バカとボケの召喚獣   作:絆と愛に飢えるシリアス

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録音機と疑い

合宿二日目、その日の朝は、頭の包帯を巻かれながら部屋に戻ると死にかけていた明久達がいた……。まぁ、昨日は岩下達と裏契約を交わした上にこいつらの覗きをできるだけ防がねばならないな……

 

「……雄二と一緒に勉強できて嬉しい……」

 

「待て、翔子。当然のよう俺の隣で座って勉強するな。クラスの連中が靴を脱いで俺を狙っている」

 

昨日はとんでもない一日だったが、そんな二日目は、俺達FクラスはAクラスと合同で勉強をしていた

 

「貴様達、落ち着け。今ここで奴を殺っても俺達が怒られるだけだ」

 

「しかし、桂!!俺達は目の前であんないちゃいちゃされたら腹立つぞ!!」

 

「いちゃいちゃしてねぇよ!?」

 

「ふむ、確かにお前達の気持ちはわかるが……ここでは証拠が残るのだから殺るなら闇討ちだ」

 

「「「「それだ!」」」」

 

「それだ!!じゃねぇよ!!このボケなすども!!あと、殺るって殺すと書いての殺るか!?」

 

「正解だ」

 

「……表出ろ、こら」

 

俺は満面の微笑みで坂本の回答を誉めると、坂本は青筋立てて怒っていた。やれやれ、そんなに怒っては血糖値あがるぞ

 

「それ言うなら血圧ね」

 

「明久の癖に、珍しく良い答えを出したな」

 

「ヅラは僕に喧嘩売ってる!?!はぁ、それにしても……何故自習なんだろう?授業はやらないのかな?」

 

明久は、俺の言葉に反論をしながらも何故授業をしないのかと疑問呈してると、坂本が呆れるように明久の疑問を答えた

 

「授業?そんなもんやるわけないだろ」

 

「なんで?」

 

「はぁぁ……明久、お前はAクラスと同じ授業を受けて内容が理解できるのか?」

 

「失礼な。雄二にはそうかもしれないけど、僕にとってはFクラスもAクラスも大差はないよ」

 

「「それは、単純にどちらも理解してないじゃないか?」」

 

ぐはっ!?

 

俺と坂本が声揃えて言うと、明久は胸を押さえて倒れていた。そもそも、授業をしてもこいつやFクラスは理解できると思えない

 

「……合宿の趣旨は、モチベーションの向上だから」

 

「モチベーションの向上?」

 

「代表が言いたいのは、AクラスはFクラスを見て『ああはなるまい』と、FクラスはAクラスを見て『ああなりたい』と考える。そういったメンタル面の強化を目的だから、授業はさして問題ではないということよ」

 

「木下さん!」

 

明久の疑問を霧島と優子っちが答えるように此方にやって来た。何やら疲れてるように此方にやって来た

 

「何やら疲れてるではないか?」

 

「それは疲れるわよ……なにせ、秀吉と勉強をしていたのだけど……弟のでき具合があれでは心配するわ」

 

「あー……秀吉は?」

 

「少し手洗い行ってるわ。で、ついでに吉井君に勉強を教えとこうと思ってね」

 

おや、まさかの優子っちが自ら明久を教えることに驚くと、優子っちが呆れるように話していた

 

「別に……他意はないわ。仮にもあの文月学園の清涼祭の召喚獣大会で優勝したのだからもう少しあの決勝戦並みの学力をついてほしいの」

 

「ツンデレか……島田と同じ」

 

「誰がツンデレよ!!」

 

ぶほっ!?

 

「ヅラの頭に血が出た!?!」

 

俺が優子っちの理由を聞いてツンデレかと言うと、優子っちが回し蹴りで俺の頭を叩き込み、頭に包帯を巻いていた所から血が出てきた。因みに、ムッツリーニがちゃっかりシャッターとっていたのを俺は見逃さなかった

 

「代表?私もここで勉強して良い?」

 

「あれ?確か……工藤さんだって?」 

 

「そうだよ。キミは吉井君だったよね?久しぶり」

 

そういえば、Aクラス戦やプールのとき以外はあまり接触がないから久しぶりと言うのは正しいな

 

「それじゃ、改めて自己紹介させてもらうね。Aクラスの工藤愛子です。趣味は水泳と音楽鑑賞で、スリーサイズは上から78・56・79、特技はパンチラで好きな食べ物はシュークリームだよー」

 

「そこまで紹介しないで良いでしょ、愛子!?」

 

優子っちが正論のように言うが、思春期の男どもは反応隠せずに顔真っ赤にしていた上にムッツリーニは血まみれに……

 

「おや、吉井くんはなんか疑うようにこちらを見てるけどひょっとして特技のことかな?」

 

「いや、別に工藤さんの特技を疑ってるわけじゃないんだ。ただ、その……」

 

「あっ、さては本当かな?って疑ってるね?なら、ここで披露してあげようか?」

 

「……何だって!?」

 

俺は工藤の自己紹介に唖然としていると、明久は興奮するように立ち上がっていたが、優子っちが黒いオーラを出しながら明久を見ているのに俺は見逃さなかった

 

「……落ち着け、明久」

 

「あれ、ムッツリーニはえらい冷静だよね?僕ですらドキドキしているのに」

 

「……やつはスパッツ穿いている」

 

「なん……だと?!工藤さんは僕を騙したの!?」

 

「あはは。バレちゃった。さすがはムッツリーニ君だね。まぁ、特技ってわけじゃないけど、最近凝っているのはコレかな?」

 

明久の反応に工藤は、笑いながらポケットからなにかを取り出していた

 

「小型録音機か」

 

「正解!コレ、凄く面白いんだ」

 

「ほう?」

 

ピッ

 

《工藤さん》《僕》《こんなにドキドキしているんだ》《やらない?》

 

工藤愛子が小型録音機取り出して再生した内容は明久にとっては余り惨い内容で思わず同情した

 

「………ねぇ、吉井君……すこーし、私とお話ししましょう?」

 

「まって!?いま録音機で流されているのをわかるよね?!」

 

「えぇ……ふふ、でもね……愛子のパンチラで興奮していたのは確かでしょ?」

 

「そ、それは……」

 

「冗談よ。それよりも、愛子いたずらはあんまりやめてね?やり過ぎると……彼死ぬかも知れないからね」

 

「あはは、ごめん、ごめん。でも、死ぬってそこまで?」

 

「工藤。それは合成できるやつなのか?」

 

「うん。そうだよ!」

 

俺の問いに、工藤愛子は隠すことなくはっきり答えていた。俺は明久の脅迫と坂本のあの音声のを思い出して.もしかって……こいつがなにか関わっているのでは?と思っていると明久が動いた

 

「工藤さん、少し良いかな?」

 

「うん、なにかな?」

 

「君が……(は、しまった!君が脅迫状を出した犯人なの?』と聞いてバカ正直に答えてくれる人はいるだろうか?答えは否!)」

 

「君が……?」

 

「(質問の仕方を変えて答えさせてやる!)君が僕にお尻を見せてくれると嬉しい!!

 

「「「………………は?」」」

 

明久のとんでもない質問にその場にいた全員が固まり、俺も書いていたペンが綺麗に折れてしまった……

 

明久よ……この空気はどうしてくれる!?

 




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