連載休止 チームフォーマルハウトの旅路、黄金の軌跡と語られた伝説   作:里見レイ

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 トレセン学園で必要なチームメンバー合計五人。今回は四人目が登場します。チームメンバーの紹介も、これで一段落思想ですね(ん?)


煙は湯煙を除きいい意味にはならないし、問題児は悪ガキだけを言う訳でもない

 新人トレーナー西川の朝は早い。何でも、トレセン学園に就職したばかりなのでいち早くウマ娘を集めてチームを作らなければならないからだ。

 トレセン学園は、一人のトレーナーにつき5~10数人程のウマ娘が属しチームを結成する。しかし、新人トレーナーにわざわざ指導を乞うウマ娘は勿論物好き。当然、今の彼が目指すのは既存のチームのサブトレーナーに就くことだ。現在、彼の大学の先輩に腕の立つトレーナーがいるので彼に連絡を取っている......

 

 予定だった。

 

 現在の彼の肩書を紹介する。彼の肩書は「新設チーム チームフォーマルハウト」のチーフ(・・・)トレーナーである。

 

「......これから理事長室かあ」

 

 微妙な寝癖を櫛でとかし、朝食も程々に彼は自宅から学園へと出発した。

 

「秘書さん、おはようございます。西川です」

 

「はーい、どうぞー」

 

 新人トレーナーが理事長室を訪れる理由などほぼない。強いて挙げるなら、何か大変な事態になった時くらいだろうか。しかし、彼は違った。

 

「昨日、メールでお送りした通り新設チーム及びそのチームの部室の申請書類を持ってきました。こちら、僕と五人のウマ娘による新チーム『チームフォーマルハウト』となります」

 

 数枚の書類を理事長秘書、駿川たづなに手渡した。

 

「はい、拝見いたします! ......え?」

 

 ニッコリと笑った後に書類に目を落とし始めたたづな。一瞬にして表情が驚きに支配される。

 

「と、トレーナーさん。こちらのメンバーは本当に同じチームですか?」

 

「ええ。リーダーのキンイロリョテイが中心となってメンバーを集めました。半分くらいがデビュー前ということもあり、責任が大きいですが何とか頑張っていきたいと......」

 

「い、いえ。そうでなくてですね」

 

 狼狽えるたづな。すると、横からスッと彼女の持つ用紙を取る影がいた。

 

「拝見! これが新たな歴史を刻むチーム設立書か?」

 

 秋川やよい理事長だ。いつのまにやら、理事長室と内側で繋がっている個室からいつのまにやら来ていた。

 

「......驚愕! このウマ娘達はトレセン学園でも話題を呼ぶ面々ではないか!?」

 

 理事長も驚きの声を上げた。西川からしたら、意外な反応である。

 

「確かに、彼女たちは能力・才能共に優秀な子達です。しかし、理事長。一体何に驚かれているのですか?」

 

 若干焦りだす西川。嫌な予感がした。

 

「あのですね、トレーナーさん」

 

 申し訳なさそうにたづなが説明を開始する。

 

「この方々は、トレセン学園の中でも『異端児』と呼ばれる子達です。しかも、ほとんど全員......」

 

 

「異端児、ええ......」

 

 西川、二人が戸惑った理由を理解すると共に何故自分のようなが新人のもとにこんな優れたウマ娘が集まったかを理解した。その能力に関わらず避けられた(・・・・・)ウマ娘達だったのだ。

 

 その後、一応書類を受理して貰った西川はチーム棟にいた。新説された彼のチームの部屋は二階の奥から三番目、なんとも中途半端な場所だ。

 

「お疲れ様です。チーム申請終わりましたーっていませんよね、朝だし」

 

 設立申請書と同時並行で部室準備をしていた彼だが、まだ部室としては未完成と言うべきである。なので、ウマ娘達が来るまでにもう少し部室内の整理をしたい。とりあえず、目の前でジュウジュウ焼けている七輪とお肉の保存から......

 

「って何で部室で焼肉してんの!? 誰の仕業!?」

 

「......」

 

 呆気にとられ悲鳴に似たツッコミをする西川に対し、犯人は小皿に肉を盛りつけ始めた。言うまでもない、チームのリーダー、キンイロリョテイだ。

 

「やっぱり君か、リョテイ。全く、現役でトゥインクルシリーズに出場してるウマ娘がこんな間食を朝に挟んでは体重管理が疎かになるぞ。あと、七輪は室内でやると一酸化炭素中毒になりかねないから必ず屋外か窓を開けるかして空気の通りを......ってugogogogo」

 

 焼き肉用のたれをふんだんに漬け込んだお肉を口に突っ込まれゴモる西川。その間に、リョテイは窓を開けていた。

 

「本当、喋らなくても意思疎通が取れるのってありがたいね。うん......」

 

 彼は相変わらず不言実行のこのウマ娘に変な信頼を持ち始めた。ほんの数日前の出会いのはずなのに、ここまで信頼できるというのも、ある意味に違和感かもしれない。

 また、西川はリョテイに誘われてチームに入ったバクシンオーやライアンとも既に自分を一トレーナーとして良い関係を築きつつあった。普通、突然見知らぬ新人トレーナーをチーフに据えたチームなんかに所属したら石橋を叩いて渡るレベルに慎重になるはずだ。彼女のように。

 

「あ、あのー。トレーナーさん、おはようございます。授業に出る前に、トレーニングキットを置きに部室に立ち寄らせて頂きました......」

 

 引っ込み思案の声と共に、一人のウマ娘がおずおずと部室に入ってきた。

 

「おはようございます、メイショウドトウさん。これからもう少し部室の整理を行いますので、お持ちした機材は貴方のロッカーの傍に固めて置いておいて下さい」

 

 西川は声のトーンを通常状態に戻しメイショウドトウに挨拶した。彼女はデビュー前だが素質は非常に高いウマ娘だ。元は他のチームに所属していたらしいが、他の面々と同じくリョテイから引き抜きにあった。しかし、彼女はバクシンオー、ライアンとは違った要素がある。

 

「は、はい。あ、言っておきますけど私はデビューなんておこがましくて出来ませんからね! 私なんて、あの人に比べたら何の輝きもないウマ娘ですから!」

 

 そう言うと、彼女は並みのウマ娘では追いつけない速度で走り去ってしまった。そう、彼女はデビューを嫌がり前のチームと決別する形で加入した「遺恨持ちの裏切り者」という世間体を持っているのだ。




 さて、これから頑張ってリョテイの未勝利戦とライアンのクラシック戦線の構想を文字に起こしていきます。前書きで記した意味不明な文に関しては「幻の五人目」とお考え下さいませ。公式だって、カノープスは四人だしいいよねって感じで。
 ......そういえば、チームカノープスってスピカやりギルと違い活躍していた世代が一致してますよね。もし、カノープスの五人目のメンバーが存在していると考えた場合なんですけど。

五人目がいるのに誰も違和感を持ってない→二期のスズカみたいに海外遠征中?
→じゃあ、一期に出ていたor及びマックイーン世代前後ウマ娘で海外にで活躍中のウマ娘?
→キンイロリョテイはカノープスの五人目のメンバー
というとんでもない推察が頭の中をよぎりました。

 確かに、リョテイは「二十世紀の名馬」に当時G1未勝利馬としてのネイチャ、ターボと共にランクインしてましたけど。まさかね......

ではまた。
里見レイ

貴方の最も好きなキンイロリョテイ、もといステ〇ゴ〇〇ドの産駒は?

  • ゴールドシップ
  • オルフェーヴル
  • ドリームジャーニー
  • ナカヤマフェスタ
  • フェノーメノ
  • オジュウチョウサン
  • エタリオウ
  • レインボーライン
  • ウインブライト
  • インディチャンプ
  • ココロノアイ
  • アドマイヤリード
  • レッドリヴェール
  • ソリッドプラチナム
  • マイネルネオス
  • アッシュゴールド
  • ハルノナゴリ
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