バカとボケの召喚獣   作:絆と愛に飢えるシリアス

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激怒する女と震える女

目を覚ますと、岩下が修羅のような顔で清水美春を見ていた。そして、その清水美春が震えながら正座していた

 

「どういう状況だ?」

 

「あ、桂……目を覚ましたのね?実は、今回の真犯人はこの子だったみたいなの」

 

「やはりか……」

 

「やはりって気づいていたのね?」

 

「あぁ、島田に対してだけ、行動が異常に早い上に……」

 

俺は、懐に隠していたあるものを取り出していた。清水は最初は怪訝にこちらを見てたが、その取り出したのを見て目を見開いていた

 

「そ、それは!?」

 

「小型録音機だ。合宿の二日目にA○zonで、取り寄せたのだ」

 

「いや、それは都合よすぎない!?!そもそも、注文してもそんな、すぐに来ないからね?!!」

 

岩下が、ごもっともな事を言っているが、そんなのは、こっちは関係ない話な上に、今は、清水を追い込む事ができる手段のひとつがきたのだからな

 

『何言うのですか!?美春はお姉さまの行動を観察するために盗聴器を仕込んで』

 

「っ!?そ、それは………」

 

「俺が、なにも証拠とらないとでも思ったか??それに、お前には、さんざんと合宿の初日から振り回してくれたお礼だ……たっぷりやり返させてもらおう」

 

「そんなことをした覚えは、こちらはありません!!」

 

「ほう……」

 

それを聞いた後に、スイッチを再び押すと、その音声が流れて、清水美春が真っ青になり始めた。

 

『不運ですねってどういうこと?」

 

『初日に私が急いでるときに、この豚とぶつかってこの豚野郎は階段から転げ落ちて血まみれになっていたのですよ』

 

『じゃあ、ヅラのあの血まみれの犯人は君か!?』

 

『そこにいた豚野郎が悪いです!それよりも、お姉さまの神聖なペッタンコを覗き見しようとするような輩は、神が許してもこの美春が許しませんわ!昨夜からお姉さまが元気が無いのも美春に振り向いてくれないのも全てあなたのせいです!死んで美春に詫びてください』

 

「俺は血まみれになってから、犯人が何者かずっと考えていた。しかし、確実に証拠をとるためにはやはり言質がいるよな?そこで、俺はお前に気絶させられる前から録音していた。その結果、このような言質が手に入ったからな」

 

「く、やはり男は卑怯ものですね……!」

 

「卑怯……ね。ふざけるんじゃないよ

 

俺が清水に言うと、清水は吐くように俺をにらんで言うが、その言葉に怒りを買ってしまった人物がいた

 

「い、岩下?」

 

「桂は少し黙ってなさい。さて、清水美春……この件は西村先生とあなたの両親、そして、美波に報告するわ」

 

「なっ!?そんなの汚いです!脅迫ですよ!」

 

「ふざけないで。桂を血まみれにしたのも反省してない上に、この期に及んでまだ人のせいにするなんて…自分が行った行為に責任をもてないのなら、はじめからそんなふざけたことをするんじゃないよ!

 

「っ!?」

 

「反論あっても許さないよ。あなたがしたことは、それだけ重いことよ。それに、桂が()()()()()()()()()良かったけど、()()()()()()()()ら……どうなっていたのでしょうね?」

 

「あっ……」

 

岩下に言われて清水もなにか気づいて真っ青にしていたが、もう遅い。それだけ自分のしたことが本来危ないことだと言うのとに気づいたのだろう

 

「観念しなさい。言っておくけど、今回はそう簡単に許せることではないのよ」

 

岩下の言葉ともに、清水はうなだれていたが、同情はしない。なにせ、ここまで俺も振り回されたのだからな……。その後、清水は、俺の遠い親戚の先生の手によって連行された。菊入は、今回は暗躍で色々動いてくれた上に、先生もよんでくれたので手間が省けた

 

「今回は色々と助かった。本当にありがとう」

 

「礼を言わないでいいわよ。私も真由美もそうしたいと思ったからしたまでよ」

 

清水が教師に連れていかれた後、俺たちは二人きりで誰もいないのを確認すると、岩下が一息ついていた

 

「はぁ、今回は本当に焦ったわ。あんたが血まみれになっていたのは……真由美も私もパニックになった上に、リアル名○偵コ○ンの世界が起きたの!?って、私たちは動揺したわ」

 

「それに関してはすまん。竹内先生にも怒られたからな。後、コ○ンではない、桂だ」

 

「だれもそう言っていないわよ。そういえば、現国の先生とは遠い血縁関係だったのよね?」

 

「あぁ。とは言っても、それを知ったのは高校入ってからだがな。はい、コーヒーだ」 

 

「ありがとう。……桂はどうするの?」

 

「そうだな……恐らく、合宿を終えると同時に男子は俺を除く全員が処分されるだろうな。それも可能性としては停学処分されるだろうな」

 

俺が、考えられる事を話すと岩下も否定することなく頷いていた。何せ、停学になる理由を言えるのは先ほど明久達が来る前に女湯にいく人物を見てしまったのだからな

 

「確かに、そうと決めて行動を起こすのは大したものだな」

 

「えぇ、はっきり言ってもこちらの戦力は瑞希、翔子、優子、愛子……これだけでも各科目のスペシャリスト達が女子多かったのに負けると思わなかったわ」

 

「奴等はバカだが、時には恐ろしいくらいの行動と力を引き出すからな……。元を遡れば、明久も坂本も清水や女子の誤解でひどい目に遭った被害者だけど、まぁ……」

 

『『『『『割にあわねぇーー!!!』』』』』

 

「「だからといって、覗きをして良いと言う理由にはならないけど(ね)」」

 

離れたお風呂場からバカどもの叫びが聞こえるが、それは自業自得だ……。何にしても今回は俺は処分食らわないだろうな……

 

「あ、桂は病院に行って安静しときなさいよ」

 

「なぜ入院前提!?!」

 

バカ、普通に大ケガよ……とりあえずは、行きなさい」

 

「むぅ……仕方あるまい」

 

岩下に呆れられたが、この程度はかすり傷なのだがな………。まぁ、とりあえずは、おとなしく病院はいくとするか……

 




ここまで読んでいただきありがとうございます!次回もよろしくお願いいたします!
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