呆然としている明久を横目に、俺を含めて岩下と姫路と優子っちの四人で固まっていた。島田のあまりにも突然な行動に、全員が理解できてなかったのだからな……
「ど、どういうこと!?」
「あ、明久のやつ……!?」
「ねぇ、瑞希……やっぱり美波も……」
「はい……吉井君の事が……」
岩下は動揺を隠せないと言わんばかりに俺に聞くが、俺も俺でなぜこうなったのかわからずに動揺していた。そして、優子っちと姫路はなにかに気づいていたかのように……
「ごぶっ!?!」
声した方向に振り向くと、須川をはじめとするFFF団が明久をつれていった。どうやら、今の現場を見られるとは不運なやつだな
「吉井君はなんか変な集団につれていかれたけど、大丈夫なの?」
「あれか?FFF団といって、女にモテたいのに付き合えない連中で、彼女持ちができたら容赦なく醜い裁判を起こす連中だ」
「……あんなことしてまで、付き合ってくれる女性がいると思ってるのかしら??」
「「「「ごぶっ!?」」」」
岩下の言葉に、FFF団は血を吐いていたが、恐らくやつらがダメージ受けたのは、“付き合ってくれる女性がいると思っているのかしら?〝って言う言葉だろうな……
「とりあえずは、行きましょう。ほら、優子に瑞希も正気取り戻しなさい」
「「はっ!?」」
どうやら、島田の行動に驚いていた二人はまだ固まっていたみたいだな……。それよりも、俺がちらっと見たら明久以外に、坂本も連れていかれてるのが見えたな……。そんなことを思いながら、俺達は教室へと向かっていた……
「抜け駆け……?いえ、美波ちゃんがそんなことしているはずはありません……。いや、でも……」
姫路はまだ、動揺が抜けきれてなく、教室の片隅で落ち込んでいた。独り言で正直怖いが、それだけ動揺しているのだろうな
「やれやれ……」
「桂……貴様もFFF団の裁判……つまり異端者だ!!」
「俺が何かしたか?」
気絶している明久と坂本をほりだしながら須川がこちらにやってきて、それに続くようにFFF団がこちらにやって来た
「忘れたと言わせんぞ!!」
「我らが停学期間!!」
「貴様は!!!」
「うふふ、きゃははは!のハーレム期間を味わっていたことに!!」
「なるほど、要するに醜い嫉妬か」
「「「「黙れ、異端者!!」」」」
悪いが貴様らが思うほど停学期間は、うふふな展開はなかったぞ。それに、貴様らの撒いた種のせいで俺は途方もない苦労を味わったのだからな
「貴様には死とbadendのどちらかを与えてやる!この停学期間中は、貴様をどうやって殺そうか考えていた!!」
「暇人か!はぁ……こちらも出るところ出て良いのだぞ?こちらも強力なネットワークを作ったからな」
「なに?」
「例えば……須川は男好きで横溝の事が大好き。横山が須川の事が大好き。須川はどちらも大好き……そんな噂を学年にばらまくことはいくらでもできるぞ?」
「「「き、貴様!?」」」
「それに……もうひとつ残酷なことを教えてあげよう」
「ふ、例えどんなことでも動揺はしないのが俺たちFFF団だ」
「かっこよく言っているところ悪いな……貴様たちは学園長の体を見たのだろ?おかげで、俺を除く二年生男子全員が学園長の体に興味があるのではって噂が出ているぞ」
「「「「「ごぶらぁあぁ!?!!」」」」」
学園長というキーワードに明久も含めて男子全員が血をはいて倒れていた。覗きをしなかったらそんな思いもしなかったのに……すべて貴様たちが招いたことだ
「否定はしてくれなかったのか!!」
「二年女子全員が、お前達も含めて男子全員が軽蔑に見られているぞ。よかったな、お前達の学園生活は学園長大好きっ子って認められているぞ。そして、俺は別にその噂は否定はしなかったし、俺は止めている側だったからそういう目では見られてないぞ」
「「「「嫌だぁぁぁあ!!」」」」
FFF団が真っ白に燃え尽きていたが、やがて一人一人が明久達の方に行き……
「「「「この悲しみを貴様達にぶつけてやるぅぅ!!!」」」」
「「理不尽だぁああ!!!!」」
この悲しみを明久達にぶつけていたが、俺としては俺に被害がいかなければそれでオッケーだ!!まぁ、さすがにそんな噂はそこまでは、出ていないがこいつらはそれを信じるから使えるな……
「な、なんじゃ!?!一体何が起きたのじゃ!?!」
秀吉が驚いて入ってきたが、確かに久々の教室に入ったらこんなこと起きていて何が起こったのか気になるだろうな
「良かった……!!秀吉は、今日休みかと思っていたよ……!!」
「今朝は少々支度に手間取ってしまったゆえに遅くなったのじゃ……、お主らは何をしておるのじゃ?」
「木下、邪魔してくれるな……!今我々は異端者である吉井明久と坂本雄二の処刑を行うところなんだ」
明久は秀吉が来てくれて嬉しそうだが、今の明久の状況は処刑台に立たされてる異端者なのだがな……
「しかし、雄二はわからんでもないが、明久は何をしたのじゃ?」
「よく聞いてくれた木下!異端者・吉井明久はよりによって我らが聖域である文月学園敷地内で朝っぱらから島田美波と接吻などという不埒な行為を……「……」………あ……」
須川が説明している最中に、耳まで真っ赤になった顔を俯けて早足に自分の席に向かう女子高生が現れたのは……そう、丁度名前を呼ばれた島田美波………その人だった。だが、いつもと違う妙な雰囲気に、Fクラスの誰もが言葉を発せずにいた……
「「「「「………」」」」」
「皆さん。おはようございます。今日は諸事情により布施先生の代わりに私が授業を……どうしたんですか皆さん?」
一時限目の授業の代理教師、竹内先生がその様子を見て目を丸くしていた。あぁ、復帰直後に早速大変なことが起こると思うと憂鬱だな……
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