バカとボケの召喚獣   作:絆と愛に飢えるシリアス

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心理と地雷を踏み抜く男

俺達は、鉄人の言われたように現地集合しないとダメと言うことになり、いつもの面子で、現地に向かっていた

 

「今回の合宿場の卯月高原は少し洒落た避暑地で、この街からは車だと大体4時間くらい、電車とバスの乗り継ぎで行くから5時間くらいかかる所だったね」

 

「そうだ。そして、俺達Fクラスは現地集合という……あまりの扱いだな。これは」

 

「まぁ、それは仕方あるまい。むしろ、これもまた、楽しい思い出になるじゃろ。しかし、あとどれくらいかのぅ」

 

「えっと、そうですね……あと2時間くらいはこのままですね」 

 

秀吉の疑問に姫路が携帯電話を閉じて、あとどれくらいで目的地につくかを教えてもらった。俺達は学校からの案内がないため、今、電車に揺られ目的地に向かっている。2時間も揺られると自然と景色も様変わりしてきた

 

「Aクラスはリムジンバスとかだったか?」

 

「うむ、姉上情報じゃとそうじゃな。あとは菊入からもバスだと教えてもらったのじゃ」

 

「む、秀吉はいつから菊入とそんなに仲良く?」

 

「実は演劇関係で色々と手伝ってもらってのぅ。それを機に連絡やり取りしてるのじゃ」

 

「なるほど……」

 

俺の疑問に秀吉はあっさりと答えているが、そんなので一気に仲良くなるものか??まぁ、いいがな……あ、ちなみに今の俺達の席はこうだ

─────  ───── 

 

桂 明久  通 坂本 ムッリニーニ    

 

      路 

姫路 島田    秀吉  

 

ムッリニーニは乗り物酔いしたらしく、今は窓際で大人しく寝ていた……。しかし、あと二時間ともなるとな……

 

「仕方あるまい、たまには爆弾でも作るか」

 

「「「「それは、テロ行為になるから辞めて(ください)!?」」」」

 

「冗談だ。さすがの俺もここではしない」

 

「あ、他のところでは作るのですね……」

 

「あれ美波?何読んでいるの?」  

 

俺は爆弾を作るというと、みんなが大慌てで止める上に姫路が鋭い指摘をしていた……。そんなやり取りしてる横で、島田が何かの本を読んでいることに気が付いた明久が声をかける

 

「ん、これ?これは心理テストの本。100円均一で売ってたから買ってみたんだけど、意外と面白いの」 

 

「へぇ~面白そうだね。美波、僕にその問題出してよ」 

 

「うん、いいわよ」

 

島田は心理テストの本からどこかのページをみて、明久に話を切り込んだ

 

「それじゃいくわよ。『次の色でイメージする異性を挙げて下さい。緑 オレンジ 青』それぞれ似合うと思う人の名前を言ってもらえる?」

 

「異性か。うーん……って、美波。そんな怖い顔で睨み付けられてると答えにくいんだけど……」

 

「べ、別にそんなわけじゃ……!いいから早く答えなさい!」

 

「えっと、順番に答えると……緑→美波 オレンジ→秀吉 青→姫路さんって感じかな?」

 

「……!!」

 

明久の答えを聞いた島田は黒いオーラを出しながら、本を破り裂いたかのような音がした。どうやら、明久は地雷を踏んだのか?

 

「み、美波……?どうして本を真ん中から引き裂いているのですか?」 

 

「どうしてウチが緑で瑞希が青なのか、説明してもらえる?」 

 

「ど、どうしてと仰られましても……前に下着がライトグリーンだったから?」

 

「桂、窓を開けてそのゴミを捨てて」

 

「ゴミ!?!それって捨てる気!?僕を窓から捨てる気!?」

 

「落ち着け、島田。窓からゴミを捨てるもんじゃないよ」 

 

「雄二、美波を止めてくれてありがとう。でも、今サラッと僕をゴミ扱いしたよね?」  

 

「いいのよ。ゴミじゃなくて屑だから」

 

「どうしよう。僕、ここまで酷い扱いを受けるのは久しぶりだよ」 

 

「屑というよりは海の藻屑みたいな存在ではないか?あるいは、こいつが人としてどうかという生命体かもしれないがな」

 

「ヅラも最近人としてどうかと思うことがあるよ……」 

 

何を今さらと思いながら、明久もFクラス染まりきっている上に人としてどうかという行いが多々あるではないか?

 

「はぁぁ……ってちょ、坂本!?」

 

坂本は島田が持っている手元の心理テストの本を取ってあの島田の質問の意味を教えてくれた。ちなみに明久は色々と罵倒されてまだ涙出ている

 

「どれどれ?緑は『友達』、オレンジは『元気の源』、青はーなるほどなぁ」 

 

「か、返しなさいよ!」

 

「悪い、悪い。面白そうだったのでついな」

 

「そうだ!!ヅラと雄二もやってみる?」

 

「お、それはいいな。参加させてもらおう」

 

「だな。せっかくだしもう一つ問題出してくれよ。俺達も参加できるような」

 

「別にいいけど……さっきの質問は深い意味はないからね!」

 

島田が顔真っ赤にしながら坂本に言うが、言われた本人の坂本はニヤニヤしながらわかっているというが、あれはおもちゃを見つけたときの笑顔だな

 

「あの、私も参加したいのですが……さっきの青の意味は何なのですか?すごく気になりますが……」

 

「教えない……絶対に」

 

「そ、そんなですぅー……」

 

「とりあえずは、全員でやれそうなのは……一から十の数字で、今あなたが思い浮かべた数字順番に二つ挙げて下さい」

 

心理テストを読んだ島田の質問に俺達はそれぞれの数字を思い浮かべて発言した

 

「俺は5・6だな」 

 

「ワシは2・7じゃな」 

 

「僕は1・4かな」 

 

「私は3・9です」 

 

「ふむ……俺は6・9だな」

 

島田の質問に上から坂本、秀吉、明久、姫路、そして俺という順番で答えた

 

「『最初に思い浮かべた数字はいつもまわりに見せているあなたの顔を表します』だって。それぞれ――」 

 

島田が順番に指を差しながら 

坂本→「クールでシニカル」 

 

秀吉→「落ち着いた常識人」 

 

明久→「死になさい」 

 

姫路→「温厚で慎重」

 

桂→「天然でうっかり」

 

「ふむ、なるほどな。俺はそういう風になるのか」 

 

「ワシが常識人とは嬉しいのう」 

 

「温厚で慎重ですか~」 

 

「何で僕だけ罵倒されてるのさ!?あと、ヅラはうっかりじゃないでしょ!?」

 

「明久が何だったのか気になるが、罵倒されるくらい性格悪かったのでは?」

 

「次いくわね。それで、さっきの数字から『次に思い浮かべた数字はあなたがあまり見せない本当の顔』だって」

 

さっきと同じように島田が順番に指を差して 

 

坂本→「公平で優しい人」  

 

秀吉→「色香の強い人」 

 

明久→「惨たらしく死になさい」  

 

姫路→「意志の強い人」 

 

桂→「誰よりも仲間思い」

「ほう、秀吉は色っぽいのか」  

 

「ふむ、雄二は公平なのじゃな」

 

「そういえば、桂君は仲間思いな所がありますよね」

 

「俺のは違うと思うが、姫路のは間違いなく、あっていそうだな」

 

「だから、なんで僕は罵倒しかないの!?」

 

明久だから仕方がない結果が出たのだろうが、そこは深く聞かないほうがいいだろうな。俺達はこうして、楽しい移動時間を過ごして強化合宿を挑む……そうこのときは思っていたが……見事に打ち砕かれることを俺はまだ知らない

 




ここまで読んでいただきありがとうございます!
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