「馬鹿なの?/じゃないの?」
晩御飯を食べ終わって暫くしてから新しい特訓方法で回復した生命エネルギーを枯渇させ、地面にへばりつくように倒れている私にレツとポンズ姉の冷たい声が降り注ぐ
「う゛ぅ~~~。だってこれ位やらないと負荷が掛からないんだから仕方ないじゃん。『周』や『堅』や『円』とかの荒い同時使用で消費オーラを数十倍に高めたところで体に負荷が掛かるまでに何時間も掛けてるようじゃその間は基礎力の向上の
どれだけ潜在オーラ量が高かろうとこの方法なら誰でも一律に疲労状態まっしぐらだ!応用技同時使用を思いついた時も思ったけど、やはり必要に迫られてこそ思い至る事って有るよね!
「だからって
恩恵は有るって認めてるじゃん
そう。私は簡単に言えば外法で全身の
こうする事で私の潜在オーラに負荷を掛けられる状態までの時短になる
ナベの底に穴を開けるかのような暴挙!・・・まぁ閉めるのは何時でも出来るって違いは有るけど
勿論このやり方では一度に体外に出せる顕在オーラの方の修行にはならないけど、そもそも顕在オーラは潜在オーラが多くなければそこまでの成長を見込めない要素でもある
私の顕在オーラは潜在オーラの凡そ2割強辺りで、そこからの成長は鈍化している
これもよくよく考えてみれば当然で私という器からオーラを外に絞り出すのに中身が満ちている方が押し出す圧を容易に掛けられるからでしょう―――イメージとしてはチューブに入ってる歯磨き粉とかかな?中身が少ない程押し出すのに苦労するアレだ
それに生命エネルギーを体内からほぼ100%除外して体外に留めるとか生命として不自然過ぎて多分出来ない・・・そういう『発』なら別でしょうけど、その分制約もキツイはず
私の『練』を『纏』を用いないで行えば2秒で疲労感が襲ってくるオーラ半減まで持っていけるからこれからは先ずオーラをボッシュートしてから今までの修行内容に戻ればあら不思議。今まで以上にスタートの無駄を削ぎ落した修行が行えるって寸法よ(ドヤ顔)
え?今の私のオーラ量?この一年でさっき言った応用技同時使用とかドラゴン戦以降のかっちり嵌った感じとかで成長したから『練』換算で140時間くらいかな?数値に直すと潜在オーラ量は50万オーラちょいってところだ
ふっ、私のオーラ量は53万ですと云える日も近い・・・あの世界の戦闘力に換算したらゴミカスなんだけど、そもそも作品が違うからどうしようもない
戦闘力2万も有れば惑星余裕で破壊出来るってインフレし過ぎでしょう。しかもそれでインフレ初期なんだよ?マジふざけんな
ラディッツ(悟空の兄、戦闘力1500)にも勝てるか危ういわ!てか負けるわ!!
「因みにこの修行方は潜在オーラ量が40万以上で行う事をお勧めするね。それ以下だと普通の修行で十分間に合うと思うから」
「そんな莫大なオーラの持ち主なんて歴史を振り返っても殆ど居ないだろうって云うのはボクでも分かるよ」
またまた~♪レツだってオモカゲの死後の念を継承した時点で12~13万オーラは有ったじゃない。オモカゲ自身は10万オーラ程度だったのかな?寧ろそれっぽっちのオーラでなんであんなぶっ壊れな『発』を創れたのかが判らない・・・やはり
それだけの下地が在りながらやはりオモカゲと同じ血が流れてるだけあってこの1年近くで17万オーラは超えてるしね。オーラ量を増やし始めてから月平均1時間程度かな?ポンズ姉が泣くよ?
ポンズ姉は条件さえ満たせばほぼ勝ちが確定する操作系だけど、蜂の針を相手に刺すという物理攻撃力が必要な手段を取っている以上、オーラ量向上は必須科目だ
寧ろ念能力者ならオーラを鍛えない理由なんて無いでしょ・・・いやまぁどっかの占い師とかみたいに例外は有るけどさ
あれって費用対効果のコスパ良すぎよね。的中率100%の占いを才能だけでゴリ押すんだから
「あ、そういえばキルアキルア~。ちょっと良い?それとクラピカも」
「あ?なんだよ?」
「なにか用かな?ビアー」
『周』なお手玉を中断して近寄って来た二人だけど、クラピカはマフラーみたいに鎖を首に巻いてるわね。なんとも前衛的なファッションだこと
全身で鎖を感じられるようにもっと長い鎖を注文して亀甲縛りして上げましょうか?縛り方とか知らないけど、レオリオなら知ってるでしょ(偏見)
うつ伏せのままだと格好悪いので座り直して二人を見上げる
「先ずクラピカだけど、さっき温泉に入る前に緋の眼に変わったらオーラ量が感情によるブーストだけとは思えないくらい増加してたんだけど、クラピカ自身は緋の眼の副次効果みたいなのは何か知ってるの?」
折角私の前で緋の眼状態の『練』を見せてくれたのだから、突っ込まないとか嘘でしょう
「・・・そうだな。私自身緋の眼となった時は基本怒りに満ちているので意識した事は少なかったが、確かに緋の眼と成った時は何時もより身体能力が向上していたはずだ」
「オーラ量だけじゃないって訳ね。多分だけど、緋の眼に成ると
オーラの『増加』じゃなくて『変化』なのがポイントね
「緋の眼に自分から成ろうとした事は無いが、
なんか暗くどんよりとした雰囲気を纏い始めたクラピカだけど、確かに健全な力とは言い難いけど正当な感情では有るんだから良いんじゃないかな?
「はいはい。ジメジメした空気出さないの―――取り敢えず水見式に関しては明日の朝、体力回復した状態でそれぞれ試してみましょ」
今のクラピカはオーラが殆ど残ってないんだから今すぐ確かめるってのもちょっと不自然だし
「了解した。緋の眼に自力で成れるか如何かだけは確かめておくが、構わないな?」
「ええ。そもそも無理だったら戦略には組み込めないしね。寧ろ
そこら辺で捕まえた野生の蜘蛛と睨めっこしながら特訓でもさせた方が良いかな?
それも先ずは鎖を具現化出来てからだけどさ。試す程度ならまだしも本格的な精神修行となれば具現化修行において雑念にしかならないと思うし
「次にキルアだけど、前に皆で試験の思い出語ってくれた時に毒(下剤)入りジュースを飲んだって言ってたじゃない?キルアに毒が効かないのってやっぱりゾルディック式の特訓の成果なの?」
知ってるんだけどね。皆の思い出で最初に出てくるのがトンパだから自然とキルアも「あのおっちゃんのくれたジュースね。俺は飲んだぜ」って感じで話題に乗っかって来たのよね
「ああ、そうだぜ。まっ、毒が完全に効かない体質なのは家族でも俺とひいひい祖父ちゃん(マハ・ゾルディック)くらいみたいだけどな」
えっと確かまだ若い頃の
ネテロ会長の感謝の正拳突き修行の前か後かで大分意味合い変わって来るけど、多分正拳突き修行の後なんだと思う
それとキルアのお父さんも原作で0.1ミリグラムでクジラも動けなくする薬を喰らって応急処置してる描写も有ったし、その辺りは本当にキルアの最高峰の資質に因るんでしょうね
そんな毒を受けて普通に戦闘継続してたキルアのお父さんも十分人間辞めてるけど、
“効かない”のと“効き辛い”の間には深い谷間が広がってる訳だ
「―――で、それを聞くって事はやり方を聞きたいって事だよな?」
キルアの問いに私は頷いて返す。人間、動物、自然。そのどれを相手取るとしても毒耐性はハンターにとって必須と云っても良いくらいの重要な能力だ
そりゃ高い生命力や適性が無いと衰弱死コースまっしぐらだろうけど、生命エネルギーに満ち溢れた念能力者であれば耐性を身に着けられる可能性は高い
「あ~、そうだな~。お勧めするならやっぱキノコかな。幻覚から睡眠、嘔吐に痛み、あの世行きまで一口にキノコっつっても効果は幅広いからな。本気でやばいキノコだけ最初は避けといて色んなキノコを食べていけば大抵の毒に耐性出来るぜ。そこから先はエゲツねぇ毒とか調合して致死量ギリギリまで飲んだりして行かなきゃダメだろうけどな。それでもキノコが食えりゃあサバイバルでも食料に殆ど困らないから便利ってのは言われた事有ったっけ」
成程ね。キノコマスター(?)に成れば毒耐性(中)辺りは獲得出来る訳だ
キルアは毒耐性(極)でキルアのお父さんが毒耐性(大+)ってイメージかな?
「よし。じゃあ行きますか」
立ち上がった私が皆に背を向けて歩き出すと首に鎖が巻き付いた
「待ちなさい。今回は訊かせて貰うわよ。何処に行って何をするつもりなのかしら?」
鎖を私の首に飛ばしたのはクラピカじゃなくてポンズ姉だ
クラピカに渡さなかった方の通常の鎖を帽子から取り出して横薙ぎに振るってきたわね
ポンズ姉に
若干にやけた顔を浮かべてるであろう私だけど、皆からは見えてなくて良かったわ
「ビアーが避けなかった時点でお察しだよ」
はぁ?聞こえませんなぁ・・・嘘です。レツの癒しボイスは何時だって聞こえてます
だからその白けた視線は勘弁して
「いやぁ、デザート(果物)は有るとしてもこれから暫く修行だってのに食事がレトルト中心じゃ味気ないし、身体作りにも悪いでしょ?だから近くの山で山菜とかでも採って来ようかな~ってね―――大丈夫!その手の本とかも読んだこと有るから毒を含んでいるやつとかしっかり分かるからちゃんと
「「どっちを?」」
そりゃあもう天にも昇っちゃいそうな方をよ
「あ!明日から料理当番にキルアは強制参加ね!」
「監督させる気満々じゃん!毒料理のスペシャルコーチ枠じゃん!」
そう聞くとキルアが飯まずキャラに思えるわね・・・キルア自身は料理は普通に出来るみたいだからどっかの赤ん坊なヒットマンな世界の
・・・てかアレは覚える類の能力じゃないか
ポンズ姉も寿司の試験で毒料理を振舞ったらしいからそれもポイズン・クッキングと呼べなくはないけど、本家はギャグ時空を呼び込むレベルだからね
「そんな訳だから放してポンズ姉♥」
「今の話を聞いてこの手を放す訳が無いでしょうが!」
ぐえっ、ポンズ姉ったら鎖に『硬』してくるとか一瞬息が詰まっちゃったじゃん
一般的?な念能力者なら今ので首が絞め千切られちゃってたわよ
「ポンズ姉。私達が半年後に相手にしようとしているのはA級首集団なんだよ?私だって相手に毒ガスみたいな能力の使い手が居たらノーダメージとは行かないし、ポンズ姉だって幻獣(蟲)ハンターとして森の中とかを中心に活動していくなら毒の対策はどれだけ有っても良いじゃない」
団長のクロロとか能力じゃないけど毒ナイフとか普通に使って来るし、他にも暗器使いのフェイタンとかコピー能力者のコルトピとかも懐に毒系統の小物を忍ばせてても可笑しくない
「・・・っ!・・・・・・・・・・っっっ!!」
凄く
そりゃ私だって好き好んで食べたい訳じゃないしさ
「・・・・・それならせめて
ありゃりゃ、逆に理屈返しされちゃったや
「うん。ならそうしましょうか」
「ず、随分あっさりと意見を
クルリと反転して鎖を首から外した私にクラピカが気が抜けたように若干肩を落とす。きっと毒料理が明日の朝食にならなかった事への安堵なんでしょうね
「より良い意見は何時だって歓迎よ?それに国民の声に耳を傾けるのは『王』の資質ってね!」
「―――そういえばキミは女王だったのだな」
「てか私は別にNGLの国民じゃないわよ」
「多分ビアーを引き留めてたのがポンズじゃなくてレオリオとかだったら速攻で気絶させて有無を言わさず起き抜けに毒料理を口に突っ込んでたんだろうな~」
「同じ国民でも格差社会が広がってるって事か・・・」
その通りだよキルア君。レツとポンズ姉は上級国民・・・いえ、女王の身内だし王族扱いで良いか
ゴン達は一般人でレオリオは
結局その日は山菜採りに行くことは諦めて皆で深夜までオーラを絞り尽くしてから眠りにつく事になった・・・女性陣は這ってでも温泉でサッと汗を流す事にしたけどね
今回は温泉を用意したあの時に入らない選択は無かっただけで、次回からは出来るだけ修行がひと段落してから入るでしょう。私達だってそんなに何回もお風呂に入ってたら煩わしいし
そうして原作修行を参考に岩に括り付けたロープの先を掴んでギロチンのように手を離したら自分の頭に岩が落ちるように
「ゲイン!ナンバー026、『7人の働く小人』!」
私がカードを実体化させると目の前に毒リンゴを食べちゃうお姫様とかで登場しそうな外見の小人たちが現れた
「ビアー。この子達は?」
「ランクAの指定ポケットのカードで主人が寝ている間だけ代わりに働いてくれる小人たちよ。尤も主人である私の能力を超える働きは出来ないみたいだけどね―――この子達に周囲の見張りと時々私達に奇襲を仕掛けて貰うから」
Aランクだから大して入手するのも難しくなかったし、見張りも修行も自動化出来るところはしていきましょう
まぁ私が起きたらこの子達も止まっちゃう訳だけどまた寝れば良い話だしね
因みにこの小人一体一体の力は主人である私の3分の1くらいかな?単純に7分の1までスペックを落とすと私一人に劣っちゃうだろうから妥当な所でしょう
「・・・ヨークシンでビアーがこのカードを使って寝て起きたら旅団半壊するんじゃない?」
レツの中で私はどれだけの評価なのよ?
※ 元旅団員の兄を一方的にボコる程度の強さ(初対面時)
「取り敢えず半年で全部のカードを揃えてゲームクリアするのは難しそうだから却下ね。修行も
そこ、安牌ってなんだっけ?って顔しない!ルール覚えさせて徹夜麻雀の刑にするわよ!
▽
翌朝になってゴン、クラピカ、レオリオは頭にたんこぶを作ってとっても眠そうにしてたので壺の水で顔を洗ってシャッキリして来いと云い放つ事になった
レツやポンズ姉も実は1回ずつロープを放しちゃったり奇襲のおはようダイブを受けたりしたみたいだけど、やっぱり何時も以上に疲れ果てた状態での休息は気が緩んじゃうみたいね
私とキルアだけは普通(?)に休めたわね。その辺りは流石のゾルディックなエリート君だ
朝食を食べ終わったら私は一度くじら島まで戻る事になっている。ビスケが何時頃到着するか判らないからね
「じゃあ早速だけどポンズ姉。これ使ってくれる?」
「ナンバー086、『
「うん。ゴンの家に毎回海を泳いでずぶ濡れの状態でお邪魔する訳にはいかないからね・・・絶対ミトさんにお風呂に突っ込まれるし、服が乾くまで返してくれないだろうから」
「あははは・・・反論出来ないや」
ゴンも私の意見に同意みたいだ。乾燥機とか無いし夕方まで足止めを喰らっちゃって折角だからと夕飯まで作ってくれる所までがワンセットかも知れない
因みに私がゲットした修行に使えそうなカードはこれで最後だ。Sランクである『豊作の樹』以外はAランクだったから何とかなったまである
尤もそれも全部こうして実体化しちゃった訳だけどね
そうして実体化した弓は矢筒は無く、一つの弓に既に矢が10本固定されている状態だった。何本かの矢を同時に引き絞るやつの10本バージョンね。絶対に飛ばないやつだ
「じゃ、行くわよ。『
▽
▽
▽
「ただいま~!」
ゴンの家に一度戻ってからまた修行場に帰って来た私だけど、結論から言うとビスケはまだ到着して無かった
ミトさんに挨拶と軽くゲーム内の様子を伝えたら荷物だけ持ってとんぼ返りだ
まぁ元々私達が出発した次の日にはビスケが到着してる可能性の方が低いと思ってたから別に良いんだけどね。多分『挫折の弓』のストックが無くなるまでには来ると思うし
「さて!基礎力アップと平行して戦闘勘とかも鍛えて行かないとね。てな訳でレツ~♪ピー助の召喚お願い~!!」
今は皆の居る場所から少し離れた岩場だ。そこで私とスパーリング出来そうなピー助相手に戦闘形式の運動をしようと思った訳だ
私は緊張感を持って運動とオーラの修行が出来る。レツもピー助にオーラを送り続けて模擬戦後もまたピー助の人形にオーラを貯蔵するのにオーラを振り絞り、更にはピー助を制御する人形操作の修行にもなる。誰にとっても得にしか成らない素晴らしき発想だ。やはり天才!
勿論私のオーラは最初から半分程度を2秒で大気にボッシュートした状態からのスタートだからピー助相手でもそれなりの勝負には成るでしょう
ゴン達はまだ組手とかを絡めて修行するには技術が足りてないから後回しだね
そもそも『凝』も覚えてないから『流』とかやれないし
考えている間にレツが空中高くに放り投げた人形から実体化した相も変わらず凶悪なオーラ(2割減)を纏ったドラゴンであるピー助が開幕速攻で炎のブレスを吐き出して地上を火の海に変える
「うわっちゃっちゃ!熱波だけでも火傷しそう。ほんと完全に災害レベルの危険生物よね、ピー助のオリジナルはさ」
咄嗟に近場の岩場の一番高い場所に跳躍して難を逃れた私は眼下に広がる炎の津波の威力に呆れてしまう。爆裂系のブレスだけでなく放射系のブレスも吐けるんだから器用な事だ
「まぁ今のレツじゃコマンドが『戦え』しかないから戦略的はまだしも戦術的な運用は難しいんだけどね」
せめて標的指定だけでもしっかりしないと一緒に戦うとか無理でしょ
当のピー助は燃える物の無い岩場とは云え、渦巻く炎が消えさる数秒の間に急降下からの“かみつく”をするべく大きく口を開けて間近に迫ってきている
逃げ場を失くし、仮に炎の海にダイブするなら衝撃波で安全圏を確保しようとする私の隙を突けばクリーンヒットする可能性は高いって寸法ね
「戦い方が野生動物より数段クレバーなのも変わらないんだから!」
翼が力を溜めているから避けた瞬間追跡できるように準備万端ってか!
「そんなアナタに太陽拳!」
≪グギャウウウ!!?≫
ハッハ~ッ!眩しかろう?
仮にも私は旅主体のハンターなのでサバイバル用品とかは常に腰のポシェットに入れてある
取り出した懐中電灯も私の『周』で強化すれば殺人光線に早変わりだ
一般人に中てれば虫眼鏡で焼かれる蟻んこのようになるだけの光量がピー助の目を焼く
・・・まぁこの程度の熱量はなんでもないでしょうけど、目を眩ますのには十分だ
ピー助が叫んだ瞬間、私は岩山の上から体を前回りに回転させつつ数メートル分だけ後ろに跳ぶとピー助の鼻っ面にかかと落としを炸裂させた
本来ならこんな紙一重の回避はピー助が少し首を動かすだけで対処出来るものだけど、ゼロコンマの攻防の中では修正出来なかったみたいね
かかと落としで軌道がズレて首の付け根辺りから私の立っていた岩山の天辺にその巨体を叩きつけたピー助は岩山を斜めに削り取ると勢いそのままに地面に着地し、轟音と振動を辺りに振りまいた
「ありゃ、ちょっと足に
避け切れてなかったのか少し片足の膝近くを擦り剥いちゃったみたいだ。かすり傷だと馬鹿にできないのが念での戦闘だし・・・主に操作系とか操作系とか操作系とか
具現化系や特質系もそうだけどね
ピー助は勢いを殺す為に地面を削りながら反転し、対して私は空中で体を捻って地上に降り立ちお互いに正面から対峙する
私の着地点にはさっき砕かれた岩山の破片(大岩)がゴロゴロと転がっているのでその中の一つを鷲掴みにして振りかぶる
「これが
だってあの人(コラで)よく地球破壊してたから!!
それを見てもピー助は真正面から突っ込んで来る。確かに岩山も砕くのにその破片の
オリジナルのピー助が私と戦ったその経験則からもその事を理解しているからか顔にコバエが当たる程度のウザさでしかないし、懐中電灯を含めた岩を砕いた瞬間に叩き込む私の次手は警戒してるはず・・・なら、岩そのものを凶器に変える!
大きな岩を投げた事で向こうからは私の足元くらいしか見えていないはずで、その死角を利用して取り出したロープ付きのナイフを先程の岩以上の速度で手首のスナップを利かせて投げる
私は戦闘では素手で斬撃放ったりもするけど、料理とかするのにナイフとかは便利だから使ってたりはするのだ。流石に女の子として手作り(ガチ)とかしないからね!
ロープの方は主に旅先の山賊とかを縛り上げるのに使ってる物だね・・・本来想定されているサバイバルな用途とは違う気がしなくもないけど、気にしたら負けだ
ともあれたとえ『凝』で警戒してたとしてもオーラなんて籠ってない岩が自分に命中する直前で私と物理的に繋がったならどうなるか?
見た目だけはある意味でモーニングスターみたいになった岩は砕かれる事無くピー助の頭蓋骨とぶつかり合う
≪ギャウッ!?≫
顔に当たる羽虫程度のはずがいきなり硬式ボールをぶち当てられたかのような予想外の衝撃にピー助の足が止ま・・・らない!?
痛みも混乱も無視して突っ込んで来た!
すぐさま岩に流してたオーラを切ってナイフとロープだけの『周』に切り替えるとロープを引っ張ってナイフを引っこ抜くけど、私の手とナイフの間に在るロープを狙ったブレスでロープが焼き切れてナイフは遥か遠くに飛んで行ってしまった
武器を失くさせてそのままブレスを横薙ぎに私本体に中てようとするその逆方向に強く跳躍する事で躱して距離を取る。少し右手が火傷しちゃったか
「ふぅ。右腕がウェルダンになるところだったわね。さっきの奇襲には使えそうだったけど、それで仕留められない相手なら素直に武器は放棄した方が良いか。あのロスが無ければ避けれてたはずだし―――さて、まだ始まったばかりだし私も今回は色々な戦法を試してみたいから
私は有るものは使う主義だ。尤も操作系や放出系などが使えない私が道具の性能を120%引き出して戦闘の補助具として成立させてるのは私自身の性能380%が有ってこそだけどね(ドヤ顔)
普通なら自分が投げた物に後追いで他の物をぶつけるとか難しいし、あれも豪速で投げれるパワー有ってこその戦法だ
そうして向かい合ったお互いのオーラが爆発する・・・なお、一番初めにダウンするのは限界までオーラを供給するレツの模様
大丈夫だよレツ!その後はオーラ切れしたピー助にまたオーラを充填する作業が待ってるから潜在オーラも鍛えられるし、ピー助自身も私との戦闘の経験を糧に動きが鋭くなっていくからさ
「・・・ビアーの修行ばか~」
▽
ゴン達は昨日の引き続きで基礎能力を磨く修行に身を入れようとしていたが、全員が同じ方角を見詰めて手を止めていた
「・・・なぁ。ビアーとレツが向かった先から火山の噴火でもしてるみてぇな炎と轟音と地震がすんだけど、アレってゲームのバトルフィールドか何かか?いや、あいつらのオーラを感じるから違うのは分かるんだけどよ」
「もう一つ感じるオーラ(ピー助)も確かレツがネテロさん相手にゲームをした時に感じたものだよね?上手く言えないけど、敵意や殺意だけで悪意が無いみたいな感じかな?」
「アレがプロハンターの中でも上位の実力者だと云うならもしや
クラピカの中で幻影旅団の評価が爆上がりした
「つかレオリオもポンズもなんでアレ見て普通に修行続けてんだよ?」
キルアが彼らの中で手を止める事の無かった二人に問い掛ける。なお危機感を抱いたクラピカは既に巨岩持ちスクワットを再開している
「それを私に訊くとか今更じゃない?」
「だな。俺も以前ビアーの本気の戦闘を一度見た事が有るから驚くにゃ値しねぇよ。それに俺は修行しながら医大への勉強もしなくちゃならねぇんだ。修行中に新しいもん追加で覚えるのは難しくても今まで勉強してきた知識の復習は欠かせねぇからな」
レオリオだけは『練』を維持しつつ持ち込んだ医学の本を読みふけっている状態だ
「ええ、朝一から通常の『練』が切れるまでは勉強の時間に充てても良いわよ。次の医大受験に合格したいならオーラ量を鍛えてもっと朝の勉強の時間を自分で勝ち取る事ね」
「言われなくてもやってやるぜ!」
「レオリオは凄いし偉いね!よ~しキルア!俺たちも負けないように頑張ろうよ!」
「へいへい。他は兎も角レオリオには負けてられないからな」
「おい、そりゃどういう意味だキルア坊っちゃんよぉ!」
ビアー達の修行の
なお、巻き起こる災害に新手の指定ポケットカードのイベントかと思い偵察に来たプレイヤーも何組か居たようだが、いずれも圧倒的なオーラを前にして近づける者は居なかったようだ
寝静まる深夜に近づこうとした者は運悪くビアーも就寝中の時間に当たった為に7人の小人に一瞬で意識を刈り取られて気付いた時には遥か遠くに捨てられるハメとなった
・・・小人が居なくても結果は変わらなかっただろうが
サブタイは『(オーラ)廃棄と模擬戦』ですね
オーラ量と戦闘力はどんな力関係になるのか・・・山一つ消し飛ばす亀仙人のかめはめ波モードが多分300前後で同じく山を消し飛ばすメルエムのオーラ砲が連続で10発は撃てるとして倍の戦闘力は無いとキツイとするなら600くらい?やったねメルエム(復活後)。ベジータ戦のチャオズと肩を並べられるよ!これでキミもZ戦士だ!