連載休止 チームフォーマルハウトの旅路、黄金の軌跡と語られた伝説   作:里見レイ

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その出会いは突然すぎて説明不能

「......」

 

「な、何だい? 君、名前は? 見た所、デビューしたばかりのウマ娘のようだけど......」

 

 新人トレーナー、西川の目の前にいるのは黒髪のウマ娘。目つきが非常に悪く口は堅く閉じられている。

 

「......」

 

 そして、無言のまま一枚の紙を西川に突き付けた。

 

「え、えーと。『新チーム結成書 チーム名・・・チームフォーマルハウト』えーとこれって?」

 

「......」

 

 そのままボールペンを突き付けられる西川。用紙の担当トレーナー欄をひたすら指出叩いている。

 

「えーと、僕がチームのトレーナーになるの?」

 

 頷く黒髪のウマ娘。西川というこちらの青年、一体何に目を付けられたのかを疑問に思った。

 

「っていうか、まだ名前聞いてない......あ」

 

 彼女に名前を聞こうとしたが、その必要はなかった。何故なら、書類に書いてあるから。

 

「キンイロリョテイ。これが君の名前かい?」

 

 西川の問いに頷くウマ娘。そして、そのまま彼を担ぎ出す。

 

「いやいや、ちょっと待って! まだ僕はこのチームの結成に参加するとは一言もー!」

 

 こうして、キンイロリョテイとチームフォーマルハウトの長い戦いが始まった。

 

 

 

 

 さて、西川が担がれたまま辿り着いたのは煌びやかな豪邸。まさか、このキンイロリョテイの実家なのかと西川は考える。

 

 ピーンポーン!

 

『はーい! あ、リョテイだね。今出まーす!』

 

 違った。どうやら、この屋敷の人物に用がある様子である。

 ハツラツとした声と共に、短髪のウマ娘が顔を出した。

 

「わお、本当にトレーナーを見つけて来たんだ。で、あたしにも入って欲しいって事?」

 

 短髪ウマ娘の問いに頷くリョテイ。先ほど西川に見せた書類を見せる。

 

「えーと、西川トレーナーですね。宜しくお願いします。あたし、メジロライアンです」

 

 いつのまにやら己の名前が書かれていたらしく、短髪ウマ娘は彼へ自己紹介をした。

 

「あ、えーと。ってメジロ!?」

 

 西川、ここがメジロ家の豪邸であることに大いに驚かされる。まあ、場所まで知って居なくても無理はないのだが。

 

「あ、あのう。メジロってこの前のダービー二着メジロアルダンとかを出している名門のメジロですよね? それに、貴方は確かそのメジロのクラシック制覇有力株だったようなあ......」

 

「有力株っていうのは行き過ぎかもしれませんが、貴方の仰るメジロって事は間違いありません! あたしはこのキンイロリョテイに誘われた形で彼女の作るチームに入るよう約束していたんですよ。見た所、新人トレーナーさんですか? お互い初めての事ばかりでしょうけど、頑張りましょうね!」

 

 握手の手を差し出すメジロライアン。ハツラツとした元気と爽やかさ、彼は若干の関心と畏怖を覚えた。

 

「はい。こちらこそ......」

 

 引き下がることが出来なくなった西川。常識破りの新人トレーナーにして新チームのまとめ役となってしまったのだった。

 

 

 それから更に数十分後、キンイロリョテイは別の御屋敷の前に立っていた。勿論、西川も一緒だ。

 

 ピーンポーン。

 再び呼び鈴を鳴らすリョテイ。直後ドタドタと騒がしい足音が聞こえる。

 

「バックシーン! リョテイさん、ついにトレーナーさんを見つけたのですねえ!」

 

 キラキラとした笑顔で現れる一人のウマ娘。左手に桜餅を持っている。

 

「初めまして、サクラバクシンオーです! 貴方が私のチームのトレーナーさんですね!」

 

 グイっと前のめりになってドアを開くバクシンオー。西川の冷や汗が一気に増した。

 

「き、キンイロリョテイ。君は何故こんな面子に当てがあるんだ? サクラバクシンオーと言えば、メジロと同じく超名門サクラ軍団の注目株じゃないか!?」

 

 次から次へとトゥインクルシリーズの次期有力株をチームに参加させるこの黒髪ウマ娘の正体が知れない。

 

「......」

 

 若干のどや顔をかますキンイロリョテイ。本当にお前は何者だ?

 

「僕、もしかしてトレセン学園からの目を付けられる?」

 

 明らかに癖が強く知名度の高いウマ娘を受け持とうとしている新人トレーナー。これは、良くも悪くもいい人生の糧になりそうだと実感したのであった。




 初めましての方は初めまして。里見レイと申します。
 本連載は前々からストックしていた構想が我慢できずに放出された結果です。
 暫く御本家に出そうにないあの暴君様を私なりに描いてみようと思って始まった訳ですが、筆が遅いので不安です。(他作品の筆が進まず投稿頻度が開くのが怖くて事前に書いてたこれを投稿したのはここだけの話)
 ......お気楽に楽しんでいただければ幸いです。不定期なので、興味を持った方はしおりを挟んでお待ちください。
 感想、お待ちしております。それでは。

 里見レイ

貴方の最も好きなキンイロリョテイ、もといステ〇ゴ〇〇ドの産駒は?

  • ゴールドシップ
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