別にやってないし直接描写もないからセーフなはず。
おお、我が愛しの妹、マイカよ!お兄ちゃんが帰ってきたぞー!」
「お兄ちゃんウザい!……そうそう、アタシ、次の休日友達と遊びに行くからー、お小遣いちょうだ……え?」
俺が家に帰ると、さっそく可愛い我が妹、マイカが迎えてくれるが、俺を見た途端に固まってしまう。
「どうしたんだいマイカ?」
「お、お兄ちゃんの隣にいる女の人……誰?」
「うん?ああ、こちら、俺の可愛い彼女さんの瀬那だよ」
「へっ!?あ、よろしく……」
俺に可愛い彼女と紹介されて照れる瀬那……くっ、可愛い!じゃなくて、今日は、瀬那を俺の家に招待してみた。舞那も一緒に連れてこうかと思ったけどマイカが混乱するし、どうやら瀬那と舞那の間で話し合ったようで、今日は瀬那が俺の相手をすることになったらしい。てことは後日、舞那の番もあるということだ。
まあそれに、今日は瀬那一人の方が俺も都合が良かったりする。いきなり複数プレイってのはな。やっぱり初めては二人きりが良いと思うし。
「お、お兄ちゃんに彼女!?ウッソだぁ~!どうせお金貰ったんでしょ!?そうなんでしょ!?」
「はは、マイカじゃないんだから、あ、これお小遣いね」
「やったー!って、話を逸らさないで!大体お兄ちゃんに彼女なんてできるわけないじゃん!」
「そんなことないよ、だってこのイケメンだよ?」
「だからそういうウザいところがムカつくんだけど!?」
いやー、何かマイカと久し振りにこんな喋った気がするなぁ。
「えっと、ユウト?私、どうすれば……?」
「あ、そうだった。俺の部屋へ行こうか瀬那……というわけでマイカ、お兄ちゃんこれから大人になるから、覗くならバレないように」
「いや、覗かないし……って何する気なの!?」
「そりゃあナニを……」
「言わなくていいから!とっとと行け!」
「へいへい」
俺は瀬那を自分の部屋へと連れていく。しかしマイカのあの反応……まさか、お兄ちゃんを取られたくなくて……?ああ、マイカも可愛いやつだな!
「お邪魔……します。ここがユウトの……」
「ああ、俺の部屋へようこそ。家族以外の女の子で俺の部屋に招待したのは瀬那が初めてだよ」
「そうなんだ……そっかぁ……」
そう言ってニマニマし始める瀬那……あー、もう……可愛すぎる!
「くっ……鎮まれ……俺の中の荒れ狂う欲ぼ…瀬那、なんで部屋を物色する気満々でいるのかな?」
「えっ、あ……いや、か…彼氏の部屋に入ったらまず定石だと……本で……」
「その本とは……何かの漫画か何かで?」
「え……もしかして普通しないの!?」
こういう展開はラブコメもので多いしな……というか瀬那も漫画とか読むのか……いや、秋葉原を拠点に活動するアイドルだ。オタク文化には聡い方か。
「まあ物色してもエロ本は出てこないがな」
「折角ユウトの趣味や嗜好が知れたのに……」
なんと、俺の可愛い彼女は俺の性癖を知りたいらしい。ここまで積極的に求められれば俺も応えるしかあるまい!
「……エロゲならあるぞ。それ見ればわかるんじゃないか?」
そう言って俺はエロゲ棚を指差し、瀬那もそちらの方へ向かっていく。普通彼女にエロゲを見せる事はしないと思うが、そもそもいきなり瀬那がエロ本探しを始めたのだ……俺の性癖を知りたいがために。
それに引かずに物色始めてるし、瀬那はそういう子なんだろう……ん?そういや俺の持ってるエロゲって……!
「瀬那、やっぱり待て!女の子にエロゲなんて見せるもんじゃ…」
だが俺の制止時すでにお寿司、じゃなくて遅し……瀬那はとある一つのソフトを手に取って。
「……何か、妙に妹もの多くない?」
そう言われてしまう……しまった!確かに妹は好きだが……瀬那は長女だ!妹とは最も離れた存在、姉キャラだ。
「いや、瀬那……それはその……いや、言い訳はしない。だが俺は、ちゃんと瀬那の事好きだから!だから……」
「ップ、アッハハハハハ!」
俺が必死になって言い訳してるのが面白いのか瀬那に笑われてしまう。
「せ、瀬那……?」
「大丈夫、怒ってないし、嫌な気持ちにもなってないよ。それにちゃんと私の事好きって言ってくれたし、うん、許そう」
「あ、ありがとう瀬那……」
何とか許されたか……いや、最初から怒ってなかったか……?
まあ、そろそろ本題に入った方がいいな。
「そういえば瀬那、今日俺が家に呼んだ理由だけど……」
「う、うん……」
瀬那も緊張しているのがこっちに伝わってくる。恐らくさっきまでの行動は緊張を和らげるためのものだったのだろう。
「……多分、実は瀬那が期待してる事じゃないかもしれない」
「……え?」
「瀬那、俺にお前の血をくれないか?」
俺はそう瀬那に告げる……決して行為に及ぼうとしたわけではない。まあ、後で出来たらやるかもしれんが。
「俺の中にある瑠衣の血の効果もそろそろ消える頃合だ。だから俺のカゲヤシ化を継続するために……」
だが瀬那の表情は晴れやかなものではない。
「期待させて済まない……だが」
「そうじゃなくて……本当に私の血なんかで……いいの?」
「え?」
「だって、君があそこまで強かったのは瑠衣の血の……!」
なんだ、自分では役不足だと思っているのか?しおらしい瀬那は可愛いが、いつもみたいに自信のある方がいいな。
「俺が強いのは瑠衣のおかげなんかじゃないよ……俺が強いのさ。あの時の戦いで瀬島も言ってただろ?俺は特殊能力持ちだって……だから、俺の中にある血が瑠衣から瀬那に変わったところで、元々強すぎる最強の俺が、弱くなるわけないだろ?それに…」
「え……ユ、ユウト!?」
俺は瀬那の手を握り、そのまま引き寄せ、抱きしめる。
「俺は、瀬那の血が欲しい……ダメかな?」
「……ううん、私のでよかったら……」
「ありがとう瀬那……」
そう言ってまずは準備をする……まず瀬那には服を脱いでもらった。さすがに下着は残したが……全裸よりも下着姿の方が興奮しないか?血を得るという目的も忘れて別の行為への衝動が沸き上がりそうになるのを何とか堪える。
「え……えっとユウト……もしかして」
「ああ、吸血したい」
「確かにカゲヤシは引きこもりにはならないけど……る、瑠衣がやったみたいに……」
うん?キスによる口移しがいいって?でもな……俺は瀬那に顔を近づけ、そのまま口づけをする。
「んむっ……ユ、ユウト……?」
「……キスは今のようにいいつでもできるさ……血の味がしない普通のな……だから」
「うん……わかった」
「よし……やるぞ」
俺は瀬那を不安にさせないため、抱きしめ、後ろ髪を撫でながら、その首筋に顔を近づける。
「…………」
瀬那を焦らしすぎるのもアレなので、一思いにその首筋へ齧り付いた。
「んっ……あっ……あんっ」
すごいエロい声を出す瀬那……くっ。鎮まれ俺の下半身!今は血を吸うときだ……!
「くっ……はあっ、はあっ……はぁんっ……」
……ヤバい……我慢なんてできねえぞコレ……くそっ、こうなったら……!
「ユ、ユウト!?あっ……!」
俺はベッドの上だということもあって、多少強引に瀬那を押し倒し、空いた方の手で、瀬那の太ももを撫でる。
「やぁっ……そこっ……ダメ……」
瀬那の声がさらにエロくなるが、押し倒し、太ももを堪能することにより、程よく俺自身の性欲を発散させて、ようやく落ち着いていく。
それと同時に口の中に瀬那の血の味が広がていった……ふむ、やはりカゲヤシは吸血鬼で、本能的に血を求めるものなのだと知る。何故なら、こんなにも血を美味しく感じるからだ。
言葉にするのは難しいけれど、今まで食べたどんな御馳走よりも、血が美味しい……俺がカゲヤシだからか、瀬那の血だからだろうか?
「あっ……ふぅっ……んっ……」
もっと味わってみたいがさすがに瀬那の体に負担が大きいだろう……俺は名残惜しさを感じながらも首筋から顔を離し、瀬那を解放した。
「ありがとう、瀬那……美味しかったよ」
「う……うん……そっか……よかった……」
改めて今の瀬那の状態を見る……甘く蕩けたような表情、全身に汗をかき、肩を激しく上下させ、息も荒くなっている……俺が吸血してる間は視線が瀬那の首筋だったから見えてなかったが、恐らく体をくねらせながらもがき喘いでいたのだろう。
……うん、すごいエロい。ヤバい、マズい……だがもう瀬那は……。
「ごめんユウト……なんか、疲れちゃった……」
「ああ、少し休むといい……ベッドなんだし寝てもいいぞ」
「うん……そうさせてもらう……」
しばらくして瀬那の寝息が聞こえてきた……うん、このまま寝てる瀬那を見ていようかと思ったが、さっきのアレのせいでこの場にいるといろいろな意味で抑えられん。
俺は興奮する気持ちを何とか抑えながら、部屋を出て、リビングへ向かった。
「あれ、お兄ちゃん、瀬那さんもう帰るの?」
リビングにはマイカがいた……部屋が隣だから俺達に気を使ってくれたか?
「いや、瀬那は今俺のベッドで寝てる」
「…………え?ちょっと待ってホントにしたの!?」
「……何が?」
「いや……だから……」
まあマイカが想像したことはしてないけど……うむ、ちょっとからかいたくなった。
「まあ初めてだし疲れたんだろうな」
「は、初めて!?」
「血が出るからな……貧血もありそうだし……」
「血が出る!?」
マイカの顔は物凄く赤くなり、まるで「はわわ」とでも言いそうな表情になっていた……これくらいで勘弁してやるかな。
「まあ、マイカが想像してるような事は無いがな」
「え……ちょっ!アタシからかったって事!?お兄ちゃんのくせに……」
「ごめんごめん、はい慰謝料」
俺はマイカの機嫌を良くするための最終手段として常にマイカへ差し出す諭吉を用意してあるのだ!
「あ、やったー!お兄ちゃんありがとう!」
これでマイカの機嫌も直ったし……これでよし!
この後は起きた瀬那を家まで送る事になった。
「今日は俺の頼みを聞いてくれてありがとうな」
「いい、ユウトの頼みなら……ね」
「そうか……」
「私の家、この辺りだから……」
そうして俺と瀬那はここで別れる。
「それじゃあ、また明日」
「ああ、また明日な!」
俺達は互いの姿が見えなくなるまで手を振り続けた。
後日、舞那の血も吸いました。
次回より後日談編その2スタート