イトコ   作:おたふみ

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4話

さらに数日経った、ある日

 

 

八幡「…」カリカリカリ

 

雪乃「…」ジー

結衣「…」ジー

いろは「…」ジー

 

 

 

いろは「先輩、どうかしちゃったんですかね?」ヒソヒソ

結衣「数学の授業も寝てないよ」ヒソヒソ

雪乃「どういう風の吹き回しなのかしら…」ヒソヒソ

 

八幡「なぁ、雪ノ下」

 

雪乃「ひぁい!!」

 

八幡「驚かせて、すまん」

 

雪乃「い、いえ、大丈夫よ」

 

八幡「この問題の解き方を教えてくれないか?」スタスタ

 

雪乃「こ、これはね…」

 

八幡「ふむふむ」

 

雪乃(近い!いい匂い!格好いい!)

 

結衣「ヒッキー、ゆきのんに近づき過ぎ」

 

八幡「おう、すまん」

 

雪乃「いえ、大丈夫よ」チッ!

 

結衣「え?ゆきのん、舌打ちした?」

 

雪乃「してないわ」

 

結衣「でも…」

 

雪乃「してないわ」

 

いろは「せんぱ~い、私に勉強教えてくださ~い」

 

八幡「俺は自分で手一杯だ。雪ノ下に習え」

 

雪乃「そうね。では、一色さん…」ニッコリ

 

いろは「そ、そうだ。生徒会に行かなきゃ。では、失礼しま~す」スタコラ

 

八幡「逃げやがった…」

 

結衣「ところでヒッキー、なんで急に勉強しはじめたの?」

 

八幡「いや、前からしてるからね」

 

結衣「数学とかも?」

 

八幡「うぐっ!…ちょっと上の大学を目指したくなったんだよ」

 

雪乃「それは、私と同じ大学を目指すということでいいのかしら?」

 

八幡「まぁ、雪ノ下と同じとは限らないが、出来る範囲で上を目指すよ」

 

結衣「ヒッキー、何かあったの?」

 

八幡「何もねぇよ。ただ、就職に有利な大学に行きたくなったんだよ」

 

雪乃「ど、どうしたの、比企谷君。熱でもあるの?」

 

八幡「ねぇよ!まったく、平塚先生と同じ反応しやがって…」

 

結衣「あ、平塚先生にも言われたんだ」

 

八幡「その時、『私が養ってやるから心配するな』って言われたよ。丁重にお断りしたがな」

 

雪乃「それで平塚先生は元気なかったのね」

 

八幡「それより、由比ヶ浜は大丈夫なのか?俺の心配してる場合じゃねぇだろ」

 

結衣「それは…、あはは」

 

雪乃「由比ヶ浜さん?」ニッコリ

 

結衣「はい…、がんばります」シュン

 

八幡(なんとか誤魔化せたな)

 

ミミミンミミミンウ~サミン♪

 

八幡「悪い、電話だ」

 

雪乃「どうぞ。出ていいわよ」

 

結衣「相変わらず、凄い着信音…」

 

八幡「菜々姉、どうした?…カニ?可児才蔵がどうかしたか?ああ、海洋生物の方ね。片桐さんが実家から…。鍋でいいんじゃねぇの?焼き網あるのか?…じゃあ、家からもってくわ。じゃあ、あとでな」

 

雪乃「どうかしたのかしら?」

 

八幡「菜々姉からだったんだけど、片桐早苗さんが実家から蟹を送ってもらったから食べようってさ。それで、準備に来てほしいとさ」

 

雪乃「わかったわ」

 

結衣「なんで焼き網使うの?」

 

八幡「軽く焼いてから鍋に入れてもウマいからな。2パターンで楽しむんだよ」

 

結衣「へ~」

 

八幡「じゃあ、俺は行くけど平気か?」

 

雪乃「特に依頼もないし、大丈夫よ」

 

八幡「じゃあな」

 

ガラガラピシャ

 

結衣「やっぱり、なんか浮かれてた気がする…」

 

雪乃「そうね…」

 

結衣「小町ちゃんに聞いてみようか」

 

雪乃「そうね…」

 

 

 

 

 

 

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