俺は翔子の脅迫とも言わんばかりの、あの紙を見せられて抵抗をするの諦めた。抵抗をすることを諦めた俺と生き生きと脅迫しかけた翔子は如月ハイランドの付近へと近づいていた
「……俺は無力だ……」
「……やっと着いた」
必死に抵抗したにも関わらずここに来たことに落ち込む俺をよそに翔子は誰が見てもわかるように喜んでいた
「(ふむ……こいつのそんな喜んでいる姿を見ると連れてきた甲斐もあるかもしれないな……)よし、翔子」
「うん…」
「帰ろう」
「……だめ」
俺はここで帰ろうとすると、翔子は逃がさないと言わんばかりに肘をしっかり固めて極めてくる
「ははは、翔子………俺の肘間接はそちらに曲がらないぞ」
「…恋人同士は皆こうしてる」
「恋人同士でもここまで極めねぇよ!?っていうか、お前は腕を組むという仲睦まじい行為とサブミッションを同様に考えてないか!?」
「え?」
「何言ってるんだという顔をするな!?やべぇ……感覚が……!」
「……兎に角、行く」
「がっ!?翔子!?せめて、関節技を解いてから歩いてくれ!本当に肘関節が逆方向に向いてしまうから!?」
絶対にこいつは俺の腕のことを考えずに普通に歩いてるな!?やべぇ、本当に感覚なくなりそうだ……そう考えながら、ゲートの前に立っていた係員の青年の前に連行された
「いらっしゃいマセ!如月グランドパークへようこソ。本日はプレオープンなのデスが、チケットはお持ちですか?」
「……はい」
「拝見シマース。………!?!」
係員はそのチケットを受け取って俺たちの顔を見ると、笑顔のまま一瞬固まった。翔子がそんな係員の様子を見て不安そうに表情を曇らせる
「……そのチケット使えないの?」
「いえいえ、すこしお待ちクダサーイ。……こちら零、例の連中が来た。ウエディングシフトの用意を始めろ。連中に幸せを届けるぞ」
係員はポケットからトランシーバーを取り出し、俺たちに背を向けてどこかに電話をし始めて不穏なことを言いやがった
「……ウェディングシフト?」
「おい、こら!!!今テメェ、流暢な日本語しゃべらなかったか!?それになんだ、その不穏な言葉は!?あと、翔子……それは聞き流せ」
「Oh.気にしないデくだサーイ、こちらの話でーす。それに日本語むつかしくてワカりまセーンー」
「ぐ……!と、ところで、そのウエディングシフトとやらは必要ないぞ?入場だけさせてくれたらあとは放っておいてくれていいからな」
これ以上こいつらの思惑にのせられたくない俺はエセ野郎にそういうと、やつは困った顔でこちらの意見を断った
「それはでキマセーン。それに豪華なオモテナシモアリマスのでー」
「不要だ。それに、こちらが拒否してるのにむりやりすぎないか?」
「そんなことアリマセーン。もし、断ればアナタの実家に腐ったザリガニを送りマース」
「やめろっ!そんなことされたら我が家は食中毒で大変なことになってしまう!」
「では、マズ最初に記念写真を撮りますヨ?」
「……記念写真?」
「ハイ。サイコーにお似合いのお二人の愛のメモリーを残しマース」
「……お似合い……嬉しい」
エセ日本人であろう係員がよりにもよって恐ろしいことを言って来たお陰で俺は逆らうと言う選択はなくなった……何せ、あの母親は本当になにするかわからねぇからたまったものじゃねぇよ!
「はぁ……わかった。さっさと済ましてくれよ」
「Oh.ワカリマシター」
「……カメラを持ってきました」
俺はもうこうなったら今だけは従ってあげようとすると、一人の係員がカメラを持ってきた。すると、エセ日本人は丁寧にお礼をいった
「Oh、アナタが持ってきてくレだのデスか!Thank You。仕事早いですねぇ。」
「(……おかしいな、帽子を目深にかぶった上に長い髪の毛のスタッフがカメラを片手に現れたうえにこんなに丁寧にお礼を言うのだろうか?)……少し試すか」
「……どうしたの、雄二?」
「少しかけたいやつがいる」
俺は、携帯を開いてある電話をかけてみるとそいつはすぐに電話を出たが……目の前のスタッフには電話がかからなかった
「な!?(こんなタイミングでの、丁寧に対応されていたのなら間違いなく奴がそうだとおもったのに……!?)」
「……雄二?」
「お客様、ドウサレマシタ?」
「あ、嫌なんでもない……ってあれ、さっきのスタッフは?」
「彼は次の仕事へと行きました。では、撮りましょう」
スタッフに促されながら俺と翔子は写真を撮り、俺は隙あれば逃げようと抵抗をしょうとしたが……
「翔子、腕に関節を決めるな!?いだだだ…」
「……夫婦になるための一歩」
「では、撮りま~ス!……はい、どうゾ」
「……ありがとう。みて、雄二」
ほどなくして似非日本人野郎が写真を持ってきた。それと同時に間接技を決められていた腕が開放されるが……
「おいこら、明らかにおかしいだろ!?」
「サービスで加工も入れておきまシター」
「こんなサービス要らねぇよ!?」
俺達二人を囲うようなハートマークと『私達、結婚します』という文字。未来を祝福する天使が飛び回っているが、俺は真っ青になっているし、これを見ればどういった経緯で結婚に至ったのかが気になるだろう
「コレをパークの写真館に飾っても良いデスか?」
「キサマ正気か!?コレを飾ったところでここに何のメリットがある!」
「……雄二、照れてる?」
「すまないが、俺はこれを見て照れる要素は微塵も感じない!それ以前に、これはおかしいと感じるだろ!?」
これを飾って幸せそうに思えるなんてどれだけおめでたい頭なんだよ!!!
「では、お客様この後を楽しんでクダサーイ」
「行こ、雄二」
「ちょ、関節を決めるなぁぁあぁ!?」
俺達のやり取りをよそに後ろからなにや係員に因縁をつけてくる声が聞こえたが、今はそれどころではなくこの関節を極めているのをどうにかせねば!!
ヅラside
俺は現在、ある場所で作業をしていたのだが、なにかを感じとり俺は顔をあげて大きな声を出した
「ヅラではない、桂だぁぁああ!!」
「え、どうしたのさ!?いきなり声だしてさ!?」
俺はあるところでなにかを感じ取って大きな声を張り上げると、明久が驚いたようにこっちを見ていた
「あ、嫌なんでもない。それにしてもやはり携帯に電話かけてきたな」
「うん、ヅラがいってくれなかったらバレたよ。でも、なんで長い髪の毛をしろといったの?」
「もし、変装しなかった場合……やつは間違いなくお前の方に電話しかけるだろ?そして、お前は携帯をうっかり持ってくからばれる」
「つまり、二重のトラップを仕掛けたと言うことだよね?」
「あぁ、案の定、仕掛けてきたがそれも不発……このまま作戦を続けるぞ!皆のもの協力を頼む!」
「「「「おう!」」」」
さぁ、明久考案の雄二&霧島のラブラブ作戦を実行しようではないか!!!とりあえずは……次の手を考えようではないか
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