俺が竹内先生とあの教頭の話をし終えてから、決勝戦の会場へと歩いていった。そこにはすでにムッツリーニが席を取っていてくれたのだが……
「優子っちがいるのは驚いたな」
「代表が仕事で抜けれない代わりに私が見に行くことになったのよ。まぁ、それにあれだけ教えていたのだから決勝戦だけは見届けようと思ってね」
Aクラスで霧島と久保につぐ、Aクラスの実力者で俺達Fクラスの友達でもある秀吉の姉だ。Aクラス戦を機に知り合い、明久達の特訓も付き合ってくれた
「……明久達は、やはり昨日女と……」
「あぁ、それを付け加えるなら坂本は霧島に明久は優子っちに指導されていたぞ」
「……ギルティ……っ!!」
「ちょ、その男の子凄い血の涙流しているけど大丈夫なの?」
優子っちはそういうの慣れていないのかすごく引いていたが残念ながらFクラスでは、こういうのは日常茶番なのだから問題ない
「問題ない。この程度いつも通りのことだ」
「いやいや…それはそれで問い詰めたいような気がするのだけど……」
「……もうすぐ始まるみたいだ」
ムッツリーニの言葉を聞くと俺達は決勝戦の舞台の方へと見据えた。司会者は見たことない人だからおそらく外部の人間だろう
《さて、皆様。お待たせいたしました!これより試験召喚システムによる召喚大会を行います!》
「「「「「イエーーイ!!」」」」」
《今回、召喚獣大会、決勝戦の組み合わせは、面白い組み合わせと私は思います!それでは、選手登場をお願いします!!》
司会者の言葉に煙が吹き荒れて、そこから出てきたのは我らFクラスの坂本雄二と吉井明久がゆっくりと歩いてきた
《彼らは二年Fクラスの選手達です。二年Fクラス、吉井明久君と坂本雄二君です!!今大会は、何と、最高成績のAクラスを抑えて決勝戦に進んだのです!これはFクラスが最下級という認識を改める必要があるかもしれません!》
「「「「おぉぉ!」」」」
「あの準決勝のだけは納得いっていないけどね……!」
「優子っち、落ち着け」
あいつら準決勝の時何をしたのだ?優子っちが今にもスーパーサ○ヤ人になりそうな雰囲気を出しまくっているのだが……?
《ご存知の方もいますが、文月学園はAからFクラスまであります!Aは学年で優秀で、Fクラスは学力がまだまだ足りないという下のクラスなのです!》
「まぁ否定はしない。それに、明久はFよりもさらに下の学力な気がするな……」
「……小学生よりもやばいかと」
《ですが!!この文月学園は試験召喚システムのおかげで、最低クラスの生徒もやる気を上げているのです!そして、事実!Fクラスの生徒でも決勝戦行けるということは、このシステムがあるお陰で学力も向上していくのです!》
「「「「おぉー!」」」」
司会者が、この文月学園のPRを含みながら観客達の好感触を得ていた。さすが、プロというべきか盛り上げるのが上手いな……
《そんな快進撃を続けているFクラスの決勝の相手は……!》
司会者の言葉と共に煙が吹き荒れて、そこに出てきたのは常夏コンビで、教頭の手先の人間達だった
「「……!」」
《快進撃を続けているFクラスに対する選手達は、三年Aクラス所属夏川俊平君と同じくAクラス所属常村勇作君です!皆様こちらも拍手でお迎え下さい》
司会者がそう名前をあげると、二人とも余裕たっぷりの雰囲気で拍手を受けながら入場してきた
《出場選手が少ない三年生ですが、それでもきっちりと決勝戦に食い込んできました。さてさて、最年長の意地を見せることができるでしょうか!?それでは、この決勝戦で初めて見る方もいると思いますので、ルールを簡単に説明します!》
司会者が説明はいると共に明久達は何やら先輩達と話していたが、俺達には聞こえないな……。いったい何を話しているのか気になる
「ここからだと聞こえないわね……」
「いったい何を会話しているのやら……明久達がものすごくメンチきっているのに対して三年はなぜか引いている?」
「……仕方ない」
ムッツリーニはポケットからなにかを取り出そうとしていたのを俺達は??となっていた
「……会話通信機~!」
「そ、それはまさか……ドラ○もんの秘密道具のーー「なわけないでしょうがぁああ!!」がふ!?」
ムッツリーニはイヤホンらしきのを、手元に取り出して小さい声で叫んでいた。俺はそれを見て目を見開いて震える声でそれを言おうとすふと優子っちが、素早い回し蹴りで俺を地面に叩きつけた
「どう見ても盗聴でしょ!?」
「何を言う……立派な秘密道具だろ?」
「そういう問題じゃない!!」
「……シャッターチャンス……逃し……ごぶっ!?」
俺と優子っちが揉めていると、ムッツリーニは先程の優子っちの回し蹴りをシャッターチャンスと思いとろうとしていたが、鼻血が吹き荒れて倒れていた
「また!?」
優子っちはムッツリーニが倒れるのを見てまた倒れたのか!?と驚くが俺達Fクラスはいつも通りのことだから大して気にしない
「……この会話通信機をつかうといい……必ず会話が聞こえる」
「格好つけているところ悪いが、足元プルプル震えているし、まだ回復しきれてないぞ。全く…そんなのでは立派な攘夷志士になれないぞ」
「待ちなさい!?あなた今すごく不穏なことを言わなかった!?」
「何を言う?俺はいたって正常だ」
それを言うなりに会話通信機のイヤホンを耳につけると明久と常夏コンビの会話が聞こえた
『『絶対に許さねぇ……!』』
明久と坂本が声揃えて小さい声でなにか恐ろしいことをいっていたが、俺はそのイヤホンを少しとり……
「桂君?」
「ムッツリーニ、輸血開始だ。さぁ、オベを開始しようではないか」
「この少しの間何があったのよ!?」
優子っちが驚いてるが俺はムッツリーニを輸血しながらさっきの台詞は俺に向けてではないと信じてる……よ?
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