俺とムッツリーニと優子っちは、明久達の決勝戦の勝利を見届けて、周りの人たちと同じように拍手していた
「あの二人は大したものね。あんな上の学年相手にでも、引かずに積極的に戦って勝ったのだから……」
「うむ。普通に考えれば、向こうが明久達を嘗めていたというのもあるが………」
「……勝利の執念があったのは明久達だった」
俺たち三人は決勝戦の結果で明久達の戦いぶりを評価しながら、三年の敗因も話していた
「結果的に見れば、明久達が上の学年のAクラスに勝つのは驚きかもしれないが、俺達はなにも驚くことがない」
「そうね、あんだけ勉強を教えたのだからね……。じゃ、決勝戦終えたし私はクラスに帰るわね」
優子っちはそれだけを言い残すと自分の教室の方へと歩いて帰った。ムッツリーニも知らない間に教室に帰っていき、俺も帰ろうかと思うと……
「大河君、少し良いかしら?」
俺を呼び止めたのは現国兼政治・経済を教えてくれている人で俺の遠い親戚関係に当たる竹内先生だった
「どうしました?」
「今一人なら、生徒指導室に来てほしいの」
「なぜ!?ま、まさか……ビックリ爆弾をこっそり作っていたのがばれたのか!?」
「その件は初耳ね。後でお姉さんとお話ししましょうか」
「し、しまった!?」
うっかり俺のしてることがばれてしまい、冷や汗が止まらずに震えていると、先生はあきれるようにため息ついた
「とりあえずは生徒指導室にいきましょう」
俺は問答無用で、生徒指導室につれていかれた……因みに生徒指導室の鍵を鉄人に鍵をもらっているそうだ
ーー生徒指導室ーー
一応、このクラスのお手伝いは遅れるか間に合わないかもと姫路達に連絡を入れた俺は生徒指導室で、先生と二人きりだった
「……以前いっていた件の話よ。因みに盗聴の心配はないわ」
「なぜ盗聴を……あぁ、なるほど」
大方、あいつら……教頭の連中を警戒しているのもある。この部屋に盗聴されている問題ないとわかると、俺と竹内先生と向き合った
「さて、例の件だけど……証拠は掴めたわ」
竹内先生から写真と資料を見せてもらうと、俺はそれを見てしかめ面になっていた
「やはりあの不良達は……教頭の差し金か」
「えぇ。少しつけがあって調べると、そういうことだったみたい」
「そして、今回の三年の件……ここまで証拠を揃えば教頭を取り押さえできるのではないですか?」
「うーん……これだけではダメだと思うから学校にある教頭の部屋に、多分確実な証拠はあると思うわ。ふふふ、生徒に手を出した報いを必ず受けさせてあげる」
「あぁ、そうですよね……」
どうやら、教頭は竹内先生に怒りを触れさせてしまったか……普段は優しいが、身内や自分の生徒が傷つけられると妥協せずに問い詰めていくのだが、それがまた恐ろしい……
「今日中には話をつけにいくつもりだからね。それと、もうひとつ話があるわ」
「まだ、ありました?」
「先程いっていたビックリ爆弾の件を話しましょう」
「………あ………」
「少し制裁ね……」
「あ、ちょ………ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!」
竹内先生…いや、従姉さんの優しい笑顔と共に恐ろしい制裁を俺は味わうことに………次に目を覚ましたときは保健室で、時間をみると清涼祭の終わりの時間が迎えていた
「いたた……」
「目が覚めたか、ヅラ」
「坂本か……?っていうか、ヅラではなく桂だ。そして、なぜ明久達も??」
「ヅラが保健室にいると聞いてね。これからババアの方にいくのだけどくる?」
「あぁ、なるほど……では行こうか。それよりもなぜ俺は保健室に??」
俺は保健室を出ようとしながらも、なんで保健室にいたのか記憶がないので聞いてみると……
「竹内先生が、生徒指導で話してるときにお前が椅子から転んで頭強打したと聞いたぞ」
「そうだったって……?まぁいい」
秀吉が、俺に状況を説明してくれた。しかし、なんで椅子から転んでいたのか覚えてない。そう話しながら学園長室へと着いた
「失礼しまーす」
「邪魔するぞ」
「お祖母ちゃんお年玉ください」
「お主ら全く敬意を払っておらぬぞ!!それと、大河それは失礼じゃ!?」
「あんた達は本当に礼儀知らずだねぇ……それと、誰があんたのお祖母ちゃんだい!?はったおすよ」
秀吉は俺たち三人の入り方に咎めており、学園長は俺の言葉に突っ込みを入れて疲れたといわんばかりのため息をはくと明久は、嬉しそうに報告していた
「あ、学園長。優勝の報告に来ました」
「言われなくてもわかっているよ。アンタ達に賞状を渡したのは誰だと思ってるんだい……。それにしても、随分と仲間を引き連れてきたもんだねぇ」
「一応こいつらも被害者だから、元凶の顔くらい拝んでも罰は当たらないはずだ」
「ふん、そうかい。そいつは悪かったね」
「そして学園長は涙を流しているのであった……」
「流してないよ!何勝手に捏造してるのだい!」
「……火に油注いだ……」
秀吉達がこの学園長室に来た理由を坂本がのべると、学園長は口調は粗いものの申し訳なさそうに感じるのは気のせいではないはず。そんな俺の呟きに学園長は否定していて、ムッツリーニは小さい声でしてきた
「それよりも腕輪を返しましょうか?」
「いや、それはすぐに不具合は直せないさ」
「返す……?不具合とかどういうことだ?」
「あ、うん。この腕輪には暴走する危険があるから、教室の改修と交換条件で僕達がこれをゲットするって言う取引を学園長とーー「まて、明久!!」……へ?」
「……盗聴の気配!」
坂本は明久に呼び止めるも発してしまい、俺は嫌な予感をして出ると見覚えのある背中が見えた。ムッツリーニは、盗聴の気配あるというと共に俺は学園長室を出ると見覚えのある背中が見えたので、懐に隠してるのを取り出した
「逃がさない!!はぁぁ!」
「「おぉぉ!?!」」
俺はビックリ爆弾を見覚えのある二人組に全力投球で投げるも二人の後ろで音が爆発して当たることなく逃げた
「すまん、逃げられた!!」
「っち、ババァとの話は後だ!明久達いくぞ!」
「え、え?!」
「竹原一派の仕業で今の会話を盗聴された!つまり録音をされた可能性は高く、このままでは、不味いぞ!!」
「そ、そんな!!絶対に止めよう!!」
「「「おう!」」」
明久の言葉と共に俺達はこの盗聴をした人間を追いかけていくことに……
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