少しずつのせますのでよろしくお願いいたします!
教室に残っているのは、俺と坂本と明久と姫路の四人で、この後の動きを話していた。坂本の性格上、明久を使うなにかをするはずと俺は見た!
「さて、次の鍵は明久と姫路だな」
「「ほへ?」」
それぞれのメンバーに指示を出していた坂本は次の鍵はこの二人だと言うと、二人とも同じリアクションをしていた
「この二人が鍵…なにかあるのだな?」
「あぁ、それは間違いないが…そういえば、ヅラは今日は何を食べたのだ?」
坂本が思い出したように聞いてきたが、もうそんな時間なのか?まぁ、とりあえずは回答だけはしておくか
「ヅラではない、オニギリマンだ!!そして、今日の食べた物は、そんなの決まっている。おにぎりだ!」
「いや、そんなどや顔をしても……ってまて!?どこから、おにぎりを作るための釜とのりを用意している?!」
「自前でな。明久は触って作る分だけなら許そう」
「なんで!?!っていうか、本当にどこから用意したの!?そして、食べるのはダメだけど、作るだけなら良いって悲しいよね?!」
「当たり前だ!誰がお前のために作る!」
もともとの作戦を失敗させたやつに食わせるほど俺はお人好しではない。何よりも、おにぎりを作るのはいいぞ、心が穏やかになるからな
「まぁ、ヅラはおいといて……。所で、明久は今日は何を食べた?」
「雄二、そんな話をしている暇はあるの?」
「いいから答えろ。これはこれで大事なことなんだ」
「いつも通り水を飲んだくらい」
いつも通りに食費を回さずに遊びで使って、水を飲む生活を起こすのは世の中は広いと言えど、こいつくらいだろうな
「たったそれだけ?それはいけないな明久!お前は今回の作戦の要だ。しっかり食べて力をつけてもらわないと!なぁ姫路?」
「え?そうですね。確かに明久君はいつもきちんと食べていないので心配です」
「確かにな。こいつはもはや、人造人間アキちゃんといわれても仕方がないな」
「ヅラ、なにげに失礼なこと言わないで?!!僕はきちんとした人間だからね!?!」
そういうが、水だけ飲んで生きて過ごすのはこいつくらいとしか思えないし、水さえあれば生きているのは明久だけなのでは……
「そこで、だ。姫路には頼みがある」
「はい!」
「何か食べ物を作ってやってほしい」
「いやー!ごめん!今、僕はお腹満腹で食べきれ無いよ!」
明久がそういうが、坂本は悪魔の微笑みをしているのを俺は見逃さなかった。そして、俺もこれは流れを乗るべきと判断して制した
「水だけでお腹一杯になるわけがなかろう。そんな我慢をしなくっていいぞ」
「それもそうだよな?全く……明久は姫路に迷惑かけまいと我慢しなくていいんだぞ。なあ、姫路?」
「はい!あっ、でも、お昼はもう過ぎちゃったので何も残っていなんです……」
「安心してくれ。調理室の鍵を借りてきた。材料もある」
姫路の一言で明久は安堵の表情を浮かべるが、この悪魔が、そんなの予想してないはずがないし、すでに手を打っていて、明久の安堵の思いも虚しくポケットから小さな鍵を取り出す坂本。それを見て明久の顔がどんどん青ざめていた
「明久くんは何を食べたいですか?」
「そうだね…た「ゼリーがいいぞ?」!?」
明久がなにか言う前に坂本が答えて言ったら姫路は「頑張って作ります!」と気合いいれて出ていった
「どういうつもりだ……雄二!」
「別にお前に恨みがあってのことじゃない。姫路の料理が必要なだけだ」
「姫路の料理がなにかに繋がると言うことか?」
「そうだ」
俺の確認に、坂本は真面目にうなずいていた。それを知った明久が安堵するように坂本に文句いっていた
「なんだ。それならそうと言ってくれたら良かったのに」
「残念なことを伝えよう。姫路がああ言った以上、姫路はお前に食べさせようとするだろうな」
姫路の性格上、明久の事を思って絶対になにか作るはずだからそう指摘すると、明久は顔色悪くしながら慌てて立った
「こ、こうしちゃいられないっ!」
「明久、どこに行くんだ?」
明久が真っ青になりながらどこかにいこうとすると、坂本が確認するように聞いてきた
「姫路さんの後を追うんだよ!せめてどんな物を作っているのかだけでも確認しないと!」
「ほう、それなら俺も行こうかな?」
「ふむ、俺も参加させてもらおうか。一度は姫路の料理はみたいし、気になる」
「あははは、姫路さんの手料理食べていいんだよ?………まじで」
「御免こうむる。俺はまだ死にたかないからな……まじで」
こういうが、二人とも大事なことを忘れてはいないだろうか?姫路の料理を見に行くと言うことは何かを知ってはいけない気持ちになるのだが……
「もう人生のピリオドを打つ坂本とか、不倫疑惑扱いされる明久もどちらもただではすまないだろうな」
「「余計なことを言うな!?」」
だが、この二人もだがここの学園の2年生は大事なことが忘れている。それは学園長の裸を見てしまった不名誉なことになっているのだからな
「まぁ、姫路の方の料理を見に行くか」
姫路の手料理が気になり行動を起こしていたが、明久は道中ずっと、「僕は今から死ぬのか」と震えるように連呼していた
「いい加減に落ち着け。どうなるかわからないだろ?」
「そ、それもそうだね!それじゃ、開けるよ?」
明久の言葉に俺と雄二も無言で頷く。姫路に気付かれないようにこっそり扉を開けて中の様子を窺っていた
「(まだ始まったばかりだな?)」
「(そのようだね)」
まだ調理を始めたばかりのようで、特におかしな点は見当たらない。姫路が棚からボウルを二つ取り出して何かを入れているのが見える
「(この状態だと問題なさそうだな。いや、普通の光景に見えるからそうかもしれないな) 」
「(そうだね。ゼリーくらいなら大丈夫かもしれないね)」
「(大丈夫だと逆に困るんだがな……)」
坂本の言葉に、明久は今にも坂本に攻撃したいと言わんばかりに睨んでいた。まぁ、今は落ち着いて状況を見守ろうではないか
〈えーっと………まずは、ココアの粉末をコーンポタージュで溶いて…〉
「(か、彼女は何を作ろうとしているの!?いきなりゼリーから遠く離れた何かになっているような気がするんだけど!?)」
「(静かにしろ明久。姫路に見つかるぞ!)」
姫路が突然、ゼリーから離れたなにかを作ろうとしていた。そんな姫路の声を聞いた明久は焦っていたが、坂本が窘めたいた
「(む、オレンジとネギ……?)」
〈オレンジと長ネギ、どっちを入れると明久君は喜んでくれるでしょうか・・・?〉
「(迷わない!その二つの選択肢は迷わないよ姫路さん!)」
「(おそらく貧弱な食生活を送るお前の為に栄養価に重点を置いた特別料理を作ろうとしてるんだろうな…味を度外視して) 」
「(そんな!?気を遣わないで普通でいいのに!)」
「(彼女にとって普通がこれなんだろう。彼女の優先順位で味は栄養より下なんだろうな) 」
坂本の言う通り、明久のために色々と考えて作っているのはわかるが、味がどんなのを作るのはかもう想像できないな
〈あとは、隠し味にタバ――〉
「(これ以上は聞くな明久!食えなくなる)」
「(待って!せめて最後に入れられたのが 『タバコ』なのか『タバスコ』なのかだけでも確認させてよ!)」
「(ほらいくぞ明久!)」
「(い……イヤだぁ!)」
坂本に首根っこを掴まえてズルズルと引きずられ、明久達は調理室を後にした。俺も聞きたいような聞きたくないような気持ちでこの場を去ったが……姫路は本当に何を作ろうとしている?
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