バカとボケの召喚獣   作:絆と愛に飢えるシリアス

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宣言と交渉

坂本が、何やら作戦があるのかまっすぐな瞳で明久たちを見ていたが、本当に作戦はあるのだろうか?

 

「先に言うが、ここまで来て諦める気は毛頭ない。残るチャンスは明日だけだが、逆に言えばまだ明日が残っているんだからな」

 

「たしか明日でこの合宿は四日目を迎える。そして、五日目は帰るだけの移動日だから、真犯人を捕まえるチャンスは明日で最後だな」

 

「普通に考えればもう絶望的だよね。でも、男子と女子の戦力差は圧倒的だったけど、そんなのは僕らにとってはいつものことだったね」

 

「うむ!こういった逆境を覆す力こそ、ワシらの真骨頂じゃ」

 

「…このまま引き下がれない」

 

「ふ、どうやらお前達もか」

 

「ヅラ?協力してくれるの?」

 

「ヅラではない、桂だ!俺は覗きなどどうでもいいが、俺を血まみれにした犯人を探さねばな」

 

「あ、そういえばヅラはそうだったね」

 

「だからヅラではない、桂だ!」

 

「そんなのはどうでもいいとして、ヅラは覗き協力しないの?」

 

明久の問いかけに俺は呆れながらその意見を否定していた

 

「貴様、俺はそんなもの興味ない」

 

「そうだな。お前が興味あるのは、人妻が大好きだもんな。そういや、お前は昔たしか……」

 

「坂本!それ以上口を開いてみろ!例えお前といえども、俺は攻撃するぞ!!そして、俺が好きなのは人妻ではない!!NTRだ!」

 

「いや、誰もそんな話してねぇよ!?」

 

「そういえば、ヅラはそんな性癖があったのよね……」

 

俺は、坂本を胸ぐら掴んでそう言うと、坂本はツッコミを入れ、明久が俺の言葉を聞いて遠い目をしていた

 

「さて、ヅラの性癖は置いといて……作戦を話すぞ」

 

「本当だね!さて、どんな方法があるの……?」

 

「正面突破だ」

 

「……神様は僕を捨てた……」

 

「そんな絶望的な顔をせずに最後まで話を聞け。正面突破の基本スタンスは変えないが、その分…事前の準備で考えがある」

 

坂本はそういうと、明久もなにか閃いたのか真剣にこちらを見ていた

 

「もしかして、人数を増やすの?」

 

「そうだ。向こうの戦力はもう頭打ちで、アレ以上は増やせない。残念なことに今日は負けたが、おかげで相手の戦力を把握できた。これは大きいぞ」

 

「戦力を把握してるならどんな感じなのだ?」

 

「たしか、鉄人、高橋先生、大島先生が出ているよね?」

 

「そうだ。向こうの布陣は教師を中心とした防御主体の形だが、色々と弱点がある。それがなんだかわかるか?」

 

俺は坂本の言いたいことが、理解した。つまり、坂本は現在把握している教師を利用するつもりなのだと

 

「わからない」

 

「即答で答えるな、このバカ!!」

 

いたっ!?そのハリセンどこで用意したの!?」

 

「新聞紙で、作ったに決まっているだろ?」

 

「ふむ、雄二が言いたいのは……教師は余程開けた場所以外では複数人数を配置することができないということじゃろう」

 

「へ?」

 

「つまり、召喚獣がなければ男子高校生の体力に対抗する力はなくなる。教師連中にとっては《干渉》は最も避けたい事態ということだ」

 

「そうだ。その現象とムッツリーニが調べてくれた目撃情報を総合して判断すると、明日の相手側の布陣はだいだい予想できる」

 

坂本はテーブルに広げた紙に配置の予想を書いていく。すると、明久がなにかに気づいて坂本に質問していた

 

「あれ?高橋先生は今日と違う場所になるの?」

 

「確実ではないが、俺が向こうの立場ならそうするな。絶対に通らなければならない道に主力を置くのは定石だからな」

 

「それなら、なんで今日もそうしてこなかったのかな?」

 

「俺が聞いてる限り、考えられるのは圧倒的な力を見せてこちらの戦力を挫きたかったんじゃないか?」

 

「ふむ。あの点数は圧巻じゃったのう。じゃが、向こうの思惑はハズレたみたいじゃの」

 

秀吉の言う通り、こやつらはその程度で心が折れるとは思えないし、なにせ何がなんでも覗くと言う気持ちが強いからな……

 

「男達の勝利の為には、どうしてもあるヤツを極力無傷で鉄人の前まで連れて行く必要がある」

 

「あるやつって、ヅラ?」

 

「ヅラではない、桂だ!!そもそもこの話のポイントはお前だ、明久」

 

「え?それってやっぱり僕が観察処分者だから?」

 

「そうだ。鉄人は、最後の砦として女子風呂の前に陣を敷いているだろう。ここは。どうあっても通過せざるを得ないポイントだからな。だが、ヤツを生身の人間が倒すのは不可能だ」

 

「じゃが、そうなると高橋女史の場所を無傷で通過する必要があるじゃろう」

 

「ああ。大島はムッツリーニにやってもらうとしても、高橋女史と戦う為の戦力が足りない。というか、今の戦力では高橋女史のところに辿りつくことすらできないな」

 

「ヅラを頼らないの?」

 

「どうせ血まみれで倒れるか、俺達の敵として立ち塞がるかだろ?」

 

「えぇ!?ヅラ裏切るの!?」

 

坂本が珍しく的確なことをいってきて、明久は驚くように聞いてきたが、俺は冷静にまず対応した

 

「裏切るも何も……そもそも、俺は()()()()()といっていただろ!それに、俺はお前たちの作戦を聞いて通報はしてない!」 

 

「なんで?」

 

「この怪我を見ろ。まず、俺はなぜ血まみれになったのかはっきりさせる方が優先だ。それで、覗きをしましたからそうなったなんて笑い話にもならん。もし、お前たちの戦いに強制巻き込もうとするのなら俺は……」

 

「「俺は……?」」

 

「…ふっ…明久の部屋の隅っこに隠している巨乳の女子高生と貧乳の3○の本を島田達に言うぞ。坂本は霧島に坂本が隠しているエロ本を教える

 

「よし、ヅラは忙しいから協力できないのだね」

 

「そうだな。仕方がないよな!」

 

ちなみに何でこんなこと知っているのかと言うと、明久のは、前家に来たときに把握したのと、もう一つは、坂本の未来の奥さんに聞いて教えてもらった。ごねたときに使えとな

 

「だが、なにも手がないわけではない。坂本のことだからAクラスからCクラスに協力を求めるのだろ?」

 

「気づいていたのか?」

 

「貴様のことだ。大島先生は、ムッツリーニにやってもらうとしても、高橋先生と戦う為の戦力が足りない。というか、今の戦力では高橋女史のところに辿りつくことすらできないと考える。ならば、仲間を増やす……たろ?」

 

「正解だ。そういった理由から他のクラスからの協力は必要不可欠となる。そこで、明日の作戦時刻までにはその根回しに全力を注ぐことにする」

 

「でも一度Aクラスに断られているよね?」

 

「ふ、きちんと考えてるさ」

 

坂本が出したのは、デジタルカメラと各客室に備え付けられている浴衣だ

 

「これを着せて写真を撮り、A~Cクラスの野郎どもの劣情を煽る。うまくやれば覗きへの興味が湧いて協力を取り付けられるはずだ」

 

「なるほど!効果はありそうだしやってみる価値はあるね!はい、秀吉」

 

「…まさか、またワシが着るのかのう……」

 

秀吉は不満そうだが、仕方がなかろう……そういう方法しかないのだからな。いや、秀吉の場合は女に見られるからだな……ドンマイ

 




ここまで読んでいただきありがとうございます!次回も宜しくお願いいたします!
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