連載休止 チームフォーマルハウトの旅路、黄金の軌跡と語られた伝説   作:里見レイ

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 ああ、書く腕が止まらない。


少しだけ明かされたリョテイの人間関係だけど、それはまだ氷山の一角だった

「そ、それは私の出自についてお尋ねになっているという事でしょうか?」

 

「はい。私は既にメジロ・サクラ両軍団の注目株をチームに入れておりましてね、これ以上ややこしい関係性になる場合はある程度心の準備をしておこうと思った訳ですよ」

 

 キラキラと輝くフジキセキ寮長を置き去りにし、西川とトーホーアートの会話は切れ味が増していく。

 

「貴方の仕草には名門と呼ばれる令嬢の気品が入っていました。そして、その気品はチームメンバーのメジロライアンと似た要素を感じたのです。最も、彼女は気品と言うよりオーラと言うべきなのかもしれませんけどね。しかし、リョテイがメジロと関わりを持っているだろうなあとは感ずいていたのでカマをかけてみた訳ですよ」

 

 

 西川の話はかなり粗削りだ。しかし、結果として鋭い反応を誘えたから良かっただろう。

 

「なるほど。それならば、包み隠さずお話するべきですね。お察しの通り、私はメジロのウマ娘です。しかし、ライアンさんのような本家に属する立場ではなく分家の家柄です。噂ではお聞きになってはいるでしょうが、現在家出中のメジロパーマーさんがいらっしゃいますよね? 私は家出中のパーマーさんより序列は下になります」

 

「じょ、序列ですか。それはまた......」

 

 思わぬアートの言葉に若干濁った口調になる西川。彼は平凡な家庭出身なので身分・序列といった単語は本の中でしか読んだ事はない。

 

「ええ。しかし、メジロの三軍である私をこうして守ってくださるのがリョテイさんなんです。彼女によって、メジロの主力とも言えるライアンさんやドーベルさんとも繋がりが出来ました」

 

 何故か辺りの空気が重くなる。しかし、ここまで来たら彼も引き下がれない。

 

「そして、私とキンイロリョテイさんの日常ですが......」

 

 トーホーアートが本題を切り出した。彼女なら、あのサボり魔と共に放課後を過ごしていのだろう。

 

「いつも、リョテイさんに連れられて野原とか河原とかで遊んでます。ただ、大抵はリョテイさんのお昼寝や猫との遊びを眺めているだけなんですけど......」

 

「......焼肉とかは?」

 

「毎日のようにしています。私が食糧を用意して、リョテイさんが焼いてくれています」

 

「......それ、実質奢らされているのと同義なのでは?」

 

「良いんです。リョテイさんは私の大恩人なんですから......」

 

「は、はあ......」

 

「ですので、私の方から一つ助言をさせて頂くとしたら......」

 

 そして遂に、アートの口から重要なワードが出て来る。

 

「他のリョテイさんの人間関係を洗い出した上で、その方々と合同練習をさせてみては如何でしょうか? リョテイさんはああ見えて情が深くてお優しく、そして何より一度関わると決めた方を裏切りません。貴方様も含めて」

 

 その微笑は、まるで夫の上司に対し酒の席でお酌をしている妻のようだった。なぜこのような例えが浮かんだかは西川自身も分からなかったが、これが世に言う「運命レベルの何か」なのだろう。

 

 

 

「久しぶり。君とこうして水切りをするのはいつ以来だろうね、リョテイ?」

 

「......」

 

 栗東寮から少し離れた所にある河川敷。ここにはキンイロリョテイと栗毛のウマ娘がいた。右耳近くには向日葵の髪留めがあり、彼女の活発さを物語っていた。

 

「そっかそっか、大体半年ぶりか。けど、早いよね。、まだデビュー前だと思ってよく一緒に遊んでいたのにさ。あの頃は、『一緒にダービーに出て優勝争いをしよう!』とか言ってたのに私も君も全く話題に挙がらない。口惜しさがもう心の底から湧き出てしまうよ」

 

「......」

 

「ははは。私は皐月に出られそうだから良いじゃないか、だって? リョテイだって、チームをころころ変えなければ今頃出られたかもしれないのに?」

 

「......」

 

「そっかそっか、納得いっていないんだね。けど、今はどうなの? 見た所、随分と楽しそうだけど」

 

「......」

 

「まあ、気が向いたら一緒に走ろうよ。私は何とかクラシック戦に乗り込めそうだから予定が詰まってしまうかもだけど、君の頼みなら無理にでも併走するよ。親友なんだからさ......」

 

 そう言って、栗毛のウマ娘は目一杯の力を込めて石を川へと滑らせる。石はそのまま小さく八回跳ねた後に大きく二回跳ねて水の中へと落ちていった。

 

「リョテイ、君と一緒のG1レースに出られる事を楽しみにしているよ」

 

 栗毛のウマ娘は優しく笑って右手を差し出す。リョテイは無言でその手を握った。

 彼女の名前は、シャインブライアン。リョテイが最初に所属したチームの仲間であり、同い年の親友である。

 夕日はこれからクラシックを歩む二人を優しく照り付けていた。




 はい、リョテイさんの親友ポジとして97年世代のあの馬に登場して頂きました。
 何というか、キンイロリョテイ自体の名前が名前なので他もそれに準拠して若干名前を変えながら登場させております。己のネーミングセンスの無さに落ち込みますが、名前の付け方にアドバイスがあれば是非お願いします。
 あと、評価・感想も宜しければお願い申し上げます。
 ではまた。
 里見レイ

貴方の最も好きなキンイロリョテイ、もといステ〇ゴ〇〇ドの産駒は?

  • ゴールドシップ
  • オルフェーヴル
  • ドリームジャーニー
  • ナカヤマフェスタ
  • フェノーメノ
  • オジュウチョウサン
  • エタリオウ
  • レインボーライン
  • ウインブライト
  • インディチャンプ
  • ココロノアイ
  • アドマイヤリード
  • レッドリヴェール
  • ソリッドプラチナム
  • マイネルネオス
  • アッシュゴールド
  • ハルノナゴリ
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