毎日ひたすら纏と練   作:風馬

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特訓と特訓と特訓

基礎修行と系統別修行を続けて各々(おのおの)が苦手系統もレベル1はクリアした

 

因みに操作系は(ヒモ)を操作して変化系の修行と同じように0から9までの数字を形作る内容で、具現化系は小瓶一杯分の砂粒(粒子で有れば可)を具現化するといった具合である

 

※どちらも1分以内

 

特に生来が具現化系の場合は自身から切り離されたオーラは希薄となってしまうので手の平の上で必要量を具現化して、最後に小瓶に入れたりすれば良い

 

なんなら目測でも可では有るが、自己責任

 

特質系?固有の『発』でも磨いてろ

 

「う~ん。必殺技か~。どんなのが良いんだろうな~?」

 

今はゴン達男子組が(『練』でオーラを振りまきながら)話し合いの最中だ

 

女性陣は自分の『発』を既に持っているので必要は無い。加えて必殺技の語り合いはやはり男子だけの方がやり易いし盛り上がるだろうという一種の気遣いでもある

 

「自系統の念を主軸にした能力にするのが大前提であろうな。ゴンは強化系なのだから当然自分や道具の力を引き上げる能力が良いだろう」

 

「それならやっぱり俺自身を強化したいかな?使い慣れてる釣り竿は敵を倒すとか、そういうんじゃないし」

 

「だったら次は何処をどんな風に強化するかだな。漠然(ばくぜん)とでもイメージはなんかねぇの?」

 

「そりゃやっぱりスゴイ能力!!」

 

「漠然っつったけど、漠然とし過ぎだバカ野郎!」

 

「あいたっ!!?」

 

キルアの怒りの鉄拳がゴンの頭に落ちて鈍い音が響く

 

「だがまぁキルアの言う通りだぜ、ゴン。そうだな・・・ゴンは一撃必殺の技が欲しいのか、それとも戦いを有利に進めて結果として相手を倒すような強化形態が欲しいのかどっちなんだ?―――か〇はめ波か界〇拳かの違いだぜ」

 

「それって如何いう意味???」

 

「バカ野郎レオリオ。ゴンの部屋にドラ〇ンボールの漫画が有るように見えたか?相手に伝わらねえネタなんか振っても寒いだけだぜ。まっ、それで云うならビアーなんかはスーパーサ〇ヤ人だろうけどよ。アイツ絶対中身はゴリラ・・・いや、キングコングだぜ。アレで王だしな。ゴリラの女王=【ゴリラ・ゴリラ・クイーン】だ」

 

「なぜ学名風なのだ。それに女性相手にあまり失礼が過ぎ―――」

 

クラピカのセリフが途切れ、キルアを除いた三人の視線がキルアの背後に陰を捉えた

 

そして一人だけ前を向いているキルアの耳元で(ささや)くような声がする

 

≪私メリーさん。今、貴方の後ろに居るの≫

 

キルアが高速で首を回して後ろを確認した時には一陣の風が残るのみであった

 

ホラー(物理)である

 

「おい、お前ら今なにか見たか?」

 

「さぁな。メリー(ビアー)さんではないのか?」

 

「だな。茶髪でスズランの髪飾りをしてるだけの女の子に見えたぜ。後は知らん」

 

触らぬ神に祟りなしとばかりにクラピカとレオリオは知らぬ存ぜぬを決め込んだようだ

 

「ねぇキルア。地面に何か書いて有るよ?」

 

「あ?」

 

キルアが改めて後ろを振り向き、地面に目をやるとそこには【次の言葉が命運を分かつ】と無駄におどろおどろしい字で書かれていた

 

ホラー(物理)である

 

爪先で地面を削ったのだろうが、キルア達に読めるように逆さ文字を足で瞬時に刻むとは無駄に小難しいスキルである

 

それを読み終えたキルアは軽く目を閉じて“フッ”とニヒルな笑みを浮かべつつ再び正面に向き直る

 

「ビアーは文武両道、才色兼備、八方美人な完璧なやつだよな!」

 

その言葉が空に響くと姿は見えずとも彼らの周囲を覆っていたビアーのオーラの威圧感が消滅した

 

日和(ひよ)りやがったな、キルア」

 

「八方美人は誉め言葉ではないぞ」

 

「うるせぇ。俺はまだ死にたくねぇ」

 

キルアは見事、己が運命を掴み取ったのだ・・・僅かなプライドを犠牲にして

 

「う~ん。決めた!俺、ビアーにも勝てるような技が欲しい!!」

 

一瞬現れたメリーさん(ビアー)を見て方針が定まったのかゴンがそう言うとキルア達は仰天するような顔をゴンへと向けた

 

「ゴン。お前正気か?修行中どっかに頭でもぶつけたか?それとも今朝の毒キノコと毒草のサラダが(あた)ったか?とにかく今すぐ病院に行って診察を受けてこい!」

 

「ビアーに勝つとかってマジで言ってんのかよ。あのオーラを前にしたら(アリ)とゴリrッ!・・・(アリ)とライオンの戦いの方がまだ勝負になるぜ―――ヤベェ、死ぬかと思った」

 

別にビアーの気配を感じたりした訳ではないが、それでも最後まで言い切っていたらキルアの未来は明るくなかっただろうと彼の本能が警鐘(けいしょう)を鳴らしたのだ

 

「かなり重い制約や誓約を自らに課せば理論上はビアーにも届くだろうが、それだとあまりにも応用の利かない実戦的でない能力となってしまうぞ。しかもそれだと肝心のビアーが棒立ちで攻撃を受けてくれる事がほぼ前提となってしまう。まだゴンの苦手系統の操作系などで相手を操る能力を創った方が可能性が有るくらいだ」

 

「そんな事しないよ。ちゃんと真正面からビアーに通用する力が欲しいけど、それは地力を伸ばした上での話だし・・・ただ、基礎を均等に引き上げるような能力じゃビアーに何発攻撃を入れても意味ないとも思うんだ。やっぱり『硬』で殴ったりするような一撃必殺の攻撃力が欲しいや!」

 

「まぁ同じ強化系のゴンがビアーに有効打を与えようとするなら一撃必殺(ソレ)になるか・・・どうせ死なねぇし、気兼ねなく試し打ち出来るしな」

 

「サンドバッグかよ。つーか倒せない時点で必殺でも何でもねぇんだよなぁ・・・多分今の俺でも目玉を突こうとしてもオーラで弾かれるだろうし、アレにダメージ通そうとするとか生半可な技じゃぜってー無理だぜ」

 

「うん。だから皆に “こんな必殺技!!”・・・みたいなアイディアは無いかなって」

 

それを聞いたクラピカは首を横に振って否定の意を示す

 

「方向性を決める程度なら兎も角、それ以上の具体的な所まで我々に意見を求めるのは止めた方が良い。最初に『発』を創る際の説明は聞いただろう?なによりも固有の『発』は自分にとってしっくり来る。自分に合っているという意識が大事だと―――最終的にはゴンが今までの経験や発想から着想を得た能力にしなくてはな。なにか無いのか?今までの事を振り返ってみて」

 

「経験・・・うん!ちょっとだけ形が見えた気がするよ。じゃあ俺、早速練習してくるね~!」

 

思い立ったが吉日どころか吉瞬(間)とばかりに立ち上がったゴンが離れた岩場に走り去って行き、キルアとクラピカはやれやれとばかりに肩を(すく)める

 

「アイツ、これが俺たち全員の『発』の話し合いだって完全に忘れてやがるな」

 

「まぁ良いのではないか。ゴンも最初だけ少しキッカケや発破を掛けられたら後は自分でやるだろう。私も自らの『発』については凡そ考えてはいるからな。お前たちもそうだろう?」

 

「は?」

 

「ああ、俺も必要な物は持ってきて貰ったしな。後は習得に向けて動き出すだけだぜ」

 

「ちょっ!?」

 

「ならば我々もゴンに後れを取る訳にはいかないな。各自、己の『発』と向き合う事としよう」

 

「待て待て!俺ぁお前らの意見とかを結構アテにしてだな!」

 

G・I(こっち)で電池は買えたのは幸いだったよな~。流石にゴンの家に大量に届けさせるのもアレだったし・・・いや、むしろ小型の発電機でも買った方が良かったか?ガソリンも売ってたしな」

 

「聞けえええええええええ!そして待てええええええええええええええええ!!」

 

まさかの裏切り?にレオリオの慟哭(どうこく)が岩石の荒野に響く。しかし、レオリオの制止の声を聴き届ける者は結局一人も居なかったようだ

 

 

 

 

ゴン達が己の『発』と向き合い始めて暫く経った

 

朝起きたら『円』を維持しつつ(レオリオは『練』+勉強タイム)毒入り朝食を食べてぶっ倒れて、組手とかは勘が鈍らない程度に最低限組み込みつつも重しに『練』有りきの『周』をして重量を爆上げした状態で筋トレしてぶっ倒れてマッサージして、2時か3時くらいまで系統別修行を毒入り昼食で極彩色の景色や幻聴を聞きながらもそれを振り払って鍛えてマッサージして、晩御飯まで基礎トレしてぶっ倒れてマッサージして、ご飯を食べ終わったら基礎トレしてぶっ倒れてマッサージして、日付が変わる辺りまで己の『発』の修行をして最後に体と精神を落ち着かせるクールダウンに『堅』を維持しつつ『点』の瞑想をして温泉入って寝る!

 

合間合間のちょっとした休憩も合わせて一日20時間は修行してるかな?あ、夜寝てる時の奇襲もまだ続けてはいるからもう少しだけ短めかも

 

でも何処ぞの魔界の着ぐるみペンギン(プリニー)は重労働の一日23時間勤務で日当がイワシ1匹?アレ?イワシの頭だったかな?そんなのだったはずだから問題無い、問題無い。まだやれる。まだ舞える

 

原作ビスケの『明日は30分後、スタートね』なんてスーパーハードなスパルタっぷりに比べたら余裕のよっちゃん(死語)よ

 

空も明るくなってきたし、新しい今日と云う日がまた始まる!!

 

「ああ・・・また(きょう)という名の絶望(きぼう)の幕が上がるのだな。まさかこれほどまでに旅団(クモ)と出会える日に希望を見出すとは思わなかった」

 

「ああ、俺も早く逢いたいぜクラピカ。そしてコロす。じゃねぇと俺たちの真の解放は無ぇ。この戦いはもうクルタ族の弔い合戦ってだけじゃねぇ。俺たちの(修行からの)独立戦争だ。薄汚ぇ旅団(クモ)とやらの血を絶やして殺るぜ」

 

クラピカは早く旅団(クモ)を捕まえたくてワクワク(?)してるみたいね

 

クラピカのガラス玉みたいな何も意思を(とも)していない瞳が太陽光を反射してキラキラ輝いて見える

 

※ 見えるだけ

 

レオリオは医者志望にしてはちょっと殺意が高めかな?

 

まぁ凶悪犯が居なくなれば結果として怪我人や死人は減るはずだし、医者を目指す者としてそういう義憤的なアレなんでしょう

 

※ 違う

 

「ゴン、知ってっか?1時間を24回繰り返せば1日は終わってヨークシンシティが一歩近づくんだぜ・・・神秘だよな。俺、この真理に気付いた時は感動しちまったぜ」

 

「凄いやキルア!じゃあ先ずはこの3400秒を乗り切ろうよ!!」

 

「3600秒な。それと止めろゴン。秒数に直されると気が滅入るからよ」

 

「あ、御免、キルア・・・」

 

ゴンキルコンビはよく分からない理論で一喜一憂してるわね。テンションがブレブレだけど、まぁあの年頃って(はし)が転がっただけで爆笑したりする年頃だし、気にしなくても良いか

 

※ 気にしろ

 

男性陣はこんな感じだけど、私達女性陣は至って平静なもの・・・

 

「あっはははは!幻影旅団!ニーサンが人形を作っていたように、次はお前たちで(ろう)人形を作ってやろうかァアアアア!!」

 

あっるぇ?レツは何時から蝋人形職人になったのかな?

 

「ポンズ姉、どうしよう!?レツが可笑しく!・・・」

 

レツから視線を外してポンズ姉の方を振り向いて助けを求めようとすると、ポンズ姉がルルとアリスタと手と手(前足)を繋いで『湧き水の壺』を囲うように小さな円陣を組んでる

 

「ふふふふふ♡さぁ踊りましょう♪マイムマイム マイムマイム マイムベッサッソ!」

 

「メ、メエ~???」

 

「スピ!スピー!!!」

 

なんだろう?こんな荒野なのにポンズ姉の周囲にお花畑が見える。いつの間に幻術なんて習得したの?―――実体を伴わない(基本無害)なら具現化メインで放出をサブにすれば行けるかな?

 

それとマイムマイムは井戸を掘りあてた時の踊りだけど、その壺でやるのは反則じゃないかな~?

 

すると私の肩にビスケの手が“ポンッ”と置かれた

 

「連鎖崩壊って知ってるかしら?別に共鳴とかでも良いけど―――誰かが堕ちる時は皆一緒に奈落の底までダイブしちゃうんだわさ」

 

・・・ふむ

 

「ヨシッ!それじゃあ今日から『流』の修行に入りましょっか!!」

 

「なんでそうなるんだわさああああああああああああああ!!?」

 

はぐうぉっ!!?

 

肩に置かれた手を放して腰だめに構えたビスケの右ストレートが後頭部にヒットした!見えはしなかったけど一瞬右腕極太(ゴリラ)になったよね!?そんな部分倍化みたいな器用な真似出来たの!!?殴る瞬間にビスケの足が私の足を引っ掛けて浮かせたから歯車みたいに回転して頭から地面に突っ込む逆ディグダ状態になっちゃったんだけど!!

 

「ほら、何時まで頭を地面に埋めて起立してんの!埋まるのが好きだってんなら今度はモグラ叩きでそのまま爪先まで沈めてやるわさ!」

 

「―――っしょ!流石にそれは理不尽過ぎない!?さっき顔洗ったばっかなのに顔面土塗れじゃない。勘弁してよ」

 

顔面を地面から引き抜いてビスケに抗議の声を上げるけど、なんか凄く(さげす)んだ目で見られた

 

「今のアンタにしてやる勘弁なんて無いわさ。それに瞬時に『円』から『堅』に切り替えたお蔭であたしの手の方がジンジンと痛むんだわさ。どうしてくれるのよ」

 

いや、こっちも流石にジンジンと痛むんだけど?パンチは腕だけで打つもんじゃないし、本来のビスケのパンチだったらたんこぶの一つでも出来てたかも知れない

 

「だって要するに皆似たような修行内容ばっかりで気が滅入っちゃったって事でしょ?だったら新しい刺激に次の修行の段階に入れば皆のやる気もまた元通りになるかな~?って・・・まぁ元々今日からは予定してた通りに『流』の修行に入るつもりだったんだけどね」

 

もう一日予定を繰り上げるべきだったかな?

 

「因みにアンタ。今日が何日か分かってんの?」

 

「え?6月30日でしょ?明日からは7月だね」

 

時折町に買い出しに行くから日付はちゃんと把握してるよ?

 

「アンタ・・・6月には『流』の修行に入るとかって言ってなかったかしら?」

 

「だから月末日(きょう)から修行するんでしょ?」

 

なにを当たり前の事を・・・そう思ってるとビスケに襟首辺りを掴まれて前後にガクガクと揺さぶられる。ちょっ!世界が揺れるって!!

 

「こぉんの基礎力信者が!基礎が大事なのは認めるけど、このままじゃ土台を固めようとした所で地盤ごと崩壊するわさ!今日は休みよ、休み!!文句は言わせないわさ~!!」

 

そうしてその日は休日となり、皆が自然と正気に戻るのに半日は掛かったみたいだ・・・斜め45度からチョップでも加えてやれば直ぐだと思うんだけどな~?

 

「あ!次からは『心度計(No.20)』でメンタル管理(強制)すれば良いか」

 

あれって一瞬で平常心になれるアイテムだったはずだし

 

「やめなさいな。自身でメンタルコントロール出来ないといざという時に動揺から立ち直れなくなるわよ。てかアンタはよく平気な顔してられるわね。皆壊れてたってのに・・・正直あの修行量をあの期間続けるとかあの子達が哀れだったわさ」

 

失礼な。決戦間近の追い込みが大事なのは皆了承済みの話じゃない

 

「私だってキツいし辛かったわよ?でもビスケのマッサージのお蔭で体力全快するから自分のオーラが少しずつ、でも着実に伸びているのが実感出来たからね。疲れ切った状態じゃそんなとこに意識なんて回せないし、疲労が溜まり過ぎると逆に修行の足を引っ張る事になるけどビスケのお蔭でどんな無茶苦茶な特訓でも問題無いし、疲労困憊(ひろうこんぱい)からの全回復による全身に(みなぎ)るオーラの活力の全能感!感情のジェットコースターになっちゃうのも不思議じゃないよね♪―――オーラは活力!活力は今日を笑い、明日を夢見る原動力!そう!オーラとは(パワー)であり、希望(ホープ)であり、(ドリーム)なんだよ!!私がこんなに感謝してるんだし、皆もビスケにはとっても感謝してると思うよ!だからそろそろ修行を再開しても良いんじゃないかな?」

 

「結構前から『このまま最終日まで眠らせてくれ。出来ればクッキィちゃんの胸の中で』とか『もういい加減あの綺麗な川を渡りたいんだ・・・ああ、パイロ、そこに居るのか・・・』とか、少なくとも感謝とは無縁だった気がするんだけど?それと表面上分かり難かっただけでアンタもちゃんと壊れてたのね。少し安心したんだわさ」

 

壊れている?なにを言ってるのかな?私はこんなにも元気一杯なのに

 

「・・・さっきはああ言ったけど、その『心度計』とやらの有効な使い方を思いついたから今から買いに行くわよ。Bランクなら買えるんでしょう?ほら、さっさと来るんだわさ」

 

何故かいきなり強引に買い物に行くことになって町のトレードショップでビスケに『心度計』を手渡すといきなり実体化して私に持つよう言ってきた

 

「ほら、効果を見たいからさっさと使いなさいな」

 

「私が使っても意味ないと思うんだけど・・・」

 

取り敢えず言われた通りにしたけど特になにも変化は感じず、皆のところに戻って折角の休日を目一杯楽しんで(・・・・・・・)眠りにつく事にした

 

レツやポンズ姉も朝はヤバかったし、明日からはちょっとだけ修行の時間を削ろうかな?

 

翌朝そう告げたら何故かビスケが皆に女神のように(あが)められてた・・・なんで?

 

「半分壊れてるのがデフォルトになってるアンタには分からないでしょうね」

 

 

 

―――だから何の話!!?

 

 

 

 

 

一日の休みを挟んでから『流』を修行内容に加えるようになって約ひと月半

 

ヨークシンのドリームオークションまで2週間を切ったところで現地入りする事になった

 

滞在期間中のホテルとかは修行期間中に現実に戻ってパパッとパソコンで予約を取ればOKだけど、そこが戦場になるかも知れないと分かってる身としては街の下見とかオークションそのものの情報収集とかで前日入りとかする訳にもいかなかったからね

 

修行最終日の夜とかゴン達が近場の森から大量の樹をほぼそのままの大きさで持ってきて縦横の『井』の字に組む井桁(いげた)型(一辺10m前後)にすると最初の着火剤代わりにガソリンぶっ掛けてイッちゃってる目でキャンプファイヤー始めたのよね

 

「全て終わった!・・・これからは、新時代だ!!」

 

―――とか叫んだり男泣きしたりしてたけど、男子ってバカ騒ぎが好きよね

 

炎の火力が凄すぎてファイアストームになってたし

 

そうして翌朝港までは一緒に来てくれたビスケに見送られながらヨークシンまでワープで跳んで(ヨークシンは港有り)先ずは拠点となるホテルに向かい、チェックインを済ませる

 

「じゃあ一時別行動ね。私とクラピカはオークション会場のサザンピースでお偉いさん(ジュエール・ナリキーン)と出会って情報収集と顔つなぎ。ゴンとキルアは遊びついでに街の下見。ああ、環境適応性の高い携帯電話は最初に買っとく事。レツは適当な広場で人形劇。ポンズ姉は狩りに使う道具の購入と手入れ(神字含む)・・・あれ?レオリオは何所行ったの?」

 

「レオリオなら『夜の街に繰り出すぜひゃっは~っ!!』って荷物置いたら即居なくなったぜ」

 

「まだお昼にもなってないのにね。よっぽど遊びたかったのかな?だったら俺たちと一緒に来ればよかったのに。三人一緒の方が絶対楽しいのにさ」

 

ああ・・・多分深夜34時とかからでも開店してるお店に『愉しみ』に行ったんでしょうね

 

とやかく言う気は無いけど、変な店に引っ掛かって財布の中身を全部巻き上げられれば良いんじゃないの?その方が大人しくなるでしょ

 

「レオリオは放っておきましょ。それじゃあ夜までの間、解散!!」

 

 

 

相手は幻影旅団。でもそれはそれとしてオークションの空気も楽しまなきゃね

 

あ、原作でも在った中身に宝石詰まってる木造蔵にベンズナイフが露店で売ってるわね。無視する理由も無いし、キープ、キープ

 

楽して稼げるって最高だね!

 

「・・・探索中常に『凝』を維持できるようになるまでの苦労を考えなければな」

 

それもそっか

 

「汗水垂らして得る報酬は最高だぜ!」

 

「それはそれで間違っていると思うが?」

 

細かい事は気にしない!

 

「と云うかクラピカも『緋の眼』を追うなら軍資金は幾ら有っても足りないでしょ?骨董品の知識にも明るいんだからお金稼ぎは積極的にね」

 

「・・・それもそうか。よし、ならばこの辺りの露店の埋もれたお宝全て転売してくれよう!仲間たちの目を取り戻す為なら、私は何でもやる!!」

 

「いよっ!この転売屋ー!」

 

その日、とある通りのめぼしいお宝が根こそぎ姿を消したらしい

 

一体誰の仕業だろうね?

 

 




木造蔵って宝石をギッチリ詰めてるとか傷がつきまくって値打ち下がりますよね

【私メリーさん】 ビアーver

強化系

強化された聴覚で機を逃さず
強化された脚力で対象の背後に回り
強化された脚力でその場から居なくなる能力
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