幻影旅団のメンバーを捕らえたところでまさかの十老頭との会談となった訳だけど、取り敢えず話し易いように通信機(カメラ有り)を付けている半ば気絶してる
それにしても十老頭が『私』に
「私の名前まで知ってるなら私が
私は
≪別に非合法な事を頼むつもりはない。我らとてそこまで愚かな提案はせぬさ。話と云うのは他でもない。今週末の
へぇ、交渉の初手としては随分下手に出るわね。それに今週末まで・・・ねぇ?
「良いんですか?十老頭が集まる場所となればそれだけでもトップシークレット。今現在あなた方を護っている兵隊もそれなりに信頼を置いている組の構成員なんでしょ?そんな場所に私みたいな小娘がノコノコ出て行って護衛だなんて、下手な
≪その信頼の置いていた中でも最強の手駒たちを何もさせずに地に伏せさせたキミがそれを言うかね?若者が年寄りをイジメるのはあまり感心せんぞ≫
あんた等が今までやって来たであろう事はイジメるなんて生温い表現じゃ到底済まないでしょうに
まぁそれは私には直接は関係ない事だから良いとして、向こうはこの先の『未来』をどれくらい把握してるのかな?
そもそも原作の十老頭ってなんで死んだんだっけ?いや、イルミに殺されたのは覚えてるんだけど、的中率100%のネオンの予言のファンは十老頭にも居たはずだよね?
それでも死んだって事は予言の忠告を無視したって事だ
十老頭全員がネオンの予言のシンパって事も無いだろうから、他の十老頭の手前でメンツを気にして逃げ隠れするような選択を取れなかったのかな?多分さっき私が言ったように警備の強化くらいはして対抗しようとしたんだとは思うけど、相手がゾルディックじゃ意味無かったって所かしらね
てかまたイルミと対峙するのも嫌なんだけど、やっぱり断ろうかな。あの予言と違う対策しても多分暗殺阻止は出来ないだろうから、私やなんだったらそこに皆や十二支んを足しても失敗に終わりそうだもんね。態々仕事の実績に汚点を残した上に他のマフィアに『仕事に手を抜いた。俺たちのボスを見殺しにした』なんて逆恨みされるかもとかデメリットしかないじゃん
「だとしても私が必要だとも思えませんね。マフィアンコミュニティ全てを敵に回すようなバカなんて・・・今ここに居ますけど、残りの旅団メンバーも私達は捕らえるつもりだから彼らさえ居なくなればそっちも安泰でしょ?そんな訳でこの話は無かった事に―――」
≪待て待て、最近の若者はせっかちでいかん。我々マフィアはキミが思ってる以上に敵に囲まれている。口の堅い暗殺者など組員の顔以上に見てきたものだ。無論徹底的に情報を洗い出してケジメをつけさせてきたがな。だが今回の一件ではマフィアの勢力図が大きくバランスを崩した。これを好機と勘違いしたバカ共が湧いて出ないとも限らんのだよ・・・成程キミが我々を助ける直接的な理由は無いのかも知れん。だが万一我々が居なくなれば世界各地でマフィア達のシマ争いが勃発しかねんぞ。少なくない善良な市民も巻き込まれるやもしれん。それはキミにとっても見過ごせないものではないのかね?≫
あ~、確かに十老頭ならマフィア間の混乱をある程度抑制する事も可能でしょうね
原作でも幻影旅団が流星街出身なのを差し引いてもマフィアの下っ端から幹部、組長に至るまで多数の組織の組員が皆殺しになってたのに十老頭(イルミ洗脳針)が終戦を宣言したらそれで終わってたって考えたら影響力はホントにバカ高いのは解るわね
「確かに一般人が巻き添えになるのは気分の良いものとは言えないわね」
私の声のトーンが少し下がったのを聞いてか通信機の向こう側から勝ち誇るような気配が漂う
「―――だが断る!!(集中線)―――」
まぁそれはそれ、これはこれでしょ
≪・・・今、なんと言ったのかね?≫
「断ると言った。私のもっとも好きな事の一つ。それは相手がYESと答えると確信しているヤツにNOと突き返してやる事だ!!」
いや別にそんな趣味は持って無いんだけどね
手の届く範囲の犯罪とか全部対処してたら街中で広範囲の『円』をしてる私にしてみたら本気で身動きが取れなくなっちゃうのよね。この世界の治安の悪さを舐めないで欲しい
もっと別の生々しい話をするなら街中で『円』を展開してると犬から猫から人間までのおせっせ(精一杯のマイルド表現)事情まで拾ってきちゃうのよね。勿論見えてる訳でもないし、感覚としてはマネキンがハッスルしてるようなもんだから色気も何も無いんだけど、世界を達観する視点を持つには十分だ―――私は赤の他人に対してはそれなりにドライになれるのよ(遠い目)
そもそも暴力集団としての在り方を良しとしてその頂点に君臨する十老頭が一般市民の事を引き合いに出して情に訴えかけようだなんて笑止千万ってやつだ
私を交渉の場に引っ張り出したいなら下手に優位に立とうとしないで
「でもそうね。陰獣がこっちを手前勝手に襲ってきた落とし前として前金で8・・・いえ、9割は確約してくれるって言うなら話を聞く程度はしてあげても良いけど?」
前金9割とか普通に在り得ない数字だ。さっさと怒るなり諦めるなりしてサヨナラしましょ
≪よかろう。前金9割で手を打とう≫
「・・・はぃ?」
どうしたの?頭壊れちゃったの?もしかして既にイルミ針ぶっ刺さってるの?
それは無いにしても流石にこの状況は可笑しいし、ここは冷静に・・・
「・・・ああ、そういう感じね」
成る程成る程、そういう事ならどれだけ吹っ掛けられるのか試すのも面白そうかもね
「なら、まず捕まえた
≪そうだな。我々は流星街の住民を色々な品を横流しする見返りとして犯罪の尖兵や実行犯などにも使っている。当然公的機関に捕まる場合も有るが、それで一々奴らが暴走する事は無いからな。第一そんな奴らなら我々とて流星街と手を組もうなどとは思わん≫
そりゃもしそうなら制御出来ない爆弾にも程があるもんね。地雷原でダンスをする方がまだ安心安全ってもんよ
「幻影旅団の方は私が護衛依頼が済んだ時点か壊滅させた時点で報酬は計算してくれて良いわ・・・そうね。一人頭50億。団長は100億ってところかな?」
≪それはこちらを下に見すぎではないかね?A級首とはいえ賞金は数億程度だろうに≫
「そもそも賞金を払う政府がそんな太っ腹な訳がない事くらい分るわよね?それにこっちは幻影旅団の危険度に対しての適正価格を提示してるつもりよ。やろうと思えば国だって壊滅させられる集団・・・妥当じゃない?なによりも
そりゃあ一国の軍隊(全軍)と真正面からよーいドン!でデスマッチしたら幻影旅団と云えども勝てないでしょうけど、要人暗殺や主要施設の破壊とかのゲリラ戦法だったら一国程度は普通に潰せると思う。適当に痛めつけたら後は
「つまり今此処に居る奴らだけでも350億ジェニー。全員とっ捕まえれば700億ジェニー。元々懸かってる賞金も合わせりゃ更に増えるってか!?―――しゃおらぁああ!!俄然やる気出てきたぜ!!」
お金の話に約一名後ろでテンション上げてる中年が居るけど、その計算ヒソカも普通に敵に回すつもりなの?もしも私が十老頭の所に行くならマジで自己で責任は負ってね。ヒソカも危険人物だし、捕まえたいなら私は止めはしないけど、
≪おい。お前の言うように陰獣が半壊したから話をさせてやったが、あの小娘少し調子に乗り過ぎじゃねぇか。残りの陰獣を呼び戻して俺の所の武闘派組織を警備に回せば済む話だろ。俺たちの為なら喜んで盾にも剣にも成れる連中だぜ≫
≪それでは意味が無いと先程も語っただろう。あの娘の予言は絶対なのだよ。我々が生き残る道はこれしかない。貴様らも無駄に死にたくは無いだろう≫
≪俺も予言の噂は聞いている。陰獣たちが殺された時点でソイツに任せる事で落ち着いただろう≫
≪予言なんざをそこまで信じる奴の気が知れねぇ。第一あの予言じゃソイツ以外の俺たちが死ぬとは明言されて無いだろうがよ≫
≪占って貰ったのは私なのだから当然だろう。馬鹿かね?キミは?≫
普通なら聞こえない声量で話してるみたいだけど、残念ながら丸聴こえだ。流石胸に当てれば心臓の音すら伝えられる通信機器の高性能さは異常ね
でもやっぱり予言で死を回避する方法に『私』が何らかの形で載ってたって訳ね。それなら話を打ち切ろうとした私を必死に引き留めようとしたのも頷ける話だ
暫く通信機の向こう側がギスギスした空気が流れてたみたいだけど、やっと結論が出たみたい
再びさっきまで代表で話してた人(予言シンパの十老頭)が戻って来た
≪待たせたかね。旅団の件だが、先程の金額で手を打とう。その程度の金額でゴネているようではマフィアのトップは名乗れんよ≫
思いっきりゴネてる人が居たみたいですけど?絶対にその人への当てつけだよね、今のセリフ
≪キミは我々の護衛の報酬として、何を望むのかね?金銭。別荘付きの無人島。ちょっとした街なら市長にだってしてやれるぞ。キミは若いがハンターライセンスが有れば何の問題も有るまい≫
お金に土地に地位ですか。知らなくて当然だから仕方ないけど、仮でも女王の私にその提案は笑っちゃうわね
「NGLから
≪よく分かっているな。その通りだ。その合法ドラッグ・・・『バショウセン』はまだまだ生産環境が整っているとは言えんのでな。原材料の価格が高い。そしてNGLで恐らくは国民にでも悪事がバレて内乱でも起こされたのだろうが、それで
将来性は認めてても現時点での有用性は認められない訳ね。既に買ってある他の麻薬をクーリングオフとか色んな意味で出来ないだろうし
てかあの『キレイな葉っぱ』って『バショウセン』なんだ。バショウセンって芭蕉扇だよね?どんな意味合いで名付けたんだろう
※左団扇(お金持ち)なバショウ
「そんな皆さんにここで耳寄り情報!さっき名前が挙がっていたNGLで広大なバショウセン畑がそろそろ収穫時期に入ります!!」
名目上は私がNGLのトップだからざっくりとした報告書(メール)とかは届いてるのよね。ずっとグリードアイランドに居たから鬼のような量が在ったけど、要点だけ纏めて最新のデータにだけ目を通せば良かったから大して手間は掛からなかった
まぁバショウセンの名前とか所々抜けは有るでしょうけど、やっぱりメールだけじゃ限界有るよね
経営その他基本丸投げな私が言えた義理じゃないけどさ
「麻薬ビジネスは裏稼業の人達にとってお金になる。だけど大麻などを始めとした各種麻薬の素材を堂々と各国で栽培するのは難しい。広大な土地で収穫しようとするなら
≪気のせいでなければ後半貶めてないかね?≫
「気のせいです!」
NGLは仮だろうとこの私の国なのよ。まさかそんな自分の持ち物を否定するような事、有るはず無いじゃない。全く失礼しちゃうわね(棒読み)
「幾ら合法を
≪・・・何か妙な圧を感じたが、それは置いておこう。キミがNGLとの関係を推すのもキミが
甘い!その考えは【季節限定・メガ盛りメロンパフェ スーパーDX】よりも甘いよ!結局私食べられなかったけど!(怒)
何故って
元々
「
少し取引を後押しするだけと云っても物が物だから全体で何千億ジェニー程度の損失は出るだろうし、下手したら兆の位まで行くかもだけど、それで潰れるような時勢の読めない奴らなら居なくなって良しってやつだ。残る他の麻薬は価格破壊なお値段でさっさと処分すれば良い。流石にそこまでは止められないだろうし、仕方ないかな
「これが私がそちらの護衛を引き受ける際の条件よ。なにか質問ある?」
≪ああ。今の話ではキミ自身の利益が見えてこない。キミが正義感だけで動くタイプではないのは分かった。だからこそ分からん。キミはこの取引で何を得ると言うのかね?≫
利益ねぇ・・・そりゃあ財政が
ぶっちゃけもう働かなくても生きていけるだけのお金は有るし、前にもどこかで言ったような気がするけど私ってゲームは
それらを全部ひっくるめて一言で表すと―――
「禁則事項です♪(み〇るボイス)」
口の前で指を立ててウィンクも忘れずにね♪
≪ふむ。まぁ我々もハンターも話せぬ事は多いからな。腹を割って話し合う仲でも無し。ただの興味本位だ。忘れてくれたまえ≫
スルーはキツイ。スルーはキツイよ!誰でも良いからツッコミ入れてよ!!・・・って思えば今居るメンツでそっち方面の知識持ってそうなのが居ないじゃん
レオリオは・・・多分知らない。キルアならもしかしてワンチャン?
そう思ってチラリとキルアに視線を向けると露骨に目を背けられた上に微かに失笑を漏らしやがったよ、コイツ!!
「―――キ~ルア♥」
「・・・んだよ。いきなり気持ち悪ぃ声出すなって。あとその満面の笑みを止めろ。鳥肌立つぜ。待て待て待て、話し合おうぜビアー。俺たちの間には多分多大な誤解が広がって―――」
ん~?なんでそんなに冷や汗ダラダラでどんどん早口になってるのかな~?
「カマドウマの刑とふんもっふの刑。どっちが良い♪?」
「なんだその理不尽なチョイスは!?つかどんな内容なのか全っ然分かんねぇし!!」
「え~?先に景品の中身が知りたいだなんて我儘だなぁ。しょうがないから片方だけだよ?」
まったく。未知への好奇心こそがハンターの要だよ?ル〇ィだってワン
「一方不明なままなのかよ!?それゼッテー片方の内容えげつなくて聞けなかった方の内容も気になりまくって夜眠れなくなるやつだろ!」
何?プレゼント(受け取り拒否不可)が気になって寝付けない?やっぱりキルアもまだまだ子供ね
「ねぇビアー。カマドウマってなに?」
「ん?レツは知らない?まぁ決してメジャーとは言えないしね―――ざっくり言えばバッタの一種よ。茶色のバッタをイメージすれば大体合ってるわ」
馬っぽい見た目と動き(どこが?)と
「バッタかぁ。それでなにするのさ?キルアにそのバッタの物真似でもさせるの?」
「う~ん。流石にどっちの内容を聞くかは主役になるキルアに選ばせたいんだけど、キルアはカマドウマの方でも良い?」
「どっちを訊いても一緒だろ。つか態々俺がそんなもん受けてやる気は無ぇかんな。全力で逃げ切ってやるよ」
ほう。私から逃げ切れる気でいるとはね
「ならカマドウマの刑の方で良いわね―――キルアにはカマドウマが好むエサの匂いを全身に着けた上で100匹くらいのカマドウマと決闘してもらうわね。ただし、カマドウマにはタコ
「そう・・・因みにビアー。カマドウマ1匹辺りの戦闘力はどの程度になりそうかしら?」
「流石に実際にやってみないとだけど、そこら辺のプロハンターよりは弱いと思うよ?」
幾ら『周』のオーラで強化しても戦闘技術は皆無だしね。それでも『たいあたり』一発で大岩を半壊させる程度の威力にはなると思う
オーラを分散して且つ小さくてフィジカルもしょぼい事を思えば原作のトンネル穴掘り修行してる頃のゴンの『硬』程度でしょ
「比較対象が可笑しいだろ!お前の事だから弱いってのも圧倒的な差が有るとかじゃねぇんだろ。それを100匹相手にする?自殺志願者かよ」
電撃使えるキルアなら割と生ける(誤字にあらず)と思うんだけどなぁ
「大丈夫。内容を聞いた時点で強制的にふんもっふの刑に決定だからキルアがカマドウマに全身を
「そのドッキリそれなり(上級)の念能力者じゃなけりゃ
えー。だってキルアじゃ何時まで経ってもどっちも選択しないにきまってるじゃない。それくらい分かるわよ。さっきも逃げるとか言ってたしね
≪楽しそうな所悪いが、今はこちらの話に戻って貰おう―――そちらの要求は理解した。だがそれをそのまま鵜呑みにするには余りにもマフィア界全体に出る損失が大き過ぎる≫
まぁそうでしょうね。バショウセンの有用性を考えたら全体で見れば一時的な損失かも知れないけど、その『一時的』に耐え切れずに破産・破綻する組はそこそこ出るでしょう
さっきは居なくなって良しとは言ったけど十老頭の立場からしたら麻薬ビジネスに深く手を出してる組へ筋を通すとまでは行かなくても、もうちょっと穏便に事を進めたいはず
彼らは死の予言を回避するのに恐らくは私が必要みたいだけど、値切り交渉もしないでYESマンになる程には肝っ玉が小さくはないか
とは言えこっちからそこまで要求する事って無いんだよねぇ。元々降って湧いた話だし、この先キメラアントが本当に来たとしてそのイベントが終わったら
この人達が差し出せるモノで私の食指が動きそうな益の在るものなんて・・・
「あ、有るかも」
時期的に微妙だしその結果原作の流れがどう転ぶかは分からないけど、原作なんてそもそも完結してないんだからどうせ私の原作知識のアドバンテージなんて持って後一年ちょいだしね
そもそもゴン達鍛えてたりNGLの女王に就任してたりしてる時点で今更だし
「ならこうしましょうか。さっき幻影旅団を捕まえた際の報酬で一人50億。団長で100億って言ったやつを半額にするわ」
「ハァ!!?半額って事は最大350億ジェニーだぞ!?そんなお金の価値の分からないボンボンのクソガキみたいn“バキィッ!!”―――ぶほぉオオオ!!?」
「う゛~ん。う゛う゛~ん!俺のぉぉぉ、俺の金があああ・・・俺の金ぇえええ・・・」
訂正。そのまま悪夢に
「―――その代わりに一つ条件を呑んでもらうってのは如何かしら?浮いたお金で優秀な組の人材確保やら政府・警察関係への袖の下とか元々のあんた達の影響力を考えたらそこそこの成果は出せるでしょ?今ここに捕らえている旅団員だけでも175億ジェニー。こっちだって混乱があんまり広がるのは本意じゃないし、頑張って統率してね」
元々旅団を捕らえた時の報酬は値切られるの前提でお高く設定してたからね。普通に通っちゃったからその分をこっちの交渉に持ってこれたのはラッキーだった。もう確信してるけど、ネオンの死の予言様様だ。イルミをボコるだけで良いなら楽なもんだしね
仮に周囲のマフィアが操られてても一般人と違って遠慮なくぶっ飛ばせるし
≪ふむ。その条件とは何かね?≫
「それは―――」
私が条件を告げると通信機の向こうからは暫く沈黙が流れて来た
≪本気か・・・と訊くのは今更か。キミは正気かね?≫
「その質問に違いって有る?私はむしろ真っ当な部類だとは思うわよ」
≪
「ポジティブである事を忘れたらきっと人生楽しくないわよ」
≪クックック!道理だな。その時は我々も一枚噛ませて貰おうではないか≫
「それとこれとは話が別。それに見合う利益が提示出来たらね」
≪無論だとも。合法の名の下に・・・な≫
それ絶対合法じゃないわよね?変なものは突き返すわよ・・・私の拳と一緒に
≪・・・表も裏もクリーンなモノを用意するとも≫
ならば良し!私が気に入るか如何かは別問題だけどね!
十老頭との話し合いも終わって早速だけど私はプライベートジェットならぬプライベートエアシップで護衛対象の居る場所まで移動する運びとなった
その案内役として通信機を持っていた陰獣の
その他の陰獣は基本ヨークシンに残って捕らえた旅団員の監視とか荒ぶるマフィアの抑え役だとかで力を貸してくれるみたい。監視をコイツ等に任せて良いかって話だけど『もしもヤンチャしたら分かってるわよね?(圧)』ってな感じにもう一度オーラ込みで仁王立ちで念押ししたら全員その場にへたり込んで凄い勢いで首を縦に振ってきたから大丈夫でしょう
さて、そうなると問題は残る幻影旅団をレツたちだけで捕らえられるか如何かよね
自分で言うとあれだけど私が最大戦力だし、レツのピー助はかなり制御出来るようになったみたいだけど今回みたいに周囲を気にしないで戦える場所で戦闘に移れるとも限らないからね
となるとやっぱりアレしかないか
▽
ビアーと別れたレツたちは旅団を陰獣に任せてとある廃墟を訪れていた
その奥に在る部屋の扉を開けると幻影旅団のメンバーであるヒソカがソファーに座って待っていた
部屋に入った時から、否、入る前から『凝』で警戒を怠ってなかったレツたちにヒソカは愉しそうに笑みを向ける
「大丈夫だよ。キミらと今闘る気はないから♦それにしても僅か半年でここまで美味しそうな果実に育つとはね♠ああ、イケないや♣闘る気はないと言ったばかりなのに、もうその言葉を撤回してきたくなっちゃったよ♥」
「そうか。ならば貴様が心変わりする前にさっさと本題に入らせて貰おう。貴様の目的はなんだ?その為に我々に何を望んでいる?」
「僕の望みはクロロ・・・ああ、
「成程。それで我々・・・特に私に声を掛けた訳だな。
「その通り♦でもなにも一蓮托生って訳じゃない。情報交換を基本にしたギブアンドテイクだ♠団員の能力を教えて上げるよ♥流石に全員分の能力は僕も知らないがね♣」
「よく分かった。確かに悪くない提案だ」
それを聞いたヒソカはゆったりと笑みを浮かべる。クラピカだけならば巡って来るチャンスはか細い光でしか無かっただろうが、レツたちの実力を加味すれば団長と戦える日はすぐそこまで迫っていると確信できる程であったからだ。その上前々から狙っていたクロロを食べた後でも目の前に立ち並ぶご馳走の数々といったらどうだ。特に一番将来美味しく実りそうなゴンが今まさに自分に対して真っ直ぐな闘志を
(ああ♣ゴンッ♥♥そんなに熱い目で見つめるなよ♠興奮しちゃうじゃないか♦)
前かがみな座り方をしていたので判り難いが、もう
彼の望みを叶える為にはたとえ相手が
「―――だが断る!!(集中線)―――」
「・・・エ?」
ゴンに意識を取られていたヒソカの驚きから漏れた声が静かな部屋の中でよく響いたのだった
十面の獣王が古巣で宴を開く刻 昏き門の奥より亡者が現れ貴方を末座に加えるだろう
王の手足が千切れし時 子飼の鳥が一番星を仰ぐ
あなたも祈りを捧げなさい 紡がれし星の輝きこそが亡者を祓う光となろう