カキン国内の王族の持つ別荘に在るモモの私室に厄介ファンと厄介信者が奇しくも揃ってしまった事に私は頭を抱えつつ取り敢えず二人に当たり前の事から指示をする
「二人とも先ずはお互いに自己紹介。あとカストロさんは今乙女の寝室に無断侵入してるんだから謝罪も一緒にね」
軽く手を打ち合わせてそう告げるとそこでやっと二人はお互いを認識したようでそこから素早く凛とした空気を纏って向き合った
「では
「謝罪を受け取りましょう。ただしそれは私の
「王家の方でございましたか。その
素早く空気を切り替えた二人は厳格な王族モードと武道家としての儀を重んじる礼節モードって感じだ。さっきまでの態度との寒暖差で見てるこっちが風邪引きそうね
いや、どっちかと云えばこっちの態度が正しい形なんでしょうけどさ。ただまぁ・・・
「二人とも面倒だから素で話して良いわよ。私が許す」
お互いにワクワク感が溢れてるのがオーラで判るのよ
「それでは失礼して―――実は私貴方の事は以前より存じていましたの。天空闘技場でお姉様が唯一指導試合をした方でしたわね。納得致しましたわ。フロアマスターとしてのお姉様のグッズ作成を働きかけていたのも臣下の調べで分かっておりましたのでお姉様とは別に一度お話ししたいと思っていましたわ」
「未だ至らぬ私の(布教)活動を知り得て頂いていたとは光栄です。確かにこの部屋にも見知ったグッズが多いですが、それ以上に私の知らぬモノが多い。ビアー様の情報はファンアートから廃れた掲示板の書き込みまでチェックしていますが、それでも知らぬという事は完全に情報規制を敷いたオーダーメイドという事。王家という事で抑圧されておいでだったので?私で宜しければとことんまでビアー様の威光について語り明かしましょう」
うん。案の定と云うべきかこうなったか(達観)。でもこれで自己紹介(真)も出来たと云えるでしょう。てかカストロさんはちゃんと仕事や修行してるの?出来てるの?私のエゴサだけで人生潰れそうな密度してるんだけど?
「二人とも真面目な話をしたいからこっち向きなさい」
「「はい。「ビアー/お姉」様!」」
―――私の精神的負担を無視すれば扱いやすくは有るのかもね、この二人
それからカストロさんも交えた事で説明し直す所はし直してカキンの壺中卵の儀とか王族同士の複雑な事情とか十老頭との繋がりとかの諸々を伝える。
下手にバレたら暗殺部隊が送り込まれるだけの軽い話よ。その時は燃え盛る王城の中で誠心誠意O・HA・NA・SHIする必要は有るだろうけどね
城一つを堕とす程度なら大した手間じゃないでしょうし
「成程。それでビアー様がモモゼ王子に十老頭を紹介する流れとなった訳ですな。いやはやマフィアンコミュニティーのトップとそのような繋がりを持っておられるとは、ビアー様のご威光は世界の影すら照らし出すのですね」
「お姉様が去年ゾルディック家の暗殺を退けたというニュースは世間を賑わしていましたが、まさか幻影旅団との戦いの裏でそれに勝るとも劣らない対戦が行われていたなんて想像するだけでも胸がいっぱいになりますわ・・・過去の映像を具現化出来る能力者を育成すべきかしら?―――お姉様限定で能力を創らせればお宝映像がこの手に!!」
「はいはい暴走はそこまでね。それで丁度モモの私設部隊をモモのお母さんに極力邪魔されない形で設立したり出来ないかって話してた辺りでカストロさんが来てね。ほら、あの洞窟の中に居た人達なら何人かスカウト出来ないかって思ったのよ」
あの人達はあの場では私のオーラに
私が心の中で幾度目とも知れない溜息を吐いてるとカストロさんは確信を持った目で告げる
「であれば全員ですな」
マジで言ってる?てかカストロさんがハメ組の何を知ってるってのよ?出会ってから速攻島外ワープ喰らってたから直接言葉を交わしてすらいないじゃん
「根拠は?」
とは云えカストロさんは妄(信)言は言っても虚言は言わないと思うので続きを促す
「
ガチャは悪い文明!?てかグッズ収集とかしてるせいなのか知らないけど変な言い回し覚えてるんじゃないわよ!!
「ご安心下さいませ。このカストロ、既に宣教のコツは掴んでおります。
ちょっと待って。コツとやらを習得済みって事はその経験値を積む際に犠牲に成った誰かが居るって事よね?恐る恐る訊いてみるとやはりと云うか答えはYESだった
「以前天空闘技場でビアー様がフロアマスターになる為の得点稼ぎをしていました頃に『目覚める』程度に叩きのめした200階クラスの新人3人に心源流を紹介したと言ったのを覚えておいででしょうか?彼らとは連絡先も交換しており交流も深めておりました。その時に武道家としての組手以外にも色々と語り合ったのです。元々彼らもビアー様の圧倒的なパワーに心奮わされていた同志でもありましたので直ぐに打ち解けられました。今では得難い友でありますな―――モモゼ殿。宜しければその者たち3名。ギド、サダソ、リールベルトと云うのですが、彼らを(モモゼ ×、ビアー 〇)親衛隊のまとめ役かつ即戦力として推薦致します」
なんか激しく聞き覚えがある名前なんだけど、確かに私が試合でぶっ飛ばした中に居たわね。当時は気にして無かった上に直接相対しても原作のように両足欠損ガスマスクだったり車椅子だったり片腕欠損で表情死んでたりして無かったから頭の中で結びつかなかったわよ。原作のイメージが悪い意味で足を引っ張っちゃったけど、流石に3人並び立てて名前を出されたら思い出して来た
え?アイツ等真面目路線になったの?カストロさんの話しぶりからして結構修行も付けてる感じ?そりゃ元々200階まで念無しで辿り着いてるんだからしっかり鍛えればそれなり以上の使い手には育つでしょうけどさ
「今の彼らの実力はフロアマスタークラスとして太鼓判を押せる程度のものでしかありませんが、有象無象の使い手を蹴散らす事までならば問題は無いかと。是非とも我が友ら―――【螺旋旋風のギド】。【瞬雷の蛇リールベルト】。【幻腕のサダソ】の採用にご一考の程を」
「なんか私のファン以外にも変な属性付加されてない!?中二病全開なネーミングされてるんだけど、本当に大丈夫なの!!?」
あとカストロさんがフロアマスタークラスとして
※ ビアーにデコピンで吹っ飛ばされてついでに名声も吹っ飛んでいる
「問題は無いかと。彼らとは共に修行に打ち込みつつビアー様の事を語って聴かせ、オーラが尽きて倒れ伏している時も語って聴かせを繰り返して行く中で私の想いが伝わるかのように信仰心が高まっておりました。今の彼らはビアー様の為なら死ねます」
重いわ!激重だわ!!てかオーラへの抵抗力がゼロの状態でカストロさんの十分莫大と云えるオーラを感情籠めつつ振りまいて至近距離で浴びせまくってたって事よね?私がハメ組相手にやった洗脳紛いと同じことしてたって事!?そりゃ可笑しくもなるわ
「えっと・・・モモ、どうする?」
操作してる訳でもないならもう手遅れなので考えるのを諦めた私は隣のモモに答えを
「武力に問題が無いのであれば後は面接で判断致しますわ」
「至極平等かつ寛容な意見!?」
普通中二病
ま、まぁ良いか。どうせ私との直接の関わりは最小限で済むならもう好きにしてよ
取り敢えずモモの身辺警護及び他勢力の念能力者に対する見せ札に関しては話は固まったわね
え?素材提供?誰がするか!!
▽
カストロさんが突然湧いて出た事で
「―――それで
「しかしお姉様。
「勿論。だから
マフィアを引き入れて自由に商売させるだけ?冗談でしょ?
「しかしビアー様。政治には
「それに現状、三大マフィアの権勢が国内において非常に強いのは事実です。十老頭の勢力と云えども下手をすれば争いの火種が振り撒かれる事にも成り兼ねませんわ」
カストロさんとモモが懸念を口にするけどモモの最後の指摘に私は指を鳴らして『それだ!』とばかりに強調する
「まさにその通り。私はね、
そう告げたらモモは“ポカン”としてしまった
そりゃ地盤固めが今後必要と言っておきながらその足下を自分の手で不安定にしようって真逆な事言ってるんだからね
「モモ、訊きたいんだけどナスビ―国王は次期国王を決めるのに壺中卵の儀をすると思う?」
私がモモに父親の動向予測を訊くと彼女は迷わず頷く
「はい、お姉様。御父様は伝統や格式を重んじる御方です。御父様ご自身も壺中卵による念獣が憑いてその恩恵を享受しているならば
伝統と格式ね・・・古代の悪習と階級差別も現代においてもまんま受け継いでる時点で好感は持てないわね。清濁併せ吞むって言っても本来呑む必要も無い濁まで呑んで老廃物で悪臭振り撒いてるんだから世話無いってなもんよ
「モモが次期国王を目指すならどうあれ一度は壺中卵の儀で念獣を授かると思うわ。そのままモモが国王に成った時、
最初の内はバチバチにやり合う三大マフィアと十老頭の構図だったとしても、モモが国王に成ったなら三大マフィアの力は削られるから十老頭達にゆっくりと穏便に、真綿で首を絞めるように追い詰めて貰えたら良い感じね
そうなれば念獣も潰しても良い
「あえて徐々に三大マフィアの権勢を削ぐ事で十老頭達に『時間さえ掛ければローリスクでシマ争いに勝利出来る』と思わせるくらいが丁度良い塩梅という訳ですわね」
「ですが一度儀式を完成させてモモゼ殿が王となったならば、それで憑いた念獣はその国宝とやらを破壊しても念獣だけは残る可能性もありますな。生半可な除念師ではとても
「カウンター型や本人の能力や手段をサポートするようなモモ自身が制御出来るタイプの念獣ならそんなに悩まなくても良いんだけどね~。なんであれ
やっぱりガチャは悪い文明だ。ダメな能力だったとして対処も対策も出来るけど、その為の適した能力者を探すか育てる必要が有る―――“1、2のポカン”で覚えた『発』を忘れさせて
「『今』の私が・・・それならば問題ありませんわ。念についての知識を得た今、私がお姉様の邪魔となるような能力を創るなど有り得ません。むしろ脅しますわ」
「脅すって何に?」
「壺に遺志が残ってるなら『力だけ寄こせ。余計な真似はするな』と壺の遺志を私の意思で捻じ伏せてみせますわ。そも国を背負う王たる者が先祖の勝手に決めたルールに振り回されるなど笑い話にもなりませんわ―――『王』とはその国のトップ。臣下臣民の忠言や進言を奉じられる事は有れど、実際に居もしない
なんか凄い事言い出したんだけどこの娘。でも確かに今のモモが原作と同じ念獣を生み出すとは考え
「あ!でもお姉様の指示でしたら何時でもウェルカムですわ。なんでも言って下さいな♪」
―――だとしたらこの国もうダメかも知れないわね
▽
モモの念獣については結局その時になってみないと正確なところは判らないので今は大雑把な対処や対策の案を幾つか出しておくに留めて置き、いよいよ十老頭との話し合いだ
ま、そうは言っても心身ともにゲスなオジサン達との話し合いなんて取り立てて語る事も無し
カットだカット
最低限説明するなら十老頭の内カキンに縄張りを持つ二人を呼び出して事前の取り決め通りにエサを垂らしただけね。どちらか一方のみと繋がりを持つと上手く潰し合ってくれないからね
マフィアなんてのは冷戦状態で睨み合ってくれてるくらいが丁度良い
勿論交渉はただこっちから利益を提示して『頼む』なんて
この先も適当なエサをぶら下げて定期的に『誠意』合戦でもしてもらう予定だ
「さて、じゃあ次は・・・っと」
十老頭との話し合いが終わったのでバショウセンの諸々の手続きを円滑に進める為にそのままスマホを操作して次の相手に電話を掛けると1コールで電話に出てくれた
「あ、ミザイストムさ―――」
「―――お前を殺す」
“ガチャッ! ツー、ツー、ツー、ツー”
一言だけ残して速攻で電話を切られてしまった
あっれ~??電話番号間違えたかな~??でも電話帳から選んでるから間違うはずもないし、う~ん。なにか
仕方ないので次はチードルさんに電話を掛けると今度は普通に出てくれたのでカキンにもバショウセンの販路を拡げられそうだと諸々説明をする
≪ハァ・・・幻影旅団と十老頭の次はカキン国の王子とのパイプですか。確かにカキンは三大マフィアが外からの影響力が拡がるのを嫌ってバショウセンの取引に遅れが出ていましたが、その懸念も解消されそうですね。また更に忙しくはなりそうですがこういった事は初めは勢いが肝心ですし、よくやってくれました→ビアーさん≫
チードルさんは基本真面目で善人だから仕事増やしてもあまり文句言わないのが良いよね。あ、忙しいと云えばそうだった。同じ十二支んだしチードルさんなら何か知ってるかも
「あの、チードルさん。実はさっきミザイストムさんに電話したら怨嗟の声と共に電話切られちゃったんですけど、最近彼がイライラしてるとか、何か心当たりあります?」
≪ああ・・・ミザイは最近
「ソウデスカ。ワカリマセン。デハ、コレデシツレイシマス」
思わず片言になってしまいながらも私は電話を切る―――そうか。ネテロ会長はもう一人の
※ もう向けてるが余剰分がビアーに流れて来た
「それにしても罰ゲームか~。私もダンスとかはやれば出来ると思うけど、振り付けとかはどうするんだろ?衣装とか振り付け以上に自分だけじゃ無理だし」
やらないという選択肢は無い。なぁなぁで終わらせてしまえば
アイドル的な動画は多少恥ずかしくても割り切れるとして、哺乳瓶とおしゃぶりはマジで精神が死を迎えかねない―――おしゃぶり昆布の宣伝じゃダメ?ジャポンに行けば売ってるでしょ
しかし私はこの時失念していた。ミザイストムさんへの
「お姉様?ダンスですか?振り付けという事はオリジナルでなにか踊られるのですか!?衣装とはどのような方向性でしょうか!!?」
近い近い近い!ガチ恋距離ぶち抜いてあと数ミリで鼻先が触れ合う距離だ
でも幾らその内バレるからって態々自分から解説したい内容じゃない
「ああ!そう言えば以前ハンター協会のアイザック=ネテロ氏がビアー様が広報関係の部署に籍を置きまして作品を発表すると仰っておりましたわね。まさかお姉様の優美で可憐な舞を見られるとは感無量ですわ。いえ、もしやブレイクダンスのような小粋で若向けなジャンルでの踊りでしょうか?お姉様!いっそどちらも踊りましょう!!」
「取り敢えずブレイクダンスの枠は別(ネテロ達オムツダンス)で埋まってるからしないわよ」
やらされるのはキラキラ衣装のアイドル路線だ。考えてみれば
え?アイドルはハズレじゃないって?別に職業を否定した訳じゃないわよ―――もしもレツやポンズ姉がアイドル衣装でステージに立ったら一瞬でサイリウムや鉢巻や
でもそうか。考えてみればレツやポンズ姉はまだしもそれ以外のゴン達が近くに居る中で撮影とかするよりはこの急な出張?の
「モモお願いが―――」
「御聞き致しますわ!!」
「そ、そう?それでね・・・」
私はネテロ会長との決闘からの罰ゲームの流れも含めて状況を説明して作品を提出しなければならないと告げる。それを聞いた二人はモモがPV9割決闘1割、カストロさんが決闘8割PV2割な感じで興味津々に大興奮してたので無言でそれぞれの頭にチョップを喰らわせておいた
モモには涙目になる程度でカストロさんはそれなりに力を籠めたら床が抜けちゃうのでチョップで頭を強制落下させた後で床に激突する前に顎先を蹴り上げて強制起立させて屋敷の崩壊を防いだ
配慮できるわたし、えらい。えっへん!
「―――さて、そんな訳だからカストロさんにはコレを持ってくじら島まで行って欲しいのよね。グリードアイランドに行ったらレツ達と合流してそっちを手伝ってやって。あそこに居た
私は右手の中指に
「私のセーブデータでログインしたらプレイヤー名も私名義のままだと思うからレツ達が先に気付いたら『
「
何をもって最上とするつもりなのかな。この馬鹿は?あとさっきからフゴフゴとした発音が聴き取り辛いのよ。顎でもカチ割れてんの?←理不尽
あとモモは隣でムンクの叫びみたいに驚愕してるけど何で?
「お姉様が・・・男性に指輪の譲渡を!!?」
いやただのゲーム(?)のチュートリアル配布なアイテムだから
それに特別な指輪を贈るのって基本男性から女性へのイベントじゃない。妙なショック受けてんじゃないわよ
「さて、もう用は無いからカストロさんはこっちに来てここに立ってね」
私はバルコニーに繋がるガラスのドアを開け放つとその場にカストロさんを呼び、彼の後ろに回りながら収納バッグからある物を取り出す
「テレレレッテレ~ン♪金属バット~!!(ダミ声)」
これもあの強盗達の置き土産だ。別に彼らが野球やってたとかって訳じゃなくて、お手軽な鈍器として収納してたんでしょうね。ボールは無い代わりに釘バットとか入ってたし・・・捨てたけど
「野球しようぜ。
私は次にカストロさんと出会ったなら星にすると誓ってたから屋敷のセキュリティにも引っ掛からないように無限の彼方にかっ飛ばして速達で飛行船の有る近くの街まで送って上げるわよ
ただの金属バットなんて私やカストロさんクラスの肉体を持ってる人からしたら逆に柔らかい部類に入るけど私は強化系の能力者。バットの本来持つ『打ち飛ばす』という性質にブーストかけまくれば彼がオーラでガードしてもそこそこの飛距離は出るでしょう
ダメージそこそこ、ぶっ飛ばし性能増し増し
これが私の“ホームランバット”だ。この場で横スマッシュお見舞いしてやんよ!
「明日の分までのオーラを今ここで捻り出すくらいの気概でガードしないと死ぬわよ!」
「承知!神は人に試練を課すとされています。乗り越えられずして何が信者か!!」
「その意気や良っ・・・やっぱなんも良く無いわぁあああ!!」
オーラにこそ手心加えたと云ってもキメラアントの師団長くらいなら爆散するだろう私のフルスイングを喰らったカストロさんは昼間のジャンプで見た数キロ先の街まで飛んで逝/行った
まぁ逝ってはいないでしょう。
私は気分で
ちょっと警護の人が扉越しに『騒がしいけど大丈夫か?』的な事を訊かれてしまったけど、もう
そのついでにモモがアイドル的なダンスレッスンを指導出来る人やらファッションデザイナーやらを一通り手配してくれた―――その場の警護人及び使用人などから向けられる『そういう趣味なの?』的な視線がとても心に痛かった
もちろんモモが
「それではお姉様。明日明後日中には全ての人員は揃うはずですので今の内に私共で大まかな方針を決めておきましょう」
扉を閉めて部屋の奥に戻ったらモモが満面の笑みで提案してきた
本当に楽しそうね―――とはいえ言ってる事は何も可笑しな事は無いので素直に同意する
嫌な事はサッサと終わらせるに限る・・・だからモモはそのクローゼットの収納スペースの一部から引っ張り出して来た大量のキャンパスノートを仕舞ってどうぞ?
【ビアー様アイドル化計画ver37】とか一番上のノートに書いて有るんだけど、今までどれだけ妄想で書き綴ってきたのよ!?しかも引っ張り出して来たノートもこれで一部よね?他に私でどんな妄想してたの!!?あ、いえ、知りたい訳じゃないです
翌朝、ツヤツヤした顔のモモとゲンナリとした顔の私がそこに居た
あと飛行船の空港へと街中を這って移動する謎の人物が一部SNSとかの界隈で騒がれてたらしいってのがトレンドに上がってた。世の中変な人が居るもんだ