バカとボケの召喚獣   作:絆と愛に飢えるシリアス

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仕返しと罰

結局、俺は二日目の夜も動くことができずに、明久達のせいで縛られた事を岩下にばれて、同情されてしまった

 

「あやつのせいでさんざんな目に遭った……。ふふ、明久……貴様には地獄を味わってもらう」

 

俺は、寝ている秀吉をはしっこによってもらって、明久の両サイドにムッツリーニと坂本を配置した……。ただし、より地獄な方でだ

 

「さて、俺は本を読むか……」

 

明久のいやがられ作戦の配置し終えた俺は、満足そうに座った。後はやつの反応がどうなるかだな

 

「夢オチ!?がっかりだよ畜生!って、このお尻はだれ?!」

 

「おはよう、明久。そのお尻はムッツリーニだ」

 

「朝から僕は残酷すぎる目に!!って、聞いてよ!」

 

「なんだ、夢で女に迫られたけどそれがキスする直前で目を覚ましたとか?」

 

「なんか違う!!折角、秀吉が寝ながら僕の布団に入り込んできて目の前にその可愛い寝顔をみせてくれた上に、あとちょっとで事故を装ってキスできると思ったのに夢オチだったなんて酷いと思わない!?」

 

「どちらかというと、優子っちではないの?」

 

「……それはそれでありだね」

 

俺の言葉に明久は真剣に考えるように、目を閉じていたが俺からしたら優子っち以外の女子でも同じ反応をするのか気になるな

 

「そんな心が汚れてしまったお前にお知らせだ。背中の方向いてみろ」

 

「え?背中って、まさか本当に秀吉が!?あと、汚れて……」

 

「ぐぅ……」

 

「よだれを垂らした坂本がそこで寝ているぞ」

 

「最悪だ……!一瞬のときめきを返してよ!!」

 

明久が吐き気を催していると、ブサイク(坂本)が大きく身じろぎをした。口が大きく開いて吐息が洩れるが、離れて見ている俺でもアレは気味が悪い

 

「なに、そんな辛いお前に朗報だ。そこのヘッドホンを坂本に耳つけて再生しろ」

 

「これ?わかった」

 

俺は明久に教えると、明久は坂本の耳にイヤホンをつけていた。そして、再生をすると坂本は急にうなされるような声を出していた

 

「ヅラ、これはなに?雄二が魘されているのだけど……」

 

「これはな、如月パークのときのあの幽霊病院で使っていた音声だ。それを今坂本に聞かせている」

 

「なんで、それあるの!?」

 

「ついでだ、明久はこれを聞け。如月パークで、不採用になった面白い音声だ」

 

「へぇ、どれどれ……ぐぅぁ……!?」

 

明久も自分の耳にイヤホンをつけて、再生すると最初は楽しげだったが段々と震えて目を丸くして倒れた

 

「ふ……仕返し完了だ………せいぜい二人とも悪夢にうなされるがいい!ふはははははは!!!!」

 

俺が明久を聞かせた録音機は、実は秀吉に鉄人ボイスとかで「筋肉!筋肉!兎に角筋肉をきたえるのだ!」とか姫路の「あの……明久くんにご飯を作りました」とか島田と優子っちの怒りの声を真似してもらった。俺を昨夜放置した仕返しだから、俺は悪くない!!

 

 

朝の騒動が一段落して俺達は朝食を摂っていた。二人とも悪夢から目を覚ましてげっそりしていた上に、震えていたが、俺を放置したのが悪い

 

「雄二。そう言えば昨夜工藤さんから妙な事を言われたよ」

 

「ん?なんだ?」

 

「脱衣所にまだ見つかっていないカメラが一台残ってるって」

 

「なんだと?」

 

「怪しいよね?やっぱり彼女が犯人じゃないかな?」

 

明久はどうしても工藤愛子が怪しいというが、俺からしてみたら何故わざわざそれを教える?真犯人ならそれを教える義務がない……

 

「このバカが。先入観囚われすぎて、視野が狭いぞ。そもそも、真犯人なら何故それを教える義理がある?」

 

「う……でも……」

 

「そうじゃぞ、明久。そうとは限らんじゃろ。犯人なら、わざわざ疑われるような事を言うとは思えん」

 

「確認するしかない」

 

「やっぱり、それしかないか…」

 

明久がどうしたものかと考えているが、少なくとも今は方法がないのだから落ち着く以外はないだろう 。覗き以外の方で犯人を探ってほしいがな

 

「しかし、工藤の情報はありがたいぞ」

 

「え、カメラがまだ残っている事がありがたいの?」

 

「ああ、それを工藤しか知らないってことは女子の着替えが盗撮されている可能性が高い。ならそれを手に入れれば入浴していない女子の特定が出来るからな」

 

「…隠し場所なら5秒で見つける自信がある」

 

さすがムッツリーニだ。やつなら確かに5秒で把握できる上に自分ならうまく隠せる自信はあるのだろう

 

「けど、そんなカメラが本当にあるかって言うのも怪しいよ」

 

「いや、最初にカメラが脱衣所で見つかった方がおかしいんだ。あれだけ盗撮や盗聴に長けた犯人なら素人に見つけられるなんて考えにくい。そうなると―」

 

「…二段構え」

 

「用意周到じゃな」

 

まぁ、あそこまでやりこむならそう言うことをしてもおかしくないが…真犯人はいったい何を目的にやったのだろうか?

 

「だが、ここまで手がかりつかんでいるのは大きいな。あと、ついでに、何故俺が血まみれになっていたのか誰も知らないか?」

 

「ヅラのそんなのどうでもいい!とりあえずは、風呂の時間を避けてカメラを取りにいけば解決だね!」

 

「……それは無理だ。時間外だと脱衣所は厳重に施錠されている」

 

「それじゃあ……諦めて今まで通りの方法を貫けってことか」

 

「それじゃあ、昨日の敗因を踏まえて作戦を立て直すぞ」

 

坂本が反省を踏まえての作戦を切り出すのを他所に、俺は岩下にこの情報を共有して犯人が引っ掛かるように網を張るべきと考えたが、とりあえずは話を聞こう

 

とりあえず、明久はいつか恐ろしい目に遭えばいいと俺は心の中で念じていた




ここまで読んでいただきありがとうございます!次回も宜しくお願いいたします
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