バカとボケの召喚獣   作:絆と愛に飢えるシリアス

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授業は真面目にやらないと、心が折れる

今日は、本当に変な一日の始まりだと心の中で思っている。つい二週間前までは血まみれになっていていい思い出すらない合宿……先週は停学期間で色々と大変な思いをした一週間……そして、今日からは停学処分していた男子達が復帰なのだが……

 

「ん?」

 

「……!」

 

現在俺達のクラスは過去にないくらい最高の殺気が漂っていた。もちろん、原因は明久……と島田で、その理由は朝から島田のまさかのキスにFFF団の怒りを買ってしまったのだ

 

「やれやれ、此ではとんでもないことになるな………」

 

「では、須川君、この場合3molのアンモニアを得る為に必要な薬品はなんですか?」

 

「塩酸を吉井の目に流し込みます!」

 

「違います、それでは、朝倉君」

 

「塩酸を吉井の鼻に流します!」

 

「流し込む場所が違うという意味ではありません、それでは有働君!」

 

「濃硫酸を吉井の目と鼻に流し込みます」

 

「「「それだ!!」」」

 

こいつらはどうでもいいが、授業を聞いていると見せかけて明久の処刑を考えているみたいだな。通常の休み時間ならいいが、お前達が今ふざけていい時間ではない……なぜなら……

 

「あのー、皆さん。きちんと先生の話を聞いてます?」

 

「吉井を殺すためなら、それを!」

「直ぐに調達を!」

 

「皆さん…聞いてます?」

 

「「「我らFFF団の哀のために!!」」」

 

「……」

 

遠い親戚の竹内先生がだんだんと黙りこみ俺は嫌な予感をしていた。これは不味いと思い、本能的に後ろに下がったと同時に……

 

パァァァァアァン!!!

 

「「「「!?!」」」」

 

「(あぁ……このバカどもは終わってしまったな……)」

 

現国であり、今回は代理出てていた竹内先生は以前も話したが、剣道も空手、柔道有段者……優しそうに見えて、こういうのには強い人だ……つまり……

 

「男子全員正座しなさい。あ、桂君と木下君と土屋くんと坂本君はしなくっていいわよ」

 

「え、あのそれは……「正座」……はい」

 

須川が異変を感じたようだが、もうすでに遅い。坂本達も真っ青にしているが、お前達は知らないだろう……

 

「ねぇ、私の授業はつまらないのですか?」

 

「いえ、とても面白いです!!」

 

「嘘はいいですよ?だって、私が答えてほしい質問にきちんと答えてくれてないじゃないですか?それに、普通にやっていて間違えるのは仕方がないですが…少しふざけすぎてません?」

 

「あの、その……」

 

「停学明け一発目の授業ですよね?なのに、なんで反省してないのかしら?あ、そうそう。ついでに聞きますけど、停学期間中きちんと課題をこなしていたのは木下君だけですよ?……そこのところどうなのかしら?」

 

そういえば、停学期間は先生が代わりに担任として俺達を指導してくれてたからこんな情報も入るのだろうな……

 

「きちんと課題しなかった理由は?怒らないから全部いってね?まず、吉井君は?」

 

「あ、ゲームをしてました」

 

「あなたの場合はそうするの予想済みだから、明日までに課題を終わらせて提出しなさい。……土屋君」

 

「……盗……血が出すぎて課題ができなかった」

 

「あなたの場合は保健だけはきちんとしていて、他の科目はしてないだけよ。あと、一回きちんと病院見てもらいなさい。須川君」

 

そんなの捨てて、俺たちは処刑道具を用意していた!!……あ」

 

「………そう」

 

須川が課題してないと言うのをわかると、竹内先生は優しくそして低い声で返事していたがもうあれはアウトラインを越えてしまった……

 

「本日は、学校を終えたら皆様のお母様に本日の授業態度とロッカーに()()()()()()を全部お母様達に教えます。あと、課題は二倍増やしますで……明後日まで西村先生の方で提出してくださいね?もし、一日でも遅れたら……西村先生の補習を受けてもらいますね?」

 

「「「「そ、そんな!!」」」」

 

「嫌々!?先生は、なぜその隠している本も把握してるのですか!?」

 

「あなた達が停学期間中に、桂君達と掃除していたら見つかりましたのよ?たとえば、須川君は……「ごめんなさい!!許してください!!」……仕方がありませんね。ですが、本日の授業をきちんとしてくれなかったので、隠していた本はお母様達の方に送らせていただきます」

 

竹内先生が笑顔でそういうが、それはもはや死刑宣告であり先程まで明久の処刑を考えていた面子達は真っ青になっていた……

 

「では、気を取り直して……吉井君はまたなにかをしたのですか?」

 

「なんで僕!?」

 

「覗きの件でも主犯の一人であって、大概のトラブルは吉井君から始まっているのですよ?いったい何をしたのですか?」

 

「そ、それは……」

 

「先生、今回は俺も理解できないことがあるのでそこは許してあげてください」

 

「ヅラ……!」

 

「ヅラではない、桂だ!!」

 

竹内先生の言う通り、大概明久からトラブル発生しているが、今回は島田も絡むのでそこは許してあげてほしいと伝えると先生は少し考えながら理解していた

 

「そう……。そうね、そこは本人達で解決してもらうとして……桂君は、教科書たてて何をしてるのですか?」

 

「早パンを食べてます!そして、すごく美味しい……ぶぼぉ!?

 

「それを言うなら、朝御飯を食べ損ねたので、今食べていると言いなさい。全く、休み時間に食べなさい……」

 

先生は俺の言葉に聞いて呆れるように、頭に教科書叩いているが今のは痛かった……!いっておくが、これは先生と俺の関係だから出来ることであり、決して良い子は真似するなよ!そう心のなかで呟いてると、一時間目の終了を告げるチャイムが鳴り響く

 

「あらあら、今日の授業はここまでにしますね。次から先生の授業はきちんとしてくれると嬉しいからね」

 

「「「「はい……!」」」」

 

先生はにこやかに出ていくのと反対にさっきまでFFF団の男子達は真っ白に燃え尽きていた。どうやら、男にとっての神秘の本が親にばれると言う酷いお仕置きに凹んでるが相手が悪すぎたな……

 




思い付いたので、投稿しました!
2021年度最後の投稿になるかと思います!!
来年もよろしくお願いします!

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