

『発』?固有能力?オーラを放出する?変化させる?具現化?操作?特質?全部要らない・・・そう、私はあの時『絶』については何も言及していないのだ

 

修行でオーラを増やしたり直接戦闘だったりで『絶』単体では役に立たない。これがオーラを練りながらその気配を隠す応用技の『(いん)』だと戦闘でバッチリ役に立つのでアウトだろうが『絶』だけならばギリギリセーフの判定が働いたのだろうと思う

 

精孔(しょうこう)の存在とか知らない頃のゴンとかでも自力で『絶』を会得していた辺り『念』として数えるのも微妙なところは有ったからね

 

そんな訳で『隠』はダメだが『絶』ならセーフと再認識して今日まで来ているので『絶』を扱う事は出来るという事なのだ・・・と云うか戦闘は兎も角として尾行や野生動物の狩りとかには必須に近い技術なんだし『絶』だけでも使えると分かったのは僥倖だったんだよね

 

いやぁ、勢いで命懸けるもんじゃないわ~。能力の穴に救われて無かったら私、3歳で過労死として処理されてたんじゃないかな?

 

それでその二ヵ月の修行でカストロさんの天空闘技場の90日の戦闘準備期間が差し迫ったので試合をしてもらい、その勝利を見届ける事で私のカストロさんへの裏ハンター試験の指導は幕を下ろした。仮にも初めての弟子の念能力者としてのデビュー戦だから心を込めて応援したわよ・・・全財産注ぎ込んだチケットを握りしめながらね。いや本当本気(マジ)で応援したわ

 

試合も終わって実家に帰ろうとした私に何故かカストロさんも付いて来ようとしたんだけど、普通に迷惑なので天空闘技場の戦闘準備期間である三か月ギリギリに試合をして、その試合は私も直接観に行くと約束する事で引き下がった・・・ここで頑なに拒絶だけをしていたら良くない未来(ストーカー行為)に遭っていた気がするのは気のせいだろうか?

 

「男子三日会わざれば刮目して見よと言う格言が在りますが、折角なので三か月会わずしてその成果で私を驚かせて見せて下さい」

 

「ハッ!『神』(ビアーさん)にお見せできるに足る演武を舞えるよう精進致します・・・(私が舞う事で『神』が足を運んでくださる。私のこれからの『武』は全て神楽舞と位置づけ我が神に捧げよう)」

 

・・・あの時は適当に意味不明なことを言ったんだけど、彼はやる気になったみたいなので結果オーライとした

 

なんか最後の方に少し背筋に悪寒が奔った気もしたけどアレは何だったんだろう?

 

それで家に帰った私も変わらず『纏』と『練』をして過ごしていたのよね

 

カストロさんの卒業試験も兼ねた試合を見たのが6月の終わり辺りでハンター試験までまだ半年近く時間は余っていたけど、両親の手前危ないような事には首を突っ込まなかったしね

 

ハンター試験を受けるなんて我儘を聞いてもらっている以上はせめてそれ位は家で親に甘えておこうと思ったのだ

 

そうしてハンター試験の申込の期限である12月の終わりまでに2回ほどカストロさんの試合に満額突っ込んで資金を増やしつつ、遂にハンター試験開始の期日が近づいてきた

 

毎年ハンター試験は1月7日に本選が開始され、先ずは期限内に試験会場まで辿り着かなければいけないのよね

 

ハンター試験の受験者は毎年数百万人って言うけど、絶対記念受験とかそういうやる気のない人達って居ると思う

 

申し込み自体はサイトにアクセスしてポチッとすれば何処からでも手続きがお手軽に出来る。試験倍率を考えればこの段階で詳しい個人情報とかハンター協会としても要らないって事なんでしょう

 

「えっと、なになに?今回の試験会場が有るのは・・・コリントス市って!この街じゃん!!」

 

そりゃあそういう事も有るはずだけど、まさか私がそれを引き当てるなんてね

 

「ん?そう言えばハンター試験の一次試験の会場ってもっと違う名前の町じゃなかったっけ?なんかこう、ざ、ザ・・・ザエルアポロ市?みたいな感じだったと思うんだけど、私の記憶違いかなぁ?それとも何事も原作通りって訳じゃないって事?」

 

既にカストロさんとか原作乖離してるんだし、別のところで何かが捻じ曲がってても可笑しくは無いか。別に遠くの町で開催して欲しい訳でもないし、無問題(モーマンタイ) 無問題(モーマンタイ)

 

「ねぇビアー。試験会場が有るのがこの街なのも驚きだけど、それ以外の情報が何も載ってないじゃない。これで如何やって試験会場とやらを見つけ出すの?」

 

ネカフェでプリントアウトした用紙を覗き込んだお母さんが頭の上に疑問符を浮かべている

 

「ん~、ある程度は試験会場行きの交通手段が向こうが用意してくれてるみたいで、そこで篩にかけられるみたいだね。逆に言えばそこで落ちなかった人にはヒントとかが貰えるんじゃないかな?―――私の場合は街中を注意して歩き回ればハンター協会が用意したまた別のヒントが見つけられるんだと思うよ」

 

原作ゴンがくじら島を出発した時の船に乗っていたのは全員がハンター志望者だった事を考えれば試験会場行きの手段が明示されているのは明らかでしょう・・・その代わりハンター協会が用意した過酷なルートを態と通ったりするんでしょうけどね

 

ハンター試験の受験申込は年の終わりギリギリまで受け付けているので予定外に時間が空いた私は新年の三が日を家族で祝った後でハンター試験会場の情報収集の為に街を散策する事にした

 

一月四日というハンター試験開始まで残り三日となった今ならば街のホテルとかを『円』で探れば一定レベル以上の生命エネルギーの持ち主=ハンター試験受験者でこの街まで辿り着けた者たちの気配を探れるから後はその人達を尾行とかすれば良いって寸法よ

 

念を習得していなくても100kmマラソンとか出来そうなくらいに体を鍛えてる人たちなら一般人と比べたら十分強い気配を伴ってるしね

 

少し探れば私なら原作のベテラン受験生組とかも顔を見れば判別できるし、それ以外でもこの街の何処かに有るはずのヒントを見つけても良いからね

 

「ああ~、そう言えばカストロさんって今回のハンター試験受けるのかな?私あの人にハンターになれって言ったけど、天空闘技場で戦う事は私も(ギャンブルの為に)勧めたからヒソカとの再戦を果たすまではハンター試験も受けないかもね」

 

まぁ仮にそうなったとしても1~2年のズレだけだし問題無いんだけど・・・

 

「お喚びになられましたか?ビアーさま」

 

[やせいの カストロが あらわれた]

 

「ヴっきゃああああぉ!?」

 

どっから現れたのこの人!?ていうか『呼び』はしたけど『喚んで』は無いって、断じてっ!!

 

「な、な、な、なんで此処に!?」

 

「何故とおっしゃられましてもビアーさm・・・ビアーさんに念の指導をして頂いた対価として私も早速ハンター試験を受験しようとこの街まで来た次第です。そこへ丁度ビアーさんのお姿が見えたので挨拶に参上いたしました」

 

なんかこの人私に無駄に丁寧な感じで話すんだよね・・・最初に砕けた口調で良いって言ったのは何処へ行ったのやら

 

「えっと、カストロさんはもう試験会場への入り方は知ってるの?」

 

「はい。道中バスが横転して魔獣の森に放り出され、夜明けまでに次の乗り換えバスまで森を突っ切る事が軽い試験だったようでして、時間内に辿り着いたところキッチリ教えて頂きました」

 

ハンター協会もよぉやるわ。毎年何十台のバスやら船やらを傷物にしてるんだろう?まぁ『ハンターは世界一儲かる仕事』なんて言われてる世界だし、ハンター協会の運営資金からしたら微々たるものなんでしょうね

 

「今回の会場は駅前のスポーツジムの受付で『トレーニングの予約をしていた者です。パラス先生はいらっしゃいますか?』と訊ねると会場に通してくれるんだそうです」

 

パラス先生ね。後でメモっておこう・・・なんだか[キノコのほうし]とか使ってきそうな名前だな

 

馬鹿な感想を抱きながらもカストロさんとはその場で別れてその駅前のスポーツジムを『円』で探って確かに可笑しな通路が設置されているのを確認した

 

因みに今現在の私の『円』の探知範囲は私を中心に半径500mくらい

 

伊達に修行でオーラを消費する為に『堅』と『円』を中心に鍛えてきた訳じゃない。これから私の体も二次成長期に入ればオーラの伸びも更に良くなるはずだし、やっぱり将来的には公式(原作)記録の半径2kmは超えたいところだ・・・まぁあの『円』を素直に2km換算して良いのかは判らないけどね

 

球状のオーラで1.5kmも範囲を伸ばせばアレに並んだと考えても良い気はしてるけど、目標は高く設定しておこう

 

「それにしても試験会場(こういうの)ってハンター協会も如何やって秘密裏に用意してるんだろう?一般業者が拡張工事とかしたら絶対にバレるはずだし、隠蔽に長けた念能力者が協力してるとか?・・・ある意味この世界の謎の一つよねぇ」

 

特有の念能力者ってのは個人の力頼り過ぎるけど、念を込めて紋様を描く事で色んな効果を引き出せる神字なんて技術も有るんだし防音の神字とか有るかもね

 

または防音シートの役割(・・)を強化するとかかな?そうすれば少なくとも工事の音は漏れないし

 

そうして試験の当日。受付終了時間の前に例のスポーツジムで合言葉を言って奥の部屋に通してもらい、秘密のエレベーターで地下へと移動する

 

≪チーンッ!≫

 

おっ、やっと目的地に着いたみたいだね

 

エレベーターから降りると目の前には既に沢山の人が気を張った状態で佇んでいた。視線が少しこちらに向くけど私が子供だと侮るような雰囲気を出してる人は意外と少ないんだね。この試験会場に辿り着いた時点でちゃんとライバルとして見てくれているみたいだ

 

「番号札をどうぞ」

 

感心していると11歳ボディ(155cm)の私よりずっと小さい豆のような形の頭部をした緑色の顔をした小人が【303】と書かれたナンバープレートを手渡してきた。おお!さり気に私の誕生日(三月三日)と同じ番号だ

 

それと確かこの人はネテロ会長の秘書をしているビーンズって人だったはずだけど、普通に人間辞めてる容姿だよね。実は魔獣とかでしたってオチでも驚かないよ。ありえないでしょその緑色

 

番号札を胸の辺りに付けて改めて周囲の受験者を見渡してみるとチラホラと原作でも見たような顔ぶれが揃っている・・・まぁ顔は兎も角名前とか忘れたけどね

 

流石に物語にガッツリ関与してくるような相手じゃないと『なんか見た気がする』って程度だ

 

「やぁやぁ!ハンター試験にキミくらいに小さい子が受験するのも何年ぶりかなぁ?ルーキーだよね?・・・っと、自己紹介が先だったかな。俺の名はトンパ。この試験を過去33回(・・・)受けている、所謂ベテランってやつさ。まぁ合格してなきゃ世話は無いんだけど、毎年受験してると色々愛着(・・)も湧いて来てね。試験を頑張る一方でキミみたいな新人にアドバイスとかしてるんだよ」

 

ああ、うん。この人クラスになると流石に覚えてるわ

 

見た目はぽっちゃり体形で丸くて大きい鼻が特徴の『新人潰しのトンパ』さん

 

「試験を頑張る」であって「合格を目指す」と言わない辺りがなんとも言葉を選んでる

 

「それで何か聞きたいことは無いかい?試験内容は毎年違う試験官が好きに決めるから何が来るとかは一概には言い辛いけど、注意すべき他の受験者の情報とかなら答えられるよ」

 

ニコニコ笑顔を張り付けてるなぁ。まったく、何時から愛着(・・)とやらが湧いたのやら

 

「そうですね。なら私の他に今年はルーキーとか居ますか?」

 

「ああ、俺の見た限りキミ以外に二人居るよ。一人はあそこの銀髪で黄色いマントを羽織ったカストロって奴だな。受験者の中でも一層重心にブレが無い。ありゃあ相当出来るはずだ・・・で、もう一人は名前も聞けなかったって言うか雰囲気がヤバ過ぎて俺も声を掛けなかったんだが赤紫色の髪をしたピエロみたいな恰好をした奴もルーキーだな。直感で判る、あいつは相当な数を殺っちまってるぜ」

 

へぇ~。流石に長年ハンター試験を受験してきただけあって危険に対してはかなり鼻が利くんだね

 

「・・・って、えっ!?ヒソカがルーキー!?」

 

ルーキー?今ルーキーって言った!?

 

「うん?あのピエロってヒソカって名前なのか。お嬢ちゃんアイツの事知ってんのか?」

 

「う、うん。天空闘技場の200階クラスの闘士って事くらいだけど・・・」

 

それ以外に知ってる事なんて・・・結構在るけど黙っておこう

 

それにしてもヒソカがルーキーって事は私ってかなりの勘違いをしてたんじゃないかな?

 

ヒソカが原作主人公のゴンたちと一緒に試験を受けたのは2度目(・・・)のハンター試験の話だ

 

1度目の試験で試験官を半殺しにして失格になって翌年の試験(・・・・・)で原作スタートである

 

「あ~、やっちゃったかな~」

 

今回のハンター試験は確か『第286期』と記載されていたからゴンたちが受けるのは『第287期』のハンター試験という事になる訳だけど、そんな細かい数字まで一々覚えてる訳ないじゃん!

 

ゴンの「もうすぐ12歳」とかってパーソナルなデータならまだしも何回目の試験かなんてスルー前提の情報じゃん!転生するって分かってたらもっとちゃんと読み込んでたよ

 

「まぁあんなヤベェ奴が受験してるって知ってたら今年の試験は諦めたりとかも考えるよな」

 

なんかトンパさんが私の発言をヒソカ絡みだと勘違いしてる・・・あながち間違いじゃないけどね

 

「ツイてないかも知れないがハンター試験には元々危険が付きものだ。別に試験を降りたりはしないんだろう?景気づけに一杯奢ってやるよ。オレンジジュースで良いか?」

 

人の好さげな顔を浮かべながら彼がバッグから取り出した下剤入りジュースを私に差し出してくる

 

「あっ、知らない人から物貰っちゃいけませんって言われて育ってるので遠慮させて頂きますね」

 

それだけ言い残してそそくさと人混みに紛れ込む事にした

 

 

 

 

さてさて、それで私が今年のハンター試験を受けるのか受けないのか一応考えた

 

「うん。ちゃんと試験を受けよう。彼らにだって本気で会おうと思えば幾らでも機会も作れるはずだし、なにより『ルーキーで合格』って響きがカッコイイし、逆に此処で家に帰ったらなんかカッコ悪いから!」

 

理由:見栄&見栄え

 

一人で「お~っ!」と腕を振り上げているとこの試験会場のエレベーター以外に在る唯一の入り口が開き、そこにはスーツ姿の試験官らしき人が立っていた

 

『・・・・・・・・・・・・・・・・』

 

全員が一斉に鋭い眼光をその人物に向けると同時に会場にブザーが鳴り響く

 

「―――では、今この場に居る318名をもって予選を締め切らせて貰う」

 

私も多少は時間に余裕を持って到着してたからあの後15人程追加で到着してたんだね

 

一応追加のナンバープレートを持ってる人たちを見たけど、ゴンたち主要キャラじゃないみたいなのでスルーする

 

それから試験官の「死んでも自己責任だよ?帰りたくなったら今すぐ帰ってね」といった最終勧告で帰る人は居なかったようで一次試験開始だ

 

「一次試験の内容は非常にシンプルだ。私が今立っているこの扉を潜る事。では始めだ」

 

簡潔にそれだけ言うと試験官が手に持っていた小型のボタンらしきものを押し込む

 

"パカッ!!"

 

次の瞬間私たちの居た試験会場の床が両開きのドアのように開いて巨大な落とし穴へと変貌し、続いて天井のプレートもバラバラと落ちてくる

 

床には取っ掛かりと呼べるようなものは無いし、咄嗟にワイヤーやロープを床が開いた事で出来た角や淵に伸ばした人達も落ちてくるプレートに邪魔された人達がそれなりに居るようだ

 

私は床に指をめり込ませて掴む事で落ちるのを回避した感じだね

 

カストロさんも床を虎咬拳で引き裂いてその取っ掛かりに掴まったみたいでちゃんと残ってるね

 

このままこの床も外れて落ちるかもと一瞬身構えたけど予想に反して落とし穴と化した床は元の形に戻っていき、穴は完全に塞がった。あ~、一度下に落ちた人が這いあがるのも無しって事ね

 

床という名の壁に掴まっている時に下を見たけど、一応緩衝材として水が張ってあったみたいだからよっぽど運が悪い人じゃないと死んだりしてないでしょ

 

「では一次試験合格者157名の諸君はこちらのバスに乗りたまえ。二次試験会場がキミたちを待っている」

 

扉を潜り抜けた私たちに試験官がそう告げる。今ので半分ほど受験生が削れたのか

 

この地下に用意された長いトンネルとかのツッコミは置いておいて6~7台のバスに受験者が分かれて乗り込むと二次試験会場とやらに向けて出発した

 

 

 

 

 

 

「ククククククク♠天空闘技場では出会えなかったのにまさかキミとこんな場所で一緒になるなんてねぇ♦果実自体はまだ青いのに既にたっぷりと果汁が詰まっていてその芳醇な香りに酔いしれそうだよ♥ねぇ、良かったらこの後ボクと殺し合い(デート)しない?」

 

とあるバスの最後部座席だけどなんで変態ピエロ(ヒソカ)が隣に座ってるのぉおおお!?

 


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