金曜日夕方 比企谷家
小町「さぁさぁ、どうぞ」
結衣「お邪魔します」
雪乃「お邪魔するわね」
小町「それで、小町に聞きたいことって何ですか?」
雪乃「その…比企谷君が…」
結衣「急に勉強がんばりはじめたというか…」
小町「…気がついちゃいますよね」
雪乃「差し支えなければ教えてもらえるかしら?」
小町「まぁ、お二人には辛い話になるかもしれないですけど…」
雪乃「構わないわ」
結衣「聞かせて、小町ちゃん」
小町「まぁ、菜々姉のところに、兄が行ってるのは知ってますよね?」
雪乃「ええ」
小町「まぁ、泊まってくることもしばしばあるんですよ」
結衣「うぇぇ!それって…」
小町「小町も最初は大丈夫だろうと思っていたんですがね…」
結衣「もしかして…」
小町「ある日、菜々姉の部屋から帰ってきた兄の顔が『男』だったんです。あぁ、これはヤッたなと思いました」
雪乃「小町さん、ヤッたとは?」
結衣「ゆきのん…。ヤッたっていうのは…」ゴニョゴニョ
雪乃「そ、そんな破廉恥な!!」
小町「兄は昔から菜々姉のこと大好きでしたからね」
結衣「ヒッキーはそんなに菜々ちゃんのことが好きなの?」
小町「お二人は兄が毎週プ○キュアを観てるのはご存知ですか?ちなみに、小町はグ○ース推しです」
雪乃「私はフェ○ーチェよ」
結衣「ゆきのん?」
雪乃「なんでもないわ」
小町「話を戻しますね。兄は何故プリキ○アを観るのかというと、菜々姉に会った時に話が出来るようになんです」
雪乃「そんな理由が…」
小町「小町もお兄ちゃんも菜々姉がやってくれる変身ポーズが大好きでしたからね」
結衣「でも、歳が離れたイトコだよ」
小町「そうですね。一回、菜々姉はお兄ちゃんをフッているんです。『同級生とかを好きになりな』って。お兄ちゃんもそういう対象を見つけて告白したんです。そしたら、フラれただけじゃなくてクラス中の笑い者にされたんです…」
雪乃「それが時々言っている比企谷君の黒歴史なのね…」
小町「その後、菜々姉と距離があったので、終わったのかなと思っていたんです。そしたら、伯母さんが菜々姉の様子を見てくれって言ってきたので、兄は喜んで菜々姉の所へ行くようになったんです」
結衣「それで、アホ毛揺らしながら行くようになったんだ」
小町「それで、しばらく菜々姉の所へ通うようになったら、そんなことに…。昨日は兄と二人で菜々姉のところへ行ったんですが、兄と菜々姉はイトコというより、恋人同士のようでした」
雪乃「そ、そんな…」
小町「小町もどのタイミングで距離がつまったのかわかりませんが、たぶん兄は菜々姉と結婚するつもりだと思います」
結衣「で、でも、相手は現役アイドルだよ」
小町「そうですね。でも、兄が大学を卒業するころには、アイドルとしては厳しい年齢だと思います。永遠の17歳とか言ってますけどね」
雪乃「それで、大学卒業して結婚出来るように、レベルが上のところを…」
小町「まぁ、そうだと思います」
結衣「ゆきのん…」
雪乃「…まだよ」
結衣「え?」
雪乃「何もしないままなんて」
結衣「そうだよ、ゆきのん!」
雪乃「安部さんより、私の方がいいと言わせてみせるわ」
結衣「私もがんばる!」
小町(無理だと思うけどなぁ…)
その後、雪乃と結衣は高校卒業までに何度も八幡にアタックしたが、玉砕した。
各々が別の大学に進学し卒業。彼らの大学卒業とほぼ同時期に、アイドル·安部菜々が引退を発表。『ウサミン星に帰る』という、安部菜々らしい引退コメントだった。その年の5月か、『結婚しました』という写真付きのハガキが雪乃と結衣に届いた。もちろん、八幡と菜々からである。
そして、さらに4年の月日が流れた、とある公園。
雪乃(はぁ、仕事は順調なんだけど…。比企谷君が結婚して、もう4年経つのね。私もいい人を見つけないと…。そうはおっても、比企谷君以上の男はなかなかいないわねぇ…)
???「おねえさん、どうしたの?」
???「なんか、さみしそう」
声をかけてきたのは、アホ毛が立った男の子とウサ耳のカチューシャを着けた女の子がいた。
完結です。
お付き合い、ありがとうございました。
次のクロスオーバーは誰にしようかな…。