―AKIBA'S TRIP―   作:ヤマタニ

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 後日談編その1
 日常番外編集第1話

 今回の時系列は前の話の直後から。
 舞那のフォロー的なお話。


後日談編その1
舞那の想い


「お、舞那が来たぞ……瀬那」

「う、うん……」

 

 つい数分前に瀬那の告白……いや、俺がしたかな?とにかくそれで晴れて俺と瀬那は恋人同士になれたわけだが、舞那にはその事を報告したほうがいいだろう……どうせ隠せないし。

 

「ユウト、姉さん、お待たせ……え?」

 

 まず舞那は俺と瀬那が手を繋いでることに気が付く。

 

「お帰り、舞那」

「姉さん……?えっと……」

「舞那……私は」

 

 だが瀬那が言おうとしたところで、舞那はさすがに察してしまったのか少し悲しそうな顔になりながらも。

 

 

「そっか……おめでとう、姉さん」

「舞那……ごめん、いや……ありがとう」

 

 ただ、悲しそうな舞那の顔を見て、瀬那の顔も曇ってしまう……うーん、困ったぞ。これで姉妹間の仲が悪くなって、アイドル活動に支障が出てしまうと……悪循環になるな。

 

「……ユウト、姉さんを……」

「わかっている……が、ホントに大丈夫か?」

「……大丈夫……なわけ、ないでしょ!?」

 

 そう言って舞那は走って行ってしまう……。

 

「ユウト……舞那を」

「瀬那?」

「いいから!行ってきなさい」

 

 俺は瀬那に背中を押されて、舞那を追いかける事になった。

 

 

 すぐ追いかけたからまだ遠くに行ってないはず……いた!

 俺はまだ公園内にいた舞那に追いつき、その手をとる。

 

「舞那!」

「ユウト、離してよ!」

「いーや、絶対に離さない!」

 

 そのまま舞那の手を引き、俺は後ろから舞那を抱きしめる形になる。

 

「そういうのは姉さんとやればいいでしょ!?どうせアタシなんか、アタシなんかぁ!!」

「もう瀬那とは……いや、今はいいか。それよりも落ち着け!」

「嫌よ!ユウトと姉さんで二人だけの世界に入り浸ってたらいいじゃない!」

「瀬那がそれを許さないんだよ!」

「え……?」

 

 それを聞いた途端、舞那は大人しくなっていく……やっと落ち着いたか。

 

「いいか、舞那。お前の姉さん、瀬那はお前のこともすごく大事にしてるんだ。今俺が追いかけて来たのだって、瀬那に背中を押されたからだし……恐らく、いや、確実に瀬那は舞那、おまえにも幸せになってほしいんだよ」

「……でも、ユウトは……どうなの?アタシに……幸せになってほしい?」

「ああ、もちろんだ」

「……アタシ、姉さんの所に戻る!」

 

 そういって舞那はさっきの所へ戻って行ってくれる……俺の手握ったままなんすけど。

 

 

「姉さん!……えっと、えっと……!」

「舞那……訊いてもいい?」

「え?……うん」

「舞那は……ユウトの事、好き?」

 

 わかっているのに訊くとか……瀬那は何を……?

 

「アタシは……うん、好き、大好きだよ!」

「うん……私も好き……だから、ね」

 

 そう言って瀬那は俺を見て微笑む……何か、すごいことを言われそう。

 

「私と舞那、どっちもユウトに幸せにしてもらえばいい」

「え……姉さん!?」

「えーと、瀬那さん?どういう事ですか?」

 

 俺は何故か敬語で瀬那に訊いてしまう。

 

「文字通りの意味、ユウト……私達二人と付き合いなさい」

「……それはいい事なのか?」

「カゲヤシでは珍しくないから」

 

 まあ確かに妖主も複数の男と性交してるし、その逆も然りなのか?

 

「それに、ユウトには私達二人を幸せにできる甲斐性がある……違う?」

「甲斐性?それだったら心配ない。俺様はカッコよくて頼りになるからな!」

 

 そうだな、よく考えたら何も問題ないじゃないか!俺だぞ?ハーレム王に相応しいイケメンだぞ!うむ、問題ない!

 

「姉さんは……それでいいの?」

「うん……舞那、一緒に幸せになろう?」

「うん……うん!」

 

 仲直りだー、よかったよかっ…。

 

「それに、ユウトは私が一番だしね」

「えー!アタシが一番だよ!」

「…………」

 

 ここで喧嘩しないでもらえますー?

 

「冗談よ、さ、デートの続きをしましょ」

「なぁんだ……じゃあいこっか!」

 

 ……ただ瀬那は冗談に見えなかった気がする。まあ一応俺も瀬那が一番かな……やっぱり、幸せにしたいってすごく思うし。

 

 

 さて、デートだが……俺の右隣には瀬那……恋人繋ぎで手を握っている。そして左隣には舞那……俺の腕に抱き着いて、二の腕なんかは胸に挟まれている状態だ。

 ………うむ、役得だな!それにこの絵面はなかなかいいものだ。

 イケメンが美少女二人と一緒に街を歩く……やはり美男美女というものは絵になる。

 とりあえず俺はこの二人とのデートを満喫するのだった。

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