俺は鉄人の後ろで、明久の戦いを見ていたが……二重召喚した所までは、よかったが……鉄人相手には、なかなか決め手が欠けていた上にあれは恐らく集中の持続が難しいのだろう
「ここまでだな、吉井。所詮、下心のための集中力なんてそんなものだ」
鉄人が、ゆっくりと明久に歩みよりながら、もう勝負ついたといわんばかりに、歩いていた。だが、そんな明久は急に何か思い付いたかのようによろけながら立ち上がっていた
「集中……集中!?」
「ぬ、まだ立つか……」
「ふふ、見えたのさ……
明久は、何か閃いたのかよろよろとしながらも確かな目で鉄人を見ていた。一体何を閃いたのか……俺達は怪訝に見ていた
「明久、集中するとは一体どういう事だ?」
「ふふ、それはね……鉄人が
「「何?」」
今の会話で、どこに鉄人のヒントが与えていたのだ??俺は全くわからず、鉄人の方を見ると考えていた
「決めたんだ……これから全ての攻撃を!それに、どんなに固い筋肉の鎧でも必ず弱い部分があると僕は気づいたのさ!」
「ほう?それは、どこだというのだ?」
「ふふ……日頃の恨みを込めて……!!――鉄人。あんたの股間に、集中させる!」
「明久!?貴様は、なんて恐ろしいことを考えている!?!」
「貴様、よりにもよって、恐ろしいことを考えたな!?!」
「ふはは!いくら鍛えてもそこは弱いというのは男全員が共通だよね!」
た、たしかに奴のいう通り……鍛えても鍛えてもそこは、どんだけ頑張っても弱いが……だからと言って狙うのか!?
「鉄人の次はヅラ!!!君の股間を狙う!!」
「貴様は、血も涙もないのか!?鉄人、頼む!俺達の股間を守るために!」
「鉄人というなぁぁ!!らぁああ!」
鉄人はお叫びをあげながら、明久に攻撃を仕掛けていた。どうやら、待っていては股間を狙われる可能性があるのなら、戦って仕留めるという選択にしたみたいだ
「おぉぉぉ!」
明久は、今まで以上のスピードで召喚獣を使い、急所に狙いをつける。股間を目掛けて振り上げられる木刀を、必死に当てまいとして鉄人は両手でかばい、召喚獣も迎撃しようと正面に構える
「ぐぅう!」
「あ、あの鉄人が必死になっているだと……!?」
「今だ!」
「しまっ……「なんて、ウソですよ」……な!?」
鉄人が注意が下に向いたとき、明久の陰に隠れていたもう一匹の召喚獣が鉄人の太い首筋をたたいた
「グぅ……っ!よ、吉井、貴様……!」
どさりと重い音を立て鉄人はゆっくりと床に倒れ伏した。その後はピクリとも動かず倒したの確認して……
「て、鉄人が負けただと!?」
「さぁ、次は………ヅラ!!!君だ!!」
「く!一人の武士として……桂大河としてお前を倒す!」
「やれるものなら!!っ!?」
明久が突然回避して俺は何事だと思うと全身に体が痺れるように電流が走っていた
「あばばばばばばばば!?!」
「ヅラァァァ!?!!!!」
「ヅラ……ではない……か……つ……ら……だ」
俺は、そういいながら仰向けへと倒れて目を回していた。意識が闇の方へと持っていかれながら最後に見た景色は……岩下が慌ててこちらに向かっていたことだ……
明久side
鉄人を倒して、僕は残りの相手がヅラだというので勝てる見込みはあるので、僕はヅラの方に見据えてはっきりといった
「て、鉄人が負けただと!?」
「さぁ、次は………ヅラ!!!君だ!!」
「く!武士として……桂大河としてお前を倒す!」
「やれるものなら!!っ!?」
ヅラを倒せば、ついに桃源郷が目の前に……早く倒してこの楽しみを味わいた……!?
「(何かヤバイ!!)」
本能で屈み攻撃をよけるとそこからバチバチと音を立てながら通過するものを目で確認できた直後にそれはヅラに当たった
「あばばばばばばばば!?!」
「ヅラァァァ!?!!!!」
「ヅラ……ではない……か……つ……ら……だ」
ヅラが丁寧に、突っ込みながらも電流がかなりキツかったのか意識失ってしまった。ヅラに攻撃した相手を見ると僕は驚いてしまった
「一体誰が……!?き、君は!?」
「お姉様の操は渡しません!」
「Dクラスの清水さん!」
「豚野郎に当てるつもりが、こいつに当たりましたか……こいつも
清水さんの同情と言わんばかりの目線と「不運ですね」という言葉に僕は疑問を持ち思わず聞いてしまった
「不運ですねって……どういうこと?」
「初日に私が急いでるときに、この豚とぶつかってこの豚野郎は階段から、転げ落ちて血まみれになっていたのですよ」
「じゃあ、ヅラのあの血まみれの犯人は君か!?」
「そこにいた豚野郎が悪いです!それよりも、お姉さまの神聖なペッタンコを覗き見しようとするような輩は、神が許しても、この美春が許しませんわ!昨夜からお姉さまが元気が無いのも美春に振り向いてくれないのも、全てあなたのせいです!死んで美春に詫びてください」
死んで詫びるって、なんて最低なことをいう女の子だ!!自分のした罪を認めないつもりか!!そう考えてると、清水さんはこちらに向かってスタンガン攻撃してきた
「よっ!ほっ!」
「あぁもう!何で当たらないのですか!」
「清水さんがスタンガンを振り回す攻撃は、鉄人の動きに比べる清水さんの攻撃はぬるいよ。この程度をよけることなんて造作もない!」
「そのどや顔、むかつきますね!言う事を聞かないとあなたの汚らわしいあの写真を全世界に公表します!」
清水さんがそう言いながら取り出したのは…僕のメイド写真!?
「まさか清水さんは僕のことが好きだとか?」
「吐き気がします!あなたに惚れる何て言うのもあり得ませんし、貴方の事を惚れる女がいるなんて絶対に……絶対にいません!!!」
「(少し傷ついたよ……)でも、なんでそんなものを持っているの?」
「本来は、お姉さまのチャイナ服姿をとろうと思ったらちょうどいい脅迫ネタが出来たから撮影したまでです。男なんかに興味ありません!持ちたくもありません!!!」
「もしかして、清水さん。お尻にやけどの跡があったりする?」
「な、なんでそんなこと知っているんですか!?まさか盗聴や覗きをやっていますね!」
図星……しかも、ヅラの頭の血まみれ+僕たちを脅迫していたのは彼女だったのだね……
「ねぇ、もしかして美波の私物に変なものはないよね?どう考えても、君が美波を追いかけているとはいえ、明らかにおかしいよ?」
「何言うのですか!?美春はお姉さまの行動を観察するために盗聴器を仕込んで……「へぇ……そういうことね」……っ!?」
僕が、何か言おうとすると後ろからドスの低い声が聞こえた。初めは美波かなと思ったけど、この声は明らかに違う……美波が怒るときよりも……本気で怖いやつだ……
「よくもまぁ……たくさんの人を振り回してくれたわね……。それよりも、桂の血まみれも犯人がそこにいたなんてね……」
「い、岩下さん……?」
今の岩下さんは、明らかにキレている上に許せないと言わんばかりに清水さんを睨んでいた。今僕が余計な事をしたら、僕は殺されるかも知らない……
「桂が、何で倒れてるのかは気になるところだけど……あんたが仕掛けた盗撮はすべて破壊したわ」
「な!?女湯で仕掛けていたカメラやお姉さまの隠しとっていたものを破壊したのですか!?」
「やっぱり、あんたね……随分とふざけたことをしてくれたじゃない?」
「く、ついにばれてしまった!全て悪いのは!!この豚野郎のせいでぇぇ!」
清水さんが僕の方に飛んできたが、岩下さんが清水さんの手首を捻りあげて彼女が持つスタンガンを没収して…
「ふん!」
「うっ……」
岩下さんが、清水さんの首にストンと当てると、彼女はおとなしく気絶した……。気絶した清水さんを抱き抱えながら、僕の方に話しかけた
「さて、本当なら貴方を止めたいと言いたいところだけど、桂を保健室につれていかないとね」
「へ?いいの?」
「えぇ。今は桂の怪我の方が第一優先よ。それに……地獄を見ても知らないわよ……」
岩下さんが清水さんを背負って、ヅラには足首をつかみながらどこかへとつれていった……でも、地獄を見てもってどういうことだろう?
「明久!!」
「みんな!!」
1階で手伝っていてくれたA,Bクラス、2階にいたC,Dクラス、3階のEクラスまでもが喜んでくれている。そして須川君や横溝君や雄二にムッツリーニも迎えてくれた。
「さあ、みんな行くよ!」
「「「おう!」」」
「皆!これだけの人数がいれば、人物の特定も出来ないし、邪魔も排除できる!停学や退学の処分もないから思う存分楽しんでくれ!」
「「「おー!」」」
これだけの人数がいれば誰が参加しているかなんて覚えきれるわけがない。つまり処分は一切ないってわけ!!
「全員、心して見ろ!これが俺たちの勝ち取った栄光だ!」
そして、雄二が女子風呂の扉を開くとそこに見た光景は……
張りのある肌
しなやかな肢体
腰まで延びる長い白髪
「な、なんだいアンタたちは!?雁首揃えて老人の裸見に来たのかい!?」
そんな、学園長の艶姿だった
「わ………」
「「「「割に合わねぇ!!!」」」」
僕らの努力と夢の光景は学園長によってとどめされてた……
ここまで読んでいただきありがとうございます!
いよいよ、合宿編も終わりが近づきましたが、その間に何を書こうかまだ決めていません。
ですが、これからも宜しくお願いいたします!