清涼祭当日を迎えて俺達は交渉したクラスから、荷物を引き取って教室に運んでいた。EクラスもDクラスも約束をたがえずに机を搬出させてくれた
「桂、この場所で良いか?」
「さて、坂本よ。これで、Fクラスで置く予定の机は全部だぞ」
「でかしたぞ、ヅラ。交渉をお前に任して正解だったな」
「ヅラではない、桂だ。それと、装飾は女子が行うことでそこそこ見栄えはよくなったのはいいな。あぁ、それとテーブルのほうはこれで問題ないし、畳の方もきれいにさせといたぞ」
俺は畳の方をきれいにさせる方法を知っていたのである道具を見せると坂本も感心していた
「ある程度こんなのを綺麗にしてくれたら助かるよね……しかし、元々あったFクラスのテーブルを隠してるがあれで大丈夫なの?」
「問題ない。あそこを見た場合はこちらも出るところを出るまでだ……違うか?」
「ふ、同じ考えだ……って悪い、少し用があるから抜けるな」
明久の心配に俺達はまとめてテーブルで隠しているが、もし覗いた場合は出るところでた方が良い
「あいつも忙しいなぁ……」
「でもこれでもう大丈夫だね!」
「えぇ、そこに覗くやつがいるのか怪しいところね。でも、ここまで装飾が完璧なら後は出し物ね!」
「……飲茶も完ぺき」
「「うわ!!」」
背後からいきなりムッツリーニが現れた。しかもその手にはメニューの一つを持ってきたのだが、その作ったメニューは……
「……味見用だ」
「胡麻団子と陶器のティーセット……ふむ、かなりの完成度だな。先に島田と姫路と秀吉食べてくれないか?」
「え、いいの?ならお言葉に甘えて食べるわ」
「なんか悪いのぅ。先にいただこう」
「はい!」
そういうと俺と明久と雄二以外のメンバーはお茶と胡麻団子をいただいた。こういうのは先に頑張ってくれたものが食べるのが礼儀だと思っている
「お、おいしいです!こんな食べやすく美味しく作るなんてすごいです!」
「本当ね。表面はカリカリで中はモチモチで食感がいいし」
「甘すぎないのがいいのぅ。これはまた食べたいうまさじゃのぅ」
「お茶も美味しいですぅ」
「本当にこれは美味しいわ……」
「「「あー……美味しい……」」」
ムッツリーニがお盆の上においてくれたお皿をしっかりと美味しそうに食べてるならこれは大丈夫だな
「ほう、三人とも好評価なわけだな」
「みたいだね。あ、そこにも置いてるみたいだし食べない?」
「む、あんなところにあったか……?まぁいい、食べようではないか」
俺達はそこにあるのをなんの疑問もなく、それを口にすると………
「ふむふむ、ほうほう。表面はゴリゴリでありながら中はネバネバ。甘すぎず辛すぎず……ごふっ!?」
「ほうほう、中々新鮮な感触…天誅!?」
俺と明久はその食べ物を食べた瞬間に地面に倒れて俺は脳内に様々なことが駆け巡っていた
『お前も鬼にならないか?』
『お前ももう!!過去にとらわれたまま戦うのは止めろ!』
『ヅラではない、桂だ!!』
「っは!?な、なんだ!?今の脳内によぎったのは……!?」
「起きたか!?お主と明久はさっき、姫路が作ったものを食べたのじゃ」
「……!!!」
「む、ムッツリーニ!どうしてそんな脅えた様子で胡麻団子を僕の口に押し込もうとするの!?無理だよ!食べられないよ」
秀吉が教えてくれた情報に俺は震えていると、ムッツリーニが明久に全部食べさせようとしていた。明久も必死に抵抗していると我らの代表坂本が用を終えたのか教室に戻ってきた
「よう、戻ったぞ……ってこれは?」
「手作り完成したから味見をしていた」
「雄二もいる?」
「へぇ……うまそうじゃないか。どれどれ?」
坂本は俺たちの言葉に疑うことなくそれを口にして俺と明久は心のなかでガッツポーズしていた
「…たいした男じゃ」
「雄二。キミは今最高に輝いてるよ」
「英雄坂本雄二に……敬礼ぃ!」
「「「「おう!」」」」
「お前らなんで敬礼をしてるんだ?……ふむふむ、外はゴリゴリでありながら中はネバネバ。甘 すぎず、辛すぎる味わいがとっても……ごふっ!?」
坂本は俺たちが何で敬礼したのかわからずにそれを味わった瞬間にとんでもない声を出して地面に倒れた
「あー、雄二美味しかったよね?」
「ふっ。何の問題も無い……あの川を渡ればいいんだろう?」
「救命措置開始だ!!代表を死なすな!!」
「「「「了解!!」」」」
俺たち四人は坂本を救助しながら、動いていると、島田達の意識が覚醒した
「え?あれ?坂本君はどうかしたんですか?」
「あ、ほんとだ。坂本、大丈夫?」
「大丈夫だよ、ちょっと足が攣っただけみたいだから、おーい、起きろー」
おどけた口調だが、明久の手は必死に心臓マッサージをしている。俺とムッツリーニと秀吉は水分をひたすら坂本に流し込み意識覚醒を促していた
「六万だと?バカ言え。普通渡し賃は六文と相場が決まって――はっ……」
「雄二、足つったのだよね?」
「つった?足が攣った?バカを言うな!あれは明らかにあの団子の―「もう一個食べさせるよ?良いんだね?」……足つったんだ」
「ふーん、坂本って足を攣りやすいのね。前もつっていなかった?」
「まぁ、よく鍛えられていてもつりやすい体質なのだろう」
「そうそう。雄二って余計な脂肪がついてないでしょう?そういう体って、意外と筋が攣りやすいんだよ。ほら、美波も胸がよく攣るからわかると……ごふっ!?」
「アキ……その喧嘩買うわ」
「ドウドウ……落ち着け、島田」
「そういえば、雄二はどこにいっていたのじゃ?」
「ん、あぁ少しな……それよりも喫茶店の準備はいいか?」
「問題ない。あとは代表の貴様が合図を出したらいけるがな」
「そうか。あと、ヅラが俺の代わりに少し仕切れ」
「む、構わないがどうした?」
「俺と明久が大会出ることになってな……」
ほう?大方こいつが出るのは、霧島の目当てが気づいて参加か?それとも、姫路のために協力して出ることになったのか?
「もしかして賞品が目的とか?誰と行くつもりなの?」
「吉井君。私も誰と行きたいのか気になります」
「明久は俺と行くつもりなんだ。俺は何度も断っているんだが……しつこくってな」
「「!?」」
「うむ、優勝商品は何だったかのぅ……?」
「……」
「なるほど……」
その優勝商品で明久を誘おうと思ったが、坂本と、一緒にいくことに不満を感じてるみたいだな
「やっぱりあんた、木下よりも坂本のほうがいいのね……」
「ちょっと待って!!その「やっぱり」って言葉がすごく引っかかる!それと秀吉、少し寂しそうな顔をしないで!!」
「明久君。男の子なんですから女の子に興味を持ったほうが……」
「それが出来れば明久だって苦労しないさ……」
「雄二、もっともらしいこと言わないで!全然フォローになっていないから!?」
「明久、俺はお前がどんな性癖でも俺は友として信じるぞ」
俺は肩を叩きながら優しく言うと、明久は涙目で俺に抗議していた
「ちょっと待って!?何でそんな優しい顔で言うのさ!?」
「っとそろそろ時間だな。行くぞ明久」
「く……とにかく、誤解だからね!」
「あ、行っちゃいましたね………」
姫路達は明久がいくのを見届けた俺は全員を見渡した
「全員よく聞け!!」
「「「「はい!」」」」
「良いか、この戦いはこの不備を整えた学校に対する攘夷するチャンスだ!!勝ちたいものはしっかり接客を!しっかり美味しい料理を提供するのが俺たちの勝つ条件だ!」
「「「「「おう!」」」」」
「この教室に不遇を与えた学校に天誅与えるチャンスだ!!勝つぞ!!!」
「「「「おぉぉぉぉ!!」」」」
「いやお主達は何をするつもりなのじゃ!?!」
俺の言葉と共にクラスは盛り上がり、そんな中、秀吉は冷静に突っ込んできたと共に俺達の戦いが開幕された
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