明久のせいで、俺も巻き添えに食らって、坂本との鬼ごっこが始まった。しかし、坂本との鬼ごっこは案外早く終えてしまった
「……浮気は許さない」
「ごぼごぼごぼっ!?!」
坂本はあえなく、霧島に捕まり現在は水中に沈められていた。いや、溺れさせて、人工呼吸をさせるつもりでやっているのだろう
「あれ、代表に優子?」
「あ、愛子!」
「……愛子、なんでこんなところに?」
声かけてきたのは霧島と優子っちとの同じクラスの工藤愛子だった。霧島が工藤の方を見て先まで沈める動きの動作を止めると、坂本は水中から顔を出して呼吸を整えていた
「はぁはぁ……お前は俺を殺す気か!!」
「…勝つために必要なこと」
「なんの勝負だよ!?」
「はぁ…愛子はなんで今日来たの?」
霧島と坂本がコントみたいなことを、始めるのを横目で確認した優子っちが、なんでいるのかを聞いていた
「ほら、僕水泳部なんだよ。で、今日はオフなの学校に来て、やっと思いだして帰ろうとしたのだけど、人の声がしたから寄ってみたんだ」
「あぁ、愛子は水泳部だったわね。坂本君の意見を聞こうかしら?」
「それなら問題ないだろ。もう入ってきているやつがいるからな」
「「「「「え?」」」」」
優子っちは、工藤の言葉に納得すると共に、この場の責任者の坂本に意見をうかがうと聞くと坂本は呼吸が整った共に、そちらを見ると…
「お姉様!プールに行くならどうして美春に一声かけてくれなかったんですか!美春はこんなにもお姉様の事を、愛しているのに!」
「み、美春!?アンタどうしてここにいるのよ!?プールで遊ぶなんて一言も言っていないはずだけど!」
「お姉様がそこにいるなら、私はどこにでも!!」
「ほら、瑞希は落ち着いて泳いでね」
「あの子ってたしかDクラスの清水美春??」
やはり、清水美春は島田ラブで島田に恋をするようなら明久は清水に殺される未来しかないようだな?
「じゃあ、僕は着替えてくるね。あ、そうそう」
「「「ん?」」」
「覗くならバレないようにね♪」
「「なん……だと!!」」
俺は何をいっているのだと、思うと同時に明久たちの顔を見ると、衝撃を受けている。まぁ、あの言いかたされると公認のようにきこえるが……
「……雄二、今動いたら捻り潰すから」
「明久君。余計な動きを見せたら大変なことになりますよ?」
「生きて帰りたくないの?」
「いくら、吉井君達でもそんなバカな行為はしないわよね……したら……わかっているわよね?」
「「は、はい……(今動いたら殺される!!!)」」
「端から見たら脅迫だな。さぁて、俺は問題ないし、陸に上がって休憩だ……ごぼごぼごぼっ!?!」
「あんたも動くな」
「「ヅラァアァァ!?!!」」
俺は坂本達が動けないのを、おもしろく感じて、ついでに休憩をとろうと思うと後ろから頭を思いきり沈められた
「っは!?ごほっごほっ!?」
「あ、目が覚めた?!」
俺はいつのまにか意識を失っていたみたいで、なぜ気絶していたのか覚えていないのだが………
「明久……俺はなぜ青空にむけて寝転んでいる?」
「それはね、ヅラが岩下さんの手によって沈められていたからだよ」
「………つまりお前達の巻き添えに俺も動いてしまったから沈められたのか……あと、ヅラではない」
「うん、突っ込みを入れてくれるから、いつものヅラだね」
俺は起き上がると、共に明久からこの数分で起きたことをすべて話してくれた。どうやら、ピーチバレーで、明久のあげたチケットがもめていたりとか、坂本が目潰しされたりとか……
「なるほど」
「あ、桂。目を覚ましたの?ごめん、少しやりすぎたわ」
「気にするな、さすがに沈められる経験は中々無かったから気絶したが、次は大丈夫だろう」
「いや、普通にそういうのは危ないからね?律子もあれは危ないとわかって反省したけど……」
俺が目を覚ましたのをわかると、岩下は申し訳なさそうに謝ってきて菊入は少し呆れながら反省もさせたといっていた
「ま、さすがにずっとプールを浸かるの疲れていたしちょうど休憩していたところだ」
「あ、そういえば皆はお腹すいていない?」
「もうそんな時間か……ならば、じゃんけんで負けた奴が買いにくというのはどうだ?」
「お、いいな」
坂本もこちらに合流してきて、明久がお腹すいたと言うので俺は負けた奴が買いにいくと言う提案に男達はノリノリだったが……
「あ、それなら……」
姫路がなにかを思い出したようにポンっと手を打ち、嬉しそうに、あるバスケットを取り出した
「「「「!?」」」」
「ひ、姫路さん……それは?」
「実は、今朝作ったワッフルが4つほどあります。よかったらどうぞ」
姫路が取り出したその中身は手作りとおもわれるワッフルが俺たちの視界に入り、姫路の手料理被害者組達は戦慄した
「この場にいる男達に告げる、第1回!!!」
「最速王者決定戦!!」
「………ガチンコ!」
「「水泳対決ぅぅぅ!!!」」
俺の言葉を皮切りに、秀吉とムッツリーニが続いてそして明久と坂本が声を揃えて宣言をするように叫んでいた
「明久、ルールの説明を!!」
「OK!勝負するのはこの5人で、ルールはとっても簡単!このプールを往復して最初のゴールした人の勝ちという、誰にでもわかる普通の水泳勝負だよ!」
ただし、明久の説明には大きな穴がある。この戦いは、姫路特性料理のワッフルが4つで勝負するのは5人……つまり生き残れるのは1人だけだ
「お兄ちゃん達いきなりどうしたのですか」
「ふ、この貸しきりプールで競争なんて中々できるものではないでしょ?それに……」
「それに?」
「男には……時には命を懸けて戦わねばならないといけないときがある。特にこういうときでもだ……!」
「ふぇぇ……なんだなよくわからないですけどかっこいいです!!」
明久が葉月ちゃんを納得させるように話してくれているが、本当に今こういうときこそ命を懸けねば……!!
「「「「(絶対に死んでもあれだけは)……勝負だ!!!」」」」
「へぇ、面白そうだね!審判は僕がやるよ!」
「なら、始める前にしっかり体操しなさいよ」
審判は工藤愛子がすることになり、優子っちの言葉に全員が屈伸運動をし始めていた……
絶対に負けられない戦いがそこにある…!
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