連載休止 チームフォーマルハウトの旅路、黄金の軌跡と語られた伝説 作:里見レイ
さて、焼き肉屋での祝勝会も終わりを迎えて帰路に就く一行。西川は、残り一か月を切ったダービー本番に向けてメジロライアンと綿密なトレーニングを行わなければならない。
「さてと、リョテイの次回は一か月後の一勝クラスのレースかなあ。あと数回勝てばライアンと同じ重賞ウマ娘になれるはずだから地道に頑張ろうな!」
「......」
レースプランを組む西川トレーナーに対し、どうにもリョテイは不機嫌だ。心なしか、立ち位置が西川よりもトウホウアート側に寄っている。
「トレーナーさん、無理強いはいけませんよ。リョテイさんも色々疲れているのでしょうから、詳しいお話は明日で良いと思いますよ......」.
逆に、メイショウドトウは西川に若干近い。彼がリョテイから負のオーラを感じている事に気が付いているようで、静かに支えを行っているようだった。
「リョテイ、彼女の事を考えているならそれは忘れた方が良いよ。たった一度、レース場で見かけたウマ娘に起きた不幸は確かに追悼の意を表さなければならない。けど、それを観客席から見ているだけで二の足を踏んでいては元も子もない。僕たちウマ娘は、そんな娘達の想いを持って走っているのを分かっているのかな......」
小さな声で、リョテイの斜め後ろで彼女にしか聞こえないようにシャインブライアンが口添えする。そのレースの勝ちウマとして、それがシャインの責務である。
「......‘‘‘‘‘‘」
「分かっている。君への無理強いは僕だって出来ない。けど、次のダービーも僕は全力で走る。世代の頂点に立てなかったとしても、その舞台に立てなかった君を含む多くのウマ娘たちの想いを背負って......」
「......」
食べ放題の帰り道とは思えない重苦しい言葉を親友に告げる皐月賞ウマ娘。訝しげにリョテイはアートとの空間を狭くする。風は、ほんのりだが雨の香りをし始めていた。
「で、帰って早々お嬢様と逃避行してしまった訳ですが......」
チームフォーマルハウトの部室にいるメンバーは西川・ライアン・サクラバクシンオー、そしてドトウの四名。リョテイはトーホーアートを連れてどこかへと消えてしまった。
「トレーナーさん、リョテイが勝利しただけでも大きな進歩ですよ。またすぐに、やる気を出しますって」
ライアンの前向きな一言は、チーム全体の色を明るくする。チームの実質的な大黒柱となっている今年のダービーウマ娘最有力候補は、やはりただ者ではない。
「そう、だね。とりあえず、ライアンのダービー制覇までは君の指導に専念するよ......」
一息を入れる西川。誰かの指導を疎かにしてはいけないが、指導への分配に若干の差は出る。今現在、時間を割かなければならないのがライアンだというだけだ。
「......(ニコニコ)」
「......トレーナーさん」
バクシンオーとドトウは、静かに西川を見る。今、このチームが山場だという事は理解している為に一切余計な口出しもしない。
世間一般的に、チームフォーマルハウトは「問題児集団」を超越した「不良集団」と噂が出ている。ダービーウマ娘が出れば、学園内の根も葉もない話も静まるだろう。しかし、ダービーウマ娘は同学年でたった一人の称号。そうやすやすと取れないだろう。
運命は、まだ見えない。
メジロライアン及びブライトも史実ではダービは一番人気な上に善戦マンとして人気は高いですよね。しかし、アプリなどでは彼女が「滅茶苦茶人気」って感じがしないんですよね(理由は最終的な実績が上のマッキーンをウマ娘運営がメジロ代表として置いているからですけど)。ただ、実際のトレセンでライアンがファンはあっても全面的に人気が高くない理由って何かなあって考えて「所属チームに悪評がある」って設定を付け加えました。
勿論、レース場に来ている一般のファンの方は知らない話で一番人気な訳なので問題の無い範囲でですけど。トレセン学園のライアンをよく知らないウマ娘やトレーナーからは、若干イメージが良くないかもってレベルです。
長々と書きましたが、まあ大した設定でもないのに語りたくなった独自の裏設定もどきですね。
それでは<(_ _)>
里見レイ
貴方の最も好きなキンイロリョテイ、もといステ〇ゴ〇〇ドの産駒は?
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