一時間目はあんなことがあり、朝に騒いでいたFFFは落ち込んでいた。まぁ、まさかの神秘本を保護者に送られるとわかるとそれはかなり落ち込むだろうな……
「ヅラ」
「ヅラではない、桂だ。そして、つい最近食あたりで倒れていた桂だ」
「誰もそこまで求めてねぇよ!って言うか、食あたりって……いや、まさかな………」
坂本が、呼び止めているが俺としては今それどころではない。何故なら、このとんでもない雰囲気の教室をどうにかしないと確実にめんどくさいことが起こる……
「坂本、あれをみてどう思う」
「あれ?……あー……」
指差した方向を見ると、明久と島田がいるが、俺が言いたいことを察した坂本がなんとも言えない顔になっていた。当然、俺もまだ色々と状況が把握できてないが……把握はできてないが……!
「……?」
「……ん」
明久が島田を見ようとすると、島田は顔を真っ赤にして目を背けていた。そして、影では物凄い殺気で明久を見ているのが、よくわかる
「やれやれ、停学明けに早速トラブルを起こしてくれるとは明久らしいな」
「だな。そういえば、坂本は停学期間は連絡つかなかったが……?」
「………翔子に拉致されて、洗脳されるかと思った」
「まて、それはそれで面白ー恐ろしいことを聞いたのだが?」
「貴様……今面白いと言おうとしなかったか?俺がどんだけ恐ろしい思いをしたと思ってやがる……!!」
「その言葉そっくり返そう……!貴様達のばか騒ぎしたせいで、俺の肩身がどれだけ狭いと思っている……!!」
坂本が戦闘体制に入ろうとしていたが、その背後には悲しみと怒りが漂っていた。坂本には悪いが、先週は俺にとっては色々と大変な時間だったのだから俺にも文句は一つ、二つを言わせろ!!
「ねぇ、アキ……となりに座っていい?」
「あ、うん……」
坂本と睨みあっていると、島田はいつの間にか明久のとなりに座っていた。本当に島田は、このすこしの期間に何があった?先週はその素振りは全く見られなかったが……まさか!?
「明久がついに島田を襲ったとか!?ぶべらぁ!?」
「…襲った?…はぁはぁ、僕はそんなことをしないよ!!取り消してよ、今の言葉!!」
「今のはお前が悪いが、おい……それ俺の机だぞ?」
明久が顔真っ赤にしながら俺の頭に投げたのは坂本の使っている机だった。己、力業でそう来ると思わなかったぞ……
「あ、そうなの?汚いのがあったからつい投げてしまったよ……」
「おいおい、どうやら停学期間中に顔面が不細工なっているだけではなく、心も汚くなったのか?」
「あははは、それは雄二でしょ?汚いことには雄二が一番凄いのだから」
「ははは、お前には負けるよ。お前の本当のバカさにはな」
「貴様らの場合はどっちもどっちで当てはまるだろ。女泣かせの明久に人生の墓場踏み入れる坂本」
「「ヅラ、表に出ろ」」
明久と坂本がお互いに罵り合うから、仕方がなく、こいつらには現実をみてもらおうと正論を言うと明久と坂本が此方を睨んでいた
「表に出てどうする?どうせ、貴様達が負けるのにやる意味はないだろ?」
「ふ、そんなことを言うのも今日でおしまいだ。あの日のプール掃除の決着を今つけないか?」
「いいね……。二人とも泣かせてやるよ!」
俺の言葉に明久と坂本も、明らかにスイッチが入って俺達は互いに睨みあっていた。先に動けば…一人が確実に漁夫の利を得ることになる……それだけは避けないと……
「「「いざ尋常に……「御姉様ァァ!!!」……勝……ぶぼぉお!?」」」
俺睨みあって喧嘩をしようとしていたタイミングで野生の清水がドアを蹴り、飛び出てきた。その外れたドアは、勢いがあり見事に俺たちの方へと直撃して下敷きなっていた
「あぁ、御姉様!御姉様!!」
「み、美春!?」
「あの地獄の一週間の合宿で、御姉様が触れる事が出来ない日々でしたが……!御姉様の体を触れて美春は元気が出ました!!」
「美春、少し離れなさい!?」
「嫌です!!御姉様成分を満タンにするまでは、永遠に動きません!」
「それ、死ぬまで離れないと言うことよね?!!いいから、離れなさい!!」
一週間も触れていないだけで、清水は何故そこまで興奮する……そもそも、自分が撒いた種なのに………
「美春、ごめん……私はあなたと付き合えないわ」
「何故です!?美春はこんなにも御姉様を募っていますのに!」
「無理よ……だって……うちはアキと付き合うのだから!!」
「「「秘技、畳み返し!!!」」」
シュカカカカッ
「「「チッ」」」
衝撃的な告白と同時に大量のカッターが倒れている俺達に攻撃を仕掛けてきた。さすがにヤバイので、秘技畳み返しで防ぐと畳に刺さる音とそして教室中からの舌打ちが聞こえた
「貴様らぁ!!坂本や明久だけならまだしも、俺を巻き添えにするな!!狙うのなら、こいつらだけにしろ!!」
「「ふざけるなぁ!?」」
さすがに狙われたのは不本意なので、これはクラスの仲間として指摘しないと俺の命が危ない!!そうやり取りしていると、鉄人が教室に入ってきた
「さぁ、授業を始めるぞ、今日は遠藤先生が別件で外しているので俺がビシビシ──ん?……清水か?授業が始まるから自分の教室に戻るように」
「きょ、今日は特に大事な用なんです!西村先生、今だけは美春を見逃して下さい!」
「特に大事な用?それはどんな用だ?まさか俺との補習の時みたいに、『邪魔者のいない教室でお姉さまと一緒に授業を受けたいんです』とかじゃないだろうな?」
「いいえっ!今日は『この教室の男子全員を殲滅する』という大事な──」
「出ていけ。今後この教室への立ち入りを禁じる」
清水の目的地を聞いて、鉄人は襟元をつかんで外につまみ出した。まぁ、こればかりは清水の発言が悪かったと言わざる終えない。しかし、島田と明久が付き合うのか……なんか信憑性がないな……
ここまで読んでいただきありがとうございます!
すこし色々とありましてようやく一段落?つきました……
少しずつ活動再開しますので、よろしくお願いします